Thunderbirdの設定ファイル・プロファイルはどこ？場所と開き方を完全解説

「Thunderbirdのメールデータをバックアップしたい」
「設定ファイルがどこにあるかわからない」
「パソコンを買い替えるので、データを移行したい」

Thunderbirdを使っていると、こんな場面に遭遇することがあります。

Thunderbirdは、メールデータ、アカウント設定、アドレス帳など、すべての情報を「プロファイルフォルダ」という場所に保存しています。この場所を知っておくことは、バックアップやデータ移行、トラブルシューティングに非常に重要です。

この記事では、Thunderbirdのプロファイルフォルダがどこにあるのか、どうやって開くのか、そしてバックアップや移動の方法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

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  1. Thunderbirdのプロファイルとは？
    1. プロファイルの定義
    2. プログラム本体とプロファイルは別
    3. プロファイルの名前
  2. プロファイルフォルダの場所（OS別）
    1. Windows
    2. Mac
    3. Linux
  3. プロファイルフォルダを開く方法
    1. 方法1：Thunderbirdから開く（最も簡単）
    2. 方法2：Windowsで直接開く
    3. 方法3：Macで直接開く
    4. 方法4：Linuxで直接開く
  4. プロファイルフォルダの中身
    1. 重要なファイル
    2. 重要なフォルダ
    3. メールデータの場所
  5. profiles.iniファイルについて
    1. profiles.iniの役割
    2. profiles.iniの中身
    3. なぜ重要なのか
  6. プロファイルのバックアップ方法
    1. 基本的なバックアップ手順
    2. Profilesフォルダごとバックアップする方法
    3. 定期的なバックアップのすすめ
  7. プロファイルの復元・移行方法
    1. 方法1：プロファイルを上書きする（簡単）
    2. 方法2：プロファイルマネージャーを使う（推奨）
  8. プロファイルの移動
    1. 移動する理由
    2. 移動手順
    3. より簡単な方法（プロファイルマネージャー使用）
  9. トラブルシューティング
    1. プロファイルフォルダが見つからない
    2. プロファイルが壊れた
    3. 複数のプロファイルがある
    4. parent.lockエラー
  10. よくある質問（FAQ）
    1. Q1. プロファイルを複数作成できますか？
    2. Q2. プロファイルフォルダをクラウドに保存してもいいですか？
    3. Q3. プロファイルフォルダのサイズが大きくなりすぎました
    4. Q4. WindowsからMacにプロファイルを移行できますか？
    5. Q5. Thunderbirdをアンインストールしたら、プロファイルも消えますか？
    6. Q6. 複数のパソコンで同じプロファイルを使えますか？
    7. Q7. プロファイルフォルダを削除したらどうなりますか？
    8. Q8. profiles.iniを編集したら起動しなくなりました
  11. まとめ

Thunderbirdのプロファイルとは？

まず、「プロファイル」とは何なのか、基本から理解しておきましょう。

プロファイルの定義

プロファイルとは、Thunderbirdがあなたの個人情報を保存している場所のことです。

プロファイルに保存されているもの：

  • すべてのメールデータ（受信メール、送信済みメール、下書きなど）
  • メールアカウントの設定
  • アドレス帳（連絡先）
  • カレンダー情報
  • 迷惑メールフィルタの学習データ
  • アドオン（拡張機能）
  • テーマ
  • パスワード
  • 検索フォルダの設定
  • その他すべての個人設定

つまり、プロファイルフォルダさえバックアップしておけば、Thunderbirdのすべてのデータを保存できるわけです。

プログラム本体とプロファイルは別

重要なポイント

Thunderbirdのプログラム本体（アプリケーション）と、プロファイル（データ）は、別々の場所に保存されています。

項目説明保存場所
プログラム本体ThunderbirdアプリケーションProgram Files（Windowsの場合）
プロファイルメールデータ・設定などユーザーフォルダ内（隠しフォルダ）

Thunderbirdをアンインストールしても、プロファイルは自動的には削除されません。逆に言えば、プロファイルさえ保存しておけば、別のパソコンでも同じ環境を再現できます。

プロファイルの名前

プロファイルフォルダの名前は、通常以下のような形式です。

形式：
xxxxxxxx.default-release

または

xxxxxxxx.default

例：

  • a1b2c3d4.default-release
  • 5e6f7g8h.default

xxxxxxxxの部分は、ランダムな8文字の英数字です。これはプロファイルごとに固有の文字列になります。

プロファイルフォルダの場所（OS別）

プロファイルフォルダの場所は、使っているOSによって異なります。

Windows

標準の保存場所：

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\

詳しく説明すると：

  1. Cドライブ
  2. Users（ユーザー）フォルダ
  3. あなたのWindowsユーザー名のフォルダ
  4. AppData（アプリケーションデータ）フォルダ ※隠しフォルダ
  5. Roaming（ローミング）フォルダ
  6. Thunderbird フォルダ
  7. Profiles フォルダ
  8. この中に「xxxxxxxx.default-release」のようなフォルダがある

注意：
AppDataフォルダは、通常「隠しフォルダ」になっているため、エクスプローラーで直接見ることはできません。

Mac

標準の保存場所：

~/Library/Thunderbird/Profiles/

または

/Users/ユーザー名/Library/Thunderbird/Profiles/

詳しく説明すると：

  1. ユーザーフォルダ
  2. Library（ライブラリ）フォルダ ※隠しフォルダ
  3. Thunderbird フォルダ
  4. Profiles フォルダ
  5. この中に「xxxxxxxx.default-release」のようなフォルダがある

注意：
Libraryフォルダも、通常は隠しフォルダになっています。

Linux

標準の保存場所：

~/.thunderbird/

または

/home/ユーザー名/.thunderbird/

詳しく説明すると：

  1. ホームディレクトリ
  2. .thunderbird フォルダ ※隠しフォルダ（.で始まる）
  3. この中に「xxxxxxxx.default-release」のようなフォルダがある

注意：
Linuxでは、「.」で始まるファイル・フォルダは隠しファイルになります。

プロファイルフォルダを開く方法

では、実際にプロファイルフォルダを開く方法を見ていきましょう。

方法1：Thunderbirdから開く（最も簡単）

この方法が最も簡単で確実です。

手順1：Thunderbirdを起動

Thunderbirdを開きます。

手順2：メニューを開く

画面右上の三本線（ハンバーガーメニュー）をクリックします。

または、キーボードの「Alt」キーを押してメニューバーを表示します。

手順3：ヘルプメニューを開く

「ヘルプ」→「他のトラブルシューティング情報」をクリックします。

（古いバージョンでは「トラブルシューティング情報」という名前かもしれません）

手順4：プロファイルフォルダを開く

「アプリケーション基本情報」のセクションを見つけます。

「プロフィールフォルダー」（または「プロファイルフォルダー」）の横にある「フォルダーを開く」ボタンをクリックします。

結果：

自動的に、あなたのプロファイルフォルダが開きます。

これで、メールデータや設定ファイルが保存されているフォルダに直接アクセスできます。

方法2：Windowsで直接開く

パターンA：「ファイル名を指定して実行」を使う

  1. キーボードの「Windows + R」キーを同時に押す
  2. 「ファイル名を指定して実行」が開く
  3. 以下を入力（コピペでOK）：
   %APPDATA%\Thunderbird\Profiles\
  1. 「OK」をクリック

結果：
Profilesフォルダが開きます。その中のプロファイルフォルダ（xxxxxxxx.default-releaseなど）をダブルクリックで開きます。

パターンB：エクスプローラーのアドレスバーを使う

  1. エクスプローラー（フォルダを開くアプリ）を開く
  2. 上部のアドレスバーをクリック
  3. 以下を入力（コピペでOK）：
   %APPDATA%\Thunderbird\Profiles\
  1. 「Enter」キーを押す

結果：
Profilesフォルダが開きます。

パターンC：手動で移動する

  1. エクスプローラーを開く
  2. 「表示」タブ→「隠しファイル」にチェックを入れる
  3. 以下の順に移動：
  • Cドライブ
  • Users
  • あなたのユーザー名
  • AppData
  • Roaming
  • Thunderbird
  • Profiles

方法3：Macで直接開く

パターンA：「フォルダへ移動」を使う

  1. Finderを開く
  2. 「移動」メニュー→「フォルダへ移動」をクリック
  • またはキーボードの「Command + Shift + G」を押す
  1. 以下を入力：
   ~/Library/Thunderbird/Profiles/
  1. 「移動」をクリック

結果：
Profilesフォルダが開きます。

パターンB：Libraryフォルダを表示してから移動

  1. Finderを開く
  2. 「移動」メニューを開く
  3. 「Option」キーを押しながら「ライブラリ」が表示されるのを確認
  4. 「ライブラリ」をクリック
  5. Thunderbird → Profiles と移動

方法4：Linuxで直接開く

パターンA：ファイルマネージャーを使う

  1. ファイルマネージャーを開く
  2. 「表示」→「隠しファイルを表示」にチェック
  3. ホームディレクトリで「.thunderbird」フォルダを探す

パターンB：ターミナルを使う

  1. ターミナルを開く
  2. 以下のコマンドを入力：
   cd ~/.thunderbird
   ls
  1. プロファイルフォルダが表示される
  2. GUIで開きたい場合：
   xdg-open ~/.thunderbird

プロファイルフォルダの中身

プロファイルフォルダを開くと、たくさんのファイルとフォルダが見えます。主なものを紹介します。

重要なファイル

1. prefs.js

  • Thunderbirdの設定ファイル
  • アカウント設定、表示設定など
  • テキストエディタで開くと設定内容を確認できる

2. abook.sqlite

  • 個人用アドレス帳のデータベース
  • 連絡先情報が保存されている

3. history.sqlite

  • 記録用アドレス帳
  • メールを送信した相手の履歴

4. key4.db

  • パスワードの暗号化キー
  • メールアカウントのパスワードなどを保護

5. logins.json

  • 保存されたパスワード
  • 暗号化されて保存されている

6. cert9.db

  • セキュリティ証明書のデータベース

7. virtualFolders.dat

  • 検索フォルダの設定
  • 前回の記事で解説した検索フォルダの条件など

重要なフォルダ

1. Mail フォルダ

  • POPアカウントのメールデータ
  • アカウントごとにサブフォルダがある
  • 「Local Folders」もここにある

2. ImapMail フォルダ

  • IMAPアカウントのメールデータ
  • アカウントごとにサブフォルダがある

3. extensions フォルダ

  • インストールしたアドオン（拡張機能）

4. chrome フォルダ

  • カスタマイズ用のCSSやJavaScript
  • 上級者向けのカスタマイズファイル

メールデータの場所

実際のメールは、以下の場所に保存されています。

POPアカウントの場合：

Profiles/xxxxxxxx.default-release/Mail/POPサーバー名/

この中に、以下のようなファイルがあります。

  • Inbox（受信トレイ）
  • Sent（送信済み）
  • Drafts（下書き）
  • Templates（テンプレート）
  • Trash（ゴミ箱）

IMAPアカウントの場合：

Profiles/xxxxxxxx.default-release/ImapMail/IMAPサーバー名/

同様に、フォルダごとのファイルがあります。

注意：
これらのファイルには拡張子がありません。ファイル名そのものがフォルダ名です。

profiles.iniファイルについて

プロファイルフォルダとは別に、profiles.iniという重要なファイルがあります。

profiles.iniの役割

このファイルは、Thunderbirdに「どのプロファイルを使うか」を教えるための設定ファイルです。

保存場所：

Windows:

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Thunderbird\profiles.ini

Mac:

~/Library/Thunderbird/profiles.ini

Linux:

~/.thunderbird/profiles.ini

profiles.iniの中身

テキストエディタで開くと、以下のような内容が書かれています。

例：

[General]
StartWithLastProfile=1

[Profile0]
Name=default-release
IsRelative=1
Path=Profiles/a1b2c3d4.default-release
Default=1

解説：

  • [General]: 一般設定
  • StartWithLastProfile=1: 前回使ったプロファイルで起動
  • [Profile0]: プロファイルの情報
  • Name=default-release: プロファイルの名前
  • IsRelative=1: 相対パスを使用（1=相対、0=絶対）
  • Path=Profiles/a1b2c3d4.default-release: プロファイルフォルダの場所
  • Default=1: デフォルトのプロファイル

なぜ重要なのか

プロファイルを別の場所に移動する場合、このファイルを編集する必要があります。

ただし、初心者の方は直接編集しない方が安全です。後述するプロファイルマネージャーを使いましょう。

プロファイルのバックアップ方法

プロファイルフォルダをバックアップすれば、すべてのデータを保存できます。

基本的なバックアップ手順

手順1：Thunderbirdを終了

必ずThunderbirdを完全に終了してからバックアップを取ります。

起動したままだと、ファイルがロックされてコピーできない場合があります。

手順2：プロファイルフォルダを開く

前述の方法で、プロファイルフォルダを開きます。

手順3：1つ上のフォルダに移動

プロファイルフォルダ（xxxxxxxx.default-releaseなど）が入っている「Profiles」フォルダに移動します。

手順4：プロファイルフォルダをコピー

プロファイルフォルダ（xxxxxxxx.default-releaseなど）を丸ごとコピーします。

手順5：安全な場所に保存

以下のような場所にペーストします。

  • 外付けHDD
  • USBメモリ
  • クラウドストレージ（Google Drive、OneDriveなど）
  • 別のドライブ（DドライブやEドライブなど）

完了！

これで、Thunderbirdのすべてのデータがバックアップされました。

Profilesフォルダごとバックアップする方法

より確実にバックアップするには、Profilesフォルダごとバックアップする方法もあります。

手順：

  1. Thunderbirdを終了
  2. 以下のフォルダを丸ごとコピー：
  • Windows: C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Thunderbird
  • Mac: ~/Library/Thunderbird
  • Linux: ~/.thunderbird
  1. 安全な場所に保存

この方法なら、profiles.iniファイルも一緒にバックアップされるので、より安全です。

定期的なバックアップのすすめ

バックアップの頻度：

  • 重要なメールが多い人：週に1回
  • 普通に使っている人：月に1回
  • たまに使う人：3ヶ月に1回

大切なメールを失わないよう、定期的にバックアップを取る習慣をつけましょう。

プロファイルの復元・移行方法

バックアップしたプロファイルを別のパソコンで使う、または復元する方法です。

方法1：プロファイルを上書きする（簡単）

新しいパソコンでも、同じ場所にプロファイルフォルダがあります。

手順1：新しいパソコンにThunderbirdをインストール

公式サイトからThunderbirdをダウンロードしてインストールします。

手順2：Thunderbirdを一度起動して終了

初回起動時の設定画面が出たら、何も設定せずに終了します。

これで、新しいプロファイルフォルダが作成されます。

手順3：Thunderbirdを終了

必ず完全に終了します。

手順4：プロファイルフォルダを開く

前述の方法で、新しいパソコンのProfilesフォルダを開きます。

手順5：既存のプロファイルフォルダを削除

新しく作成されたプロファイルフォルダ（xxxxxxxx.default-releaseなど）を削除します。

手順6：バックアップしたプロファイルをコピー

バックアップしておいたプロファイルフォルダを、Profilesフォルダにコピーします。

手順7：Thunderbirdを起動

Thunderbirdを起動すると、古いパソコンと同じ環境が復元されます。

方法2：プロファイルマネージャーを使う（推奨）

より安全で確実な方法です。

手順1：バックアップしたプロファイルを配置

バックアップしたプロファイルフォルダを、新しいパソコンの任意の場所に配置します。

例：C:\Thunderbird\old-profile\

手順2：プロファイルマネージャーを起動

Thunderbirdを終了した状態で、以下を実行します。

Windows:

  1. 「Windows + R」キーを押す
  2. 以下を入力：
   thunderbird.exe -ProfileManager
  1. 「OK」をクリック

Mac:

  1. ターミナルを開く
  2. 以下を入力：
   /Applications/Thunderbird.app/Contents/MacOS/thunderbird -ProfileManager

Linux:

  1. ターミナルを開く
  2. 以下を入力：
   thunderbird -ProfileManager

手順3：新しいプロファイルを作成

「プロファイルマネージャー」が開きます。

  1. 「新しいプロファイルを作成」をクリック
  2. プロファイル作成ウィザードで「次へ」をクリック
  3. プロファイル名を入力（例：「old-data」）
  4. 「フォルダーを選択」をクリック
  5. バックアップしたプロファイルフォルダを選択
  6. 「完了」をクリック

手順4：プロファイルを選択

プロファイルマネージャーで、今作成したプロファイルを選択して「Thunderbirdを起動」をクリックします。

完了！

古いパソコンと同じ環境が復元されます。

プロファイルの移動

プロファイルを別の場所に移動したい場合もあります。

移動する理由

1. ディスク容量の節約

Cドライブの容量が少ない場合、DドライブやEドライブに移動できます。

2. バックアップの自動化

ドキュメントフォルダに移動すれば、Windows 10の「ファイル履歴」などで自動バックアップされます。

3. 高速化

SSDとHDDを併用している場合、メールデータをHDDに移動して容量を節約できます。

移動手順

手順1：プロファイルフォルダをコピー

Thunderbirdを終了してから、プロファイルフォルダを新しい場所にコピーします。

例：D:\Thunderbird\Profiles\a1b2c3d4.default-release\

手順2：profiles.iniを編集

注意：この作業は上級者向けです。慎重に行ってください。

profiles.iniファイルをテキストエディタ（メモ帳など）で開きます。

変更前：

[Profile0]
Name=default-release
IsRelative=1
Path=Profiles/a1b2c3d4.default-release
Default=1

変更後：

[Profile0]
Name=default-release
IsRelative=0
Path=D:\Thunderbird\Profiles\a1b2c3d4.default-release
Default=1

変更点：

  • IsRelative=0に変更（絶対パスを使用）
  • Path=に新しい完全なパスを入力

手順3：Thunderbirdを起動して確認

Thunderbirdを起動して、正常に動作するか確認します。

手順4：古いプロファイルフォルダを削除

問題なく動作することを確認したら、古い場所のプロファイルフォルダを削除します。

より簡単な方法（プロファイルマネージャー使用）

前述の「プロファイルの復元・移行方法」の「方法2」と同じ手順で、新しい場所を指定できます。

こちらの方が、初心者には安全でおすすめです。

トラブルシューティング

プロファイル関連でよくあるトラブルと解決方法です。

プロファイルフォルダが見つからない

原因1：隠しフォルダになっている

解決方法：

Windows:

  1. エクスプローラーを開く
  2. 「表示」タブをクリック
  3. 「隠しファイル」にチェックを入れる

Mac:

  1. Finderで「Command + Shift + .」を押す
  2. 隠しファイルが表示される

Linux:

  1. ファイルマネージャーで「Ctrl + H」を押す
  2. 隠しファイルが表示される

原因2：カスタマイズしたプロファイルフォルダ

過去に誰かがプロファイルフォルダの場所を変更している可能性があります。

解決方法：
「方法1：Thunderbirdから開く」を使えば、どこにあっても確実に開けます。

プロファイルが壊れた

症状：

  • Thunderbirdが起動しない
  • メールが表示されない
  • エラーメッセージが出る

解決方法1：バックアップから復元

バックアップがあれば、それを使って復元します。

解決方法2：新しいプロファイルを作成

プロファイルマネージャーで新しいプロファイルを作成して、アカウントを再設定します。

解決方法3：特定のファイルを削除

以下のファイルを削除すると改善する場合があります。

  • session.json
  • panacea.dat
  • folderCache.json

削除してからThunderbirdを起動してみてください。

複数のプロファイルがある

プロファイルマネージャーを開くと、複数のプロファイルが表示される場合があります。

対処法：

使っていないプロファイルは削除できます。

  1. プロファイルマネージャーを開く
  2. 削除したいプロファイルを選択
  3. 「プロファイルを削除」をクリック
  4. 「ファイルを削除」または「ファイルを削除しない」を選択

注意：
「ファイルを削除」を選ぶと、プロファイルフォルダも完全に削除されます。必要なデータがある場合は、事前にバックアップを取ってください。

parent.lockエラー

症状：
「プロファイルが使用中です」というエラーが出る。

原因：
Thunderbirdが正常に終了しなかった場合に、ロックファイルが残ることがあります。

解決方法：

  1. Thunderbirdを完全に終了
  2. タスクマネージャー（Windows）やアクティビティモニタ（Mac）で、Thunderbirdのプロセスが残っていないか確認
  3. プロファイルフォルダを開く
  4. parent.lockというファイルを削除
  5. Thunderbirdを起動

よくある質問（FAQ）

Q1. プロファイルを複数作成できますか？

A. はい、できます。プロファイルマネージャーを使えば、複数のプロファイルを作成・管理できます。仕事用とプライベート用など、使い分けることができます。

Q2. プロファイルフォルダをクラウドに保存してもいいですか？

A. おすすめしません。クラウドストレージ（Google DriveやDropboxなど）にプロファイルフォルダを置くと、同期のタイミングでファイルが壊れる可能性があります。バックアップとして保存するのはOKですが、常時使う場所としては不適切です。

Q3. プロファイルフォルダのサイズが大きくなりすぎました

A. 不要なメールを削除する、添付ファイルを別の場所に保存する、古いメールをアーカイブするなどの方法があります。また、「フォルダの最適化」を実行すると、削除したメールの領域が解放されてサイズが小さくなります。

Q4. WindowsからMacにプロファイルを移行できますか？

A. はい、基本的に可能です。プロファイルフォルダをコピーして、Mac側で読み込めば使えます。ただし、アドオンによっては互換性がない場合があります。

Q5. Thunderbirdをアンインストールしたら、プロファイルも消えますか？

A. いいえ、消えません。Thunderbirdをアンインストールしても、プロファイルフォルダは残ります。完全に削除したい場合は、手動でプロファイルフォルダを削除する必要があります。

Q6. 複数のパソコンで同じプロファイルを使えますか？

A. 同時に使うことはできません。プロファイルは1台のパソコンで1つのThunderbirdからしか使えません。複数のパソコンでメールを使いたい場合は、IMAPアカウントを使うことをおすすめします。

Q7. プロファイルフォルダを削除したらどうなりますか？

A. すべてのメール、設定、アドレス帳などが失われます。削除する前に、必ずバックアップを取ってください。

Q8. profiles.iniを編集したら起動しなくなりました

A. 編集ミスの可能性があります。profiles.iniを削除すると、Thunderbirdが新しいプロファイルを作成します。その後、プロファイルマネージャーで正しく設定し直してください。

まとめ

Thunderbirdのプロファイルと設定ファイルについて、重要なポイントをおさらいしましょう。

プロファイルとは

  • Thunderbirdのすべての個人データを保存する場所
  • メール、設定、アドレス帳、アドオンなど
  • プログラム本体とは別の場所に保存

プロファイルフォルダの場所

  • Windows: C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\
  • Mac: ~/Library/Thunderbird/Profiles/
  • Linux: ~/.thunderbird/

プロファイルフォルダを開く方法

  1. Thunderbirdから：ヘルプ→他のトラブルシューティング情報→フォルダーを開く（最も簡単）
  2. Windowsで：%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\を実行
  3. Macで：~/Library/Thunderbird/Profiles/に移動
  4. Linuxで：~/.thunderbird/に移動

重要なファイル

  • prefs.js：設定ファイル
  • abook.sqlite：アドレス帳
  • key4.db、logins.json：パスワード
  • virtualFolders.dat：検索フォルダ
  • Mailフォルダ：POPメールデータ
  • ImapMailフォルダ：IMAPメールデータ

profiles.iniファイル

  • プロファイルの場所を指定する設定ファイル
  • AppData\Roaming\Thunderbird（Windowsの場合）に保存
  • 直接編集は上級者向け

バックアップ方法

  1. Thunderbirdを終了
  2. プロファイルフォルダを丸ごとコピー
  3. 安全な場所に保存
  4. 定期的に実行する

復元・移行方法

  • 簡単な方法：プロファイルフォルダを上書き
  • 推奨方法：プロファイルマネージャーを使用

プロファイルの移動

  • profiles.iniを編集して場所を変更
  • または、プロファイルマネージャーで新しい場所を指定

トラブルシューティング

  • 見つからない→隠しフォルダを表示
  • 壊れた→バックアップから復元
  • parent.lockエラー→ロックファイルを削除

重要な注意点

  • バックアップは定期的に
  • 作業前にThunderbirdを終了
  • profiles.iniの編集は慎重に
  • クラウドストレージを常用場所にしない

プロファイルフォルダの場所を知っていれば、Thunderbirdをもっと安全に、もっと便利に使えます。

特に、定期的なバックアップは非常に重要です。大切なメールを失ってから後悔しないよう、今すぐバックアップを取る習慣をつけましょう。

パソコンの買い替えやトラブル時にも、プロファイルフォルダさえ保存しておけば、簡単に元の環境を復元できます。

まずは、「Thunderbirdから開く」方法で、自分のプロファイルフォルダがどこにあるか確認してみてください。そして、今すぐバックアップを取っておきましょう！

参考情報

  • Mozilla Thunderbird公式サポート
  • Thunderbird公式ドキュメント

※本記事の情報は2025年11月時点のものです。Thunderbirdのバージョンアップにより、画面や機能が変更される可能性があります。

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