Slackでプロジェクト管理!チームの作業効率を劇的に上げる方法

プログラミング・IT

「Slackってチャットツールでしょ?」と思っている方、実はプロジェクト管理にも使えるんです。

メールより手軽で、LINE感覚で使えるビジネスチャットとして人気のSlack。でも最近は、チャット機能だけじゃなく、プロジェクトの進捗管理やタスク管理もできる強力なツールに進化しています。

この記事では、Slackを使ったプロジェクト管理の具体的な方法から、知っておくと便利な機能まで、分かりやすく解説します。

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Slackのプロジェクト管理って何ができるの?

Slackでのプロジェクト管理とは、チームの仕事を1つの場所にまとめて、みんなで協力しながら目標達成を目指す方法のことです。

具体的には、以下のようなことができます:

  • プロジェクトごとに専用の部屋(チャンネル)を作成
  • タスクの一覧を作って、誰が何をいつまでにやるか管理
  • ファイルや資料を1か所に集約
  • チームメンバーとリアルタイムで会話
  • 進捗状況を一目で確認

通常、プロジェクト管理には専用ツールが必要でした。しかしSlackなら、普段使っているチャット画面から離れることなく、プロジェクト管理まで完結できるんです。

Slackのプロジェクト管理で使える主な機能

1. チャンネル:プロジェクトごとの専用スペース

チャンネルは、Slackの基本機能です。

プロジェクトごとにチャンネルを作ることで、関連するメッセージ、ファイル、メンバーを1か所にまとめられます。

チャンネルの作り方:

サイドバーの「+」ボタンをクリックし、「チャンネル」を選択するだけ。プロジェクト名を入力すれば完成です。

例えば「#プロジェクト-新商品開発」のように、分かりやすい名前をつけると良いでしょう。チャンネル名の頭に「#プロジェクト-」と付けると、他のチャンネルと区別しやすくなります。

チャンネルのメリット:

関係者全員が同じ情報にアクセスできるため、「あの話、どこで決まったっけ?」という状況が減ります。部署を超えたプロジェクトでも、スムーズに連携できるのが魅力です。

2. リスト:タスク管理の新機能

2024年6月に登場した「リスト」は、Slackのプロジェクト管理能力を大きく向上させた機能です。

リストとは、タスクを一覧形式で管理できる機能のこと。誰が担当か、いつまでにやるか、どんな状態かを、表形式で簡単に把握できます。

リストでできること:

  • タスクの作成と割り当て
  • 締め切りの設定
  • 優先順位の管理
  • ステータスの追跡(未着手、進行中、完了など)
  • ファイルの添付
  • コメントでのやり取り

リストの使い方:

チャンネル内で「タスクトラッカー」をクリックすると、リストが表示されます。「アイテムを追加」ボタンから新しいタスクを作成できます。

各タスクには、説明、担当者、期限、ステータスなどの情報を設定可能です。表示方法は、リスト形式とかんばん形式(カードを並べるスタイル)から選べます。

注意点:

リスト機能は有料プラン限定です。無料プランでは使えないので、本格的にプロジェクト管理したい場合は有料プランの検討が必要になります。

3. Canvas:プロジェクト情報をまとめるノート

Canvas(キャンバス)は、Slack内で使える共同編集可能なドキュメント機能です。

プロジェクトの概要、目標、スケジュール、重要な資料へのリンクなど、あらゆる情報を1つのCanvasにまとめられます。

Canvasでできること:

  • プロジェクト計画書の作成
  • 議事録の共有
  • よくある質問(FAQ)のまとめ
  • チームメンバーの連絡先一覧
  • タイムラインやマイルストーンの整理

Canvasの作り方:

各チャンネルには、自動的にCanvasが用意されています。チャンネル画面の右上にあるCanvasアイコンをクリックするだけで開けます。

独立したCanvasを作りたい場合は、サイドバーの「作成」ボタンから「Canvas」を選択します。

便利な使い方:

Canvasにはリストやファイルを埋め込むことができます。プロジェクトの全体像を1ページで把握できるため、新メンバーの引き継ぎもスムーズです。

4. ハドルミーティング&クリップ:素早い情報共有

文字だけでは伝わりにくいことってありますよね。そんな時に便利なのが、ハドルミーティングとクリップです。

ハドルミーティング:

ハドルミーティングは、Slack内で音声・ビデオ通話ができる機能です。

チャンネルやダイレクトメッセージから、ヘッドフォンアイコンをクリックするだけで開始できます。画面共有も可能なので、資料を見せながら説明したい時にも便利です。

クリップ:

クリップは、音声や動画を録画して送信できる機能です。

長いメッセージを書くより、声で説明した方が早い時ってありますよね。そんな場合は、クリップで録音・録画して送信すれば、相手は好きなタイミングで確認できます。

移動中や時差があるメンバーとのやり取りに特に便利です。

5. ピン留め:重要情報をすぐ見つける

Slackはメッセージがどんどん流れていくため、大事な情報が埋もれてしまうことがあります。そこで役立つのがピン留め機能です。

重要なメッセージやファイルをピン留めすると、チャンネルの上部に固定表示されます。

ピン留めの方法:

メッセージにマウスを合わせて、「…」アイコンから「チャンネルにピン留めする」を選択するだけです。

プロジェクトの目標、重要な決定事項、よく使う資料などをピン留めしておくと、メンバーが必要な時にすぐアクセスできます。

6. リマインダー:忘れ物防止の強い味方

プロジェクト管理で大切なのは、タスクを忘れないこと。Slackのリマインダー機能を使えば、大事なタスクを見逃しません。

リマインダーの設定方法:

メッセージ欄に「/remind」と入力して、以下のように設定します。

例:/remind me 資料のレビュー tomorrow at 10am

これで、明日の午前10時に「資料のレビュー」のリマインドが届きます。

自分だけでなく、チャンネル全体や特定のメンバーにリマインドを設定することも可能です。

7. 外部ツールとの連携:さらに便利に

Slackの強みは、他のツールと連携できる拡張性の高さです。

Google Drive、Asana、Trello、Jiraなど、2,500以上のアプリと連携できます。

連携のメリット:

例えば、Google Driveと連携すれば、Slack内で直接ファイルを検索・共有できます。Asanaと連携すれば、タスクの更新通知がSlackに届くようになります。

複数のアプリを行ったり来たりする手間が減り、作業効率が大幅に向上します。

Slackでプロジェクト管理するメリット

コミュニケーションと管理が同じ場所で完結

最大のメリットは、チャットとプロジェクト管理を1つのツールで行えることです。

従来は、チャットはSlack、タスク管理はAsana、ファイルはGoogle Driveと、複数のツールを切り替える必要がありました。Slackなら、全てを1か所で管理できます。

アプリの切り替えが減ることで、集中力が途切れにくくなり、作業効率が上がります。

リアルタイムで状況を共有できる

Slackはリアルタイムコミュニケーションに優れています。

プロジェクトの進捗が変わったら、すぐにチームに共有できます。問題が発生した時も、素早く相談して解決策を見つけられるでしょう。

メールのように「送信してから返信を待つ」時間のロスが少ないのが特徴です。

情報の透明性が高まる

チャンネルを使えば、プロジェクトに関する全ての情報がメンバーに公開されます。

「知らなかった」「聞いていない」といったトラブルが減り、チーム全体の認識を揃えやすくなります。

過去の情報を検索しやすい

Slackの検索機能は非常に優秀です。

キーワードで過去のメッセージやファイルを素早く見つけられます。「from:」「in:」「has:」などのフィルター機能を使えば、さらに絞り込んだ検索も可能です。

プロジェクトが長期間にわたる場合でも、過去の決定事項や議論を簡単に振り返れます。

Slackでプロジェクト管理する際の注意点

メッセージが流れやすい

Slackはチャットツールなので、メッセージがどんどん流れていきます。

重要な情報が埋もれないよう、ピン留めやCanvas、リストを積極的に活用しましょう。プロジェクトの基本情報は、必ずCanvasにまとめておくことをおすすめします。

高度なプロジェクト管理機能は限定的

Slackは万能ではありません。

ガントチャート(工程表)やタスクの依存関係管理など、専門的なプロジェクト管理機能は限られています。大規模で複雑なプロジェクトの場合、専用ツールとの併用が必要になることもあります。

通知が多くなりがち

複数のプロジェクトに参加していると、通知が頻繁に来て集中力が削がれることがあります。

通知設定を見直したり、「おやすみモード」を活用したりして、自分の働き方に合わせた調整が大切です。

無料プランでは機能制限がある

リスト機能やCanvasの一部機能は、有料プラン限定です。

本格的にプロジェクト管理に活用したい場合は、有料プランの契約を検討する必要があります。料金は月額925円/ユーザーから利用可能です。

Slackプロジェクト管理のよくある質問

Q1. Slackだけでプロジェクト管理は完結する?

A. 小規模から中規模のプロジェクトなら、Slackだけでも十分管理できます。

ただし、複雑な工程管理やリソース配分が必要な大規模プロジェクトの場合、専用のプロジェクト管理ツールと併用した方がスムーズです。

Slackは、日々のコミュニケーションとタスク管理に強みがあります。詳細な計画や分析には、他のツールを組み合わせると良いでしょう。

Q2. 無料プランでもプロジェクト管理できる?

A. 基本的な機能は無料プランでも使えます。

チャンネル、ピン留め、リマインダー、ハドルミーティングなどは無料で利用可能です。ただし、リスト機能は有料プラン限定なので、本格的なタスク管理には制限があります。

まずは無料プランで試してみて、必要に応じて有料プランにアップグレードするのがおすすめです。

Q3. どんなプロジェクトに向いている?

A. Slackは、さまざまなタイプのプロジェクトに対応できます。

マーケティングキャンペーン、製品開発、イベント企画、採用プロセス、ITサポートなど、幅広い用途で活用されています。

特に、チーム間のコミュニケーションが頻繁に必要なプロジェクトや、リモートワークが多いチームに適しています。

Q4. 外部の人とも一緒にプロジェクト管理できる?

A. はい、「Slack Connect」という機能を使えば可能です。

Slack Connectを使うと、社外のパートナーや顧客とも同じチャンネルで協力できます。リストも共有できるため、外部との共同プロジェクトもスムーズに進められます。

ただし、セキュリティには十分注意し、共有する情報を慎重に選ぶ必要があります。

Q5. プロジェクトテンプレートはある?

A. はい、Slackには便利なテンプレートが用意されています。

「プロジェクトスターターキット」というテンプレートを使えば、チャンネル、Canvas、リスト、ワークフローが最初から設定された状態でプロジェクトを開始できます。

テンプレートは自由にカスタマイズでき、自社用のテンプレートとして保存・再利用も可能です。

まとめ:Slackでプロジェクト管理を始めよう

Slackは、単なるチャットツールから、プロジェクト管理もできる総合的なコラボレーションツールへと進化しています。

リスト、Canvas、ハドルミーティングなどの機能を活用すれば、チームの作業効率を大きく向上させることができるでしょう。

Slackプロジェクト管理の要点:

  • チャンネルでプロジェクトごとに情報を整理
  • リスト機能でタスクを見える化
  • Canvasにプロジェクト情報を集約
  • 外部ツールとの連携で拡張性アップ
  • リアルタイムコミュニケーションで素早い問題解決

まずは小さなプロジェクトから始めて、自分のチームに合った使い方を見つけていくのがおすすめです。

普段使っているSlackを、もっと活用してみませんか?

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