「VS Codeが重くて作業が進まない…」
「起動に時間がかかりすぎる」
「タイピングしても文字の表示が遅れる」
「保存やスクロールがカクつく」
そんな悩みを抱えていませんか。
Visual Studio Code(VS Code)は非常に優れたエディタですが、使い続けるうちに動作が重くなることがあります。
この記事では、VS Codeが重くなる原因を徹底的に分析し、動作を軽快にするための具体的な方法をすべてお届けします。
5分後には、VS Codeの起動速度が劇的に改善され、快適なコーディング環境が手に入りますよ!
VS Codeが重くなる主な原因

まず、VS Codeが重くなる原因を理解しましょう。
症状:VS Codeが「重い」とは?
以下のような症状が出ている場合、VS Codeが重くなっています。
よくある症状
- 起動に10秒以上かかる
- 文字を入力してから表示されるまでにラグがある
- 保存や補完に数秒かかる
- スクロールやタブの切り替えがカクつく
- CPUやメモリの使用率が異常に高い
- ファイルを開くのに5秒以上かかる
原因1:拡張機能の入れすぎ
最も多い原因
拡張機能(Extensions)を大量にインストールしていると、それぞれがメモリとCPUを消費します。
問題点
- 起動時にすべての拡張機能が読み込まれる
- バックグラウンドで常時動作する拡張機能がある
- 重い拡張機能が1つあるだけで全体が遅くなる
原因2:キャッシュやデータの蓄積
VS Codeを長期間使用していると、キャッシュファイルが蓄積されます。
蓄積される場所
- キャッシュフォルダ(CacheとCachedData)
- ログファイル
- 一時ファイル
原因3:大規模プロジェクトの読み込み
数千〜数万のファイルがあるプロジェクトを開くと、VS Codeに負荷がかかります。
負荷がかかる処理
- ファイルのインデックス作成
- 検索機能
- IntelliSense(コード補完)
- ファイル監視
原因4:不適切な設定
デフォルト設定の中には、パフォーマンスを低下させるものがあります。
重くなる設定の例
- ミニマップ表示
- 自動保存
- リアルタイムエラーチェック
- ファイル監視の範囲が広すぎる
原因5:古いバージョン
古いバージョンのVS Codeには、パフォーマンス上の問題やバグが含まれていることがあります。
原因6:PC自体のスペック不足
VS Codeの推奨スペックを満たしていない場合、動作が重くなります。
最低スペック
- RAM: 4GB以上(推奨8GB以上)
- ディスク空き容量: 200MB以上
- CPU: 1.6GHz以上
【最重要】拡張機能を見直す
最も効果的な軽量化方法は、拡張機能の見直しです。
重い拡張機能を特定する
VS Codeには、拡張機能のパフォーマンスを確認する機能があります。
手順1:実行中の拡張機能を表示
F1キーを押す(MacはCmd + Shift + P)- 「Developer: Show Running Extensions」と入力
- Enterキーを押す
表示される情報
- Activation:起動にかかった時間(ミリ秒)
- Load Code:コードの読み込み時間
- Call Activate:アクティベーションにかかった時間
- Finish Activate:完全にアクティベートされるまでの時間
判断基準
- 500ms以上:かなり重い(改善の余地あり)
- 200〜500ms:やや重い
- 100〜200ms:まあまあ
- 100ms未満:軽い
重い拡張機能の例
以下の拡張機能は、一般的に重いことが知られています。
よく報告される重い拡張機能
- Python(ms-python.python):Language Serverが重い
- Prettier(esbenp.prettier-vscode):フォーマット時に負荷
- ESLint:リアルタイムチェックで負荷
- GitLens:大規模リポジトリで重い
- IntelliCode:AIベースの補完で負荷
- Live Server:起動時からアクティブ
不要な拡張機能を削除・無効化
削除の手順
- 左サイドバーの拡張機能アイコンをクリック(
Ctrl + Shift + X) - 検索バーに「@installed」と入力
- インストール済みの拡張機能一覧が表示される
- 使っていない拡張機能の「歯車アイコン」をクリック
- 「アンインストール」を選択
無効化の手順
完全に削除したくない場合は無効化できます。
- 拡張機能の「歯車アイコン」をクリック
- 「無効にする」を選択
ワークスペース単位で無効化
特定のプロジェクトでのみ無効化することもできます。
- 拡張機能の「歯車アイコン」をクリック
- 「このワークスペースでは無効にする」を選択
拡張機能の見直しチェックリスト
以下のチェックリストで、削除または無効化を検討してください。
- [ ] 過去3ヶ月間使っていない拡張機能
- [ ] 同じ機能を持つ拡張機能が複数ある
- [ ] 起動時間が500ms以上の拡張機能
- [ ] 特定の言語専用だが、その言語を使っていない
- [ ] テーマやアイコンパック(複数入れている場合)
キャッシュとデータを削除する
キャッシュを削除することで、VS Codeが軽くなります。
キャッシュフォルダの場所
Windows の場合
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Code\Cache
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Code\CachedData
Mac の場合
/Users/<ユーザー名>/Library/Application Support/Code/Cache
/Users/<ユーザー名>/Library/Application Support/Code/CachedData
Linux の場合
~/.config/Code/Cache
~/.config/Code/CachedData
キャッシュ削除の手順
重要な注意事項
Userフォルダ(設定ファイル)は削除しないextensionsフォルダ(拡張機能)は削除しないCacheとCachedDataフォルダの中身のみを削除
手順
- VS Codeを完全に終了
- 上記のキャッシュフォルダを開く
- フォルダ内のファイルをすべて選択
- 削除(フォルダ自体は残す)
- VS Codeを再起動
設定ファイルの初期化(上級者向け)
設定が複雑になりすぎている場合、settings.jsonを初期化できます。
手順
Ctrl + Shift + Pでコマンドパレットを開く- 「Preferences: Open Settings (JSON)」と入力
- settings.jsonの内容をコピーしてバックアップ
- ファイルの中身を空にするか、必要最小限の設定のみ残す
- VS Codeを再起動
settings.jsonで軽量化設定を行う

VS Codeの設定を最適化することで、パフォーマンスが向上します。
軽量化のための推奨設定
以下の設定をsettings.jsonに追加してください。
settings.jsonを開く
Ctrl + ,で設定を開く- 右上の「{}」アイコンをクリック
- settings.jsonが開く
推奨設定(コピペ可能)
{
// ミニマップを無効化
"editor.minimap.enabled": false,
// 空白文字の表示を無効化
"editor.renderWhitespace": "none",
// CodeLensを無効化(関数の参照数表示など)
"editor.codeLens": false,
// カーソルの点滅を無効化
"editor.cursorBlinking": "solid",
// 自動保存をウィンドウ変更時に
"files.autoSave": "onWindowChange",
// Git装飾を無効化
"git.decorations.enabled": false,
// タブの自動閉鎖(開きすぎ防止)
"workbench.editor.limit.enabled": true,
"workbench.editor.limit.value": 10,
// 起動時のウェルカムページを無効化
"workbench.startupEditor": "none",
// エディタのビューステート復元を無効化
"workbench.editor.restoreViewState": false,
// Undo履歴の復元を無効化
"files.restoreUndoStack": false
}
ファイル除外設定(重要)
不要なフォルダを監視対象から外すことで、大幅に軽量化できます。
{
// エクスプローラーから除外
"files.exclude": {
"**/.git": true,
"**/.DS_Store": true,
"**/node_modules": true,
"**/__pycache__": true,
"**/.next": true,
"**/dist": true,
"**/build": true,
"**/.vscode": false
},
// 検索から除外
"search.exclude": {
"**/node_modules": true,
"**/bower_components": true,
"**/.code-search": true,
"**/dist": true,
"**/build": true,
"**/.next": true,
"**/coverage": true,
"**/.git": true
},
// ファイル監視から除外
"files.watcherExclude": {
"**/.git/objects/**": true,
"**/.git/subtree-cache/**": true,
"**/node_modules/**": true,
"**/.hg/store/**": true,
"**/dist/**": true,
"**/build/**": true
}
}
TypeScript/JavaScript用の最適化
TypeScriptやJavaScriptを使用している場合、以下の設定が効果的です。
{
// TypeScriptのサーバー最大メモリ
"typescript.tsserver.maxTsServerMemory": 4096,
// TypeScriptのサーベイを無効化
"typescript.surveys.enabled": false,
// 自動インポート候補の制限
"typescript.suggest.autoImports": false,
// 未使用変数のハイライトを無効化
"typescript.showUnused": false
}
VS Codeのアップデート
VS Codeを最新版にアップデートすることで、パフォーマンスが改善されることがあります。
バージョン確認方法
手順
- 左下の歯車アイコンをクリック
- 「About」または「バージョン情報」を選択
- 現在のバージョンが表示される
最新版へのアップデート
自動アップデート(推奨)
デフォルトで自動アップデートが有効になっています。
手動アップデート
- 公式サイト(https://code.visualstudio.com/)にアクセス
- 「Download」をクリック
- インストーラーをダウンロードして実行
パフォーマンス診断ツール
VS Codeには、パフォーマンスを診断するツールが用意されています。
起動パフォーマンスの確認
手順
F1キーを押す- 「Developer: Startup Performance」と入力
- 起動にかかった時間の詳細が表示される
表示される情報
- アプリの起動時間
- ウィンドウの復元時間
- 拡張機能のアクティベーション時間
- ワークスペースの復元時間
プロセスエクスプローラー
どのプロセスがCPUやメモリを消費しているか確認できます。
手順
F1キーを押す- 「Developer: Open Process Explorer」と入力
- プロセス一覧が表示される
確認するポイント
extensionHostプロセスのCPU使用率- 特定の拡張機能が異常にメモリを消費していないか
CPU プロファイル
詳細なパフォーマンス分析を行います。
手順
F1キーを押す- 「Developer: Toggle Developer Tools」と入力
- 「Performance」タブを選択
- 録画ボタンをクリック
- 30〜60秒間、重い動作を再現
- 停止ボタンをクリック
- プロファイルを保存
その他の軽量化テクニック
さらに動作を軽くするための追加テクニックです。
タブを開きすぎない
開いているファイルが多すぎると、メモリを消費します。
対策
- こまめにタブを閉じる
workbench.editor.limit.valueで上限を設定- 必要なファイルだけを開く
ターミナルを閉じる
使っていないターミナルやデバッグコンソールを閉じましょう。
手順
- ターミナルパネルの「×」をクリック
- 不要なセッションを終了
大きなファイルは別のエディタで開く
300MB以上の巨大ファイルは、VS Codeでは開かないようにしましょう。
軽量なテキストエディタ(メモ帳、Sublime Textなど)を使用してください。
GPU アクセラレーションを有効化
GPUを使用することで、描画が高速化されます。
{
"disable-hardware-acceleration": false
}
ワークスペースを分割する
1つの巨大なワークスペースではなく、プロジェクトごとに分けましょう。
メリット
- 読み込むファイル数が減る
- メモリ使用量が減る
- 起動が速くなる
プレビューを無効化
リアルタイムプレビューは便利ですが、リソースを消費します。
使わない時は閉じましょう。
再インストール(最終手段)
すべての方法を試しても改善しない場合、再インストールを検討してください。
完全再インストールの手順
Windows の場合
- settings.jsonをバックアップ
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Code\User\settings.json
- 拡張機能リストをメモ
- コントロールパネルからVS Codeをアンインストール
- 以下のフォルダを削除
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\CodeC:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\CodeC:\Users\<ユーザー名>\.vscode
- PC を再起動
- 公式サイトから最新版をダウンロード
- インストール
- settings.jsonを復元
- 必要な拡張機能のみ再インストール
Mac の場合
- settings.jsonをバックアップ
/Users/<ユーザー名>/Library/Application Support/Code/User/settings.json
- 拡張機能リストをメモ
- アプリケーションフォルダからVS Codeをゴミ箱へ
- 以下のフォルダを削除
/Users/<ユーザー名>/Library/Application Support/Code/Users/<ユーザー名>/.vscode
- Mac を再起動
- 公式サイトから最新版をダウンロード
- インストール
- settings.jsonを復元
- 必要な拡張機能のみ再インストール
よくある質問と回答
VS Codeの軽量化に関するよくある質問に答えます。
Q1: 拡張機能をすべて無効化しても重いです
A: 以下を試してください。
- キャッシュフォルダを削除
- settings.jsonを初期化
- VS Codeを最新版にアップデート
- 組み込み拡張機能(TypeScript and JavaScript Language Features)を無効化
- 再インストール
Q2: どの拡張機能が重いか分かりません
A: 以下の手順で確認できます。
F1→ 「Developer: Show Running Extensions」- Activation時間が500ms以上のものをチェック
- 一つずつ無効化して動作確認
Q3: settings.jsonの場所が分かりません
A: 以下の方法で開けます。
Ctrl + ,で設定を開く- 右上の「{}」アイコンをクリック
- settings.jsonが開く
Q4: 再インストールしたら拡張機能も消えますか?
A: はい、消えます。
事前に拡張機能のリストをメモするか、スクリーンショットを撮っておいてください。
Settings Syncを使用している場合は、サインインすれば自動で復元されます。
Q5: VS Code Insidersとは何ですか?
A: VS Codeの開発版(ベータ版)です。
最新の機能が試せますが、不安定な場合があります。
通常版で問題が解決しない場合の選択肢の一つです。
Q6: 軽量なコードエディタの代替はありますか?
A: はい、以下のような選択肢があります。
- Sublime Text:非常に軽量
- Notepad++:Windowsで軽量
- Vim/Neovim:最も軽量(学習コストは高い)
- Atom:GitHubが開発(開発終了)
ただし、VS Codeは適切に設定すれば十分軽快です。
Q7: TypeScriptプロジェクトが特に重いです
A: 以下の設定を試してください。
{
"typescript.tsserver.maxTsServerMemory": 4096,
"typescript.suggest.autoImports": false,
"typescript.disableAutomaticTypeAcquisition": true
}
また、tsconfig.jsonでexclude設定を適切に行ってください。
Q8: ファイル監視を無効化できますか?
A: はい、以下の設定で無効化できます。
{
"files.watcherExclude": {
"**/*": true
}
}
ただし、ファイルの変更が自動で反映されなくなります。
まとめ:VS Code軽量化の手順
VS Codeを軽量化するための手順をまとめます。
最初に試すべき方法(5分)
即効性のある対策
- 拡張機能の見直し
F1→ 「Developer: Show Running Extensions」- 500ms以上の拡張機能を無効化
- 使っていない拡張機能を削除
- キャッシュの削除
- VS Codeを終了
- CacheとCachedDataフォルダの中身を削除
- 再起動
- VS Codeのアップデート
- 最新版にアップデート
設定の最適化(10分)
settings.jsonに追加
{
"editor.minimap.enabled": false,
"editor.codeLens": false,
"workbench.startupEditor": "none",
"files.exclude": {
"**/node_modules": true,
"**/dist": true,
"**/build": true
},
"search.exclude": {
"**/node_modules": true,
"**/dist": true
},
"files.watcherExclude": {
"**/node_modules/**": true,
"**/dist/**": true
}
}
詳細な最適化(30分)
- 不要なフォルダを除外
- TypeScript/JavaScript設定を調整
- タブの上限を設定
- GPU アクセラレーションを有効化
- ワークスペースを分割
最終手段(1時間)
すべて試しても改善しない場合:
- settings.jsonをバックアップ
- 拡張機能リストをメモ
- 完全再インストール
- 設定を復元
- 必要最小限の拡張機能のみ再インストール
軽量化のチェックリスト
- [ ] 拡張機能の数を20個以下に
- [ ] 起動時間が500ms以上の拡張機能を無効化
- [ ] キャッシュフォルダを削除
- [ ] ミニマップを無効化
- [ ] node_modulesを監視対象から除外
- [ ] タブの上限を10個に設定
- [ ] VS Codeを最新版にアップデート
- [ ] 不要なターミナルを閉じる
効果の目安
適切に設定を行うことで、以下のような改善が期待できます。
| 項目 | 改善前 | 改善後 |
|---|---|---|
| 起動時間 | 10〜30秒 | 2〜5秒 |
| タイピングのラグ | 目立つ | なし |
| 保存時間 | 2〜5秒 | 瞬時 |
| メモリ使用量 | 2〜4GB | 500MB〜1GB |
| CPU使用率 | 30〜60% | 5〜15% |
最後に
VS Codeは非常に優れたエディタですが、適切に管理しないと重くなります。
軽量化の鉄則
- 拡張機能は必要最小限に
- 定期的にキャッシュを削除
- 不要なフォルダは監視対象から除外
- 設定を見直す
- 常に最新版を使用
これらの対策を実施することで、VS Codeを快適に使い続けることができます。
軽量化に成功したら、定期的(月1回程度)にメンテナンスを行い、快適な環境を維持しましょう!


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