Slackでメッセージを書いている途中に、急に別の用事で他のチャンネルに移動してしまった経験はありませんか?「さっきまで書いてたメッセージどこだっけ…?」と探し回ることになりがちです。
実は、Slackには途中まで書いたメッセージを自動保存してくれる「下書き」機能があります。今回は、この便利な下書き機能がどこにあるのか、どうやって確認するのか、そして効果的な活用方法まで詳しく解説します。
Slackの下書き機能とは?自動保存の仕組み

下書きの基本
Slackの下書き機能は、メッセージを入力して送信せずに別の場所に移動すると、自動的に保存される機能です。わざわざ「下書き保存」ボタンを押す必要はありません。
自動保存されるタイミング:
- メッセージを入力中に別のチャンネルをクリックしたとき
- メッセージを入力中に別のダイレクトメッセージ(DM)を開いたとき
- メッセージを入力中にSlackのアプリを閉じたとき
- スレッドに返信を書いている途中で別の場所に移動したとき
下書きの保存先
下書きはチャンネルごと、DMごとに個別に保存されます。例えば、「営業チーム」チャンネルで書きかけのメッセージは、そのチャンネル専用の下書きとして保管されます。
下書きと送信済みメッセージの違い
Slackには「下書き&送信済み」という機能があります。
下書き: まだ送信していないメッセージ(未送信)
送信済み: すでに送信したメッセージの履歴
スケジュール済み: 予約投稿で送信日時を設定したメッセージ
これらすべてを一箇所で管理できるのが便利なポイントです。
下書きがどこにあるか確認する方法【3つの場所】
下書きメッセージは、主に3つの場所から確認できます。
【方法1】サイドバーの「下書き&送信済み」から確認
最も確実で分かりやすい方法です。
手順:
- Slackのサイドバー(画面左側)を見ます
- 上部に「下書き&送信済み」という項目があります
- 「下書き&送信済み」をクリックします
- 上部のメニューから「下書き」タブをクリックします
- すべての下書きメッセージが一覧表示されます
表示される情報:
- どのチャンネルまたはDMの下書きか
- 下書きの内容(一部)
- いつ書き始めたか
ここから直接下書きをクリックすると、該当のチャンネルに移動してメッセージの続きを書けます。
【方法2】サイドバーの「下書き」セクションで確認
下書きがあるチャンネルは、サイドバーに自動的に表示されます。
見つけ方:
- サイドバー(画面左側)の上部を確認します
- 「下書き」という折りたたみ可能なセクションがあります
- このセクションに、下書きがあるチャンネルやDMが集まっています
- チャンネル名の横に鉛筆アイコン(✏️)が表示されています
注意点:
このセクションは下書きがあるときだけ表示されます。すべてのメッセージを送信し終わると、「下書き」セクション自体が消えます。
【方法3】チャンネルの入力欄で確認
実は一番シンプルな方法がこれです。
手順:
- 下書きがあるチャンネルまたはDMを開きます
- 画面下部のメッセージ入力欄を見ます
- すでに途中まで書いたメッセージが残っています
つまり、下書きは「そのチャンネルのメッセージ入力欄に残っている状態」なんです。
スマホ(モバイルアプリ)での下書き確認方法
スマホのSlackアプリでも下書きは確認できます。
iPhone / Android共通の手順
手順:
- Slackアプリを開きます
- 画面下部のメニューから「ホーム」をタップします
- 画面上部に「下書き&送信済み」が表示されます
- 「下書き&送信済み」をタップします
- 「下書き」タブを選択します
また、サイドバーを開いたときに「下書き」セクションも表示されるので、そこからも確認可能です。
モバイルでの下書き編集
スマホでも、下書きがあるチャンネルを開けば、メッセージ入力欄にそのまま残っています。続きを書いて送信するだけです。
下書きが見つからないときの対処法
「下書きを保存したはずなのに見つからない!」というときのチェックポイントです。
ケース1:本当に保存されていなかった
原因:
- メッセージを1文字も入力していなかった
- 入力したがすぐに全削除してしまった
対処法:
Slackの下書き機能は、何か文字を入力した状態で別の場所に移動しないと作動しません。完全に空の状態では下書きになりません。
ケース2:すでに送信してしまった
原因:
- 自分で気づかずに送信ボタンを押していた
- 予約投稿に設定していて、すでに送信された
対処法:
「下書き&送信済み」の「送信済み」タブを確認してください。送信してしまったメッセージは、下書きではなく送信済みの履歴に移動しています。
ケース3:ワークスペースが違う
原因:
複数のワークスペースに参加している場合、別のワークスペースに下書きを作成していた可能性があります。
対処法:
画面左上のワークスペース名をクリックして、他のワークスペースに切り替えて確認してください。
ケース4:Slackアプリが異常終了した
原因:
アプリがクラッシュしたり、強制終了されたりした場合、まれに下書きが保存されないことがあります。
対処法:
残念ながら、この場合は下書きが消えてしまっている可能性が高いです。重要なメッセージは、別のメモアプリにもコピーしておくと安心です。
ケース5:「下書き」セクションが折りたたまれている
原因:
サイドバーの「下書き」セクションが閉じられている(折りたたまれている)状態です。
対処法:
サイドバーで「下書き」の横にある▶マークをクリックすると展開されます。
下書きの削除方法
不要になった下書きを削除する方法です。
下書きを削除する手順
方法1:メッセージを送信する
最も自然な方法は、下書きを完成させて送信することです。送信すると自動的に下書きから消えます。
方法2:メッセージを全削除する
- 下書きがあるチャンネルまたはDMを開きます
- メッセージ入力欄に残っている下書きを全選択します
- Deleteキー(またはBackspace)で全削除します
- そのまま別のチャンネルに移動します
- 下書きが消えます
方法3:新しいメッセージに上書きする
下書きを別の内容に書き換えて、それを送信または保存すれば、古い下書きは上書きされます。
下書きの便利な活用術【タスク管理に使える】

単なる「書きかけのメッセージ」以上に、下書きを活用する方法をご紹介します。
活用術1:タスク管理・ToDoリストとして使う
下書きを自分専用のリマインダーとして利用できます。
使い方:
- あとで対応が必要なメッセージを見つけます
- そのメッセージがあるスレッドに返信を書き始めます
- 「確認する」「対応する」「調べる」など、やるべきことを簡単に書きます
- 送信せずにそのまま別のチャンネルに移動します
- これで「下書き」セクションにタスクが表示されます
メリット:
- スレッドに戻るのが簡単
- 何をすべきか一目で分かる
- 完了したら送信すればOK(または削除)
活用術2:複数のチャンネルで並行作業する
複数のプロジェクトを同時進行しているときに便利です。
使い方:
- プロジェクトAのチャンネルでメッセージを途中まで書きます
- プロジェクトBのチャンネルに移動して別のメッセージを書きます
- プロジェクトCのチャンネルでもメッセージを書き始めます
- すべて「下書き&送信済み」に保存されています
- 好きな順番で完成させて送信できます
メリット:
どのプロジェクトも途中で放置せず、自分のペースで進められます。
活用術3:段階的な依頼の管理
「Aさんに確認してから、Bさんに依頼する」といった段階的なタスクに便利です。
使い方:
- Aさんに確認のメッセージを送信します
- Bさんへの依頼メッセージを途中まで書きます
- 送信せずに下書きのまま置いておきます
- Aさんから返事が来たら、Bさんへの下書きを完成させます
- 送信します
メリット:
- 次にやることを忘れない
- Aさんの返事を待っていることが明確
- スムーズにBさんへの依頼に移行できる
活用術4:テンプレートとして使う
よく使う定型文を下書きに保存しておくと便利です。
使い方:
- 自分専用のDM(自分宛てのメッセージ)を開きます
- よく使う文章のテンプレートを書きます
- 送信せずに下書きのまま保存します
- 必要なときにコピー&ペーストして使います
例:
- 週次報告のフォーマット
- 会議の議事録テンプレート
- よく使う挨拶文
下書きと予約投稿の組み合わせ
下書きと予約投稿(スケジュール送信)を組み合わせると、さらに便利です。
予約投稿の設定方法
手順:
- メッセージを入力します
- 送信ボタンの右側にある「∨」(下向き矢印)をクリックします
- 「送信日時を設定する」を選択します
- 送信したい日時を選びます
- 「送信日時を設定する」をクリックします
確認方法:
「下書き&送信済み」の「スケジュール済み」タブで、予約投稿したメッセージを確認できます。
編集・削除方法:
スケジュール済みメッセージにカーソルを合わせると、編集・日時変更・即送信・削除のアイコンが表示されます。
下書きから予約投稿に変換
- 下書きを開きます
- メッセージを完成させます
- 送信ボタンの右側の「∨」から予約投稿に設定します
これで、「今は送りたくないけど、明日の朝に送りたい」といった使い方ができます。
よくある質問と回答
Q1:下書きは何個まで保存できる?
Slackの公式ドキュメントには明確な上限は記載されていませんが、実用上は数十個程度までは問題なく保存できます。ただし、あまり多すぎると管理が大変になるので、定期的に整理するのがおすすめです。
Q2:下書きは他の人に見える?
いいえ、見えません。 下書きは完全に個人用です。送信するまで、他のメンバーには一切表示されません。
Q3:下書きはいつまで保存される?
削除するか送信するまで、ずっと保存されます。 自動的に消えることはありません。ただし、アプリがクラッシュした場合など、まれに消えることもあるので、重要な内容は別途保存しておくと安心です。
Q4:パソコンで書いた下書きはスマホでも見られる?
はい、見られます。 Slackアカウントにログインしていれば、パソコン、スマホ、タブレットのどのデバイスでも同じ下書きにアクセスできます。
Q5:下書きにファイルや画像も保存できる?
はい、できます。 メッセージに添付したファイルや画像も下書きと一緒に保存されます。
Q6:スレッドへの返信も下書き保存される?
はい、保存されます。 通常のメッセージだけでなく、スレッドへの返信も下書きとして保存できます。スレッドに返信を途中まで書いて別の場所に移動すると、そのスレッドに下書きマークが付きます。
Q7:下書きセクションを非表示にできる?
下書きセクション自体を完全に非表示にする設定はありません。ただし、折りたたむことはできます。セクション名の横にある▶マークをクリックすると、中身が隠れます。
Q8:下書きがあるとチャンネルが上に移動するのをやめられる?
これは賛否両論ある仕様ですが、現時点では設定でオフにすることはできません。下書きがあるチャンネルは自動的にサイドバーの「下書き」セクションに移動します。
回避策:
- 下書きをすぐに削除するか送信する
- カスタムセクション機能(有料プラン)を使ってチャンネルを整理する
Slackの下書き機能を使いこなすためのコツ
最後に、下書き機能を効果的に使うためのポイントをまとめます。
コツ1:下書きは「一時的なメモ」と考える
下書きを長期保存するメモ帳として使うのではなく、数時間〜数日以内に送信する予定のメッセージとして使うのが理想的です。
コツ2:定期的に整理する
週に1回程度、「下書き&送信済み」を確認して、不要な下書きを削除しましょう。古い下書きが溜まると、本当に必要なものが埋もれてしまいます。
コツ3:長文は別のツールを併用
本当に長い文章や重要なドキュメントは、Google DocsやNotionなど、専用のツールで作成してからSlackに貼り付ける方が安全です。
コツ4:タスク管理ツールとの使い分け
下書き機能は簡易的なタスク管理には便利ですが、本格的なタスク管理には専用ツール(Asana、Trello、Notionなど)を使った方が効率的です。
コツ5:自分専用のDMを活用
自分宛てのDM(セルフDM)に下書きを作っておくと、テンプレートやメモとして便利に使えます。
まとめ:下書きを使いこなして効率アップ
Slackの下書き機能は、使い方を知っていると作業効率が大きく上がります。
下書きの場所と確認方法:
- サイドバーの「下書き&送信済み」→「下書き」タブ
- サイドバーの「下書き」セクション(下書きがあるチャンネル一覧)
- 各チャンネルのメッセージ入力欄(そのまま残っている)
下書きの仕組み:
- メッセージを入力して送信せずに別の場所に移動すると自動保存
- チャンネルごと、DMごとに個別保存
- 削除するか送信するまで永久保存
- 他の人には見えない(完全に個人用)
便利な活用法:
- タスク管理・リマインダーとして
- 段階的な依頼の管理
- テンプレートの保存
- 予約投稿との組み合わせ
「あのメッセージどこだっけ?」と探す時間がなくなり、複数のタスクを同時進行しやすくなります。ぜひ下書き機能を活用して、Slackでのコミュニケーションをもっとスムーズにしてください!


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