「自分のスマホ、何使ってるの?」と聞かれたとき、すぐに答えられますか?
「iPhoneです」「Xperiaです」と答える人は多いですが、それだけでは不十分な場合もあります。スマホケースを買うときや修理に出すとき、中古で売るときなど、正確な「機種名」や「型番」を知っておく必要がある場面は意外と多いんです。
今回は、スマホの機種とは何か、機種名と型番の違い、そして自分のスマホの機種を確認する方法まで、詳しく解説していきます。
スマホの「機種」とは

スマホの機種とは、簡単に言えばスマートフォンの種類や型式のことです。
機種を構成する要素:
- メーカー名(作っている会社)
- ブランド名(シリーズ名)
- モデル名(具体的な製品名)
- 型番・モデル番号(識別番号)
例えば「iPhone 15 Pro」なら:
- メーカー: Apple
- ブランド: iPhone
- モデル名: 15 Pro
- 型番: A3101(日本版の場合)
というように、いくつかの情報が組み合わさって一つの「機種」を特定できるんです。
メーカーとブランドの違い
少しややこしいのが、メーカーとブランドの関係です。
メーカー(製造会社):
実際にスマホを作っている会社
ブランド(製品シリーズ):
メーカーが販売している製品の名前
具体例:
- ソニー(メーカー)→ Xperia(ブランド)
- サムスン(メーカー)→ Galaxy(ブランド)
- シャープ(メーカー)→ AQUOS(ブランド)
- Apple(メーカー)→ iPhone(ブランド)
機種名と型番(モデル番号)の違い
「機種名」と「型番」は似ているようで、実は違うものです。
機種名とは
機種名は、私たちが普段呼んでいるスマホの名前です。
機種名の例:
- iPhone 15 Pro Max
- Xperia 5 V
- Galaxy S24 Ultra
- AQUOS sense8
これは覚えやすく、会話で使いやすい名前になっています。
型番(モデル番号)とは
型番は、メーカーやキャリア(携帯電話会社)が割り当てる識別番号です。アルファベットと数字の組み合わせで、正確に製品を特定するために使われます。
型番の例:
- iPhone 15 Pro Max → A3108(日本版)
- Xperia 5 V → SO-53D(ドコモ版)
- Galaxy S24 Ultra → SC-51E(ドコモ版)
- AQUOS sense8 → SH-54D(ドコモ版)
なぜ型番が必要なのか
同じ機種名でも、実は複数のバージョンが存在することがあります。
型番で区別される要素:
- 容量の違い(64GB、128GB、256GBなど)
- カラーバリエーション
- 販売地域(日本版、海外版)
- 販売キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)
- SIMフリー版かキャリア版か
例えばiPhone 15の場合、容量やカラー、販売地域によって型番が異なります。正確な型番を知ることで、ピッタリ合うケースやアクセサリーを選べるんです。
日本の主要スマホメーカー・ブランド
日本で人気のあるスマホメーカーとブランドを紹介します。
Apple(アップル)
ブランド: iPhone(アイフォーン)
世界的に最も人気のあるスマートフォン。iOS(独自のOS)を搭載しており、シンプルで使いやすいのが特徴です。
代表的な機種:
- iPhone 15シリーズ
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 14シリーズ
Sony(ソニー)
ブランド: Xperia(エクスペリア)
日本を代表するスマホブランド。カメラ性能や音質、ディスプレイの美しさに定評があります。
代表的な機種:
- Xperia 1シリーズ(フラッグシップ)
- Xperia 5シリーズ(コンパクト)
- Xperia 10シリーズ(ミドルレンジ)
Samsung(サムスン)
ブランド: Galaxy(ギャラクシー)
韓国のメーカーで、世界シェアNo.1。高性能で大画面モデルが多いのが特徴です。
代表的な機種:
- Galaxy Sシリーズ(フラッグシップ)
- Galaxy Zシリーズ(折りたたみ式)
- Galaxy Aシリーズ(ミドルレンジ)
SHARP(シャープ)
ブランド: AQUOS(アクオス)
日本メーカーで、液晶技術に強み。バッテリー持ちの良さや防水性能が人気です。
代表的な機種:
- AQUOS Rシリーズ(フラッグシップ)
- AQUOS senseシリーズ(ミドルレンジ)
- AQUOS wishシリーズ(エントリー)
その他の人気ブランド
Google Pixel(グーグル ピクセル):
Googleが開発するスマホ。純粋なAndroid体験とカメラ性能が魅力
OPPO(オッポ):
中国メーカー。コストパフォーマンスが高く、若者に人気
Xiaomi(シャオミ):
中国メーカー。高性能ながら価格が手頃
Motorola(モトローラ):
アメリカのブランド。シンプルで使いやすい
キャリア別の型番の見方

日本のキャリア版スマホは、独自の型番ルールがあります。
ドコモの型番
形式: アルファベット2文字 + 数字 + アルファベット1文字
例:
- SO-51D(Xperia 1 V)
- SH-54D(AQUOS sense8)
- SC-51E(Galaxy S24 Ultra)
先頭の2文字はメーカーを示す:
- SO = Sony(ソニー)
- SH = Sharp(シャープ)
- SC = Samsung Compact(サムスン)
- F = Fujitsu(富士通)
auの型番
形式: アルファベット3文字 + 数字2文字
例:
- SOG10(Xperia 5 V)
- SHG10(AQUOS sense8)
- SCG25(Galaxy S24 Ultra)
3文字目は通信方式を示す:
- L = LTE
- V = VoLTE(音声通話対応LTE)
- G = 5G
ソフトバンクの型番
形式: 数字3桁 + アルファベット2文字
例:
- 901SO(Xperia 5 V)
- 906SH(AQUOS sense8)
- 921SC(Galaxy S24 Ultra)
アルファベットはメーカーを示す:
- SO = Sony
- SH = Sharp
- SC = Samsung
SIMフリー版の型番
SIMフリー版は、メーカーが独自に設定した型番を使います。
例:
- iPhone: A3108、A3109など
- Xperia: XQ-DQ72など
- Google Pixel: G9BQDなど
自分のスマホの機種を確認する方法
自分が使っているスマホの機種名や型番を確認する方法を紹介します。
iPhoneの確認方法
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 「モデル名」に機種名が表示される
- 「モデル番号」をタップすると、Aから始まる型番が表示される
表示例:
- モデル名: iPhone 15 Pro
- モデル番号: MTUW3J/A → タップすると A3101
Androidの確認方法
Androidは機種によって少し違いますが、基本的な流れは同じです。
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「デバイス情報」または「端末情報」をタップ
- 「モデル番号」または「型番」に表示される
機種による違い:
- Xperia: 設定 → 端末情報 → モデル番号
- Galaxy: 設定 → デバイス情報 → モデル番号
- AQUOS: 設定 → 端末情報 → ビルド番号
- Google Pixel: 設定 → デバイス情報 → モデルとハードウェア
スマホ本体から確認する方法
設定画面を開かなくても、本体に記載されている場合があります。
確認できる場所:
- 本体背面(小さく印字されている)
- SIMトレイを取り出した内側
- 電池パックの下(取り外せる機種の場合)
ただし、最近のスマホはデザイン重視で本体への記載が減っています。
箱や説明書から確認
購入時の箱や取扱説明書にも、機種名と型番が記載されています。
箱に記載されている情報:
- 機種名
- 型番(モデル番号)
- IMEI番号(製造番号)
- シリアル番号
契約書類から確認
キャリアで契約した場合、契約書類に機種名と型番が記載されています。
また、各キャリアの会員サイト(My docomo、My au、My SoftBankなど)でも確認できます。
機種を知っておくべき理由
なぜ自分のスマホの機種を知っておく必要があるのでしょうか。
1. アクセサリー購入のため
スマホケース、液晶保護フィルム、充電ケーブルなどを購入する際、機種名や型番を知らないと対応製品を選べません。
注意点:
同じブランドでも世代やサイズが違えば、ケースは合いません。例えばiPhone 14用とiPhone 15用では互換性がありません。
2. 修理や故障対応
スマホが故障して修理に出すとき、正確な機種名と型番が必要です。
- 修理店での見積もり
- メーカーへの問い合わせ
- 保証サービスの利用
3. 中古買取や下取り
機種変更時にスマホを売る場合、機種名と型番によって買取価格が大きく変わります。
- 新しい機種ほど高額
- 容量が大きいほど高額
- 人気ブランドは高額
- SIMフリー版は高額な傾向
4. アプリやサービスの対応確認
一部のアプリやサービスは、特定の機種や古い機種に対応していない場合があります。
- 対応OSバージョンの確認
- 機種固有の不具合情報
- アップデート情報
5. トラブル解決
スマホの使い方や設定方法を調べるとき、機種名が分かればピンポイントで情報を探せます。
- 機種固有の設定方法
- 不具合の対処法
- 取扱説明書のダウンロード
機種変更とは

「機種」という言葉がよく使われるのが「機種変更」です。
機種変更の意味
機種変更とは、電話番号やキャリア契約はそのままで、スマホ本体だけを新しいものに変えることです。
例:
- iPhone 12からiPhone 15に変える
- 古いXperiaから新しいXperiaに変える
- AndroidからiPhoneに変える
機種変更と他の変更の違い
機種変更:
電話番号そのまま、キャリアそのまま、端末だけ変える
MNP(番号ポータビリティ):
電話番号そのまま、キャリアを変える、端末も変える
新規契約:
新しい電話番号、新しいキャリア、新しい端末
機種変更のタイミング
多くの人が機種変更を考えるのは:
- バッテリーの持ちが悪くなった
- 動作が遅くなった
- カメラなど新機能を使いたい
- 2〜3年使って古くなった
- 故障した
機種選びのポイント
新しくスマホを買うとき、どうやって機種を選べばいいのでしょうか。
1. 予算を決める
スマホの価格帯は幅広いです。
価格帯の目安:
- エントリーモデル: 2〜5万円
- ミドルレンジ: 5〜10万円
- ハイエンド(フラッグシップ): 10〜20万円以上
2. 使用目的を明確にする
自分が何を重視するかで選ぶ機種が変わります。
重視するポイント:
- カメラ性能(写真や動画をよく撮る)
- ゲーム性能(3Dゲームをプレイする)
- バッテリー持ち(外出が多い)
- 画面サイズ(大画面で動画を見たい)
- コンパクトさ(持ちやすさ重視)
3. OSを選ぶ
スマホのOSは大きく2つ。
iOS(iPhone):
- シンプルで使いやすい
- セキュリティが高い
- 長期間アップデート対応
- Appleデバイスとの連携がスムーズ
- カスタマイズ性は低い
Android:
- カスタマイズ性が高い
- 機種の選択肢が豊富
- 価格帯が幅広い
- Googleサービスとの相性が良い
- メーカーによって使い勝手が異なる
4. ブランドを選ぶ
好きなブランドや、使い慣れたブランドを選ぶのも一つの方法です。
ブランドの特徴:
- Apple: デザイン性、ブランド力
- Xperia: カメラ、音質、ディスプレイ
- Galaxy: 高性能、大画面
- AQUOS: バッテリー持ち、防水
- Google Pixel: カメラ、AI機能
5. スペックをチェック
確認すべきスペック:
- プロセッサ(CPU): 処理速度
- RAM(メモリ): 複数アプリの同時動作
- ストレージ容量: 保存できるデータ量
- カメラ性能: 画素数、レンズ数
- バッテリー容量: 電池の持ち時間
- ディスプレイ: サイズ、解像度、リフレッシュレート
6. キャリア版かSIMフリー版か
キャリア版:
- 分割払いができる
- キャリアのサポートが受けられる
- 初期設定済みで届く
- キャリア独自のアプリが入っている
SIMフリー版:
- 好きなキャリアで使える
- 格安SIMと組み合わせやすい
- 不要なアプリが入っていない
- 一括払いが基本(分割は別途ローン)
機種に関するよくある質問
機種についてよくある疑問に答えます。
Q1: 機種とモデルは同じ意味?
ほぼ同じ意味で使われます。厳密には:
- 機種: 日本でよく使われる言葉
- モデル: 英語圏で使われる(Model)
どちらも製品の種類を指します。
Q2: 同じ機種でも性能が違うことがある?
はい、あります。
- 容量違い(64GB、128GB、256GBなど)
- 地域違い(日本版、海外版でチップが異なる場合)
- キャリア違い(通信方式の対応が異なる)
Q3: 機種名を忘れても大丈夫?
設定画面からいつでも確認できるので問題ありません。ただし、頻繁に確認が必要な場面があるなら、メモしておくと便利です。
Q4: 型番とIMEI番号は違う?
はい、違います。
- 型番: 同じモデルに共通の番号
- IMEI番号: 1台1台に固有の製造番号(15桁)
Q5: 古い機種はいつまで使える?
目安として:
- セキュリティアップデートが提供される間は安全
- iPhoneは5〜7年程度サポート
- Androidは2〜4年程度サポート(メーカーによる)
まとめ
スマホの機種について重要なポイントをまとめます。
機種とは:
- スマートフォンの種類や型式
- メーカー、ブランド、モデル名、型番で構成される
- 正確に製品を特定するための情報
機種名と型番の違い:
- 機種名: 普段呼ぶ名前(iPhone 15 Proなど)
- 型番: アルファベットと数字の識別番号(SO-51Dなど)
確認方法:
- iPhone: 設定 → 一般 → 情報
- Android: 設定 → 端末情報
- 本体背面、箱、契約書類でも確認可能
知っておくべき理由:
- アクセサリー購入
- 修理や故障対応
- 中古買取
- アプリ対応確認
- トラブル解決
自分のスマホの機種を正確に把握しておくことは、トラブル時の対応がスムーズになるだけでなく、買い替えや売却の際にも役立ちます。
この記事を参考に、ぜひ一度自分のスマホの機種名と型番を確認してみてください。きっと今後の役に立つはずです。


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