Thunderbirdで未送信メッセージを削除する完全ガイド

プログラミング・IT

Thunderbirdを起動するたびに「未送信メッセージを送信しますか?」というメッセージが表示されて困っていませんか?

  • 誤って「後で送信」を選択してしまった
  • 送るつもりがないメールが残っている
  • 毎回「未送信メッセージを送信しますか?」と聞かれて煩わしい
  • 未送信メッセージがどこにあるか分からない
  • 削除したいのに送信トレイが見つからない

このような状況は非常にイライラしますし、間違って送信してしまうのではないかと不安になりますよね。

この記事では、Thunderbirdで未送信メッセージを見つけて削除する方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。また、なぜこのようなメッセージが表示されるのか、どうすれば今後防げるのかについても詳しく説明します。

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  1. 第1章:未送信メッセージとは
    1. 未送信メッセージの仕組み
    2. 未送信メッセージが作成される状況
    3. 未送信メッセージと下書きの違い
  2. 第2章:「未送信メッセージを送信しますか?」が表示される理由
    1. このダイアログが表示されるタイミング
    2. ダイアログの選択肢の意味
    3. 毎回ダイアログが表示される理由
  3. 第3章:送信トレイの場所と開き方
    1. 送信トレイが見つからない理由
    2. 送信トレイを表示する方法
  4. 第4章:未送信メッセージを削除する方法
    1. 基本的な削除手順
    2. 削除の確認
    3. 誤って削除した場合の復元
  5. 第5章:未送信メッセージが削除できない場合
    1. トラブル1:送信トレイが空なのにダイアログが表示される
    2. トラブル2:削除してもメッセージが復活する
    3. トラブル3:送信トレイが破損している
  6. 第6章:ダイアログを無効化する方法
    1. 方法1:ダイアログのチェックボックスを使う
    2. 方法2:設定から完全に無効化
    3. 無効化のメリットとデメリット
  7. 第7章:未送信メッセージの確認と編集
    1. 未送信メッセージの内容を確認する
    2. 未送信メッセージを編集する
    3. 未送信メッセージを下書きに移動
  8. 第8章:未送信メッセージの送信方法
    1. 手動で送信する
    2. 自動送信の条件
  9. 第9章:予防策とベストプラクティス
    1. 誤操作を防ぐ
    2. 定期的なチェック
    3. 下書きとの使い分け
    4. オフライン作業時の注意
  10. 第10章:高度なトラブルシューティング
    1. プロファイルの修復
    2. 送信トレイのファイル構造
    3. エラーコンソールの確認
  11. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 「後で送信」と「下書きとして保存」の違いは何ですか?
    2. Q2. 送信トレイのメッセージを削除すると、本当に送信されませんか?
    3. Q3. 送信トレイが見つかりません
    4. Q4. 誤って削除したメッセージを復元できますか?
    5. Q5. 毎回「未送信メッセージを送信しますか?」と聞かれます
    6. Q6. 送信トレイは空なのにダイアログが表示されます
    7. Q7. 複数の未送信メッセージを一度に削除できますか?
    8. Q8. 送信トレイのメッセージを編集できますか?
    9. Q9. オフライン時に作成したメールはどうなりますか?
    10. Q10. 送信トレイが破損しているようです
  12. トラブルシューティングフローチャート
  13. まとめ
    1. 重要なポイント
    2. 予防策
    3. 最も簡単な解決方法
    4. 安全な使い方

第1章:未送信メッセージとは

未送信メッセージの仕組み

未送信メッセージとは、作成したメールを「後で送信」として保存したものです。通常の「送信」とは異なり、すぐには送信されず、Thunderbirdの送信トレイに保管されます。

未送信メッセージが作成される状況

未送信メッセージは、以下のような状況で作成されます:

1. 意図的に「後で送信」を選択した場合

  • メール作成画面で「ファイル」→「後で送信」を選択
  • キーボードショートカット「Ctrl + Shift + Enter」を押した

2. 誤操作で「後で送信」になった場合

  • 送信のつもりで「Ctrl + Enter」を押すところを、誤って「Ctrl + Shift + Enter」を押してしまった
  • これは非常に起こりやすいミスです

3. オフライン時にメールを送信しようとした場合

  • インターネット接続が切れている状態で送信ボタンを押した
  • メールは送信トレイに保存され、オンラインになった時に送信される

4. サーバー接続エラーが発生した場合

  • SMTPサーバーへの接続に失敗
  • メールは自動的に送信トレイに保存される

未送信メッセージと下書きの違い

多くの人が混同しがちですが、未送信メッセージと下書きは異なります:

項目未送信メッセージ下書き
保存場所送信トレイ(ローカルフォルダ)下書きフォルダ
状態送信準備完了作成中・編集中
自動送信可能性ありなし
作成方法「後で送信」選択「下書きとして保存」選択

重要な違い:

  • 未送信メッセージ:送信準備が完了しており、条件が揃えば自動的に送信される可能性がある
  • 下書き:まだ作成中で、自動送信されることはない

第2章:「未送信メッセージを送信しますか?」が表示される理由

このダイアログが表示されるタイミング

Thunderbirdを起動すると、送信トレイに未送信メッセージがある場合、以下のダイアログが表示されます:

未送信メッセージを送信しますか?

送信トレイに未送信のメッセージがあります。
今すぐ送信しますか?

[はい] [いいえ]
□ オンラインに行くときは常に私に尋ねる

ダイアログの選択肢の意味

「はい」をクリックした場合:

  • 送信トレイの未送信メッセージがすべて送信される
  • 送信されたメールは「送信済みトレイ」に移動
  • 注意: 複数の未送信メッセージがある場合、すべて送信されます

「いいえ」をクリックした場合:

  • 今回は送信されない
  • 未送信メッセージは送信トレイに残る
  • 次回起動時に再度同じダイアログが表示される

「オンラインに行くときは常に私に尋ねる」のチェックを外すと:

  • このダイアログが表示されなくなる
  • ただし、未送信メッセージは削除されない
  • ダイアログが煩わしい場合の一時的な対処法

毎回ダイアログが表示される理由

このダイアログが毎回表示されるのは、送信トレイに未送信メッセージが残っているためです。

ダイアログで「いいえ」を選択したり、チェックを外してダイアログを無効化しても、メッセージ本体は送信トレイに残ったままです。根本的に解決するには、未送信メッセージを削除する必要があります。

第3章:送信トレイの場所と開き方

多くの人が未送信メッセージを削除できない最大の理由は、送信トレイが見つからないことです。

送信トレイが見つからない理由

Thunderbirdの送信トレイは、意外な場所にあります:

送信トレイの場所:

  • 各メールアカウントの下にはありません
  • 「ローカルフォルダ」の中にあります
  • 初期状態では折りたたまれていて見えません

送信トレイを表示する方法

方法1:ローカルフォルダを展開する【最も簡単】

手順:

  1. Thunderbirdの左側のフォルダ一覧を確認
  2. 一番下までスクロール
  3. 「ローカルフォルダ」を見つける
  4. 「ローカルフォルダ」の左側の▼(三角形)をクリック
  5. フォルダが展開され、「送信トレイ」が表示される

フォルダ構造の例:

▼ メールアドレス@example.com
  ├─ 受信トレイ
  ├─ 下書き
  ├─ テンプレート
  ├─ 送信済みトレイ
  └─ ごみ箱

▼ ローカルフォルダ ← ここを展開
  ├─ 迷惑メール
  ├─ ごみ箱
  └─ 送信トレイ ← ここに未送信メッセージがある!

方法2:統合表示を使う

統合表示を使うと、送信トレイが見つけやすくなります。

手順:

  1. メニューバーから「表示」をクリック
  2. 「フォルダー」→「統合」を選択
  3. すべてのアカウントのフォルダが統合表示される
  4. 「送信トレイ」が表示される

統合表示のメリット:

  • 複数アカウントのフォルダがまとめて表示される
  • 送信トレイが見つけやすい
  • 受信トレイも統合表示される

元に戻す方法:

  • 「表示」→「フォルダー」→「すべて」を選択

方法3:検索機能を使う

送信トレイの場所が分からない場合、検索で見つける方法もあります。

手順:

  1. Ctrl + Shift + F(グローバル検索)
  2. 差出人を自分のメールアドレスで検索
  3. 検索結果から未送信メッセージを特定
  4. メッセージを右クリック → 「フォルダーで開く」

第4章:未送信メッセージを削除する方法

送信トレイが見つかれば、削除は簡単です。

基本的な削除手順

手順1:送信トレイを開く

  1. 「ローカルフォルダ」を展開
  2. 「送信トレイ」をクリック
  3. 未送信メッセージの一覧が表示される

手順2:削除したいメッセージを選択

  • 1通だけ削除する場合:そのメッセージをクリック
  • 複数削除する場合:Ctrlキーを押しながら複数選択
  • すべて削除する場合:Ctrl + A ですべて選択

手順3:削除を実行

以下のいずれかの方法で削除:

  • Deleteキーを押す
  • メッセージを右クリック → 「削除」
  • メニューバーの「編集」→「削除」
  • ごみ箱アイコンをクリック

手順4:完全に削除

削除したメッセージは「ごみ箱」に移動します。完全に削除するには:

  1. 「ごみ箱」フォルダを右クリック
  2. 「ごみ箱を空にする」を選択

削除の確認

正しく削除されたか確認:

  1. Thunderbirdを完全に終了
  2. 再起動
  3. 「未送信メッセージを送信しますか?」のダイアログが表示されなければ成功

誤って削除した場合の復元

ごみ箱から復元:

削除したメッセージは、ごみ箱を空にするまでは復元できます。

  1. 「ごみ箱」フォルダを開く
  2. 復元したいメッセージを選択
  3. メッセージをドラッグして「送信トレイ」に戻す

または:

  1. メッセージを右クリック
  2. 「移動」→「ローカルフォルダ」→「送信トレイ」

第5章:未送信メッセージが削除できない場合

トラブル1:送信トレイが空なのにダイアログが表示される

症状:

  • 送信トレイを見ても何も表示されない
  • でも「未送信メッセージを送信しますか?」が表示される

原因と解決方法:

解決方法1:インデックスファイルの再構築

インデックスファイルが破損している可能性があります。

手順:

  1. Thunderbirdを終了
  2. プロファイルフォルダを開く
  • ヘルプ → トラブルシューティング情報 → プロファイルフォルダーを開く
  1. Mail\Local Folders\ フォルダに移動
  2. 以下のファイルを削除:
  • Unsent Messages.msf(あれば)
  • Outbox.msf(あれば)
  1. Thunderbirdを再起動

注意:

  • .msfファイルのみ削除してください
  • 拡張子のないファイルは削除しないでください

解決方法2:隠れたメッセージを表示

フィルター設定で一部のメッセージが隠れている可能性があります。

手順:

  1. 送信トレイを開く
  2. 画面上部のフィルターバーを確認
  3. 「すべて」が選択されているか確認
  4. 検索ボックスが空か確認

トラブル2:削除してもメッセージが復活する

症状:

  • メッセージを削除したのに、再起動すると復活する

原因:

  • サーバーとの同期問題
  • プロファイルの破損

解決方法:

方法1:ごみ箱を完全に空にする

  1. メッセージを削除
  2. 「ごみ箱」フォルダを右クリック
  3. 「ごみ箱を空にする」を選択
  4. Thunderbirdを再起動

方法2:送信トレイフォルダの最適化

  1. 送信トレイを右クリック
  2. 「最適化」を選択
  3. Thunderbirdを再起動

方法3:手動でファイルを削除

上記の方法で解決しない場合、手動で削除します。

手順:

  1. Thunderbirdを完全に終了
  2. プロファイルフォルダを開く
  3. Mail\Local Folders\ に移動
  4. 以下のファイルをバックアップしてから削除:
  • Unsent Messages(拡張子なし)
  • Unsent Messages.msf
  • Outbox(拡張子なし)
  • Outbox.msf
  1. Thunderbirdを起動

警告:

  • この方法は送信トレイのすべてのメッセージを削除します
  • 必ずバックアップを取ってください

トラブル3:送信トレイが破損している

症状:

  • 送信トレイを開くとエラーが表示される
  • メッセージが文字化けしている

解決方法:

フォルダの修復

  1. 送信トレイを右クリック
  2. 「プロパティ」を選択
  3. 「フォルダーを修復」をクリック
  4. 修復完了後、メッセージを削除

第6章:ダイアログを無効化する方法

「未送信メッセージを送信しますか?」のダイアログを表示させない方法です。

方法1:ダイアログのチェックボックスを使う

一時的な無効化:

  1. ダイアログが表示されたら
  2. 「オンラインに行くときは常に私に尋ねる」のチェックを外す
  3. 「いいえ」をクリック

注意:

  • メッセージは削除されません
  • 送信トレイにメッセージが残ります

方法2:設定から完全に無効化

完全な無効化:

この設定を変更すると、未送信メッセージがあってもダイアログが表示されなくなります。

手順:

  1. ツール → 設定 → 詳細 → 一般タブ
  2. 「設定エディター」をクリック
  3. 検索ボックスに mailnews.sendInBackground と入力
  4. 値を true に変更

または:

  1. 検索ボックスに offline.send.unsent_messages と入力
  2. 値を 0 に変更(0 = 尋ねない)

設定値の意味:

  • 0: 尋ねない
  • 1: 常に尋ねる(デフォルト)
  • 2: 常に送信する

無効化のメリットとデメリット

メリット:

  • 毎回のダイアログ表示がなくなる
  • スムーズに起動できる

デメリット:

  • 未送信メッセージの存在に気づかない
  • 意図しない送信のリスク
  • メッセージが送信トレイに溜まる可能性

推奨:
ダイアログを無効化するより、未送信メッセージを削除する方が安全です。

第7章:未送信メッセージの確認と編集

削除する前に内容を確認したい場合の方法です。

未送信メッセージの内容を確認する

手順:

  1. 「ローカルフォルダ」→「送信トレイ」を開く
  2. メッセージをクリック
  3. プレビューペインに内容が表示される

または:

  • メッセージをダブルクリックで別ウィンドウで開く

未送信メッセージを編集する

送信したい内容に修正してから送信することもできます。

方法1:直接編集(できない場合もある)

一部のバージョンでは、送信トレイのメッセージを直接編集できません。

方法2:「新規として編集」を使う

  1. 送信トレイでメッセージを選択
  2. 右クリック → 「新規として編集」
  3. メッセージが編集可能な状態で開く
  4. 編集後、送信または「後で送信」
  5. 元のメッセージを削除

未送信メッセージを下書きに移動

「後で送信」ではなく「下書き」として保存し直すこともできます。

手順:

  1. 送信トレイでメッセージを選択
  2. 右クリック → 「新規として編集」
  3. メッセージを編集
  4. 「ファイル」→「下書きとして保存」または Ctrl + S
  5. 編集ウィンドウを閉じる
  6. 元のメッセージを送信トレイから削除

第8章:未送信メッセージの送信方法

削除せずに送信したい場合の方法です。

手動で送信する

方法1:ダイアログから送信

  1. Thunderbirを起動
  2. 「未送信メッセージを送信しますか?」で「はい」をクリック
  3. すべての未送信メッセージが送信される

方法2:メニューから送信

  1. 「ファイル」→「未送信メッセージを送信」を選択
  2. 送信トレイのすべてのメッセージが送信される

方法3:個別に送信

特定のメッセージだけを送信したい場合:

  1. 送信トレイを開く
  2. 送信したいメッセージを選択
  3. 右クリック → 「新規として編集」
  4. 編集ウィンドウで「送信」ボタンをクリック

自動送信の条件

未送信メッセージは、以下の条件で自動的に送信されます:

  1. Thunderbird起動時
  • ダイアログで「はい」を選択した場合
  1. オンライン/オフライン切り替え時
  • オフライン状態からオンラインに切り替えると送信される
  1. 定期的な送信チェック
  • 一部の設定では定期的にチェックされる

第9章:予防策とベストプラクティス

未送信メッセージの問題を未然に防ぐ方法です。

誤操作を防ぐ

Ctrl + Shift + Enter を無効化

誤って「後で送信」にならないよう、ショートカットキーを変更できます。

  1. ツール → 設定 → 作成 → 全般
  2. 「送信時の動作」を設定
  3. 確認ダイアログを有効化

送信前の確認ダイアログ

メール送信前に確認ダイアログを表示させることで、誤送信を防げます。

アドオンの活用:

  • 送信確認ダイアログを表示するアドオンを導入

定期的なチェック

週1回の送信トレイチェック:

  1. 送信トレイを開く
  2. 不要な未送信メッセージがないか確認
  3. 必要なら削除または送信

Thunderbird起動時のチェック:

ダイアログが表示されたら、必ず内容を確認してから選択しましょう。

下書きとの使い分け

下書きを使うべき場合:

  • メールの作成途中
  • 送信前に誰かに確認してもらう
  • 後で大幅に編集する予定

後で送信を使うべき場合:

  • 完成したメールを時間指定で送りたい
  • オフライン時に作成して、オンライン時に送信
  • 複数のメールをまとめて送信したい

オフライン作業時の注意

オフラインモードで作業する場合:

  1. オフラインモードを意識的に使う
  2. 作成したメールは「下書き」として保存
  3. オンライン時に確認してから送信

オフラインモードの切り替え:

  • 「ファイル」→「オフライン作業」をクリック

第10章:高度なトラブルシューティング

通常の方法で解決しない場合の対処法です。

プロファイルの修復

プロファイル全体に問題がある場合の修復方法です。

方法1:新しいプロファイルを作成

手順:

  1. Thunderbirdを終了
  2. Windowsキー + R → thunderbird.exe -p と入力
  3. プロファイルマネージャーが開く
  4. 「プロファイルを作成」をクリック
  5. 新しいプロファイル名を入力
  6. Thunderbirdを起動
  7. メールアカウントを再設定

注意:

  • 新しいプロファイルは空の状態
  • 古いメールをインポートする必要がある

方法2:プロファイルの修復

手順:

  1. Thunderbirdを終了
  2. プロファイルフォルダのバックアップを作成
  3. parent.lock ファイルを削除
  4. Thunderbirdを起動

送信トレイのファイル構造

送信トレイの実体:

プロファイルフォルダ内:

Mail\Local Folders\
├─ Unsent Messages (拡張子なし) ← メール本体
├─ Unsent Messages.msf ← インデックスファイル
├─ Outbox (拡張子なし) ← メール本体
└─ Outbox.msf ← インデックスファイル

ファイルの役割:

  • 拡張子なしのファイル:実際のメールデータ(MBOX形式)
  • .msfファイル:インデックス情報

エラーコンソールの確認

送信に関するエラーを確認する方法です。

手順:

  1. ツール → 開発者ツール → エラーコンソール
  2. 「消去」をクリック
  3. 「ファイル」→「未送信メッセージを送信」を実行
  4. エラーメッセージを確認

よくあるエラー:

  • SMTP接続エラー
  • 認証エラー
  • 送信トレイ破損エラー

よくある質問(FAQ)

Q1. 「後で送信」と「下書きとして保存」の違いは何ですか?

A1.

  • 後で送信:メールは送信トレイに保存され、送信準備完了の状態。条件が揃えば自動的に送信される
  • 下書きとして保存:下書きフォルダに保存され、まだ作成中の状態。自動送信されることはない

送信準備が整っているなら「後で送信」、まだ編集が必要なら「下書き」を使いましょう。

Q2. 送信トレイのメッセージを削除すると、本当に送信されませんか?

A2. はい、削除すれば送信されません。ただし、以下の点に注意:

  • 削除直後はごみ箱に移動するだけ
  • ごみ箱を空にすれば完全に削除
  • 削除前に内容を確認しておくことをお勧めします

Q3. 送信トレイが見つかりません

A3. 送信トレイは「ローカルフォルダ」の中にあります:

  1. 左側のフォルダ一覧を一番下までスクロール
  2. 「ローカルフォルダ」の▼をクリックして展開
  3. 「送信トレイ」が表示されます

各メールアカウントの下にはありませんので、ご注意ください。

Q4. 誤って削除したメッセージを復元できますか?

A4. はい、ごみ箱を空にしていなければ復元できます:

  1. 「ごみ箱」フォルダを開く
  2. 復元したいメッセージを選択
  3. 「送信トレイ」にドラッグ&ドロップ

ごみ箱を空にした後は復元できません。

Q5. 毎回「未送信メッセージを送信しますか?」と聞かれます

A5. これは送信トレイに未送信メッセージが残っているためです。解決方法:

  • 根本的な解決:送信トレイからメッセージを削除
  • 一時的な対処:ダイアログのチェックボックスを外す

ダイアログを無効化しても、メッセージは残ったままです。

Q6. 送信トレイは空なのにダイアログが表示されます

A6. インデックスファイルが破損している可能性があります:

  1. Thunderbirdを終了
  2. プロファイルフォルダの Mail\Local Folders\ に移動
  3. Unsent Messages.msfOutbox.msf を削除
  4. Thunderbirdを再起動

Q7. 複数の未送信メッセージを一度に削除できますか?

A7. はい、できます:

  • Ctrlキーを押しながらクリックで複数選択
  • Ctrl + A ですべて選択
  • 選択後、Deleteキーで削除

Q8. 送信トレイのメッセージを編集できますか?

A8. 直接編集はできませんが、以下の方法で編集できます:

  1. メッセージを右クリック → 「新規として編集」
  2. 編集ウィンドウが開く
  3. 編集後、送信または下書きとして保存
  4. 元のメッセージを削除

Q9. オフライン時に作成したメールはどうなりますか?

A9. オフライン時に「送信」を押すと:

  • メールは自動的に送信トレイに保存される
  • オンラインになると自動的に送信される
  • または「未送信メッセージを送信しますか?」のダイアログで送信

意図しない送信を防ぐため、オフライン時は「下書き」として保存することをお勧めします。

Q10. 送信トレイが破損しているようです

A10. 以下の方法を試してください:

  1. フォルダの修復:送信トレイを右クリック → プロパティ → フォルダーを修復
  2. インデックスファイルの削除:.msfファイルを削除して再構築
  3. 送信トレイファイルの削除:バックアップを取ってから、送信トレイのファイルを削除

それでも解決しない場合は、新しいプロファイルの作成を検討してください。

トラブルシューティングフローチャート

未送信メッセージの問題
↓
送信トレイを確認
├─ 送信トレイが見つからない
│  → ローカルフォルダを展開
│  → 統合表示を使う
│
├─ 送信トレイは空だがダイアログが表示される
│  → .msfファイルを削除
│  → フォルダを修復
│
├─ メッセージを削除したのに復活する
│  → ごみ箱を完全に空にする
│  → フォルダを最適化
│  → 手動でファイルを削除
│
└─ 送信トレイが破損している
   → フォルダの修復
   → 新しいプロファイルを作成

まとめ

Thunderbirdで未送信メッセージを削除する方法についてまとめます。

重要なポイント

1. 未送信メッセージの場所:

  • 送信トレイは「ローカルフォルダ」の中
  • 各メールアカウントの下にはない
  • 初期状態では折りたたまれている

2. 削除の基本手順:

  1. 「ローカルフォルダ」を展開
  2. 「送信トレイ」を開く
  3. メッセージを選択
  4. Deleteキーで削除
  5. ごみ箱を空にする

3. ダイアログが表示される理由:

  • 送信トレイに未送信メッセージが残っている
  • ダイアログを無効化してもメッセージは残る
  • 根本的な解決には削除が必要

4. 削除できない場合:

  • インデックスファイル(.msf)を削除
  • フォルダの修復を実行
  • 手動でファイルを削除

予防策

未送信メッセージの問題を防ぐために:

✓ Ctrl + Shift + Enter の誤操作に注意
✓ 送信前に内容を確認する習慣
✓ 週1回、送信トレイをチェック
✓ 下書きと後で送信を使い分ける
✓ オフライン時は下書きとして保存

最も簡単な解決方法

迷ったらこれ:

  1. Thunderbirdの左側で「ローカルフォルダ」を探す
  2. ▼をクリックして展開
  3. 「送信トレイ」を開く
  4. 不要なメッセージを選択
  5. Deleteキーを押す
  6. Thunderbirdを再起動して確認

それでも解決しない場合:

  1. Thunderbirdを終了
  2. プロファイルフォルダを開く
  3. Mail\Local Folders\ に移動
  4. Unsent Messages.msf を削除
  5. Thunderbirdを再起動

安全な使い方

メールの安全な管理:

✓ 重要なメールは下書きとして保存
✓ 送信前に必ず内容を確認
✓ 定期的に送信トレイをチェック
✓ バックアップを定期的に取る
✓ 不要なメッセージはすぐに削除

この記事の方法を使えば、未送信メッセージの問題は確実に解決できます。「未送信メッセージを送信しますか?」のダイアログに悩まされることもなくなるでしょう。

送信トレイは「ローカルフォルダ」の中にある——これさえ覚えておけば、いつでも簡単に未送信メッセージを管理できます!

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