「Trelloをもっと便利に使いたい!」「他のツールと連携できないかな?」
そんな願いを叶えてくれるのが、Trello Power-Up(パワーアップ)という機能です。
Trelloは基本機能だけでも十分便利なタスク管理ツールですが、Power-Upを追加することで、さらに強力なツールに変身させることができます。カレンダー表示、自動化、外部サービスとの連携など、可能性は無限大。
しかも、無料プランでも無制限にPower-Upを使えるようになったんです!
この記事では、Trello Power-Upの基本から、おすすめのPower-Up、設定方法まで分かりやすく解説していきます。Trelloをさらに使いこなして、作業効率を上げていきましょう。
Trello Power-Upとは?

Power-Upの基本
Power-Upは、Trelloのボードに追加機能を組み込める「アドオン」や「プラグイン」のようなものです。
スマホにアプリを追加するのと同じような感覚ですね。基本のTrelloに、自分が必要な機能だけを選んで追加できるんです。
できること
Power-Upで実現できることは大きく2つに分かれます。
1. Trello自体の機能を強化
- カレンダー表示
- ガントチャート表示
- タスクの自動繰り返し
- カスタムフィールドの追加
- 投票機能
2. 外部サービスとの連携
- Slack
- Google Drive
- Gmail
- Microsoft Teams
- GitHub
- Salesforce
- Confluence
このように、200以上ものPower-Upが用意されているので、あなたのワークフローに合わせて自由にカスタマイズできます。
Power-Upの種類
Power-Upには3つの種類があります。
Trello公式のPower-Up
Atlassian(Trelloの開発元)が作成した公式のPower-Up。信頼性が高く、多くは無料で使えます。
サードパーティのPower-Up
外部の企業や開発者が作成したPower-Up。専門的な機能や特定のサービスとの連携が可能です。
カスタムPower-Up
自社でAPIを使って独自に作成したPower-Up。開発リソースがあれば、完全にオリジナルの機能を実装できます。
無料プランでも使える!料金について
以前は無料プランだと1つのボードにつき1つのPower-Upしか使えませんでした。
しかし2021年のプラン改定で、無料プランでもPower-Upが無制限に使えるようになったんです!
これは大きな変更で、無料ユーザーでも本格的にTrelloをカスタマイズできるようになりました。
有料のPower-Upもある
ただし、すべてのPower-Upが無料というわけではありません。
Trello公式のPower-Upの多くは無料ですが、一部のサードパーティ製Power-Upは別途サブスクリプション料金が必要な場合があります。
Power-Upを追加する前に、料金の有無を確認しておくと安心です。
人気のおすすめPower-Up 10選
たくさんあるPower-Upの中から、特におすすめのものを厳選してご紹介します。
1. カレンダー Power-Up
無料で使える超定番のPower-Up
期限が設定されたカードを、カレンダー形式で表示できます。
できること:
- 月表示・週表示の切り替え
- カレンダー上でカードをドラッグ&ドロップして期限変更
- Googleカレンダーなど外部カレンダーへの同期(iCalendar形式)
カンバンボードではわかりにくい「いつ何をやるか」が一目で把握できるので、スケジュール管理に最適です。
2. カードの繰り返し(Card Repeater)
定期タスクを自動化
毎日、毎週、毎月、毎年など、繰り返し実施するタスクを自動的にコピーしてくれます。
例えば:
- 毎週金曜日に週次ミーティングのカード作成
- 毎月1日に月次レポートのカード作成
- 毎年の記念日や契約更新日のリマインダー
手動で繰り返しタスクを作る手間が省けるので、かなり便利です。
3. Slack
チームのコミュニケーションを円滑に
Slackを日常的に使っているチームには必須のPower-Upです。
できること:
- TrelloカードをSlackチャンネルに共有
- Trelloの通知をSlackで受け取る
- Slackから直接Trelloカードを作成
- カスタムアラートで重要な期限を通知
SlackとTrelloを行き来する手間が減り、作業効率がアップします。
4. Google Drive
ファイル管理がスムーズに
Googleのサービスを使っている方におすすめ。
できること:
- Trelloから直接Google Drive内のファイルを検索・添付
- カード内から新しいGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドを作成
- リアルタイムでファイルのプレビュー表示
ファイルを探してダウンロードして添付する、という面倒な手順が不要になります。
5. Gmail
メールをタスクに変換
メールで届いた依頼や情報を、簡単にTrelloカードに変換できます。
できること:
- メールの件名が自動的にカードのタイトルに
- メール本文がカードの説明文に
- カードを作成する前に内容を編集可能
- Gmailの右側パネルからワンクリックでカード作成
メールベースで仕事をしている人には、かなり時短になる機能です。
6. カードエイジング(Card Aging)
古いカードを見える化
長期間更新されていないカードを視覚的に区別できます。
使い方:
- 「レギュラーモード」:古いカードが半透明になっていく
- 「海賊モード」:古い紙のような見た目になる
放置されているタスクが一目でわかるので、優先順位の見直しに役立ちます。
7. 投票(Voting)
チームの意見を集約
カードに投票機能を追加できます。
使い道:
- 新機能の優先順位決め
- アイデアの人気投票
- チーム内での意思決定
民主的にチームの意見をまとめたいときに便利です。
8. Microsoft Teams
Teamsユーザー必見
Microsoft Teamsを使っているチームに最適なPower-Up。
できること:
- Trelloの通知をTeamsで受け取る
- Teams内からTrelloボードを操作
- Teamsを離れずにカード作成や移動
Teamsを中心に仕事をしている場合、作業の流れが途切れません。
9. タイムトラッキング
作業時間を記録
各タスクにかかった時間を記録・集計できます。
機能:
- ワンクリックでタイマー開始・停止
- 自動でレポート生成
- プロジェクト全体の工数把握
時間管理や見積もりの精度向上に役立ちます。無料プランもありますが、より詳細な機能は有料です。
10. ガントチャート(Planyway)
プロジェクト全体を俯瞰
カンバンボードをガントチャート形式で表示できます。
できること:
- タイムライン表示
- タスクの依存関係を可視化
- リソース配分の管理
大規模プロジェクトや複数のプロジェクトを管理する際に、全体像が把握しやすくなります。
Power-Upの追加・設定方法

Power-Upの追加はとても簡単です。
追加手順
- Trelloボードを開く
- 画面右上の「ボードメニューを表示」をクリック
- 「Power-Up」を選択
- 「Power-Upを追加」をクリック
- Power-Upディレクトリが開くので、検索またはカテゴリーから選ぶ
- 使いたいPower-Upの「追加」ボタンをクリック
これで完了です!
設定のカスタマイズ
Power-Upを追加した後は、設定をカスタマイズできます。
- ボードメニューから「Power-Up」を選択
- 設定したいPower-Upの「設定」をクリック
- 各種オプションを調整
例えば、カレンダーPower-Upなら、表示する曜日の範囲や時間帯などを設定できます。
認証が必要なPower-Up
外部サービスと連携するPower-Up(Slack、Google Drive、GitHubなど)は、初回利用時に認証が必要です。
- Power-Upを追加
- 「認証する」ボタンをクリック
- 外部サービスのログイン画面が表示される
- アカウントでログインして、連携を許可
これでTrelloと外部サービスが連携されます。
Power-Upを無効化する方法
使わなくなったPower-Upは、簡単に無効化できます。
無効化手順
- ボードメニューから「Power-Up」を選択
- 無効化したいPower-Upの「設定」をクリック
- 「Power-Upを無効にする」を選択
- データを保持するかどうか選択
- 「Power-Upを無効にする」で確定
データの保持について
Power-Upを無効にする際、「すべてのPower-Upデータを保持する」というチェックボックスがあります。
これにチェックを入れておくと、後で同じPower-Upを再度有効にしたときに、以前の設定やデータが残っているので便利です。
完全に削除したい場合は、チェックを外して無効化しましょう。
Power-Upを選ぶときのポイント
200以上もあるPower-Upから、どれを選べばいいか迷いますよね。
チームのワークフローに合わせる
まず、自分やチームの仕事の進め方を考えてみましょう。
- スケジュール管理が重要なら → カレンダーPower-Up
- 定期的なタスクが多いなら → カードの繰り返し
- Slackで連絡を取り合っているなら → Slack連携
- メールで仕事が来るなら → Gmail連携
必要な機能から逆算して選ぶと、本当に役立つPower-Upが見つかります。
無料から試してみる
多くのPower-Upは無料で使えますし、有料のものも無料トライアル期間があることが多いです。
まずは気になったものを実際に試してみて、本当に便利かどうか確認してから本格導入するのがおすすめです。
入れすぎに注意
Power-Upは無制限に追加できますが、入れすぎると逆に使いにくくなることもあります。
本当に必要な機能だけを厳選して、シンプルに保つことも大切です。
よくある質問
無料プランで本当に無制限に使える?
はい、2021年のプラン改定以降、無料プランでも1つのボードに無制限にPower-Upを追加できます。
ただし、Power-Up自体が有料のものは別途料金がかかる場合があります。
Power-Upは安全?
Trelloのディレクトリに掲載されているPower-Upは、Atlassianによって承認されているので基本的に安全です。
ただし、サードパーティ製のPower-Upは、外部サービスへのアクセス権限を求める場合があります。権限の内容を確認してから追加しましょう。
自分でPower-Upを作れる?
はい、TrelloはAPIを公開しているので、開発スキルがあれば独自のPower-Upを作成できます。
企業の特殊なニーズに対応したカスタムPower-Upを作ることも可能です。
Enterprise版との違いは?
Enterprise版では、管理者が承認したPower-Upのみを使用可能にする設定ができます。
セキュリティ要件が厳しい企業向けの機能ですね。無料プランやStandard、Premiumプランでは、すべてのPower-Upが利用できます。
まとめ
Trello Power-Upについて、重要なポイントをまとめます。
- Power-Upは、Trelloに追加機能を組み込めるアドオン
- 200以上のPower-Upがあり、機能拡張や外部連携が可能
- 無料プランでも無制限にPower-Upを使える
- カレンダー、カードの繰り返し、Slack連携などが人気
- 追加・削除は簡単で、設定のカスタマイズも自由
- チームのワークフローに合わせて必要なものを選ぼう
Trelloは基本機能だけでも優秀なツールですが、Power-Upを活用することで、さらに強力な味方になってくれます。
まずは無料のPower-Upから試してみて、自分に合ったものを見つけてください。カレンダーやカードの繰り返しなど、すぐに効果を実感できるものから始めるのがおすすめです。
Power-Upを上手に使いこなして、もっと効率的にタスク管理をしていきましょう!


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