Slackを使っていて、「メッセージを読んだのに未読バッジが消えない」「太字表示が残ったまま」「通知が消えない」といった経験はありませんか?
すべて確認したはずなのに、未読マークが消えないとモヤモヤしますよね。新しいメッセージに気づきにくくなることもあります。
この記事では、Slackの未読が消えない問題について、原因から具体的な解決方法まで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説していきます。
Slackの未読表示とは

まず、Slackでの未読表示の仕組みについて理解しましょう。
未読表示の種類
Slackには、未読を知らせる複数の表示方法があります。
1. サイドバーの太字表示
- チャンネル名やDM相手の名前が太字になる
- 未読メッセージがあることを示す
2. バッジ通知(数字)
- 未読メッセージの件数が数字で表示される
- メンション、DM、キーワードなどが対象
3. バッジ通知(ドット)
- 赤い点(ドット)が表示される
- メンション以外の一般的な未読がある場合
4. ワークスペースアイコンのバッジ
- 複数のワークスペースを使っている場合
- 他のワークスペースに未読がある
5. アプリアイコンのバッジ(デスクトップ・モバイル)
- Slackアプリ自体に赤いバッジが表示される
- OS側で管理される通知
既読になるタイミング
Slackでは、以下のタイミングでメッセージが既読になります。
デフォルト設定
- チャンネルやDMを開いた時点で自動的に既読になる
- メッセージをスクロールして表示すると既読になる
設定で変更可能
- 前回の位置にジャンプ(既読になる)
- 最新メッセージにジャンプ(既読になる)
- 最新メッセージにジャンプ(既読にならない)
未読が消えない主な原因
未読表示が残る原因を、頻度の高い順に説明します。
原因1:同期がうまくいっていない
最も多い原因
Slackの同期処理に問題が発生し、既読状態がサーバーに反映されていない。
症状
- メッセージを読んだのに太字が消えない
- バッジ通知が残り続ける
- 複数のデバイス間で既読状態が一致しない
原因2:スレッド内の未読
見落としやすい原因
スレッド(返信)内に未読メッセージがある場合、親メッセージだけでは既読にならない。
症状
- チャンネルを開いても未読が消えない
- 明らかに未読がないのにバッジが残る
原因3:キャッシュの問題
蓄積による不具合
アプリのキャッシュデータが破損したり、古いデータが残っている。
症状
- 未読表示がリセットされない
- 動作が重くなる
- 特定のチャンネルだけ問題が起こる
原因4:複数ワークスペース
確認漏れ
別のワークスペースに未読メッセージがあるのに気づいていない。
症状
- 現在のワークスペースに未読がないのにバッジが表示される
- どこに未読があるか分からない
原因5:ミュートまたはアーカイブされたチャンネル
隠れた未読
ミュートやアーカイブしたチャンネルに未読がある場合、通常の未読ビューには表示されません。
症状
- 未読ビューで確認しても見つからない
- チャンネル一覧を探しても分からない
原因6:アプリのバグ
一時的な不具合
Slackアプリ自体のバグや、OSとの相性問題。
症状
- 特定のバージョンでのみ発生
- 再起動でも解決しない
- 複数のユーザーで同時に発生
原因7:ブラウザやOSの通知
Slack外の表示
Slackアプリ内では既読になっているが、OS側の通知が残っている。
症状
- Slack内には未読がないのにバッジが消えない
- 通知センターに古い通知が残っている
【デスクトップ】未読を一括で消す方法
最も簡単で効果的な方法から紹介します。
方法1:ショートカットキーで全既読(最速)
全メッセージを既読にする
すべてのワークスペース、すべてのチャンネルの未読を一括で既読にします。
手順
- Slackデスクトップアプリまたはブラウザ版を開く
- キーボードで以下を入力
Windows/Linux
Shift + Esc
Mac
Shift + Esc
これだけで、すべての未読が消えます。
方法2:現在のチャンネルだけを既読にする
特定のチャンネルやDMだけを既読にしたい場合。
手順
- 既読にしたいチャンネルまたはDMを開く
- キーボードで以下を入力
Esc
現在表示しているチャンネルの未読が消えます。
方法3:未読ビューから一括既読
未読メッセージを確認しながら既読にする方法です。
手順
- サイドバーの「未読」をクリック
- 表示されていない場合:
Ctrl + Shift + A(Windows)またはCommand + Shift + A(Mac)
- 未読メッセージの一覧が表示される
- 画面を下にスクロール
- 最下部にある「全てのメッセージを既読にする」ボタンをクリック
個別に既読にする方法
- 各チャンネルの横にある「既読にする」ボタンをクリック
方法4:チャンネルを開いて既読にする
地道ですが確実な方法です。
手順
- サイドバーで太字になっているチャンネルを探す
- チャンネルを開く
- 最新メッセージまでスクロール
- 自動的に既読になる
スレッドがある場合は、スレッドも開いて確認してください。
【モバイル】未読を一括で消す方法

スマホアプリでの未読消去方法です。
方法1:キャッチアップ機能を使う
手順
- Slackアプリを開く
- 画面下部の「ホーム」タブをタップ
- 「キャッチアップ」をタップ
- 未読メッセージのプレビューが表示される
- 「既読にする」ボタンを長押し
- 「すべてのメッセージを既読にする」を選択
個別に既読にする方法
- 右にスワイプすると個別に既読になる
方法2:未読タブから既読にする(iOS/Android)
手順
- 画面下部の「ホーム」をタップ
- 上部の「未読」タブをタップ(表示されている場合)
- メッセージプレビューを右にスワイプして既読にする
- または、画面下部の「全てを既読にする」をタップ
未読が消えない場合のトラブルシューティング
上記の方法で解決しない場合の、段階的な対処法です。
ステップ1:アプリを再起動
まずは基本から。
デスクトップ
- Slackアプリのメニューから「ファイル」→「Slackを終了」
- または、画面上部の三本線アイコンをクリック
- 完全に終了させる(タスクトレイからも削除)
- Slackを再起動
モバイル
- アプリを完全に終了(バックグラウンドからも削除)
- 数秒待つ
- アプリを再起動
ステップ2:キャッシュをクリア(推奨)
キャッシュが原因の場合、これで解決します。
デスクトップ(Mac/Windows/Linux)
- 画面左上のワークスペース名をクリック
- 「環境設定」を選択
- 「詳細設定」タブをクリック
- 下にスクロール
- 「トラブルシューティング」セクションを探す
- 「キャッシュをクリアして再起動」をクリック
- 確認画面で「はい」をクリック
Slackが自動的に再起動します。
モバイル(iOS)
- 画面下部の「自分」タブをタップ
- 「環境設定」をタップ
- 「詳細設定」をタップ
- 「キャッシュをリセット」をタップ
- 確認画面で「リセット」をタップ
モバイル(Android)
方法1:アプリ内から
- 画面左上の三本線メニューをタップ
- 「ヘルプ」をタップ
- 「トラブルシューティング」をタップ
- 「キャッシュをクリアして再起動」をタップ
方法2:OS設定から
- スマホの「設定」アプリを開く
- 「アプリ」→「Slack」をタップ
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
ステップ3:すべてのワークスペースを確認
複数のワークスペースに参加している場合。
手順
- 左サイドバーのワークスペースアイコンを確認
- 数字のバッジがあるワークスペースをクリック
- そのワークスペースで
Shift + Escを実行 - すべてのワークスペースで繰り返す
ステップ4:ミュート・アーカイブチャンネルを確認
隠れた未読を探します。
ミュートされたチャンネル
- サイドバーの「すべてのチャンネル」をクリック
- 「ミュートされたチャンネル」にチェックを入れる
- 太字のチャンネルを開いて既読にする
アーカイブされたチャンネル
- 「すべてのチャンネル」を開く
- 「アーカイブされたチャンネルを表示」にチェック
- 未読があれば開いて既読にする
ステップ5:Slackを強制リロード
ブラウザ版や一部のデスクトップアプリで使える方法です。
手順
Mac
Command + Shift + R
Windows/Linux
Ctrl + Shift + R
これで、Slackが強制的に再読み込みされます。
ステップ6:アプリを再インストール
最終手段です。
デスクトップ
- Slackアプリをアンインストール
- デバイスを再起動
- 公式サイトから最新版をダウンロード
- インストールしてサインイン
モバイル
- Slackアプリを削除
- デバイスを再起動
- App Store/Google Play Storeから再インストール
- サインイン
注意
- ログイン情報を控えておく
- 再インストールしてもメッセージは消えません(サーバーに保存されています)
ステップ7:スレッドを徹底確認
スレッド内の未読を探します。
手順
- サイドバーの「スレッド」をクリック
- 「未読」タブを確認
- 太字のスレッドを開いて確認
- すべて確認したら、
Shift + Escを実行
ステップ8:OSの通知をクリア
Slack外の通知が原因の場合。
Mac
- 画面右上の通知センターを開く
- Slackの通知を個別に削除
- または「すべてクリア」
Windows 10/11
- 画面右下の通知センターを開く
- Slackの通知を削除
- または「すべての通知をクリア」
iOS
- ロック画面またはホーム画面を下にスワイプ
- 通知センターを開く
- Slackの通知をスワイプして削除
Android
- 通知シェードを下にスワイプ
- Slackの通知を長押し
- 「消去」または「削除」
スレッドの未読に気づく方法
見落としやすいスレッドの未読を確認する方法です。
スレッドビューを活用
手順
- サイドバーの「スレッド」をクリック
- または、
Command/Ctrl + Shift + T
- 「未読」タブを選択
- 太字で表示されているスレッドを開く
- すべて確認
スレッドの通知設定を変更
スレッドの返信を見逃さないようにする設定です。
手順
- 環境設定を開く
- 「通知」タブをクリック
- 「スレッドと返信」セクションを探す
- 「スレッドに返信があったら通知する」を有効化
これで、自分が参加しているスレッドに返信があると通知されます。
未読バッジを非表示にする方法
どうしても消えない場合、バッジ自体を非表示にする方法もあります。
デスクトップでバッジを非表示
Mac
- Slackアプリを開く
- 環境設定を開く
- 「通知」タブをクリック
- 「音声と外観」セクションまでスクロール
- 「Slackのアイコンにバッジを表示して新しいアクティビティを知らせる」のチェックを外す
Windows
Slack内では設定できません。OS側の設定が必要です。
- Windows設定を開く
- 「個人用設定」→「タスクバー」
- 「タスクバーの動作」をクリック
- バッジ通知を無効化
モバイルでバッジを非表示
iOS/Android共通
- Slackアプリを開く
- 「自分」タブ→「通知」をタップ
- 「モバイルで通知する内容」で「なし」を選択
これで、アプリアイコンのバッジが表示されなくなります。
注意
この設定をすると、重要な通知も来なくなります。
予防策:未読を溜めないコツ
未読が消えない問題を予防する方法です。
コツ1:定期的に全既読を実行
1日1回、Shift + Escで全既読にする習慣をつけましょう。
特に退勤前に実行すると、翌日スッキリ始められます。
コツ2:重要なチャンネルだけを表示
手順
- 重要でないチャンネルはミュート
- サイドバーに「スター付き」だけを表示
- 未読管理が楽になる
コツ3:通知設定を最適化
すべてのメッセージで通知されると、未読が溜まりやすくなります。
推奨設定
- 全チャンネルのメッセージ:オフ
- メンションとDMのみ:オン
- キーワード通知:必要最小限
コツ4:未読にこだわらない
Slackは「未読ゼロ」を目指すツールではありません。
- 重要なメッセージはスター付き、ブックマーク、リマインダーを活用
- すべての未読をチェックしようとしない
- 必要なチャンネルだけ確認する
コツ5:定期的にキャッシュをクリア
月に1回程度、予防的にキャッシュをクリアしましょう。
これで、同期問題を防げます。
コツ6:アプリを最新に保つ
バグ修正版が定期的にリリースされています。
自動更新を有効化
- デスクトップ:通常は自動更新
- モバイル:OSの自動更新設定を確認
よくある質問(FAQ)

未読を消したら元に戻せますか?
はい、戻せます。
手順
- 該当のメッセージを探す
- 右クリック(モバイルは長押し)
- 「未読にする」を選択
または、Alt/Option + クリックでも未読に戻せます。
未読が消えないのはバグですか?
多くの場合、同期の問題です。
ただし、Slack側のバグも過去に発生しています。
確認方法
https://slack-status.com/ でSlackのシステム状態を確認できます。
スレッドの未読だけを消す方法はありますか?
はい、あります。
- サイドバーの「スレッド」を開く
- 特定のスレッドを既読にする
- または、スレッドビューで
Escキーを押す
複数デバイスで同期されませんか?
通常は同期されます。
PCで既読にすれば、スマホでも既読になります。
ただし、同期に数秒〜数分かかることがあります。
キャッシュをクリアするとデータは消えますか?
いいえ、消えません。
- メッセージ:サーバーに保存されているので消えない
- ログイン情報:保持される
- ローカルの一時ファイル:削除される
安心してキャッシュをクリアできます。
特定のチャンネルだけ未読が消えません。
そのチャンネルを一度離れて、再参加してみてください。
手順
- チャンネルを開く
- チャンネル名をクリック
- 「チャンネルから退出する」
- もう一度参加する
Slackの通知が多すぎて困っています。
通知設定を見直しましょう。
推奨
- 環境設定→「通知」タブ
- 「通知を受け取るタイミング」で「メンションとダイレクトメッセージ」を選択
- 不要なキーワード通知を削除
モバイルとPCで未読の数が違います。
同期のタイミングの違いです。
両方でShift + Esc(PC)と全既読操作(モバイル)を実行してください。
既読になるタイミングを変更できますか?
はい、できます。
手順
- 環境設定→「詳細設定」タブ
- 「会話を開いたとき」のオプションを選択
- 前回の位置にジャンプ(既読になる)
- 最新メッセージにジャンプ(既読になる)
- 最新メッセージにジャンプ(既読にならない)
すべて試してもバッジが消えません。
以下を試してください。
- OSを再起動
- Slackを完全に再インストール
- それでも解決しない場合、Slackサポートに問い合わせ
まとめ
Slackの未読が消えない問題について、詳しく解説してきました。
重要なポイント
- 最も簡単な解決法は
Shift + Escキーで全既読 - 原因の多くは同期の問題やスレッド内の未読
- キャッシュクリアで多くの問題が解決する
- 複数ワークスペースやミュートチャンネルも確認
- 定期的に全既読を実行して予防
解決の優先順位
Shift + Escで全既読を試す- アプリを再起動
- キャッシュをクリア
- すべてのワークスペースとスレッドを確認
- アプリを再インストール
覚えておきたいショートカット
| 操作 | Windows/Linux | Mac |
|---|---|---|
| 全メッセージを既読 | Shift + Esc | Shift + Esc |
| 現在のチャンネルを既読 | Esc | Esc |
| 未読ビューを開く | Ctrl + Shift + A | Command + Shift + A |
| スレッドビューを開く | Ctrl + Shift + T | Command + Shift + T |
| 強制リロード | Ctrl + Shift + R | Command + Shift + R |
ほとんどの場合、Shift + Escとキャッシュクリアで解決できるはずです。
それでも解決しない場合は、Slackのシステムステータスを確認するか、サポートに問い合わせてみてくださいね!
未読管理は完璧を目指さず、重要なメッセージを見逃さないことを優先しましょう。Slackを快適に使いこなしてください!

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