「タブレットでキーボードを使いたいのに、接続できない…」
「Bluetoothでペアリングしようとしても、キーボードが見つからない」
タブレットにキーボードを接続して、快適に文字入力したい。そう思っても、なかなか接続できずに困ることがありますよね。
タブレットでのキーボード入力は、レポート作成やメール返信、長文の入力など、様々な場面で作業効率を大きく向上させてくれます。
でも安心してください。キーボードが接続できない原因のほとんどは、簡単な設定や操作で解決できます。
この記事では、タブレット(iPad・Android・Windows)にキーボードが接続できない原因と、具体的な解決方法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
タブレットとキーボードの接続方法

まずは、タブレットとキーボードの接続方法を理解しましょう。
1. Bluetooth接続(無線)
最も一般的な接続方法です。
ケーブル不要で、スッキリ使えるのが魅力です。
メリット
- ケーブルがないので持ち運びやすい
- 複数のデバイスに切り替えて使える機種が多い
- デスク周りがスッキリ
デメリット
- 電波干渉で不安定になることがある
- バッテリー切れの心配がある
- 初回のペアリング設定が必要
2. USB接続(有線)
USB-CやLightningケーブルで直接接続する方法です。
メリット
- 接続が安定している
- 充電しながら使える
- 設定が簡単
デメリット
- ケーブルが邪魔になる
- 持ち運びに不便
- 変換アダプターが必要な場合がある
3. 専用ドック・コネクタ
iPadのSmart ConnectorやSurfaceのType Coverなど、専用の接続端子を使う方法です。
メリット
- カチッとはめるだけで接続
- 設定不要
- ケースと一体化できる
デメリット
- 対応機種が限定される
- 価格が高い
- 汚れや接触不良に注意が必要
接続できない原因【簡単チェックリスト】
キーボードが接続できない時は、まず以下をチェックしましょう。
チェック1:キーボードの電源
Bluetoothキーボードの場合、これが最も多い原因です。
- キーボードの電源スイッチがONになっているか
- 電池残量は十分か(LED点滅していないか)
- 充電式の場合、充電されているか
チェック2:ペアリングモード
Bluetoothキーボードは「ペアリングモード」にしないと、タブレットが認識できません。
多くのキーボードは、専用のボタンを長押しするとペアリングモードになります。
チェック3:距離と障害物
Bluetoothの有効範囲は約10メートルですが、実際にはもっと近い方が安定します。
確認ポイント
- タブレットとキーボードの距離(50cm以内が理想)
- 間に金属やコンクリートの壁がないか
チェック4:タブレット側のBluetooth
タブレット側のBluetoothがONになっているか確認します。
機内モードになっていると、Bluetoothも自動でOFFになります。
【iPad】キーボードが接続できない時の解決方法
iPadでキーボードが接続できない場合の対処法を見ていきましょう。
解決方法1:Bluetoothの再起動
最も簡単で効果的な方法です。
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「Bluetooth」をタップ
- Bluetoothのスイッチを一度OFFにする
- 10秒待つ
- 再度ONにする
- キーボードが表示されるか確認
解決方法2:キーボードを「削除」して再接続
過去の接続情報が残っていると、うまく接続できないことがあります。
手順
- 「設定」→「Bluetooth」
- 接続済みデバイスの中から、キーボードを探す
- キーボード名の右にある「ⓘ」マークをタップ
- 「このデバイスの登録を解除」をタップ
- 「デバイスの登録を解除」で確定
- キーボードをペアリングモードにする
- iPad側で再度検索して接続
解決方法3:iPadを再起動
一時的な不具合は、再起動で解決することがあります。
ホームボタンがあるiPad
- 上部の電源ボタンを長押し
- 「スライドで電源オフ」をスライド
- 完全に電源が切れたら、電源ボタンを長押しして起動
ホームボタンがないiPad
- 音量ボタン(上または下)と上部ボタンを同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたらスライド
- 完全に電源が切れたら、上部ボタンを長押しして起動
解決方法4:Smart Connector(専用端子)の清掃
iPad ProやAirでSmart Connector対応キーボードを使う場合、接点の汚れが原因のことがあります。
手順
- キーボードを取り外す
- iPadの背面にある3つの小さな丸い端子を確認
- 乾いた柔らかい布で優しく拭く
- キーボード側の端子も同様に拭く
- しっかりと装着し直す
解決方法5:iOSのアップデート
古いバージョンのiOSでは、一部のキーボードが正常に動作しないことがあります。
手順
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- 最新版があれば「ダウンロードしてインストール」
解決方法6:すべての設定をリセット
注意:この方法は最終手段です。Wi-Fiパスワードなどが消えます。
- 「設定」→「一般」→「転送またはiPadをリセット」
- 「リセット」→「すべての設定をリセット」
- パスコードを入力して実行
【Android】キーボードが接続できない時の解決方法

Androidタブレットでキーボードが接続できない場合の対処法です。
解決方法1:Bluetoothの再起動
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「接続済みのデバイス」または「Bluetooth」をタップ
- Bluetoothのスイッチを一度OFFにする
- 10秒待つ
- 再度ONにする
- 「新しいデバイスとペア設定する」をタップ
解決方法2:デバイスの登録を解除して再接続
手順
- 「設定」→「接続済みのデバイス」
- 接続できないキーボードの名前を探す
- 名前の右にある歯車マークをタップ
- 「削除」または「ペア解除」をタップ
- キーボードをペアリングモードにする
- 「新しいデバイスとペア設定する」から再接続
解決方法3:PINコードの入力
Androidでは、接続時にPINコードの入力を求められることがあります。
よくあるPINコード
- 0000
- 1234
- 画面に表示される6桁の数字
画面に表示される数字をキーボードで入力し、Enterキーを押してください。
解決方法4:タブレットを再起動
手順
- 電源ボタンを長押し
- 「再起動」をタップ
- 再起動後、再度接続を試す
解決方法5:Bluetoothキャッシュのクリア
接続情報が壊れている場合、キャッシュをクリアすると解決することがあります。
手順
- 「設定」→「アプリ」
- 右上の「︙」→「システムを表示」
- 「Bluetooth」を探してタップ
- 「ストレージとキャッシュ」
- 「キャッシュを削除」をタップ
解決方法6:OTG設定の確認(有線接続の場合)
USB接続でキーボードを使う場合、OTG(On-The-Go)機能が有効になっている必要があります。
手順
- 「設定」→「接続済みのデバイス」または「その他の設定」
- 「OTG接続」または「USB OTG」を探す
- ONになっているか確認
【Windows】タブレットでキーボードが接続できない時の解決方法
SurfaceなどのWindowsタブレットの場合の対処法です。
解決方法1:Bluetoothのオン・オフ
手順
- 画面右下の通知領域をクリック
- Bluetoothアイコンをクリック
- 一度OFFにして、再度ONにする
解決方法2:デバイスを削除して再接続
手順
- 「設定」→「デバイス」→「Bluetoothとその他のデバイス」
- キーボードを選択
- 「デバイスの削除」をクリック
- キーボードをペアリングモードにする
- 「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」から再接続
解決方法3:Bluetoothトラブルシューティング
Windows標準のトラブルシューティングツールを実行します。
手順
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」
- 「追加のトラブルシューティングツール」
- 「Bluetooth」を選択
- 「トラブルシューティングツールの実行」
解決方法4:Bluetoothドライバーの更新
手順
- 「スタート」を右クリック
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「Bluetooth」を展開
- Bluetoothアダプターを右クリック
- 「ドライバーの更新」
- 「ドライバーを自動的に検索」
解決方法5:Surface Type Coverの再装着
Surface純正のType Coverの場合、接点の問題かもしれません。
手順
- Type Coverを取り外す
- Surface本体の接続部分を乾いた布で拭く
- Type Cover側の接続部分も拭く
- しっかりと装着し直す
- カチッと音がするまで押し込む
よくある原因別の対処法
接続できない原因別に、具体的な対処法を見ていきます。
原因1:バッテリー切れ
症状
- LEDランプが点灯しない
- ペアリングモードにならない
対処法
電池式の場合
- 新しい電池に交換
- 電池の向きが正しいか確認
充電式の場合
- 付属のケーブルで充電(30分〜1時間)
- 充電中のLEDランプを確認
原因2:ペアリングモードになっていない
症状
- タブレット側でキーボードが見つからない
- 「デバイスが見つかりません」と表示
対処法
- キーボードの説明書でペアリングボタンを確認
- ボタンを長押し(通常3〜5秒)
- LEDランプが点滅を開始したらOK
- 点滅が始まらない場合は、電源を一度OFFにして再度試す
原因3:電波干渉
症状
- 接続できたり切れたりする
- 入力に遅延がある
- 特定の場所だけ不安定
対処法
- Wi-Fiルーターから離す(2.4GHz帯が干渉しやすい)
- 電子レンジから離す
- 他のBluetooth機器を一時的にOFFにする
- タブレットとキーボードを50cm以内に近づける
原因4:複数デバイスとペアリング済み
一部のキーボードは、複数のデバイスと同時にペアリングできますが、接続先を切り替える必要があります。
対処法
- キーボードの切り替えボタンを確認(1、2、3などの番号)
- タブレットに割り当てられた番号のボタンを押す
- LEDランプの色や点滅パターンで確認
原因5:キーボードの故障
確認方法
他のデバイス(スマホ、パソコンなど)で接続を試してみます。
- 他のデバイスでも接続できない → キーボードの故障
- 他のデバイスでは接続できる → タブレット側の問題
原因6:タブレット側のBluetooth故障
確認方法
他のBluetooth機器(イヤホンなど)で接続を試してみます。
- 他の機器も接続できない → タブレットのBluetooth機能の故障
- 他の機器は接続できる → キーボード側の問題
メーカー別の注意点

人気メーカーのキーボードには、それぞれ特有の接続方法や注意点があります。
Logicool(ロジクール)
特徴
- Unifyingレシーバーを使う製品がある
- Easy-Switchで複数デバイスを切り替え
- 機種によってペアリング方法が異なる
ペアリング方法
- 多くの機種:Bluetoothボタンを3秒長押し
- Easy-Switch対応:デバイス番号ボタン(1、2、3)を3秒長押し
Apple純正キーボード
特徴
- Magic Keyboardシリーズ
- Lightning端子で充電
- iPadとの相性が最良
ペアリング方法
- 右側面の電源ボタンを長押し
- 緑色のLEDが点滅を開始
- iPad側で検索
エレコム
特徴
- コストパフォーマンスが良い
- 多様な接続方式(Bluetooth、USB、レシーバー)
ペアリング方法
- Connectボタンを3秒以上長押し
- LEDが青く点滅したらペアリングモード
バッファロー
特徴
- 日本語配列が充実
- 初心者にも使いやすい
ペアリング方法
- Connectボタンまたはペアリングボタンを長押し
- 機種によって異なるため、説明書を確認
トラブルシューティング一覧
問題別の解決方法を一覧にまとめました。
問題:キーボードが検索に表示されない
試すこと
- キーボードの電源を確認
- ペアリングモードにする
- タブレットを再起動
- Bluetoothをオフ・オンする
- 距離を近づける(50cm以内)
問題:接続できたが文字が入力できない
試すこと
- 画面キーボードの設定を確認
- 物理キーボードの設定を確認
- 言語設定を確認
- キーボードを再接続
- タブレットを再起動
問題:接続がすぐに切れる
試すこと
- 電池・充電残量を確認
- 電波干渉を避ける
- 距離を近づける
- 省電力設定を確認
- ファームウェアを更新
問題:特定のキーだけ反応しない
試すこと
- キーの下にゴミが詰まっていないか確認
- キーボードを掃除
- 他のデバイスで同じキーが反応するか確認
- キーボードの故障の可能性
有線接続での注意点
USB接続でキーボードを使う場合の注意点です。
必要なもの
iPadの場合
- Lightning – USB変換アダプター(iPad)
- USB-C – USB変換アダプター(iPad Pro、iPad Air 4以降)
Androidタブレットの場合
- USB-C – USB変換アダプター(OTG対応)
- micro USB – USB変換アダプター(古い機種)
よくあるトラブル
「このアクセサリは使用できません」と表示
- 変換アダプターが純正でない
- キーボードの消費電力が大きすぎる
- USBハブ経由だと電力不足
解決方法
- 純正アダプターを使う
- セルフパワーのUSBハブを使う
- 別のキーボードを試す
予防策:接続トラブルを防ぐ方法
日頃から以下の対策をしておくと、接続トラブルを防げます。
1. 定期的に充電・電池交換
バッテリー切れを防ぐため、定期的に充電や電池交換をしましょう。
目安
- 充電式:週1回
- 電池式:3ヶ月に1回
2. ファームウェアを最新に保つ
メーカーのサイトで、キーボードのファームウェア更新がないか確認します。
3. ペアリング情報を整理
使わなくなったデバイスのペアリング情報は削除しておきましょう。
4. キーボードを清潔に保つ
定期的に掃除をすると、接点不良を防げます。
掃除方法
- 乾いた柔らかい布で拭く
- エアダスターでホコリを飛ばす
- アルコール除菌シートで拭く(防水の場合)
5. 適切な保管
使わない時は、以下のように保管します。
- ケースに入れる
- 直射日光を避ける
- 高温多湿を避ける
よくある質問
Q. Bluetoothキーボードの有効範囲は?
理論上は約10メートルですが、実際には障害物や電波干渉の影響で2〜3メートル程度です。安定した接続には50cm〜1m以内が理想です。
Q. ペアリングボタンがない場合は?
一部のキーボードは、電源ボタンを長押しするとペアリングモードになります。説明書を確認してください。
Q. 複数のタブレットで同じキーボードを使える?
はい。ただし、使うたびにペアリングし直すか、マルチデバイス対応のキーボードを選ぶと便利です。
Q. 有線とBluetoothどちらが良い?
有線のメリット
- 接続が安定
- 充電不要
- 遅延がない
Bluetoothのメリット
- ケーブル不要
- 持ち運びやすい
- 複数デバイスで使える
用途に応じて選びましょう。
Q. iPadで日本語入力できない
- 「設定」→「一般」→「キーボード」
- 「ハードウェアキーボード」
- 「日本語 – かな」または「日本語 – ローマ字」を追加
Q. Androidで入力方法を切り替えるには?
画面右下に表示されるキーボードアイコンをタップすると、入力方法を切り替えられます。
まとめ
タブレットにキーボードが接続できない問題の解決方法をまとめます。
最初に確認すべき4つ
- キーボードの電源(バッテリー残量)
- ペアリングモード(LEDランプの点滅)
- 距離(50cm以内)
- タブレットのBluetooth(ONになっているか)
主な解決方法
iPad
- Bluetoothのオフ・オン
- デバイスの登録解除→再接続
- iPadの再起動
- Smart Connectorの清掃
Android
- Bluetoothのオフ・オン
- デバイスの登録解除→再接続
- PINコードの入力
- Bluetoothキャッシュのクリア
Windows
- Bluetoothのオフ・オン
- デバイスの削除→再接続
- Bluetoothトラブルシューティング
- ドライバーの更新
よくある原因
- バッテリー切れ
- ペアリングモードになっていない
- 電波干渉
- 複数デバイスとペアリング済み
- キーボードの故障
- タブレットのBluetooth故障
予防策
- 定期的な充電・電池交換
- ファームウェアの更新
- ペアリング情報の整理
- キーボードの清掃
- 適切な保管
最後に
タブレットとキーボードの接続トラブルは、多くの場合、簡単な操作で解決できます。
まずは「電源」「ペアリングモード」「Bluetoothのオン・オフ」「再起動」の4つを試してください。
それでも解決しない場合は、この記事で紹介した方法を順番に試してみてください。
どうしても解決しない場合は、キーボードまたはタブレットのハードウェア故障が考えられるため、メーカーサポートに相談しましょう。
快適なタブレット×キーボード環境で、作業効率を大幅にアップさせてくださいね!


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