Thunderbirdで送信済みトレイに保存できない!エラーの原因と確実な解決方法

プログラミング・IT

Thunderbird(サンダーバード)を使っていて、メールは送信できるのに送信済みトレイに保存されない…そんな困った経験はありませんか?

「メッセージは送信されましたが、コピーは送信済みフォルダーに保存されませんでした」というエラーメッセージが表示されると、本当に焦りますよね。

でも安心してください。この問題は比較的よくあるトラブルで、ほとんどの場合は自分で解決できるんです。

この記事では、Thunderbirdで送信済みトレイに保存できない原因を詳しく説明し、確実に解決できる方法を順番に紹介していきます。

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  1. よく出るエラーメッセージ
    1. エラーメッセージ1
    2. エラーメッセージ2
    3. エラーメッセージ3
  2. 保存できない主な原因
    1. 原因1:フォルダ名の問題(最も多い)
    2. 原因2:4GB容量制限に達している
    3. 原因3:アカウント設定のチェックが外れている
    4. 原因4:IMAP/POP切り替え時の設定ミス
    5. 原因5:Microsoft 365との互換性問題
  3. 【解決方法1】フォルダ名を「Sent」に変更する(最重要)
    1. ステップ1:フォルダのアイコンを確認
    2. ステップ2:Thunderbirdを完全に終了
    3. ステップ3:エクスプローラーでファイルを探す
    4. ステップ4:ファイル名を変更
    5. ステップ5:Thunderbirdを再起動
  4. 【解決方法2】4GB容量制限を解消する
    1. 方法A:フォルダの最適化(推奨)
    2. 方法B:古いメールを削除
    3. 方法C:大きな添付ファイル付きメールを削除
    4. 方法D:メールをローカルフォルダに移動
  5. 【解決方法3】アカウント設定を確認する
  6. 【解決方法4】保存先を手動で指定する
  7. 【解決方法5】Microsoft 365の場合の対処法
  8. 容量を確認する方法
  9. よくある質問(Q&A)
    1. Q1:メールは送信されているのでしょうか?
    2. Q2:ファイル名を「Sent」に変更しても解決しません
    3. Q3:間違って重要なファイルを削除してしまいそうで怖いです
    4. Q4:最適化しようとすると「他の作業を行なっているため後ほどお試しください」と出ます
    5. Q5:複数のメールアカウントを使っていますが、全部で同じ問題が起きています
  10. 予防策:今後同じ問題を起こさないために
    1. 定期的なメンテナンスを実施
    2. 自動最適化を有効にする
    3. 大きな添付ファイルはクラウドを活用
  11. まとめ

よく出るエラーメッセージ

送信済みトレイに保存できないとき、こんなエラーメッセージが表示されることが多いです。

エラーメッセージ1

「新着メッセージをダウンロードするのに充分なディスク領域がありません。古いメールを削除、ゴミ箱を空にする、メールフォルダーを最適化するなどして再試行してください」

これは容量不足を示すメッセージです。

エラーメッセージ2

「メッセージは送信されましたがコピーは送信済みフォルダー(送信済みトレイ)に保存されませんでした。ネットワークエラーまたはファイルアクセスエラーが原因です」

これは最も一般的なエラーで、実際にはネットワークの問題ではなく、フォルダ設定の問題であることが多いです。

エラーメッセージ3

「送信済みアイテムに保存できませんでした」(Microsoft 365の場合)

これはMicrosoft 365のメールアカウントを使っている場合に表示されることがあります。

保存できない主な原因

送信済みトレイに保存できない原因は、主に以下の5つです。

原因1:フォルダ名の問題(最も多い)

これが最も頻繁に起こる原因です。

Thunderbirdの内部では、送信済みトレイは「Sent」という名前で管理されています。しかし、何らかの理由でフォルダ名が日本語の「送信済みトレイ」になってしまうと、正常に保存できなくなるんです。

この場合、送信済みトレイのアイコンが通常の紙飛行機マークではなく、普通のフォルダアイコンになっているはずです。

原因2:4GB容量制限に達している

Thunderbirdのメールフォルダには、1つあたり4GBという容量制限があります。

送信済みトレイが4GBを超えると、新しいメールを保存できなくなります。長年使っていて、大きな添付ファイル付きのメールをたくさん送っている場合は、この制限に引っかかることがあるんです。

原因3:アカウント設定のチェックが外れている

「送信控えと特別なフォルダー」の設定で、「メッセージ送信時に自動的にコピーを作成する」のチェックが外れていると、当然ながら保存されません。

アップデート後に設定が変わってしまうこともあります。

原因4:IMAP/POP切り替え時の設定ミス

メール受信方式をIMAPからPOPに変更したり、その逆を行ったりした後に、保存先の設定が正しく引き継がれないことがあります。

原因5:Microsoft 365との互換性問題

Microsoft 365のメールアカウントを使っている場合、Thunderbirdの「送信済みトレイ」とMicrosoft 365の「送信済みアイテム」でフォルダ名が異なるため、保存に失敗することがあります。

【解決方法1】フォルダ名を「Sent」に変更する(最重要)

これが最も効果的な解決方法です。約7割の問題がこれで解決します。

ステップ1:フォルダのアイコンを確認

画面左側のフォルダ一覧で、送信済みトレイのアイコンを見てください。

  • 正常な場合:紙飛行機のアイコン
  • 問題がある場合:普通のフォルダアイコン

普通のフォルダアイコンになっている場合は、次のステップに進みます。

ステップ2:Thunderbirdを完全に終了

重要:この作業を行う前に、必ずThunderbirdを完全に閉じてください。

ステップ3:エクスプローラーでファイルを探す

  1. エクスプローラーを開く
  2. 上部の「表示」タブをクリック
  3. 「隠しファイル」と「ファイル名拡張子」にチェックを入れる
  4. 以下の順番でフォルダを開いていく:
PC → C:ドライブ → ユーザー → (あなたのユーザー名)
→ AppData → Roaming → Thunderbird → Profiles
→ (ランダムな文字列のフォルダ) → Mail
→ (メールサーバー名のフォルダ)
  1. この中に「送信済みトレイ」という名前のファイル(拡張子なし)があるはずです

ステップ4:ファイル名を変更

  1. 「送信済みトレイ」ファイルを右クリック
  2. 「名前の変更」を選択
  3. 「Sent」に変更する
  • 半角英数字で入力
  • 最初の「S」は大文字
  • 拡張子はつけない
  1. 同じ場所に「送信済みトレイ.msf」というファイルがあれば、それも「Sent.msf」に変更

ステップ5:Thunderbirdを再起動

  1. Thunderbirdを起動する
  2. 送信済みトレイのアイコンが紙飛行機マークに変わっているか確認
  3. テストメールを送信して、正常に保存されるか確認

これで問題が解決するはずです!

【解決方法2】4GB容量制限を解消する

フォルダの容量が4GBを超えている場合は、以下の方法で容量を減らしましょう。

方法A:フォルダの最適化(推奨)

「最適化」を実行すると、削除済みメールの痕跡を完全に消去して、実際の容量を減らすことができます。

手順:

  1. 送信済みトレイを右クリック
  2. 「最適化」をクリック
  3. 処理が完了するまで待つ

これだけで、数百MB~数GBの容量が解放されることがあります。

方法B:古いメールを削除

  1. 送信済みトレイを開く
  2. 「日付」の列をクリックして、古い順に並べ替え
  3. 不要な古いメール(例:3年以上前のメール)を選択
  4. 削除する
  5. ゴミ箱を右クリックして「ゴミ箱を空にする」を実行

注意:削除する前に、重要なメールがないか必ず確認してください。

方法C:大きな添付ファイル付きメールを削除

  1. 送信済みトレイを開く
  2. 「サイズ」の列をクリックして、大きい順に並べ替え
  3. 大きな添付ファイル付きのメールを確認
  4. 不要なものを削除

添付ファイルが大きいメールは、1通で数十MBになることもあります。

方法D:メールをローカルフォルダに移動

重要なメールを保管したまま容量を減らしたい場合は、ローカルフォルダに移動させましょう。

手順:

  1. 画面左下の「ローカルフォルダ」を右クリック
  2. 「新しいフォルダー」をクリック
  3. 「アーカイブ_送信済み」などの名前をつける
  4. 送信済みトレイから古いメールを選択
  5. 新しく作ったフォルダにドラッグ&ドロップ

これでサーバーやメールアカウントからは削除されますが、パソコン内には残ります。

【解決方法3】アカウント設定を確認する

設定が正しいか確認しましょう。

手順:

  1. Thunderbirdを開く
  2. 右上の「≡」(メニューボタン)をクリック
  3. 「アカウント設定」をクリック
  4. 左側で問題のあるメールアカウントを選択
  5. 「送信控えと特別なフォルダー」をクリック
  6. 以下を確認:
  • 「メッセージ送信時に自動的にコピーを作成する」にチェックが入っているか
  • 「次のアカウントの”送信済みトレイ”フォルダー」が選択されているか
  • 該当するメールアドレスが指定されているか
  1. 問題があれば修正して「OK」をクリック
  2. Thunderbirdを再起動

【解決方法4】保存先を手動で指定する

IMAP/POPの切り替え後などで問題が起きた場合は、保存先を手動で指定しましょう。

手順:

  1. 「アカウント設定」を開く
  2. 「送信控えと特別なフォルダー」を選択
  3. 「メッセージ送信時に自動的にコピーを作成する」にチェック
  4. 「その他のフォルダーを指定する」を選択
  5. 右側のボタンをクリックして、保存したい送信済みトレイを指定
  6. 「OK」をクリックして保存

【解決方法5】Microsoft 365の場合の対処法

Microsoft 365のメールアカウントを使っている場合は、以下の設定が必要です。

手順:

  1. 送信済みトレイ(または「Send」フォルダ)を右クリック
  2. 「プロパティ」をクリック
  3. フォルダ名を確認
  4. 「送信済みアイテム」というフォルダがある場合は、そちらを使用するよう設定を変更
  5. アカウント設定の「送信控えと特別なフォルダー」で、「送信済みアイテム」を指定

容量を確認する方法

送信済みトレイの現在の容量を確認したい場合は、以下の手順で確認できます。

手順:

  1. 送信済みトレイを右クリック
  2. 「プロパティ」をクリック
  3. 表示されるウィンドウで容量を確認

4GBに近い(例:3.8GB以上)場合は、容量オーバーの可能性が高いです。

よくある質問(Q&A)

Q1:メールは送信されているのでしょうか?

A:はい、メールは相手に正常に届いています。問題は「送信後の控えの保存」だけなので、送信自体は成功しています。

Q2:ファイル名を「Sent」に変更しても解決しません

A:以下を試してください:

  1. 「Sent.msf」ファイルも変更したか確認
  2. Thunderbirdを完全に再起動したか確認
  3. それでもダメなら、一度Sentファイルを別の場所にバックアップして、Thunderbirdを起動し、新しく送信済みトレイを作り直す

Q3:間違って重要なファイルを削除してしまいそうで怖いです

A:作業前に必ずバックアップを取りましょう。

  1. Profilesフォルダ全体を別の場所(デスクトップなど)にコピー
  2. 作業を行う
  3. 問題が起きたら、コピーしたフォルダを元の場所に戻す

Q4:最適化しようとすると「他の作業を行なっているため後ほどお試しください」と出ます

A:以下を試してください:

  1. Thunderbirdを完全に終了
  2. タスクマネージャーでThunderbirdのプロセスが残っていないか確認(残っていたら終了させる)
  3. Thunderbirdを再起動して、すぐに最適化を実行

Q5:複数のメールアカウントを使っていますが、全部で同じ問題が起きています

A:各アカウントごとに、個別に解決方法1〜5を実行してください。アカウントごとに設定が独立しているため、まとめて修正することはできません。

予防策:今後同じ問題を起こさないために

一度解決したら、今後同じ問題を起こさないように以下の習慣をつけましょう。

定期的なメンテナンスを実施

月に1回程度:

  • ゴミ箱を空にする
  • 各フォルダを最適化する
  • 不要な古いメールを削除

3ヶ月に1回程度:

  • 容量を確認する
  • 1年以上前の不要なメールを整理

自動最適化を有効にする

手順:

  1. 右上の「≡」メニューから「設定」をクリック
  2. 「ネットワークとディスク領域」をクリック
  3. 「ディスク領域」セクションで、「メッセージを圧縮する設定容量を超えた場合」にチェック
  4. 数値を設定(例:100MB)

これで、設定した容量を超えると自動的に最適化が実行されます。

大きな添付ファイルはクラウドを活用

送信する際に大きな添付ファイルがある場合は、GoogleドライブやOneDriveなどのクラウドストレージを使い、リンクを送る方法を検討しましょう。

これで送信済みトレイの容量を大幅に節約できます。

まとめ

Thunderbirdで送信済みトレイに保存できない問題は、以下の原因で発生します:

  1. フォルダ名が「Sent」ではない(最多)
  2. 4GB容量制限に達している
  3. アカウント設定のチェック外れ
  4. IMAP/POP切り替え時の設定ミス
  5. Microsoft 365との互換性問題

最も効果的な解決方法は「フォルダ名をSentに変更する」ことです。

約7割のケースはこれで解決できます。それでもダメな場合は、容量制限や設定の問題を順番に確認していきましょう。

この記事の手順に従えば、ほとんどの問題は自分で解決できるはずです。定期的なメンテナンスを心がけて、快適なメール環境を維持してくださいね!

もし全ての方法を試してもダメな場合は、プロファイルの破損が考えられます。その場合は、新しいプロファイルを作成してメールアカウントを設定し直すことを検討してください。

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