「Thunderbirdについて」を開いたら、「更新の確認に失敗しました」というエラーが表示されて困っていませんか?
Thunderbirdを最新版に保つことは、セキュリティや機能改善のために重要ですが、更新チェックがうまくいかないと不安になりますよね。
この記事では、「更新の確認に失敗しました」エラーが出る原因と、具体的な解決方法を詳しく解説していきます。
- 「更新の確認に失敗しました」エラーとは
- エラーが発生する主な原因
- 基本的な解決方法
- 対処法1:インターネット接続を確認する
- ファイアウォール・セキュリティソフトの設定
- 対処法4:ファイアウォールの例外設定
- 対処法5:一時的にセキュリティソフトを無効化してテスト
- プロキシ設定の確認と変更
- 対処法6:Thunderbirdのプロキシ設定を確認
- 更新関連ファイルを修復する
- 対処法7:更新キャッシュをクリア
- 対処法8:更新設定をリセット
- 手動で最新版をダウンロードする方法
- 対処法9:公式サイトから手動更新
- 自動更新設定の確認
- 対処法10:自動更新設定を有効化
- その他の対処法
- 対処法11:DNSキャッシュをクリア
- 対処法12:別のネットワークで試す
- 対処法13:VPNを試す
- 更新後の動作確認
- よくある質問
- まとめ:段階的に対処して最新版を保とう
「更新の確認に失敗しました」エラーとは

まず、このエラーについて理解しておきましょう。
エラーが表示される場面
このエラーは、主に以下の場面で表示されます:
「Thunderbirdについて」画面:
- メニューバーから「ヘルプ」→「Thunderbirdについて」を開く
- 自動的に更新チェックが始まる
- 「更新の確認に失敗しました」と表示される
エラーの意味
このメッセージは、Thunderbirdが更新サーバー(Mozillaのサーバー)に接続して、新しいバージョンがあるか確認しようとしたが、何らかの理由で接続できなかったことを示しています。
重要な点:
このエラーが出ても、Thunderbird自体は正常に動作します。
ただし、最新版への更新ができないため、セキュリティ上のリスクや新機能が使えない可能性があります。
エラーが発生する主な原因
「更新の確認に失敗しました」エラーが出る原因は、主に以下の5つです。
原因1:インターネット接続の問題
最も多い原因です。
Thunderbirdが更新サーバーに接続できない状態になっています。
- インターネットに接続されていない
- 接続が不安定
- 一時的な通信障害
原因2:ファイアウォールやセキュリティソフトのブロック
ファイアウォールやウイルス対策ソフトが、Thunderbirdの更新チェック通信をブロックしている可能性があります。
特に、企業のネットワークや公共Wi-Fiでは、セキュリティ設定が厳しく、外部サーバーへのアクセスが制限されていることがあります。
原因3:プロキシ設定の問題
プロキシサーバーを経由してインターネットに接続している場合、プロキシ設定が正しくないと更新サーバーに到達できません。
原因4:更新サーバー側の一時的な問題
Mozillaの更新サーバーがメンテナンス中だったり、一時的にダウンしていたりすることがあります。
この場合は、ユーザー側では対処できないため、時間をおいて再試行するしかありません。
原因5:更新関連ファイルの破損
Thunderbirdの更新設定ファイルや、更新キャッシュが破損していると、更新チェックが正常に動作しません。
基本的な解決方法
まずは、簡単にできる対処法から試してみましょう。
対処法1:インターネット接続を確認する
最も基本的な確認です。
手順:
- ブラウザを開いて、任意のWebサイトにアクセス
- 正常に表示されるか確認
- 表示されない場合は、ネットワーク接続を確認
Wi-Fi接続の場合:
- Wi-Fiルーターを再起動
- 他のデバイスでも接続できるか確認
有線接続の場合:
- LANケーブルが正しく接続されているか確認
- モデムやルーターを再起動
対処法2:Thunderbirdを再起動する
一時的な通信エラーの場合、再起動で解決することがあります。
手順:
- Thunderbirdを完全に終了
- タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)で、Thunderbirdのプロセスが残っていないか確認
- 残っていたら強制終了
- Thunderbirdを再起動
- 「ヘルプ」→「Thunderbirdについて」で再度更新チェック
対処法3:時間をおいて再試行
更新サーバー側の一時的な問題の場合、待つことで解決します。
手順:
- 数時間後に再度更新チェックを試す
- 翌日に再試行してみる
ファイアウォール・セキュリティソフトの設定
セキュリティソフトが原因の場合の対処法です。
対処法4:ファイアウォールの例外設定
Windowsファイアウォールやセキュリティソフトで、Thunderbirdを許可リストに追加します。
Windowsファイアウォールの設定(Windows 10/11)
手順:
- Windowsの「設定」を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリック
- 「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリック
- 「設定の変更」ボタンをクリック
- リストから「Thunderbird」を探す
- 「プライベート」と「パブリック」両方にチェック
- 「OK」をクリック
サードパーティのセキュリティソフト
一般的な手順:
- セキュリティソフトのメイン画面を開く
- 「ファイアウォール」または「ネットワーク保護」設定を開く
- 「除外リスト」または「許可するアプリ」を探す
- Thunderbird(thunderbird.exe)を追加
主要なセキュリティソフトでの設定:
- Norton:「設定」→「ファイアウォール」→「プログラム制御」
- McAfee:「ファイアウォール」→「プログラムのアクセス許可」
- Kaspersky:「設定」→「保護」→「ファイアウォール」→「アプリケーションのネットワーク活動」
- ウイルスバスター:「コンピュータの保護設定」→「ファイアウォール」→「例外設定」
対処法5:一時的にセキュリティソフトを無効化してテスト
注意:セキュリティリスクがあるため、テスト後は必ず再度有効にしてください。
手順:
- セキュリティソフトを一時的に無効化(通常、タスクトレイのアイコンから操作)
- Thunderbirdで更新チェックを試す
- 更新チェックが成功したら、セキュリティソフトが原因と判明
- セキュリティソフトを再度有効化
- 前述の例外設定を追加
プロキシ設定の確認と変更
プロキシ経由でインターネットに接続している場合の対処法です。
対処法6:Thunderbirdのプロキシ設定を確認
手順:
- Thunderbirdの「設定」を開く
- 画面右上の検索ボックスに「接続」と入力
- 「ネットワークとディスク領域」セクションで「接続設定」ボタンをクリック
- 現在の設定を確認
プロキシ設定の選択肢
プロキシを使用しない:
プロキシなしで直接インターネットに接続する場合に選択
システムのプロキシ設定を使用する:
WindowsやOSのプロキシ設定を使う(推奨)
手動でプロキシを設定する:
会社や組織から指定されたプロキシ情報を入力
このネットワークのプロキシ設定を自動検出する:
ネットワークが自動的にプロキシを提供する場合
プロキシ設定を変更してテスト
手順:
- 現在の設定をメモしておく
- 「プロキシを使用しない」に変更してテスト
- うまくいかない場合は、「システムのプロキシ設定を使用する」に変更
- 更新チェックを試す
- 成功した設定を保存
更新関連ファイルを修復する
更新キャッシュや設定ファイルが破損している場合の対処法です。
対処法7:更新キャッシュをクリア
手順:
- Thunderbirdを完全に終了
- プロファイルフォルダを開く
- 「ヘルプ」→「トラブルシューティング情報」→「フォルダーを開く」
- 「updates」フォルダを探す
- updatesフォルダをリネーム(例:updates_old)またはバックアップ
- Thunderbirdを再起動
- 再度更新チェック
次回起動時に、新しいupdatesフォルダが自動的に作成されます。
対処法8:更新設定をリセット
設定エディタから更新関連の設定をリセットします。
手順:
- 「設定」→右上の検索で「設定エディター」と入力
- 「設定エディター」ボタンをクリック
- 警告が出たら「危険性を承知の上で使用する」をクリック
- 検索ボックスに「app.update」と入力
- 以下の設定を探してリセット(右クリック→「リセット」):
app.update.enabled
app.update.auto
app.update.url
- Thunderbirdを再起動
手動で最新版をダウンロードする方法

更新チェックがどうしてもうまくいかない場合、手動で最新版をインストールできます。
対処法9:公式サイトから手動更新
手順:
- ブラウザでThunderbird公式サイト(https://www.thunderbird.net/ja/)にアクセス
- 「無料ダウンロード」ボタンをクリック
- 最新版のインストーラーがダウンロードされる
- Thunderbirdを完全に終了
- ダウンロードしたインストーラーを実行
- 画面の指示に従ってインストール
注意点:
- 既存のThunderbirdに上書きインストールされるため、メールやアドレス帳、設定はそのまま残ります
- 念のため、プロファイルフォルダをバックアップしておくと安心
現在のバージョンを確認
手動更新前に、現在のバージョンを確認しておきましょう。
手順:
- 「ヘルプ」→「Thunderbirdについて」
- バージョン番号が表示される(例:128.5.0esr)
公式サイトの最新版と比較して、すでに最新の場合は更新不要です。
自動更新設定の確認
自動更新がオフになっていないか確認します。
対処法10:自動更新設定を有効化
手順:
- 「設定」を開く
- 「一般」タブを選択
- 画面を下にスクロールして「Thunderbirdの更新」セクションを探す
- 以下のいずれかを選択:
- 自動的に更新をインストールする(推奨)
- 更新を確認するが、インストールするかを選択する
「更新の確認はしない(非推奨)」が選択されている場合は、上記のいずれかに変更してください。
その他の対処法
上記で解決しない場合に試す方法です。
対処法11:DNSキャッシュをクリア
DNSの問題で更新サーバーに接続できないことがあります。
手順(Windows):
- コマンドプロンプトを管理者として開く
- 以下のコマンドを入力してEnter:
ipconfig /flushdns
- 「DNSキャッシュは正常にフラッシュされました」と表示される
- Thunderbirdで更新チェックを試す
対処法12:別のネットワークで試す
会社や学校のネットワークで制限されている可能性があります。
手順:
- スマホのテザリングや、自宅のWi-Fiなど、別のネットワークに接続
- 更新チェックを試す
- 成功した場合、元のネットワークに制限がある
対処法13:VPNを試す
ネットワーク制限や地域制限がある場合、VPNで回避できることがあります。
手順:
- 信頼できるVPNサービスに接続
- 更新チェックを試す
更新後の動作確認
更新が成功したら、以下を確認しましょう。
バージョンの確認
- 「ヘルプ」→「Thunderbirdについて」
- 最新バージョンになっているか確認
動作テスト
- メールの送受信ができるか
- アドレス帳が正常に表示されるか
- カレンダーが機能するか
- アドオンが正常に動作するか
よくある質問
Q. 「更新の確認に失敗しました」と出ても、Thunderbirdは使える?
A. はい、通常通り使えます。
このエラーは、更新チェックができないだけで、現在のバージョンは正常に動作します。
ただし、セキュリティ上、なるべく早く最新版に更新することをおすすめします。
Q. 更新しないとどうなる?
A. セキュリティリスクが高まります。
古いバージョンには、セキュリティの脆弱性が含まれている可能性があります。
また、新機能やバグ修正も受けられません。
Q. 手動更新すると、メールやアドレス帳は消える?
A. いいえ、消えません。
手動更新(上書きインストール)では、プロファイルフォルダ(メール、アドレス帳、設定)はそのまま保持されます。
ただし、念のためバックアップを取っておくと安心です。
Q. 企業のネットワークで更新できない場合は?
A. IT部門に相談しましょう。
企業ネットワークでは、セキュリティポリシーで更新サーバーへのアクセスがブロックされていることがあります。
IT管理者に、Thunderbirdの更新を許可してもらうよう依頼してください。
Q. 「更新のインストールに失敗しました」とは違う?
A. 別のエラーです。
- 「更新の確認に失敗しました」:更新があるか確認できない(本記事のテーマ)
- 「更新のインストールに失敗しました」:更新ファイルのダウンロードやインストールに失敗
後者の場合は、ディスク容量不足や権限の問題が考えられます。
まとめ:段階的に対処して最新版を保とう
「更新の確認に失敗しました」エラーは、さまざまな原因で発生しますが、ほとんどの場合、適切な対処で解決できます。
簡単な対処から順番に試す:
- ネットワーク接続を確認
- Thunderbirdを再起動
- 時間をおいて再試行
- ファイアウォールの例外設定
- プロキシ設定を確認
- 更新キャッシュをクリア
- 手動で最新版をダウンロード
どうしても解決しない場合:
- 公式サイトから手動更新(最も確実)
- IT管理者に相談(企業ネットワークの場合)
定期的な確認:
- 月に1回程度、更新チェックを実行
- 自動更新を有効にしておく
- セキュリティを保つため、常に最新版を使う
Thunderbirdを最新版に保つことは、安全にメールを使い続けるために重要です。
この記事を参考に、更新エラーを解決して、快適なメール環境を維持してくださいね!
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