「プログラミングを始めたいけど、どのソフトを使えばいいか分からない…」 「高いソフトは買えないし、無料でいいものはないかな…」 「VS Codeって聞くけど、初心者には難しそう…」
そんな悩みを持っているあなたに朗報です!
Visual Studio Code(VS Code)は、Microsoft が提供する完全無料のコードエディタ。世界中のプログラマーが愛用していて、初心者からプロまで幅広く使われています。
この記事では、VS Codeのインストールから便利な使い方まで、プログラミング未経験の方でも分かるように解説していきます。読み終わる頃には、あなたも立派なVS Codeユーザーになっているはずですよ!
💻 Visual Studio Code って何?他のソフトと何が違うの?

VS Code の正体を知ろう
Visual Studio Code(略してVS Code)は、プログラムを書くための高機能メモ帳のようなものです。
普通のメモ帳との違いは:
- 文字に色がつく(コードが見やすい)
- 間違いを教えてくれる(スペルミスを発見)
- 自動で補完してくれる(入力が速くなる)
- 様々な言語に対応(Python、JavaScript、Java、C++など)
なぜ VS Code が選ばれるの?
VS Code の魅力:
特徴 | 説明 | メリット |
---|---|---|
完全無料 | 一切お金がかからない | 学生でも気軽に始められる |
軽い | パソコンに負担をかけない | 古いパソコンでもサクサク動く |
拡張機能が豊富 | 機能を自由に追加できる | 自分好みにカスタマイズ可能 |
日本語対応 | メニューも日本語で表示 | 英語が苦手でも安心 |
クロスプラットフォーム | Windows/Mac/Linux対応 | どのOSでも同じように使える |
他のエディタとの比較
よく比較されるエディタ:
- メモ帳 → シンプルすぎて機能不足
- Visual Studio → 高機能だが重い、初心者には複雑
- Sublime Text → 有料(無料版は機能制限あり)
- Atom → 開発終了(2022年12月)
- Eclipse → Java特化、設定が複雑
VS Codeは、これらのいいとこ取りをしたエディタなんです!
📥 今すぐ始める!VS Code のインストール方法
Windows へのインストール
手順:
- 公式サイトにアクセス
- ブラウザで「VS Code」と検索
- または「code.visualstudio.com」に直接アクセス
- ダウンロード
- 大きな「Download for Windows」ボタンをクリック
- ファイルサイズは約90MB(すぐダウンロード完了)
- インストール
- ダウンロードしたファイルをダブルクリック
- 「同意する」にチェック→「次へ」
- 追加タスクで以下にチェック(便利!):
- ✅ デスクトップ上にアイコンを作成
- ✅ エクスプローラーのファイルコンテキストメニューに追加
- ✅ PATHへの追加
- 起動確認
- デスクトップのアイコンをダブルクリック
- VS Codeが起動したら成功!
Mac へのインストール
- 公式サイトから「Download for Mac」をクリック
- ダウンロードした.zipファイルを解凍
- Visual Studio Code.appをApplicationsフォルダにドラッグ
- Launchpadから起動
🎌 日本語化する方法(超重要!)
英語のままだと使いづらいので、最初に日本語化しましょう。
手順:
- VS Codeを起動
- 左側のアイコンから「Extensions」(四角が4つのアイコン)をクリック
- 検索ボックスに「Japanese」と入力
- 「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」を見つける
- 「Install」ボタンをクリック
- インストール完了後、VS Codeを再起動
- メニューが日本語になっていれば成功!
🎨 初期設定:使いやすくカスタマイズしよう
見た目を自分好みに変更
テーマ(配色)の変更:
- Ctrl + K → Ctrl + T(Mac: Cmd + K → Cmd + T)
- 好きなテーマを選択
- おすすめテーマ:
- Dark+(デフォルト):目に優しい暗いテーマ
- Light+:明るいテーマが好きな人向け
- Monokai:カラフルで見やすい
フォントサイズの変更:
- Ctrl + ,(設定を開く)
- 「フォントサイズ」で検索
- 「Editor: Font Size」を好みのサイズに変更(14〜16がおすすめ)
必須の基本設定
自動保存をオンにする(超便利!):
- ファイル → 自動保存にチェック
- これで保存し忘れの心配なし!
タブサイズの設定:
- 設定で「tab size」を検索
- 「Editor: Tab Size」を2または4に設定(言語によって使い分け)
文字コードの設定:
- 設定で「encoding」を検索
- 「Files: Encoding」を「UTF-8」に設定
🚀 実践!VS Code の基本的な使い方
ファイルとフォルダの操作
新しいファイルを作る:
- Ctrl + N(新規ファイル)
- Ctrl + S(保存)
- ファイル名は「test.html」のように拡張子まで入力
フォルダを開く:
- Ctrl + K → Ctrl + O
- プロジェクト全体を管理できる
サイドバーの使い方:
- 📁 エクスプローラー:ファイル一覧
- 🔍 検索:プロジェクト内を検索
- 🌿 ソース管理:Gitでバージョン管理
- 🐛 デバッグ:プログラムのエラーを見つける
- 🧩 拡張機能:機能を追加
コードを書いてみよう(HTML の例)
簡単なWebページを作る:
- 新規ファイルを作成(Ctrl + N)
- 「!」と入力してTabキー(HTMLのひな形が自動生成!)
<body>
タグの中に以下を追加:
<h1>はじめてのVS Code</h1>
<p>これが私の最初のWebページです!</p>
- Ctrl + Sで「index.html」として保存
- ファイルを右クリック→「エクスプローラーで表示」
- HTMLファイルをダブルクリックでブラウザで確認
便利なショートカットキー(覚えると爆速!)
絶対覚えたい基本ショートカット:
操作 | Windows | Mac | 効果 |
---|---|---|---|
コピー | Ctrl + C | Cmd + C | 選択部分をコピー |
貼り付け | Ctrl + V | Cmd + V | コピーした内容を貼り付け |
元に戻す | Ctrl + Z | Cmd + Z | 直前の操作を取り消し |
検索 | Ctrl + F | Cmd + F | ファイル内を検索 |
置換 | Ctrl + H | Cmd + H | 文字列を置き換え |
行の複製 | Alt + Shift + ↓ | Option + Shift + ↓ | 現在の行を下に複製 |
行の移動 | Alt + ↓/↑ | Option + ↓/↑ | 行を上下に移動 |
コメント化 | Ctrl + / | Cmd + / | 選択行をコメントに |
複数選択 | Ctrl + D | Cmd + D | 同じ単語を順次選択 |
🔧 必須の拡張機能10選(これだけは入れよう!)

1. Live Server – Web開発の必需品
HTMLを編集すると、ブラウザが自動で更新される魔法の拡張機能。
使い方:
- HTMLファイルで右クリック
- 「Open with Live Server」を選択
- 編集するたびに自動でブラウザが更新!
2. Prettier – コードを自動整形
ぐちゃぐちゃなコードも一瞬できれいに!
設定:
- インストール後、設定で「format on save」を検索
- 「Editor: Format On Save」にチェック
- 保存するたびに自動整形される
3. Code Runner – コードを簡単実行
Python、JavaScript などを VS Code 内で実行できる。
使い方:
- Ctrl + Alt + N で実行
- 結果が下のターミナルに表示
4. Rainbow Brackets – 括弧を色分け
括弧の対応が一目で分かる!プログラミング初心者の味方。
5. indent-rainbow – インデントを虹色に
インデント(字下げ)のレベルが色で分かる。
6. Path Intellisense – ファイルパスを自動補完
画像やCSSファイルのパスを自動で補完してくれる。
7. Auto Rename Tag – HTMLタグを自動修正
開始タグを変更すると、終了タグも自動で変更される。
8. GitLens – Git の情報を可視化
誰がいつコードを変更したか一目で分かる(チーム開発で便利)。
9. Error Lens – エラーを行内表示
エラーがある行に、直接エラーメッセージが表示される。
10. Material Icon Theme – ファイルアイコンを見やすく
ファイルの種類が一目で分かるアイコンセット。
💡 プロも使う!VS Code の隠れた便利機能
1. マルチカーソル(複数箇所を同時編集)
使い方:
- Alt + クリック:クリックした場所にカーソルを追加
- Ctrl + Alt + ↓/↑:上下にカーソルを追加
複数の場所を一度に編集できて超効率的!
2. Emmet(HTML/CSS の高速入力)
例:
div.container
→ Tabキー →<div class="container"></div>
ul>li*5
→ Tabキー → リスト5個が一瞬で作成h1{タイトル}
→ Tabキー →<h1>タイトル</h1>
3. スニペット(定型文の登録)
よく使うコードを登録して、短い文字で呼び出せる。
設定方法:
- ファイル → ユーザー設定 → ユーザースニペット
- 言語を選択
- スニペットを定義
4. 統合ターミナル
Ctrl + @ でターミナルが開く。VS Code から離れずにコマンドが実行できる!
5. ワークスペース機能
プロジェクトごとに設定を保存できる。複数プロジェクトを扱う人に便利。
🎯 言語別:VS Code の設定ガイド
Python を始める人向け
必要な拡張機能:
- Python(Microsoft公式)
- Pylance(高度な入力補完)
設定:
- Pythonをインストール(python.orgから)
- VS Codeで.pyファイルを開く
- 右下のPythonバージョンをクリックして選択
JavaScript/Web開発向け
必要な拡張機能:
- ESLint(コードチェック)
- Live Server(ライブプレビュー)
- CSS Peek(CSSの定義にジャンプ)
Java 開発向け
必要な拡張機能:
- Extension Pack for Java(Javaの全部入りパック)
一つインストールするだけで、Java開発に必要なものが全て揃う!
⚠️ よくあるトラブルと解決法
トラブル1:日本語が文字化けする
解決法:
- 右下の文字コード(UTF-8など)をクリック
- 「エンコード付きで再度開く」を選択
- 「Japanese(Shift JIS)」を選択
トラブル2:拡張機能が動かない
解決法:
- VS Code を再起動
- 拡張機能を無効化→有効化
- 拡張機能を再インストール
トラブル3:ターミナルでコマンドが動かない
解決法:
- 使用するシェルを変更(PowerShell → Command Prompt)
- VS Code を管理者権限で起動
- 環境変数PATHを確認
トラブル4:Git が使えない
解決法:
- Gitをインストール(git-scm.com)
- VS Code を再起動
- ターミナルで
git --version
を実行して確認
❓ よくある質問(FAQ)

Q1:VS Code と Visual Studio の違いは?
A: 全く別物です!
- VS Code:軽量なコードエディタ(無料)
- Visual Studio:統合開発環境(IDE)、重い、有料版あり
初心者なら VS Code で十分です。
Q2:どのプログラミング言語から始めるべき?
A: 目的によります:
- Web サイトを作りたい → HTML/CSS/JavaScript
- データ分析・AI → Python
- アプリ開発 → Java、Swift、Kotlin
- ゲーム開発 → C#、C++
最初はPythonかJavaScriptがおすすめ!
Q3:パソコンのスペックはどれくらい必要?
A: VS Code は軽いので、そこまで高スペックは不要:
- 最低限:メモリ4GB、ストレージ200MB
- 推奨:メモリ8GB以上、SSD搭載
5年前のパソコンでも十分動きます!
Q4:オフラインでも使える?
A: もちろん使えます!
- 基本機能はオフラインでOK
- 拡張機能のインストールにはネット接続が必要
- Git同期にもネット接続が必要
Q5:商用利用しても大丈夫?
A: 完全に無料で商用利用OK!
- 個人でも企業でも無料
- ライセンス料は一切不要
- 作ったプログラムの著作権もあなたのもの
🚀 まとめ:今日から始める VS Code ライフ!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
VS Code は最初は機能が多くて戸惑うかもしれません。でも、基本的な使い方だけ覚えれば、あとは必要に応じて学んでいけばOKです。
今日やること(3ステップ)
ステップ1:インストールと日本語化(10分)
- 公式サイトからダウンロード
- インストール
- Japanese Language Pack で日本語化
ステップ2:簡単なファイルを作る(5分)
- 新規ファイル作成
- 「Hello World」と入力
- 保存して動作確認
ステップ3:拡張機能を1つ入れる(5分)
- Live Server をインストール
- HTMLファイルで試してみる
たった20分で、あなたもVS Codeユーザーの仲間入りです!
最後にアドバイス:
プログラミング学習は**「完璧に理解してから次へ」ではなく「とりあえず動かしてみる」**が大切。分からないことがあっても、とりあえず手を動かしてみましょう。
VS Code はあなたのプログラミング学習を強力にサポートしてくれる相棒になってくれます。一緒に楽しいコーディングライフを始めましょう!
何か困ったことがあれば、この記事を見返してくださいね。あなたのプログラミングデビューを応援しています!
関連キーワード:
- コードエディタ
- プログラミング環境
- 統合開発環境(IDE)
- 拡張機能
- デバッグ
- Git連携
- ソースコード管理
- Web開発ツール
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