「毎週月曜日に会議のリマインドを送りたい」「毎日の日報提出を忘れないようにしたい」
Slackの繰り返しリマインダー機能を使えば、定期的なタスクを自動で通知できます。一度設定すれば、毎回手動で送る必要はありません。
この記事では、Slackの繰り返しリマインダーの設定方法を、すぐに使えるコピペ用コマンドと一緒にご紹介します。
Slackの繰り返しリマインダーとは?

繰り返しリマインダーは、定期的に自動で通知を送る機能です。
できること・できないこと
できること:
- 毎日、毎週、毎月の繰り返し設定
- 特定の曜日を指定(毎週月曜日など)
- 平日のみの設定(土日を除く)
- 複数の曜日を指定(月・水・金など)
- 2週間ごと、3ヶ月ごとなどの間隔設定
できないこと:
- 1時間ごとなど、時間単位の繰り返し
- 第2月曜日、月末など、特定の日付指定
- 祝日を自動で除外
- リマインダーの編集(削除して再設定が必要)
基本的な仕組み
/remindコマンドでリマインダーを設定- 設定した日時になると、Slackbotが自動でメッセージを送信
- 自分またはチャンネルに通知が届く
基本コマンドの書き方
Slackのリマインダーは、以下の形式で設定します。
コマンドの基本構文
/remind [誰に] [何を] [いつ]
[誰に]:
me– 自分だけ#チャンネル名– チャンネル全体@ユーザーグループ名– 特定のグループ
[何を]:
- 日本語でOK
- リマインドする内容を自由に記入
[いつ]:
- 英語で記入する必要あり(重要)
- 繰り返しの場合は「every」を使う
重要な注意点
日時は英語で書く:
- ❌ 「毎週月曜日 午前10時」
- ⭕ 「every Monday at 10am」
日本語で書いても認識されません。必ずアメリカ英語形式で入力しましょう。
【コピペOK】繰り返しリマインダーの設定例
すぐに使えるコマンド例をご紹介します。
毎日のリマインダー
毎日午前9時に自分にリマインド
/remind me タスクの確認をする at 9am every day
毎日午後6時にチャンネルへリマインド
/remind #general 今日の業務報告をお願いします at 6pm every day
平日のみのリマインダー
平日の朝10時に朝会のリマインド
/remind #開発チーム 朝会を始めます at 10am every weekday
平日の夕方5時に日報提出のリマインド
/remind #営業部 日報を提出してください at 5pm every weekday
ポイント:every weekdayで土日を自動的に除外できます。
毎週特定の曜日にリマインド
毎週月曜日の午前9時
/remind #チーム 週次ミーティングです at 9am every Monday
毎週金曜日の午後4時
/remind me 週報を作成する at 4pm every Friday
毎週水曜日の正午
/remind #営業 進捗報告会です at 12pm every Wednesday
複数の曜日を指定
毎週月・水・金の午前10時
/remind #開発 コードレビュー会です at 10am every Monday, Wednesday, Friday
ポイント:曜日をカンマで区切って複数指定できます。
隔週のリマインダー
2週間ごとの月曜日午前10時
/remind #マネージャー 隔週ミーティングです at 10am every two weeks
ポイント:every two weeksで隔週になります。
毎月のリマインダー
毎月1日の午前9時
/remind #経理 月次報告書の提出をお願いします at 9am on the 1st of every month
毎月25日の午前10時
/remind me 経費精算を提出する at 10am on the 25th of every month
毎月末
/remind #総務 月末処理をお願いします at 9am on the last day of every month
時刻を指定しない場合
毎週月曜日(時刻指定なし)
/remind me 週報を作成する every Monday
デフォルト時刻:午前9時に通知されます。
時刻を変更したい場合は、Slackの設定で変更できます(後述)。
設定手順(画面操作)
コマンド以外にも、画面から設定する方法があります。
方法1:ショートカットメニューから設定
ステップ1:ショートカットを開く
- メッセージ入力欄の「/」アイコンをクリック
- 「リマインダーを設定する」を選択
ステップ2:内容を入力
- 宛先を選択(自分 or チャンネル)
- リマインド内容を入力
- 「いつ?」で「繰り返し」を選択
ステップ3:繰り返し設定
- 頻度を選択(毎日、平日、曜日指定)
- 時刻を選択(1時間単位)
- 「作成」をクリック
方法2:メッセージから設定
メッセージにリマインダーを追加
- リマインドしたいメッセージにカーソルを合わせる
- 右上の「…」(3つの点)をクリック
- 「後でリマインドする」を選択
- 時間を選択
注意:この方法では繰り返し設定はできません。一度きりのリマインダーのみです。
リマインダーの管理方法

リマインダー一覧を確認
コマンド:
/remind list
表示される情報:
- 今後の予定
- 繰り返しのイベント
- 完了したイベント
リマインダーを削除
方法1:設定直後に削除
- リマインダー設定後のメッセージに表示される「削除」ボタンをクリック
方法2:リストから削除
/remind listでリスト表示- 削除したいリマインダーの「削除」をクリック
注意:繰り返しリマインダーは、一度削除すると復元できません。
リマインダーを編集したい場合
Slackの仕様:リマインダーは編集できません。
対処法:
- 既存のリマインダーを削除
- 新しく作り直す
実際の活用シーン
朝のルーティン
デイリースタンドアップ
/remind #開発チーム @開発メンバー 今日のタスクを共有してください at 10am every weekday
朝礼の開始
/remind #全体 朝礼を始めます at 9am every weekday
定期ミーティング
週次ミーティング
/remind #マーケティング 週次ミーティングが始まります at 2pm every Monday
月次報告会
/remind #経営層 月次報告会です at 3pm on the first Monday of every month
タスク提出のリマインド
日報提出
/remind #営業部 日報を提出してください at 6pm every weekday
週報提出
/remind me 週報を作成して提出する at 4pm every Friday
経費精算
/remind me 経費精算を提出する at 10am on the 25th of every month
定期的なメンテナンス
バックアップ確認
/remind #情報システム部 バックアップの確認をお願いします at 10am every Monday
セキュリティアップデート
/remind #インフラ セキュリティアップデートの確認 at 9am on the 1st of every month
チームビルディング
ランチ会の提案
/remind #チーム ランチ会しませんか? at 11:30am every Friday
誕生日のお祝い準備
/remind me 来週は○○さんの誕生日 every Monday
よくある質問(FAQ)
Q1:特定のメンバーだけにリマインドできますか?
A:直接的にはできませんが、回避策があります。
回避策1:チャンネルでメンションを使う
/remind #プロジェクトA @田中さん 進捗報告をお願いします at 3pm every Friday
チャンネル全体に表示されますが、@メンションで特定の人に通知が届きます。
回避策2:専用チャンネルを作る
- その人専用のチャンネルを作成
- そのチャンネルにリマインダーを設定
Q2:時刻を指定しないとどうなりますか?
A:午前9時にリマインドされます。
変更方法:
- 自分のプロフィール画像をクリック
- 「環境設定」を選択
- 「リマインダー通知のデフォルト時刻を設定」
- 希望の時刻を選択
Q3:1時間ごとにリマインドできますか?
A:できません。
Slackの仕様で、時間単位の繰り返しは不可です。日単位のみ対応しています。
Q4:第2月曜日や月末を指定できますか?
A:月末のみ可能です。
月末の設定:
/remind me 月末処理 at 9am on the last day of every month
第2月曜日などは不可:
第何○曜日という指定はできません。手動で日付を指定する必要があります。
Q5:祝日を除外できますか?
A:できません。
平日設定でも、祝日は除外されません。祝日も通知されます。
Q6:リマインダーが届きません
A:以下を確認してください。
- 通知設定を確認
- Slackの通知設定がオンか確認
- おやすみモードになっていないか確認
- リマインダーが正しく設定されているか確認
/remind list
で一覧を表示して確認
- 日時の書き方を確認
- 英語で書いているか
- 曜日のスペルは正しいか
Q7:一時的に止めたい
A:リマインダーを削除するしかありません。
一時停止機能はないので、再開したい場合は再度設定し直す必要があります。
Q8:複数のチャンネルに同時に送れますか?
A:できません。
チャンネルごとに個別に設定する必要があります。
トラブルシューティング
問題1:日時が認識されない
症状:
「いつリマインドしますか?」と聞かれる
原因:
日時を日本語で書いている
解決策:
英語で書き直す
❌ /remind me タスク確認 毎週月曜日
⭕ /remind me タスク確認 every Monday
問題2:リマインダーが届かない
確認ポイント:
- タイムゾーン設定が正しいか
- おやすみモードがオンになっていないか
- 通知設定がオフになっていないか
問題3:削除したリマインダーが復活した
原因:
削除が完了していなかった可能性
解決策:
/remind listで確認- 再度削除ボタンをクリック
問題4:意図しない時刻に届く
原因:
タイムゾーン設定が間違っている
解決策:
- プロフィール→環境設定
- 「タイムゾーン」を確認
- 日本時間(JST)に設定
応用テクニック

テクニック1:ユーザーグループを活用
ユーザーグループとは:
特定のメンバーをグループ化したもの
設定例:
/remind #開発チーム @フロントエンドチーム コードレビューをお願いします at 2pm every Tuesday
グループ全員に通知が届きます。
テクニック2:絵文字を活用
設定例:
/remind #チーム :tada: 今週もお疲れ様でした! at 6pm every Friday
絵文字を使うことで、リマインダーが目立ちやすくなります。
テクニック3:リンクを含める
設定例:
/remind #営業 週報を提出してください https://example.com/weekly-report at 5pm every Friday
リマインダーにリンクを含めることで、すぐに該当ページにアクセスできます。
テクニック4:カスタム時刻を使い分け
会議前の準備時間を確保:
/remind #プロジェクト 30分後に会議です。準備をお願いします at 9:30am every Monday
会議開始の30分前にリマインドすることで、準備時間を確保できます。
Slackワークフローとの使い分け
リマインダーが向いているケース
- シンプルな定期通知
- 自分へのメモ
- 小規模チームへの通知
ワークフローが向いているケース
- 複雑なメッセージフォーマット
- フォーム入力が必要
- 条件分岐が必要
まとめ:繰り返しリマインダーで業務効率化
Slackの繰り返しリマインダーの設定方法をご紹介しました。
基本の設定方法:
/remind [誰に] [何を] [いつ]
頻出パターン:
- 毎日:
every day - 平日のみ:
every weekday - 毎週○曜日:
every Monday - 複数曜日:
every Monday, Wednesday, Friday - 隔週:
every two weeks - 毎月:
on the 25th of every month
重要なポイント:
- 日時は必ず英語で書く
- 時間単位の繰り返しは不可
- 編集はできない(削除して再設定)
/remind listで管理
活用シーン:
- 朝礼・ミーティングのリマインド
- 日報・週報の提出催促
- 定期メンテナンスの通知
- チームビルディング
繰り返しリマインダーを活用して、定期的なタスクを自動化しましょう。一度設定すれば、毎回手動で送る手間が省けます!


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