スマホで撮った写真や動画、大事なファイルをどこに保存していますか?
「スマホの容量がいっぱいで困っている」「パソコンとファイルを共有したい」そんな悩みを解決してくれるのが、Google Drive(グーグルドライブ)です。
この記事では、AndroidとiPhoneそれぞれでGoogle Driveにファイルをアップロードする方法を、画像なしでも分かるように丁寧に解説していきます。初めての方でも5分あれば使い始められますよ。
Google Driveって何?なぜ便利なの?
Google Driveは、Googleが提供するクラウドストレージサービスです。
「クラウドストレージ」というのは、インターネット上にファイルを保存できる場所のこと。家の中の物置ではなく、インターネット上に自分専用の保管庫があるイメージですね。
Google Driveを使うメリット
無料で15GBも使える
Googleアカウントがあれば、誰でも無料で15GBの容量が使えます。写真なら約4,000枚、動画なら約30分のHD動画が数本保存できる計算です。
どこからでもアクセスできる
スマホ、パソコン、タブレット、どの端末からでもファイルにアクセス可能。会社のパソコンで作った資料を、帰りの電車でスマホから確認することもできます。
簡単に共有できる
友達や家族、同僚とファイルを共有するのもワンタップ。いちいちメールに添付する手間が省けるんです。
端末が壊れてもデータは安全
スマホを落として壊してしまっても、Google Driveに保存しておけばデータは無事。バックアップとしても優秀ですよ。
事前準備:Google Driveアプリをインストールしよう
まずはアプリをインストールする必要があります。
Androidの場合
Androidスマホには、ほとんどの機種で最初からGoogle Driveアプリがインストールされています。
ホーム画面を確認してみてください。カラフルな三角形のアイコンが見つかるはずです。見当たらない場合は、Google Playストアから「Google Drive」と検索してダウンロードしましょう。
iPhoneの場合
iPhoneにはデフォルトでインストールされていません。
App Storeを開いて、「Google Drive」と検索してください。「Google ドライブ – 安全なオンライン ストレージ」という名前のアプリが見つかります。無料なので安心してインストールできますよ。
ログインする
アプリをインストールしたら、Googleアカウントでログインします。
すでにスマホでGmailを使っている方は、自動的にログインされることが多いです。複数のアカウントを持っている場合は、使いたいアカウントを選択しましょう。
Androidスマホからアップロードする方法
それでは、Androidスマホから実際にファイルをアップロードしてみましょう。
基本的なアップロード手順
1. Google Driveアプリを開く
ホーム画面からGoogle Driveのアイコンをタップします。
2. 「+」ボタンをタップ
画面の右下に、カラフルな「+(プラス)」マークがあります。ここをタップすると、メニューが表示されます。
3. 「アップロード」を選択
メニューの中から「アップロード」という項目を選びましょう。
4. ファイルを選ぶ
スマホ内のファイル一覧が表示されます。アップロードしたい写真、動画、PDFなどのファイルをタップして選択してください。
5. アップロード完了を確認
選択したファイルが自動的にアップロードされます。完了すると「マイドライブ」に表示されるので、確認してみましょう。
複数のファイルをまとめてアップロード
一つずつアップロードするのは面倒ですよね。複数のファイルを一度にアップロードすることもできます。
ファイル選択画面で、最初のファイルを長押しすると選択モードになります。そのまま他のファイルもタップしていけば、複数選択できるんです。
選び終わったら、画面右上の「アップロード」や「開く」ボタンをタップすれば、まとめてアップロードが始まります。
注意点
Androidではファイルのみアップロード可能で、フォルダごとのアップロードには対応していません。
フォルダごとアップロードしたい場合は、パソコンから操作する必要があります。ただし、ファイルエクスプローラーアプリなどを使えば、工夫次第でフォルダの内容を一括アップロードすることも可能です。
iPhoneからアップロードする方法
iPhoneでの操作方法も、基本的にはAndroidと似ています。
基本的なアップロード手順
1. Google Driveアプリを開く
インストールしたGoogle Driveアプリをタップして起動します。
2. 「+」ボタンをタップ
画面右下にある「+」マークをタップしてください。
3. 「アップロード」を選択
表示されたメニューから「アップロード」を選びます。
4. ファイルの種類を選ぶ
「写真と動画」または「参照」という選択肢が出てきます。
- 写真と動画:カメラロールの写真や動画をアップロードする場合
- 参照:その他のファイル(PDF、Word文書など)をアップロードする場合
5. ファイルを選択
アップロードしたいファイルをタップして選択します。複数選ぶ場合は、続けてタップしていきましょう。
6. 「アップロード」をタップ
選び終わったら、画面右上の「アップロード」または「選択」ボタンをタップ。これでアップロードが開始されます。
保存先を指定する
複数のファイルをアップロードする場合、画面下部に「保存先」を選ぶフィールドが表示されます。
「マイドライブ」以外の特定のフォルダに保存したい場合は、ここで指定できます。整理整頓に便利ですね。
iPhoneでも注意点は同じ
iPhoneでも、フォルダごとのアップロードには対応していません。ファイル単位でのアップロードのみ可能です。
Wi-Fiとモバイルデータ、どっちで転送する?
大きなファイルをアップロードするとき、気になるのがデータ通信量ですよね。
Wi-Fi接続がおすすめ
動画や大量の写真をアップロードする場合は、Wi-Fi環境で行うことを強くおすすめします。
モバイルデータでアップロードすると、あっという間にデータ容量を使い果たしてしまうことがあります。特に動画は要注意です。
モバイルデータでも転送できる
とはいえ、急いでいるときはモバイルデータでも転送できます。
Google Driveの設定から、「Wi-Fi使用時のみ転送する」か「モバイルデータも使用する」かを選択可能です。普段はWi-Fiのみに設定しておき、必要なときだけモバイルデータも許可する使い方がいいでしょう。
アップロードしたファイルを確認する方法
無事にアップロードできたか、確認してみましょう。
「マイドライブ」をチェック
Google Driveアプリを開いて、「マイドライブ」をタップします。
ここに、あなたがアップロードしたファイルがすべて表示されます。新しくアップロードしたファイルは、一番上に表示されることが多いです。
ファイルをタップして開く
ファイル名をタップすれば、内容を確認できます。
写真ならプレビュー表示、PDF文書なら閲覧、といった具合です。編集可能なファイルなら、その場で編集することもできますよ。
ストレージ容量の確認方法
「どれくらい容量を使っているのか気になる」という方は、メインメニューから確認できます。
アプリ左上の「三本線(ハンバーガーメニュー)」をタップして、メニューを開きましょう。そこに「15GB中○○GB使用」といった表示があります。
無料プランは15GBまでなので、定期的にチェックしておくといいですね。
アップロードできないときの対処法
「なぜかアップロードできない!」そんなときのチェックポイントをまとめました。
ネットワーク接続を確認
まずはインターネットに接続されているか確認しましょう。
Wi-Fiやモバイルデータがオフになっていないか、圏外ではないか、チェックしてください。機内モードになっていることも意外と多いんです。
アプリを再起動する
一時的な不具合なら、アプリを完全に終了して再起動すると解決することがあります。
スマホのマルチタスク画面からGoogle Driveを終了して、もう一度開いてみましょう。
ストレージ容量を確認
Google Driveの無料容量15GBを使い切っている可能性もあります。
容量がいっぱいの場合、不要なファイルを削除するか、Google Oneという有料プランへのアップグレードを検討する必要があります。
ファイルサイズが大きすぎる
Google Driveでは、1つのファイルにつき最大5TBまでアップロード可能です。
ただし、スマホから巨大なファイルをアップロードするのは現実的ではありません。動画を編集して容量を小さくするか、パソコンからアップロードしましょう。
アプリを最新版にアップデート
アプリが古いバージョンのままだと、不具合が起きることがあります。
Google PlayストアやApp Storeで、Google Driveのアップデートが来ていないか確認してみてください。
それでもダメなら再ログイン
上記を試してもダメな場合、一度ログアウトして再ログインしてみましょう。
アプリの設定からアカウントをいったん削除し、もう一度ログインすると、問題が解決することがあります。
スマホからファイルをダウンロードする方法
アップロードの逆、つまりGoogle Driveからスマホにファイルをダウンロードする方法も覚えておきましょう。
Androidでのダウンロード
- ダウンロードしたいファイルの横にある「⋮(縦3点リーダー)」をタップ
- 表示されるメニューから「ダウンロード」を選択
- ダウンロードフォルダに保存されます
iPhoneでのダウンロード
- ダウンロードしたいファイルの横にある「…」をタップ
- 「コピーを送信」を選択
- 「画像を保存」や「ファイルに保存」を選ぶ
ダウンロードしたファイルは、写真アプリや「ファイル」アプリから確認できます。
ファイルを共有する方法
Google Driveの便利な機能の一つが、ファイル共有です。
特定のユーザーと共有
1. 共有したいファイルの横にある「⋮」または「…」をタップ
2. 「共有」を選択
3. 相手のメールアドレスを入力
4. 権限を選ぶ
- 閲覧者:見るだけ、編集はできない
- 閲覧者(コメント可):見ることとコメントができる
- 編集者:自由に編集できる
5. 「送信」をタップ
相手にメールで通知が届き、共有が完了します。
リンクで共有
メールアドレスを知らない相手にも、リンクで共有できます。
1. 「共有」メニューから「リンクを取得」を選択
2. アクセス権限を設定
- 制限付き:追加したユーザーのみアクセス可能
- リンクを知っている全員:リンクを知っていれば誰でもアクセス可能
3. 「リンクをコピー」をタップ
4. LINE、メール、SNSなどで相手にリンクを送る
リンクを受け取った人は、そのリンクからファイルにアクセスできるようになります。
よくある質問と答え
Q1. アップロードに時間がかかるのはなぜ?
A. ファイルサイズが大きい場合や、インターネット回線が遅い場合は時間がかかります。特に動画ファイルは数分から数十分かかることもあります。安定したWi-Fi環境でアップロードするのがベストです。
Q2. アップロード中にアプリを閉じてもいい?
A. 基本的にはアプリを開いたままにしておくことをおすすめします。バックグラウンドでもアップロードは続きますが、端末の設定によっては中断されることがあります。
Q3. アップロードしたファイルは他の人に見られる?
A. いいえ、デフォルトでは誰にも見られません。あなただけがアクセスできる状態です。共有設定をしない限り、プライバシーは守られています。
Q4. 間違ってアップロードしたファイルを削除するには?
A. ファイルの横にある「⋮」または「…」をタップして、「削除」を選択すれば削除できます。削除したファイルは「ゴミ箱」に移動し、30日後に完全に削除されます。それまでは復元可能ですよ。
Q5. 15GBを超えたらどうなる?
A. 無料プランの15GBを使い切ると、それ以上アップロードできなくなります。不要なファイルを削除するか、Google Oneという有料プランにアップグレードすることで、容量を増やせます。
Q6. ファイル名を変更できる?
A. もちろんできます。ファイルをタップして詳細画面を開き、ファイル名の部分をタップすれば編集できます。わかりやすい名前に変更しておくと、後から探しやすいですよ。
Q7. オフラインでもファイルを見られる?
A. 事前に「オフラインで使用可能にする」設定をしておけば可能です。ファイルのメニューから「オフラインで使用可能にする」を選択しておきましょう。圏外や機内モードでもファイルが見られるようになります。
まとめ:スマホでGoogle Driveを使いこなそう
Google Driveへのアップロードは、一度覚えてしまえば本当に簡単です。
Androidなら右下の「+」ボタンから「アップロード」、iPhoneも同じく「+」ボタンから「アップロード」を選ぶだけ。
Wi-Fi環境で行えば、大きなファイルでも安心してアップロードできます。スマホの容量が足りないときや、パソコンとファイルを共有したいとき、Google Driveは本当に便利ですよ。
無料で15GBも使えるので、写真のバックアップや大事な書類の保管場所として、ぜひ活用してみてください。
最初は戸惑うかもしれませんが、何度か使ううちに自然と操作に慣れてきます。今日からあなたも、Google Driveを使ったスマートなファイル管理を始めてみませんか?


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