「Teamsを開いたらサインインできない」「パスワードを入力してもループする」という状況は、原因によって対処法がまったく異なります。
この記事では、表示されるエラーの種類ごとに原因を整理し、自分で試せる対処法を順番に解説します。
まずはエラーコードが表示されているかどうかを確認してから読み進めてください。
まず確認:エラーコードはあるか
Teamsのサインイン画面の左下にエラーコード(「0xCAA…」「CAA…」などで始まる英数字)が表示されていますか?
コードがある場合は「エラーコード別の対処法」へ進んでください。
コードが表示されていない場合は「エラーコードがない場合の対処法」へ進んでください。
エラーコード別の対処法
Microsoft公式サポートドキュメント(Teams でのサインイン エラーを解決する)に基づいた主なエラーコードと対処法を紹介します。
| エラーコード | 主な原因 | 対処法の方向性 |
|---|---|---|
| 0xCAA82EE7 / 0xCAA82EE2 | インターネット接続不可・ネットワーク問題 | 接続確認・ファイアウォール設定見直し |
| 0xCAA20004 | 条件付きアクセスポリシーの問題 | IT管理者に問い合わせ |
| 0xCAA90018 | 認証情報(ID・パスワード)の誤り | 正しい情報で再入力 |
| CAA2000B | 認証エラー・デバイス登録の問題 | キャッシュ削除・再インストール |
0xCAA82EE7 / 0xCAA82EE2(ネットワーク系エラー)
インターネット接続の問題、またはファイアウォールやプロキシがTeamsの通信をブロックしている状態です。
まずブラウザで他のWebサイトを開いてインターネット接続を確認してください。
接続できている場合は、会社・組織のネットワーク上のファイアウォール設定が原因の可能性があります。
その場合はIT管理者に連絡して、Teamsに必要なURLとIPアドレスへの通信が許可されているか確認を依頼してください。
スマートフォンのモバイルデータ通信(テザリング)などで別のネットワークに切り替えてサインインを試みると、ネットワーク側の問題かどうかを切り分けられます。
0xCAA20004(条件付きアクセス系エラー)
組織の管理者が設定した条件付きアクセスポリシーによってサインインがブロックされています。
このエラーはIT管理者しか解決できません。
エラーコードをメモして、社内のIT部門または担当管理者に問い合わせてください。
0xCAA90018(認証情報の誤り)
入力しているメールアドレスまたはパスワードが正しくない状態です。
大文字・小文字の違い、全角・半角の違い、コピー時の余分なスペースなどに注意して再入力してください。
パスワードを複数回間違えるとアカウントがロックされます。
パスワードが不明な場合は、Microsoftアカウントのパスワードリセットページから再設定してください。
エラーコードがない場合の対処法
コードが表示されていない場合でも、以下の原因が考えられます。
上から順番に試してください。
①アカウント情報を確認する
入力しているメールアドレスとパスワードが正しいか確認します。
会社・学校で支給されたアカウント(職場アカウント)と、個人のMicrosoftアカウントを間違えていないかも確認してください。
職場アカウントの形式は多くの場合 名前@会社のドメイン.com の形です。
個人アカウント(Outlook.com、Hotmail.comなど)でサインインしても、職場のTeams環境には入れません。
②PCの日付と時刻を確認する
PCの日付・時刻・タイムゾーンが正しく設定されていないと、Teamsのサーバーと認証のやり取りができずサインインに失敗します(Microsoft公式サポートより)。
Windowsの場合は画面右下の時計を右クリックして「日付と時刻の調整」から確認できます。
「時刻を自動的に設定する」「タイムゾーンを自動的に設定する」をONにするのが確実です。
③まずWebブラウザ版で試す(応急処置)
急ぎの場合は、デスクトップアプリの問題を疑ってWebブラウザ版を使うのが最も手早い方法です。
Edge・Chrome・Firefoxなどのブラウザで https://teams.microsoft.com を開いてサインインしてください。
ブラウザ版でサインインできる場合は、デスクトップアプリ側に問題がある可能性が高いです。
その場合はこの後の手順でアプリ側の問題を解消します。
④Teamsのキャッシュを削除する
キャッシュデータが破損・古くなると、認証情報の読み込みに失敗してサインインできなくなります。
Teamsを完全に終了してから(タスクバー右下のアイコンを右クリックして「終了」)作業してください。
Windowsの場合
- キーボードの「Windowsキー + R」を押す
%appdata%\Microsoft\Teamsと入力してEnterを押す- 開いたフォルダ内のすべての中身を選択して削除する
- Teamsを再起動してサインインを試みる
この操作でチャット履歴やファイルは消えません。サーバー上のデータはそのまま残ります。
Macの場合
- Finderで「移動」→「フォルダへ移動」を選択する
~/Library/Application Support/Microsoft/Teamsと入力してEnterを押す- フォルダ内の各キャッシュフォルダの中身を削除する
- Teamsを再起動してサインインを試みる
⑤Windows資格情報マネージャーから古い認証情報を削除する(Windows版のみ)
Windowsには「資格情報マネージャー」という機能があり、ここに古いTeamsの認証情報が残っているとサインインに失敗するケースがあります。
- スタートメニューから「資格情報マネージャー」を検索して開く
- 「Windows 資格情報」タブをクリックする
- 一覧の中から「Microsoft Teams」「Office 365」「msteams」に関連するものを探す
- 見つかったら「削除」をクリックして削除する
- Teamsを再起動してサインインを試みる
⑥Teamsをアンインストールして再インストールする
キャッシュ削除でも解決しない場合は、クリーンな状態からインストールし直します。
手順(Windows)
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」でTeamsをアンインストールする
- 「Teams Machine-Wide Installer」がある場合はそちらも削除する
- エクスプローラーで
%appdata%\Microsoft\Teamsフォルダを開き、残っているデータを手動で削除する - Microsoft公式ダウンロードページから最新版をインストールする
- インストール後、管理者として実行(インストーラーを右クリックして「管理者として実行」)するとより確実です
⑦スマートフォンのTeamsアプリを試す
デスクトップ・Webブラウザでどうしてもサインインできない場合、スマートフォンのTeamsアプリからサインインできるか試してみてください。
スマートフォンからサインインできた場合は、PC環境側の問題を切り分けやすくなります。
職場・組織アカウントで起きやすい特有のケース
管理者がポリシーで制限している
組織のIT管理者が特定の条件(登録済みデバイスのみ許可など)を設けている場合、自分では解決できません。
エラーコードを控えてIT管理者に問い合わせてください。
複数のアカウントが混在してループする
個人のMicrosoftアカウントと職場アカウントが同じPCに共存しているとサインインがループすることがあります。
ブラウザのシークレットウィンドウ(プライベートブラウジング)でTeamsにアクセスしてサインインを試みると、既存のアカウント情報の影響を受けずに確認できます。
ライセンスが有効になっていない
管理者から招待されていても、ライセンスが割り当てられていないとTeamsにサインインできない場合があります。
Teams以外のOffice製品(ExcelやWordなど)は使えるのにTeamsだけ使えない場合は、IT管理者にTeamsのライセンスが有効かどうか確認を依頼してください。
まとめ
Teamsにサインインできない場合の対処は、エラーコードの有無と種類で大きく変わります。
エラーコードがある場合は、コードの意味に合わせてネットワーク確認・管理者への連絡・認証情報の確認のいずれかを優先してください。
エラーコードがない場合は、日付・時刻の確認→キャッシュ削除→資格情報マネージャーの整理→再インストールの順で試すのが効率的です。
どの手順を試しても解決しない場合は、エラーコードや発生状況を記録したうえでIT管理者またはMicrosoftサポートに問い合わせてください。

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