「新しいグラボを買ったけど、性能はどれくらい向上した?」 「オーバークロックの効果を数値で確認したい」 「他の人のPCと性能を比較したい」
こんな時に必須なのが、Unigine Heavenです!
Unigine Heavenは、世界中のPCゲーマーやオーバークロッカーが愛用するGPU性能測定の定番ベンチマークソフト。美しい3D映像を使って、グラフィックボードの実力を正確に測定できます。
この記事では、Unigine Heavenのダウンロードから設定方法、スコアの見方、さらには他のベンチマークとの比較まで、初心者でも完璧に使いこなせるよう完全解説していきます!
🎮 Unigine Heavenとは?

GPU性能測定の定番ベンチマーク
Unigine Heavenは、ロシアのUnigine Corp.が開発したグラフィックベンチマークソフトです。
主な特徴:
- 2009年リリースの老舗ベンチマーク
- DirectX 11/OpenGL 4.0対応
- 美しい浮遊島の3Dシーン
- 無料版と有料版あり
- 世界標準のベンチマークスコア
なぜHeavenが選ばれるの?
人気の理由:
特徴 | メリット |
---|---|
安定性 | 10年以上の実績、バグが少ない |
比較しやすさ | 世界中のスコアデータあり |
負荷の適切さ | 現実的なゲーム負荷を再現 |
無料 | 基本機能は完全無料 |
軽量 | ダウンロードサイズ約250MB |
互換性 | 古いGPUから最新まで対応 |
こんな人におすすめ
✅ グラボの性能を確認したい ✅ オーバークロックの効果を測定 ✅ 中古グラボの動作確認 ✅ 冷却性能のテスト ✅ 他人とスコアを比較したい
📥 ダウンロードとインストール
公式サイトからダウンロード
手順:
- 公式サイトにアクセス
- https://benchmark.unigine.com/heaven
- 「DOWNLOAD」をクリック
- Basic Edition(無料版)を選択
- プラットフォームを選択
- Windows
- Linux
- Mac OS X
- ダウンロード開始
- 約250MB
- ミラーサイトも選択可能
インストール手順
Windows版:
- ダウンロードしたUnigine_Heaven-4.0.exeを実行
- **「Next」**をクリック
- インストール先を選択(デフォルトでOK)
- **「Install」**をクリック
- 約30秒でインストール完了
- **「Finish」**でインストーラーを終了
初回起動時の注意:
- Windows Defenderの警告が出る場合あり
- 「詳細情報」→「実行」で続行
⚙️ 基本設定と画面の見方
起動画面の設定項目
起動すると設定画面が表示されます:
Graphics設定:
項目 | 説明 | 推奨設定 |
---|---|---|
API | DirectX 11/9, OpenGL | DirectX 11 |
Quality | 画質プリセット | Ultra or Custom |
Tessellation | テッセレーション | Extreme |
Anti-aliasing | アンチエイリアス | 8x |
Resolution | 解像度 | 1920×1080以上 |
Fullscreen | フルスクリーン | ON推奨 |
Stereo 3D | 3D表示 | 通常OFF |
プリセット設定の使い分け
Quality設定別の負荷:
Low(低負荷)
├─ 古いGPU向け
├─ 統合グラフィック
└─ 動作確認用
Medium(中負荷)
├─ エントリーGPU
├─ GTX 1050 Ti級
└─ 日常使い
High(高負荷)
├─ ミドルレンジGPU
├─ GTX 1660級
└─ ゲーミング入門
Ultra(超高負荷)
├─ ハイエンドGPU
├─ RTX 3070以上
└─ 限界性能測定
Custom(カスタム)
├─ 細かく調整
├─ 特定条件でテスト
└─ 上級者向け
🚀 ベンチマークの実行方法
Step 1:設定を決める
標準的なテスト設定:
API: DirectX 11
Quality: Ultra
Tessellation: Extreme
Anti-aliasing: 8x
Resolution: 1920×1080
Fullscreen: ON
この設定が世界標準として使われます。
Step 2:ベンチマーク開始
- 設定完了後、**「Run」**ボタンをクリック
- 美しい3Dシーンが開始
- カメラが自動で移動(約5分)
- 26のシーンを順番に描画
実行中の操作:
- F9:スクリーンショット
- ESC:ベンチマーク中断
- Space:一時停止
Step 3:結果の確認
ベンチマーク終了後、結果画面が表示:
表示される情報:
- Score:総合スコア
- FPS:平均フレームレート
- Min FPS:最低フレームレート
- Max FPS:最高フレームレート
📊 スコアの見方と目安
スコア別の性能評価
1920×1080 Ultra設定での目安:
スコア | FPS | GPU例 | 評価 |
---|---|---|---|
4000以上 | 160fps+ | RTX 4090 | 最強クラス |
3000-4000 | 120-160fps | RTX 4080/3090 | ハイエンド |
2000-3000 | 80-120fps | RTX 3070/4060 | ミドルハイ |
1500-2000 | 60-80fps | RTX 3060/2060 | ミドル |
1000-1500 | 40-60fps | GTX 1660/1650 | エントリー |
500-1000 | 20-40fps | GTX 1050/内蔵 | 最低限 |
500以下 | 20fps以下 | 古いGPU | 要アップグレード |
FPSから分かること
ゲームプレイの快適度:
- 60fps以上:快適にゲーム可能
- 30-60fps:普通にプレイ可能
- 30fps以下:カクつきを感じる
- 20fps以下:プレイ困難
他のユーザーとの比較
同じGPUでのスコア差の原因:
- CPU性能の違い
- メモリ速度
- 冷却性能
- ドライバーバージョン
- Windowsの設定
🔥 オーバークロックとスコア向上
OCでどれくらい上がる?
一般的な向上率:
GPUコアクロック+100MHz → スコア+5-8%
メモリクロック+500MHz → スコア+3-5%
両方最適化 → スコア+10-15%
OC時のベンチマーク活用法
安定性テストの手順:
- まず通常設定で測定
- ベースラインスコアを記録
- 少しずつOC
- コア+25MHz単位で上げる
- 各設定でHeavenを完走確認
- ループテストで安定性確認
- 30分以上連続実行
- クラッシュしないか確認
- 温度モニタリング
- GPU温度80℃以下を維持
- MSI Afterburnerで監視
スコアが伸びない時のチェック項目
- ✅ 電源設定が「高パフォーマンス」か
- ✅ GPU使用率が100%近いか
- ✅ 温度によるサーマルスロットリング
- ✅ CPUがボトルネックになっていないか
🆚 他のベンチマークソフトとの比較
主要ベンチマーク比較表
ベンチマーク | 特徴 | 負荷 | 無料 |
---|---|---|---|
Unigine Heaven | バランス型、定番 | 中~高 | ✅ |
Unigine Valley | 自然風景、軽め | 中 | ✅ |
Unigine Superposition | 最新、VR対応 | 高 | ✅ |
3DMark | 業界標準、詳細分析 | 高 | 一部有料 |
FurMark | 最高負荷、拷問テスト | 超高 | ✅ |
MSI Kombustor | OC向け、軽量 | 中~高 | ✅ |
使い分けのコツ
目的別おすすめ:
- 日常的な性能確認 → Heaven
- 最新ゲーム性能 → Superposition
- 安定性テスト → FurMark
- 詳細な分析 → 3DMark
- 簡易チェック → Valley
🛠️ トラブルシューティング
起動しない・エラーが出る
対処法:
- DirectXの更新
- 最新版をMicrosoftから入手
- Visual C++再頒布可能パッケージ
- 2015-2019版をインストール
- 管理者権限で実行
- 右クリック→管理者として実行
- 互換性モード
- Windows 8互換で実行
スコアが異常に低い
確認事項:
- ❌ 内蔵GPUで実行していないか
- ❌ 省電力モードになっていないか
- ❌ ドライバーが古くないか
- ❌ 他のアプリが GPU を使用していないか
- ❌ Windowsゲームモードの影響
途中でクラッシュする
原因と対策:
- OC不安定 → 設定を戻す
- 温度上昇 → 冷却強化
- 電源不足 → 電源ユニット確認
- VRAM不足 → 設定を下げる
📈 スコアを記録・共有する
スコアの保存方法
スクリーンショット:
- F9キーで撮影
- Documentsフォルダに保存
CSVエクスポート(Pro版):
- 詳細データをCSV形式で出力
- グラフ作成に便利
オンラインでの共有
共有時の情報:
GPU: RTX 3070
CPU: Ryzen 5 5600X
RAM: 16GB DDR4-3200
設定: 1920×1080, Ultra, DX11
スコア: 2543
FPS: 101.1
ドライバー: 535.98
比較サイトの活用
- TechPowerUp GPU Database
- UserBenchmark
- Reddit (r/overclocking)
💡 上級者向けTips
コマンドラインオプション
自動実行:
heaven_x64.exe -preset 0 -fullscreen 1 -video_width 1920 -video_height 1080
ループベンチマーク
安定性テスト用の無限ループ:
- Benchmark実行後
- 再度「Benchmark」をクリック
- 繰り返し実行
カスタムシーン作成(Pro版)
- 独自のカメラパス設定
- 特定シーンのみテスト
- 負荷パターンのカスタマイズ
❓ よくある質問
Q: 無料版と有料版の違いは?
A: 基本的なベンチマーク機能は同じです。Pro版はコマンドライン実行、CSVエクスポート、ループ機能などの追加機能があります。個人使用なら無料版で十分です。
Q: どのくらいの頻度でテストすべき?
A: ドライバー更新後、Windowsアップデート後、OC設定変更時、年に1-2回の定期チェックがおすすめです。
Q: スコアが日によって違うのはなぜ?
A: 室温、バックグラウンドアプリ、Windowsアップデート、GPU Boost の挙動などが影響します。±5%程度の変動は正常範囲です。
Q: Heavenは古いベンチマーク?
A: 2009年リリースですが、今でも有効なベンチマークです。最新GPU向けにはSuperpositionの方が適していますが、比較データの豊富さではHeavenが優れています。
まとめ
Unigine Heavenは、GPU性能を測る最も信頼できるツールの一つです!
使いこなしのポイント:
✅ 標準設定で測定(1080p, Ultra, DX11) ✅ スコアとFPSの両方を確認 ✅ 定期的に測定して変化を記録 ✅ OC時は安定性テストに活用 ✅ 他のベンチマークと併用
活用シーン:
- 新GPU購入時の性能確認
- OCの効果測定
- 冷却改善の効果確認
- トラブル時の診断
- アップグレードの判断材料
次のステップ:
- Superpositionで最新性能テスト
- 3DMarkで詳細分析
- 実ゲームでの検証
正確な性能測定で、PCの実力を最大限引き出しましょう!🚀
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