Sublime Text(サブライムテキスト)は、バージョンによって機能やプラグインの対応が大きく異なるテキストエディタです。
こんな経験はありませんか?
- あるプラグインが「バージョン4(Build 4xxx)専用」で使えない
- バージョン3(Build 3xxx)でしか動かないプラグインがある
- 不具合が起きたときにバージョン情報を聞かれて困った
この記事では、今使っているSublime Textのバージョンを簡単に確認する方法を、Windows・Mac・Linux共通で分かりやすく紹介します。
バージョン確認が必要な理由

プラグインの互換性チェック
多くのプラグインは特定のバージョンでのみ動作します。インストール前にバージョンを確認することで、互換性の問題を避けられます。
サポート問い合わせ時の必須情報
不具合やトラブルが発生したとき、サポートチームやコミュニティに質問する際、バージョン情報は必須です。
機能の利用可能性確認
新機能や改善された機能を使いたいとき、自分のバージョンで利用できるかを確認できます。
Sublime Textのバージョンを確認する方法
メニューから確認する方法(推奨)
この方法が最も簡単で確実です。どのOSでも基本的な手順は同じです。
Windows
- Sublime Textを起動
- 上部メニューバーから選択
Help → About Sublime Text
- バージョン情報を確認
- ポップアップウィンドウに「Sublime Text Build 4152」のように表示される
Mac
- Sublime Textを起動
- 上部メニューバーから選択
Sublime Text → About Sublime Text
- バージョン情報を確認
- 同様に「Build 4152」のような情報が表示される
Linux(Ubuntu、Fedora、CentOS等)
- Sublime Textを起動
- メニューバーから選択
Help → About Sublime Text
- バージョン情報を確認
- WindowsやMacと同じ形式で表示される
コマンドライン(ターミナル)から確認する方法
開発者やコマンドラインに慣れている方におすすめの方法です。
基本コマンド
subl --version
実行結果の例
Sublime Text Build 4152
トラブルシューティング
「sublコマンドが見つかりません」と表示される場合
この問題は環境変数(PATH)の設定が原因です。
Windows での解決方法
- Sublime Textのインストールフォルダを確認
- 環境変数PATHに追加
- 通常は
C:\Program Files\Sublime Text
を追加
- 通常は
Mac での解決方法
- ターミナルで以下のコマンドを実行
ln -sf "/Applications/Sublime Text.app/Contents/SharedSupport/bin/subl" /usr/local/bin/subl
Linux での解決方法
- インストール方法によって異なりますが、通常は以下で解決
sudo ln -sf /opt/sublime_text/sublime_text /usr/local/bin/subl
プログラムから確認する方法
Sublime Text内でバージョンを確認したい場合は、コンソールパネルを使用できます。
手順
- コンソールを開く
Ctrl + ``
(バッククォート)- または
View → Show Console
- コマンドを入力
print(sublime.version())
- 結果を確認
- Build番号が表示される
バージョン番号の見方と理解

基本的な分類
Sublime Textは主に以下のバージョンに分かれています:
表示例 | バージョン | リリース時期 | 特徴 |
---|---|---|---|
Build 3xxx (3211, 3126等) | Sublime Text 3 | 2013-2021年 | 安定版、多くのプラグイン対応 |
Build 4xxx (4121, 4152等) | Sublime Text 4 | 2021年- | 最新版、パフォーマンス向上 |
Build番号の意味
Build番号は開発版のバージョンを表しており、数字が大きいほど新しいバージョンです。
例
- Build 4152 → Build 4169 の順で新しくなる
- マイナーアップデートでBuild番号が増加する
最新バージョンの確認方法
公式サイト(https://www.sublimetext.com/)で最新のBuild番号を確認できます。
バージョンによる主な違い
Sublime Text 3 と 4 の違い
パフォーマンス
- Sublime Text 4: 起動速度とファイル読み込み速度が大幅に向上
- Sublime Text 3: 軽量だが、大きなファイルの処理がやや遅い
新機能
- Git統合機能: Sublime Text 4 で大幅に強化
- タブの改善: より使いやすいインターフェース
- Python 3.8 サポート: プラグイン開発環境の向上
プラグイン対応
- 新しいプラグイン: Sublime Text 4 専用が増加中
- 既存プラグイン: 多くがSublime Text 3 にも対応
よくある質問(Q&A)

Q. どのバージョンを使えばよいですか?
A. 2025年現在はSublime Text 4(Build 4xxx)を推奨します。理由は以下の通りです:
- パフォーマンスが大幅に向上している
- 新しいプラグインの多くがこのバージョンに対応
- セキュリティアップデートが継続的に提供される
- 公式サポートの重点がSublime Text 4にシフトしている
Q. 自分のBuild番号が古い場合はどうすればよいですか?
A. 以下の手順でアップデートできます:
- 公式サイトから最新版をダウンロード
- https://www.sublimetext.com/
- 上書きインストール
- 既存の設定やプラグインは維持される
- バージョン確認
- アップデート後に再度バージョンを確認
Q. ライセンスキーは引き継がれますか?
A. はい、同一PC内でのアップデートならライセンスキーは自動的に引き継がれます。ただし、メジャーバージョンアップ(3→4)の場合は別途購入が必要な場合があります。
Q. プラグインが動かなくなったらどうすればよいですか?
A. バージョンアップ後にプラグインが動かない場合:
- プラグインのアップデート確認
Package Control: Upgrade All Packages
- プラグインの互換性確認
- プラグインの公式ページで対応バージョンを確認
- 代替プラグインの検索
- 同じ機能を持つ他のプラグインを探す
Q. 複数のバージョンを同時に使うことはできますか?
A. 技術的には可能ですが、以下の点に注意が必要です:
- 設定ファイルが共有される可能性がある
- プラグインの競合が起こる可能性がある
- 別フォルダにインストールして使い分けることを推奨
アップデート時の注意点
設定のバックアップ
アップデート前に以下のフォルダをバックアップしておくことをおすすめします:
Windows
%APPDATA%\Sublime Text\
Mac
~/Library/Application Support/Sublime Text/
Linux
~/.config/sublime-text/
プラグインの互換性確認
メジャーアップデートの場合は、使用中のプラグインがすべて対応しているか事前に確認しましょう。
まとめ
Sublime Textのバージョン確認は以下の方法で簡単に行えます:
- GUI:
Help → About Sublime Text
(最も簡単) - コマンドライン:
subl --version
(開発者向け) - コンソール:
sublime.version()
(プログラム内確認)
バージョンを正しく把握することで:
- プラグインの選択がスムーズになる
- トラブル時の対応が早くなる
- 新機能を適切に活用できる
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