「メッセージを送ろうとしたら、ずっと『Sending…』って表示されたまま…」
「何度やり直しても、送信が完了しない」
「チームメンバーとの連絡が取れなくて、仕事が進まない!」
Slackでメッセージが送信できないと、業務に大きな支障が出ますよね。特に急ぎの連絡をしたい時に、メッセージが「Sending…」のまま止まってしまうと焦ります。
この記事では、Slackでメッセージがずっと送信中のまま止まる原因と、すぐに試せる対処法を詳しく解説します。
「Sending…」エラーとは?

まず、この問題がどういう状態なのか理解しましょう。
症状の特徴
よくある表示:
- Sending…(送信中…)
- Couldn’t send. Tap to try again.(送信できませんでした。タップして再試行してください)
- Reconnecting in XX seconds…(XX秒後に再接続します…)
- ぐるぐるマークが回り続ける
何が起きているのか:
メッセージがSlackのサーバーに届いていない状態です。あなたのデバイスから送信しようとしているものの、何らかの理由で通信が完了していません。
なぜ問題なのか
影響:
- 送ったつもりのメッセージが相手に届いていない
- 重要な連絡ができない
- 同じメッセージを何度も送信してしまう可能性がある
- 仕事の効率が大幅に下がる
すぐに対処が必要な問題です。
送信エラーの主な原因
「Sending…」で止まる原因は、大きく分けて5つあります。
原因1:インターネット接続の問題
最も多い原因は、ネットワーク接続の不良です。
具体的には:
- Wi-Fiが不安定
- モバイルデータ通信の電波が弱い
- ネットワークが一時的に切断された
- 接続速度が極端に遅い
Slackはリアルタイム通信なので、安定したネット環境が必須です。
原因2:Slackサーバーの障害
Slack側のシステムに問題が発生している場合もあります。
サーバー障害の特徴:
- 自分だけでなく、チーム全員が同じ問題を抱えている
- Slackの他の機能(ファイル閲覧など)も正常に動かない
- エラーが突然発生し、時間が経つと自然に解決する
これは自分では解決できないので、復旧を待つしかありません。
原因3:アプリの不具合
Slackアプリ自体に一時的な問題が発生している場合です。
アプリ不具合の兆候:
- 他のアプリは正常に動くのに、Slackだけおかしい
- 特定のチャンネルだけ送信できない
- アプリが重い、動作が遅い
- メッセージ以外の機能は使える
キャッシュの蓄積や、バグが原因のことが多いです。
原因4:ファイアウォールやセキュリティソフトの干渉
会社のネットワークやセキュリティソフトが、Slackの通信をブロックしている可能性があります。
よくあるケース:
- 会社のファイアウォール設定
- アンチウイルスソフトの過剰な保護
- 広告ブロッカーの影響
- VPNの設定問題
特に、会社のPCで使っている場合に多い原因です。
原因5:WebSocket接続の問題
SlackはWebSocketという技術を使ってリアルタイム通信をしています。
WebSocket接続が失敗すると:
- 新しいメッセージが自動で表示されない
- 送信ができない
- 「Last updated less than a minute ago…」という表示が出る
ネットワーク管理者がWebSocketをブロックしている場合に発生します。
すぐに試せる対処法
原因が分かったところで、実際の対処法を見ていきましょう。
対処法1:メッセージの再送信
最も簡単な方法から試します。
手順:
- 送信に失敗したメッセージをタップ
- 「もう一度試す」または「Retry」をタップ
- 再送信される
ポイント:
これで解決することも多いです。ただし、何度やっても同じエラーが出る場合は、次の方法を試してください。
対処法2:インターネット接続を確認
ネットワークの問題を解決します。
確認手順:
Wi-Fi接続の場合:
- Wi-Fiマークが表示されているか確認
- 他のウェブサイトが開けるか試す
- Wi-Fiをオフにして、再度オンにする
- ルーターを再起動する
モバイルデータの場合:
- 電波の強度を確認
- 機内モードをオン→オフで切り替える
- Wi-Fiに切り替えてみる
その他:
- 有線接続(イーサネット)があれば、そちらを試す
- 別のネットワークで試してみる
対処法3:Slackアプリを再起動
アプリの一時的な不具合を解消します。
PC(Windows/Mac)の場合:
- Slackアプリを完全に終了
- Windowsなら、タスクトレイのSlackアイコンを右クリック→「終了」
- Macなら、Command + Q
- 数秒待つ
- Slackを再起動
スマホ(iPhone/Android)の場合:
- アプリを終了
- iPhoneなら、ホームボタン2回押し→Slackを上にスワイプ
- Androidなら、マルチタスクボタン→Slackを横にスワイプ
- バックグラウンドから完全に削除されたことを確認
- Slackアプリを再度開く
対処法4:デバイスを再起動
シンプルですが、効果的な方法です。
手順:
- スマホまたはPCを完全に再起動
- 再起動後、Slackを開く
- メッセージ送信を試す
なぜ効果があるのか:
再起動により、メモリがクリアされ、ネットワーク接続も再確立されます。多くの問題がこれで解決します。
対処法5:Slackのキャッシュをクリア
溜まったキャッシュが問題を引き起こしている場合の対処法です。
デスクトップアプリの場合:
- 左上のワークスペース名をクリック
- 「ヘルプ」→「トラブルシューティング」を選択
- 「キャッシュをクリアして再起動」をクリック
- アプリが自動的に再起動される
iPhoneアプリの場合:
- iPhoneの「設定」を開く
- 下にスクロールして「Slack」を選択
- 「次回起動時にキャッシュをリセット」をオンにする
- Slackアプリを再起動
Androidアプリの場合:
- デバイスの「設定」を開く
- 「アプリ」→「すべてのアプリ」を選択
- 「Slack」を見つけてタップ
- 「ストレージとキャッシュ」→「キャッシュを削除」をタップ
対処法6:Slackアプリを更新
古いバージョンのアプリを使っていると、不具合が起きやすくなります。
更新方法:
PCの場合:
- ヘルプメニューから「更新を確認」を選択
- 利用可能な更新があれば、インストール
スマホの場合:
- App Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)を開く
- 「Slack」を検索
- 「更新」ボタンがあればタップ
対処法7:ブラウザ版を試す
アプリがダメなら、ブラウザ版を使ってみましょう。
手順:
- ウェブブラウザを開く
- slack.com にアクセス
- ワークスペースにログイン
- メッセージ送信を試す
逆のパターンも:
ブラウザ版で問題がある場合は、デスクトップアプリを試してください。
対処法8:Slackのステータスページを確認
サーバー障害かどうか確認します。
確認方法:
- status.slack.com にアクセス
- 「Messaging」セクションを確認
- 緑色(問題なし)か、赤色・黄色(障害発生中)かを見る
障害が発生している場合:
- 自分では解決できない
- Slackチームが復旧作業中
- 待つしかない
- 代替手段(メール、電話など)で連絡を取る
対処法9:ファイアウォール・セキュリティソフトを確認
会社のPCで問題が発生している場合、セキュリティ設定が原因かもしれません。
確認ポイント:
ファイアウォール:
- SlackがWindowsファイアウォールで許可されているか確認
- 設定→更新とセキュリティ→Windowsセキュリティ→ファイアウォールとネットワーク保護
- Slackが許可リストにあるか確認
アンチウイルスソフト:
- 一時的にオフにして、Slackが動くか確認
- 動く場合は、Slackを許可リストに追加
注意:
会社のPCの場合、勝手に設定を変更せず、IT管理者に相談してください。
対処法10:VPNをオフにする
VPNを使用している場合、それが原因のことがあります。
手順:
- VPN接続を一時的に切断
- Slackでメッセージ送信を試す
- 問題が解決すれば、VPNが原因
解決策:
- 別のVPNサーバーに接続してみる
- VPNなしで仕事できる場合は、オフにしておく
- IT部門に相談して、Slack用の設定を調整してもらう
対処法11:Slackを再インストール
最後の手段です。これでもダメなら、Slackサポートに連絡しましょう。
PC(Windows)の場合:
- コントロールパネル→プログラムと機能
- Slackを見つけて右クリック→「アンインストール」
- 完全に削除されたことを確認
- slack.com/downloads から最新版をダウンロード
- インストール
スマホの場合:
- Slackアプリを長押し→「アンインストール」
- App StoreまたはGoogle Playから再インストール
- ログインして動作確認
Slackサポートへの問い合わせ方法

どうしても解決しない場合は、Slackサポートに連絡しましょう。
問い合わせ前の準備
用意するもの:
- 問題の詳細な説明
- 発生した日時
- エラーメッセージのスクリーンショット
- 使用しているデバイスとOSのバージョン
- 試した対処法のリスト
ログの収集
サポートチームが問題を調査しやすくするため、ログを送付します。
デスクトップアプリの場合:
- ヘルプメニューから「トラブルシューティング」を選択
- 「ログを収集して再起動」をクリック
- 問題が発生するまでSlackを使う
- 「問題を報告」をクリック
- 問題の概要を記入して送信
ログは自動的に添付されます。
サポートへの連絡方法
メールで問い合わせ:
feedback@slack.com 宛てに以下を記載して送信
記載内容:
- 件名:メッセージ送信エラーについて
- 本文:
- 問題の詳細
- 発生した日時
- 使用環境(デバイス、OS、アプリバージョン)
- 試した対処法
- 添付:スクリーンショット、ログファイル
送信エラーを防ぐための予防策
同じ問題を繰り返さないための対策です。
予防策1:安定したネットワークを使う
おすすめ:
- 有線接続(イーサネット)を使う
- 信頼できるWi-Fiネットワークに接続
- モバイルデータは電波が強い場所で使用
避けるべき:
- 公共Wi-Fi(カフェ、駅など)
- 電波が弱い場所
- 同時接続デバイスが多すぎるネットワーク
予防策2:定期的にキャッシュをクリア
推奨頻度:
月に1回程度、キャッシュをクリアすると、アプリが快適に動きます。
予防策3:常に最新版を使う
自動更新の設定:
- デスクトップアプリは、設定で自動更新をオンに
- スマホアプリも、自動更新を有効にしておく
予防策4:代替手段を用意
緊急時の連絡方法:
- メールアドレスを共有
- 電話番号を交換
- 別のチャットツール(Microsoft Teamsなど)を準備
Slackが使えない時のために、必ずバックアッププランを持っておきましょう。
予防策5:システム管理者と連携
会社のPCを使っている場合、IT部門と連携しましょう。
事前に確認すること:
- Slackが許可されたアプリか
- ファイアウォール設定でブロックされていないか
- VPN使用時の注意点
- トラブル時の連絡先
特定のシチュエーション別対処法
よくある特定の状況での対処法です。
シチュエーション1:ファイル付きメッセージが送れない
ファイルだけ送信されず、メッセージのみ送信される場合。
原因:
- ファイルサイズが1GBを超えている
- 一度に11個以上のファイルを送ろうとしている
- ファイル形式が許可されていない
対処法:
- ファイルを圧縮して容量を減らす
- 10個ずつに分けて送信
- Google DriveやDropboxのリンクを共有
シチュエーション2:特定のチャンネルだけ送信できない
他のチャンネルでは問題ないのに、特定のチャンネルだけエラーが出る。
原因:
- 投稿権限が制限されている
- チャンネルがアーカイブされている
- チャンネルから退出させられている
対処法:
- チャンネルの詳細を確認
- 管理者に投稿権限があるか確認
- チャンネルを退出して、再度参加してみる
シチュエーション3:朝一番だけ送信できない
出勤後、最初のメッセージだけ送れない。
原因:
- PCやスマホがスリープ状態から復帰したばかり
- ネットワーク接続が完全に確立されていない
対処法:
- Slackを開いてから30秒ほど待つ
- 他のアプリでネット接続を確認
- 送信前にチャンネルを開いて、新着メッセージを読み込む
シチュエーション4:社外からアクセスすると送信できない
自宅や外出先からだとエラーが出る。
原因:
- 会社のセキュリティ設定
- VPNが必要なのに接続していない
- IPアドレス制限
対処法:
- 会社のVPNに接続
- IT部門に社外アクセスの許可を確認
- 必要な設定を教えてもらう
よくある質問
Q1. 送信エラーが出たメッセージは、後で自動的に送信される?
A. いいえ、自動では送信されません。
「Sending…」で止まったメッセージは、手動で再送信する必要があります。放置しても送られません。
Q2. 何度も「再試行」を押すと、同じメッセージが複数回送信される?
A. 可能性はありますが、通常は送信されません。
ただし、ネットワークが不安定な状態で何度も押すと、二重送信のリスクがあります。少し時間を置いてから試しましょう。
Q3. Wi-Fiとモバイルデータ、どっちが安定?
A. 一般的にはWi-Fiの方が安定しています。
ただし、公共Wi-Fiよりも、4G/5Gの方が安全で安定している場合もあります。環境次第です。
Q4. 送信エラーが出ても、相手には通知が行く?
A. いいえ、送信されていないので通知も行きません。
「Sending…」のままなら、サーバーに届いていないため、誰にも見えていません。
Q5. ブラウザ版とアプリ版、どっちが送信エラーが少ない?
A. デスクトップアプリの方が一般的に安定しています。
ただし、ネットワーク環境やセキュリティ設定によっては、ブラウザ版の方が良い場合もあります。
Q6. 大量のメッセージを一気に送ると、エラーが出やすい?
A. はい、可能性があります。
短時間に大量のメッセージを送ると、サーバー側で制限がかかることがあります。少し間隔を空けて送信しましょう。
Q7. スマホとPCで同時にログインしていると、エラーが出やすい?
A. いいえ、複数デバイスでログインしても問題ありません。
Slackは複数デバイスでの同時使用を想定して設計されています。エラーの原因ではないです。
まとめ:焦らず順番に対処しよう
Slackで「Sending…」のまま送信できない問題は、必ず解決できます。
この記事のポイント:
- 最も多い原因はインターネット接続の問題
- まずは再送信、アプリ再起動、デバイス再起動を試す
- キャッシュクリアも効果的
- Slackサーバー障害の可能性もあるので、ステータスページを確認
- ファイアウォールやVPNが原因のこともある
- どうしてもダメなら、アプリを再インストール
- 最終手段はSlackサポートに連絡
- 予防策として、安定したネットワークを使い、アプリを最新に保つ
対処の順番:
- メッセージを再送信
- インターネット接続を確認
- Slackアプリを再起動
- デバイスを再起動
- キャッシュをクリア
- アプリを更新
- ブラウザ版を試す
- Slackステータスを確認
- ファイアウォール・セキュリティを確認
- VPNをオフにする
- アプリを再インストール
- Slackサポートに連絡
焦らず、上から順番に試していけば、ほとんどの場合は解決します。
特に重要なのは、再起動とキャッシュクリアです。この2つだけで、8割以上の問題が解決すると言われています。
それでもダメなら、ネットワークやセキュリティ設定を見直してください。会社のPCなら、遠慮せずIT部門に相談しましょう。彼らはこういった問題の専門家です。
最後に、Slackが使えない時のために、必ず代替手段を用意しておくことをおすすめします。メールや電話、別のチャットツールなど、複数の連絡方法を確保しておけば、業務への影響を最小限に抑えられます。
トラブルは誰にでも起こります。落ち着いて対処すれば、必ず解決できますよ!


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