VS CodeでGitHub Copilotを使うときに覚えておきたいショートカットキー一覧|提案の切り替え・承認を素早く

プログラミング・IT

VS CodeでGitHub Copilotを導入したけど、「提案が出てきたけど、どうやって次の候補を見ればいいの?」「ショートカットを知らないから使いこなせていない気がする…」と思ったことはありませんか?

GitHub Copilotには便利なショートカットキーがたくさん用意されています。これを使いこなすだけで、AIコード補完が何倍も快適になります。この記事では、VS CodeでGitHub Copilotを使うときにぜひ覚えておきたいショートカットをまとめて紹介します。

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VS Code GitHub Copilotの基本ショートカット

提案を受け入れる(確定)

Tab

これがCopilotの一番基本的な操作です。画面に薄く表示されたAIの提案を、そのままコードとして確定できます。

使用例

# Copilotの提案が薄字で表示
def calculate_area(radius):
    return 3.14 * radius ** 2  # ←この部分が薄字で表示

# Tabキーを押すと確定される

提案を無視する

Esc

その提案をスキップして、AIが補完しない状態に戻します。

いつ使う?

  • 提案された内容が要求と違う場合
  • 自分で書きたい場合
  • 別のアプローチを考えたい場合

一部だけ受け入れる

Ctrl + →(Windows/Linux)
Command + →(Mac)

提案の一部分(単語単位)だけを受け入れたい場合に使用します。

実践例

// Copilotの提案: 長い関数が提案されている
function calculateTotalPrice(items, discount, tax) {
    // 最初の数行だけ採用したい場合

複数の提案を切り替える

Copilotは実は複数の候補を持っています。別の提案を見たいときは以下のショートカットを使用します。

次の提案に切り替える

Windows/Linux

Alt + ]

Mac

Option + ]

前の提案に戻る

Windows/Linux

Alt + [

Mac

Option + [

提案の切り替えを効率的に使う方法

候補数の確認方法

VS Codeの右下に「1/3」のように候補数が表示されます。この数字を見ながら最適な提案を選択しましょう。

切り替えのコツ

  1. まず最初の提案を確認
  2. Alt + ]で次の候補をチェック
  3. 気に入った候補でTabで確定
  4. すべて気に入らなければEscでスキップ

手動で候補を再表示する

明示的に補完を呼び出す

VS Codeの通常のインテリセンス(Ctrl + Space)も併用できますが、Copilot単体で補完を呼びたいときは:

Ctrl + Enter

Copilotのパネル が開き、複数の提案候補を一覧で見られます。

Copilotパネルの使い方

  • 候補一覧: 最大10個の候補が表示
  • 選択方法: マウスクリックまたは数字キー(1〜0)
  • プレビュー: 各候補にマウスを合わせると内容を確認可能

手動補完が便利な場面

  • 自動提案が出ないとき
  • より多くの選択肢を見たいとき
  • 特定の場所で意図的に提案を求めたいとき
# カーソルをここに置いて Ctrl + Enter
def process_data(data):
    # ここで手動補完を呼び出すと複数の処理パターンが提案される

Copilot Chatのショートカット

インライン Chat(クイックプロンプト)

Ctrl + I(Windows/Linux)
Command + I(Mac)

現在のカーソル位置でCopilotに直接指示を送れます。

使用例

def calculate_tax(price, rate):
    # Ctrl + I を押して「エラーハンドリングを追加して」と入力

Chat パネルを開く

Ctrl + Shift + I(Windows/Linux)
Command + Shift + I(Mac)

サイドパネルでCopilot Chatを開きます。

Chat パネルの活用法

  • コード説明: 選択したコードの説明を求める
  • リファクタリング: より良いコード構造の提案
  • デバッグ支援: エラーの原因と修正方法を相談
  • 学習支援: 新しい技術や概念の質問

高度なショートカット技

行全体の提案を受け入れる

Tab → Enter

提案された行を受け入れた後、すぐに次の行に移動します。

提案を見ながら編集継続

Alt + \\(Windows/Linux)
Option + \\(Mac)

手動で提案をトリガーしつつ、編集を継続できます。

複数行提案の段階的受け入れ

Ctrl + Tab(Windows/Linux)
Command + Tab(Mac)

長い提案を少しずつ確認しながら受け入れられます。

OS別ショートカット一覧表

Windows/Linux

操作ショートカット
提案を承認Tab
提案を無視Esc
次の提案Alt + ]
前の提案Alt + [
補完パネルCtrl + Enter
インライン ChatCtrl + I
Chat パネルCtrl + Shift + I
一部受け入れCtrl + →
手動トリガーAlt + \

Mac

操作ショートカット
提案を承認Tab
提案を無視Esc
次の提案Option + ]
前の提案Option + [
補完パネルCtrl + Enter
インライン ChatCommand + I
Chat パネルCommand + Shift + I
一部受け入れCommand + →
手動トリガーOption + \

ショートカットの覚え方と練習方法

段階的に覚える方法

第1段階(必須)

  1. Tab: 提案承認
  2. Esc: 提案拒否
  3. Alt/Option + ]: 次の候補

第2段階(便利)

  1. Ctrl + Enter: 補完パネル
  2. Ctrl/Command + I: インライン Chat

第3段階(上級)

  1. 一部受け入れ: Ctrl/Command + →
  2. 手動トリガー: Alt/Option + \

練習用のコード例

以下のような簡単な関数を書いて、ショートカットを練習しましょう:

# 練習1: 基本的な関数
def greet_user():
    # ここでCopilotの提案を待つ
    
# 練習2: 計算関数
def calculate_discount():
    # 複数の候補を切り替えて最適解を選ぶ
    
# 練習3: データ処理
def process_csv_file():
    # Ctrl + Enter でパネルを開いて選択

よくある問題と対処法

ショートカットが効かない場合

原因1: 拡張機能の競合

他の拡張機能がショートカットを占有している可能性があります。

対処法:

  • Ctrl + K, Ctrl + Sでキーボードショートカット設定を開く
  • 競合を確認して調整

原因2: Copilotが無効になっている

確認方法: VS Code右下のCopilotアイコンをチェック

対処法:

  • アイコンをクリックして有効化
  • Ctrl + Shift + P → 「GitHub Copilot: Enable」

提案が出ない場合

チェックポイント

  1. ネットワーク接続: インターネットに接続されているか
  2. ファイル形式: サポートされている言語ファイルか
  3. ログイン状態: GitHubアカウントにログインしているか

強制的に提案を出す方法

Alt + \\ (手動トリガー)
↓
Ctrl + Enter (補完パネル)
↓
Ctrl + I (Chat で質問)

カスタマイズ設定

ショートカットキーの変更方法

VS Codeの設定で、Copilotのショートカットをカスタマイズできます。

設定手順

  1. Ctrl + K, Ctrl + Sでキーボードショートカット設定を開く
  2. 「copilot」で検索
  3. 変更したいショートカットを右クリック
  4. 「Change Keybinding」を選択

おすすめカスタマイズ例

// settings.json での設定例
{
  "keyboard.shortcuts": [
    {
      "key": "ctrl+space",
      "command": "github.copilot.generate",
      "when": "editorTextFocus"
    }
  ]
}

よく使う設定の調整

提案の表示速度

{
  "github.copilot.advanced": {
    "inlineCompletionTrigger": "automatic",
    "debug.showScores": true
  }
}

よくある質問

Q: ショートカットを忘れてしまったときはどうすればいいですか?

A: VS Codeのコマンドパレット(Ctrl + Shift + P)で「GitHub Copilot」と検索すると、利用可能なコマンドが一覧表示されます。

Q: Macでキーボードが違う場合のショートカットは?

A: JISキーボードやUSキーボードに関係なく、物理的なキーの位置は同じです。ただし、記号キーの位置が違う場合は、VS Codeの設定で調整できます。

Q: 他のエディタのショートカットに慣れている場合は?

A: VS Codeには「Vim」「Emacs」「Sublime Text」などの他エディタのキーマップ拡張があります。これらと併用してCopilotを使うことも可能です。

Q: タッチパッドでもショートカットは使えますか?

A: タッチパッドでも同じショートカットが使えます。ただし、3本指や4本指のジェスチャーと競合する場合は、システム設定で調整が必要です。

まとめ

GitHub Copilotのショートカットをマスターすることで、以下のメリットが得られます:

  • 作業効率の大幅向上: キーボードから手を離さずに操作完結
  • 思考の流れを維持: マウス操作による中断を最小化
  • 複数候補の効率的比較: 素早く最適解を選択
  • Chat機能との連携: 自然言語での指示を素早く実行

覚える優先順位:

  1. Tab/Esc: 基本の承認・拒否
  2. Alt + ]/[: 候補切り替え
  3. Ctrl + Enter: 補完パネル
  4. Ctrl + I: インライン Chat

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