新しいスマホを手に入れたとき、「Slackのデータはちゃんと引き継げるかな?」と不安になったことはありませんか?
仕事のやり取りが全部Slackに入っているから、失敗したら大変ですよね。でも安心してください。Slackの機種変更は実はとても簡単なんです。
この記事では、機種変更の基本的な手順から、2段階認証を設定している場合の注意点まで、誰でも失敗せずにSlackを新しい端末で使えるようになる方法を解説します。特に複数のワークスペースに参加している方や、セキュリティ設定をしっかり行っている方は要チェックです。
Slackの機種変更が簡単な理由

まず知っておいてほしいのは、Slackのデータはすべてクラウド上に保存されているということです。
つまり、メッセージ履歴やファイル、設定情報などはSlackのサーバーに保管されているため、特別なバックアップ作業は必要ありません。LINEのように「トーク履歴のバックアップを取らないと!」と慌てる必要はないんです。
新しいスマホでSlackにログインするだけで、以前と同じように使えます。
データが消えない仕組み
- メッセージ履歴:すべてサーバーに保存
- ファイル共有:クラウド上で管理
- チャンネル設定:アカウントに紐付け
- 通知設定:一部は再設定が必要
機種変更前に必ず確認すべき3つのポイント
新しいスマホに移る前に、以下の3点を必ず確認しておきましょう。
1. 登録メールアドレスを覚えているか
Slackにログインする際、登録したメールアドレスが必要です。
会社のメールアドレスで登録している場合は問題ないと思いますが、個人で使っているメールアドレスを忘れてしまうこともあります。今のうちに確認しておきましょう。
確認方法:
- Slackアプリを開く
- 画面左上の自分のアイコンをタップ
- 「プロフィール」から「アカウント」を確認
2. パスワードを把握しているか
メールアドレスと同じく、パスワードも必要です。
普段は自動ログインしていて、パスワードを覚えていないという方も多いのではないでしょうか。もし忘れている場合は、機種変更前にパスワードをリセットしておくことをおすすめします。
パスワードリセット方法:
- Slackのログイン画面で「パスワードを忘れた場合」をタップ
- 登録メールアドレスを入力
- 届いたメールからパスワードをリセット
3. 2段階認証を設定しているか
これが一番重要です。
2段階認証(2要素認証)を設定している場合、機種変更時に特別な準備が必要です。準備を怠ると、新しいスマホでログインできなくなる可能性があります。
2段階認証を設定しているか確認する方法:
- 設定画面から「セキュリティ」を開く
- 「2要素認証」または「Two-Factor Authentication」の項目を確認
- 「有効」または「Active」となっていれば設定済み
基本的な機種変更の手順【2段階認証なしの場合】
2段階認証を設定していない方は、以下の手順で簡単に移行できます。
ステップ1:新しいスマホにSlackアプリをインストール
iPhone/iPadの場合:
- App Storeを開く
- 検索で「Slack」と入力
- 「入手」をタップしてインストール
Androidの場合:
- Google Playストアを開く
- 検索で「Slack」と入力
- 「インストール」をタップ
ステップ2:Slackアプリを起動してサインイン
- インストールしたSlackアプリを開く
- 「Slackにサインイン」または「メールアドレスでサインインする」をタップ
- 登録しているメールアドレスを入力
- 「次へ」をタップ
ステップ3:確認コードを入力
メールアドレスを入力すると、そのアドレス宛に確認コードが送られてきます。
- メールアプリを開いて確認コードをチェック
- Slackアプリに戻って、6桁のコードを入力
- 「確認」をタップ
ステップ4:ワークスペースを選択
複数のワークスペースに参加している場合、参加しているワークスペースの一覧が表示されます。
- ログインしたいワークスペースにチェックを入れる
- 「次へ」をタップ
- 「Slackで開く」をタップ
これで完了です!以前と同じようにSlackを使えるようになります。
2段階認証を設定している場合の機種変更手順
2段階認証を設定している方は、追加の手順が必要です。事前準備をしっかり行いましょう。
事前準備:バックアップコードを保存する
機種変更前に、バックアップコードを必ず保存しておいてください。これがないと、新しいスマホでログインできなくなる可能性があります。
バックアップコードの確認方法:
- 古いスマホでSlackにログインした状態で操作
- ブラウザで
https://my.slack.com/account/settingsにアクセス - 「Two-Factor Authentication」セクションを展開
- 「View Backup Codes」をクリック
- 表示された10個のコードをメモまたはスクリーンショットで保存
保存場所の例:
- パスワード管理アプリ(1Password、LastPassなど)
- クラウドストレージ(Google Drive、iCloudなど)
- 紙に印刷して金庫に保管
認証アプリを使用している場合
Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticatorなどの認証アプリを使っている場合、以下の方法があります。
方法1:QRコードで再設定
- 新しいスマホに認証アプリをインストール
- 古いスマホのSlack設定画面で2段階認証のQRコードを再表示
- 新しいスマホの認証アプリでQRコードをスキャン
- 古いスマホでSlackからログアウトする前に、新しいスマホで正常にコードが表示されることを確認
方法2:バックアップコードを使用
- 新しいスマホでSlackにログイン
- 認証コードを求められたら、保存しておいたバックアップコードのうち1つを入力
- ログイン後、設定画面から2段階認証を再設定
SMS認証を使用している場合
電話番号で認証している場合は比較的簡単です。
- 新しいスマホに電話番号を移行(SIMカードを移す、またはeSIMで同じ番号を使用)
- 通常通りSlackにログイン
- SMSで届く認証コードを入力
注意点:
電話番号を変更する場合は、機種変更前に必ずSlackの設定で新しい電話番号に変更しておきましょう。
複数のワークスペースを管理している方へ
仕事用、副業用、コミュニティ用など、複数のワークスペースに参加している方も多いでしょう。
すべてのワークスペースに一度にログイン
Slackでは、1つのメールアドレスで複数のワークスペースに参加できます。新しいスマホでログインする際、参加しているすべてのワークスペースが自動的に表示されます。
ログイン時の注意点:
- チェックボックスで必要なワークスペースだけを選択可能
- 後から追加のワークスペースにもログインできる
- 各ワークスペースで2段階認証を設定している場合、それぞれで認証が必要
ワークスペースごとに異なるメールアドレスを使っている場合
複数のメールアドレスでワークスペースを管理している場合は、それぞれのアカウントで個別にログインする必要があります。
追加のワークスペースにログインする方法:
- Slackアプリを開く
- 画面を右にスワイプしてワークスペース一覧を表示
- 一番下の「ワークスペースを追加」をタップ
- メールアドレスを入力してログイン
機種変更後に確認すべき設定

新しいスマホでSlackにログインできたら、以下の設定を確認しておきましょう。
1. 通知設定
通知の設定は端末ごとに管理されているため、新しいスマホでは改めて設定が必要です。
確認すべき項目:
- 通知のオン/オフ
- 通知音の選択
- バッジ表示の設定
- 特定のチャンネルの通知カスタマイズ
設定方法:
- 左上のアイコンをタップ
- 「環境設定」→「通知」を選択
- 必要な設定を行う
2. テーマとダークモード
画面のテーマ設定も端末ごとの設定なので、好みに合わせて再設定しましょう。
設定場所:
- 「環境設定」→「テーマ」
- ライトモード、ダークモード、自動切り替えから選択可能
3. アプリ連携の確認
GoogleドライブやZoomなどの外部アプリとの連携は、場合によって再認証が必要になることがあります。
確認方法:
- よく使う連携アプリが正常に動作するか確認
- 動作しない場合は、該当アプリの設定から再連携
よくあるトラブルと解決方法
機種変更時によくあるトラブルと、その解決方法を紹介します。
トラブル1:メールアドレスを忘れてしまった
解決方法:
- 古いスマホが手元にあれば、アプリの設定から確認
- 会社のSlackなら、管理者に問い合わせ
- 過去にSlackから届いたメールを検索
トラブル2:パスワードが分からない
解決方法:
- ログイン画面で「パスワードを忘れた場合」を選択
- 登録メールアドレスを入力
- 届いたメールからパスワードをリセット
トラブル3:2段階認証のコードが取得できない
解決方法:
- バックアップコードを使用
- バックアップコードもない場合は、ワークスペースの管理者に連絡して2段階認証を一時的に無効にしてもらう
- 管理者自身がログインできない場合は、プライマリーオーナーに連絡
トラブル4:古いスマホを既に手放してしまった
解決方法:
- メールアドレスとパスワードだけで基本的にはログイン可能
- 2段階認証を設定していた場合は、バックアップコードまたは管理者に連絡
- 事前にバックアップコードを保存していなかった場合は、管理者のサポートが必須
トラブル5:ワークスペースが表示されない
解決方法:
- メールアドレスが正しいか再確認
- そのワークスペースで使用しているメールアドレスでログインしているか確認
- ワークスペースから削除されていないか管理者に確認
セキュリティを強化するためのポイント
機種変更を機に、Slackのセキュリティを見直してみませんか?
2段階認証の設定
まだ2段階認証を設定していない方は、この機会に設定することを強くおすすめします。
2段階認証のメリット:
- パスワードが漏れても不正ログインを防げる
- 会社の重要情報を守れる
- セキュリティ意識の高さを示せる
設定方法:
- ブラウザで
https://my.slack.com/account/settingsにアクセス - 「Two-Factor Authentication」セクションで「Set Up」をクリック
- 認証方法(アプリまたはSMS)を選択
- 画面の指示に従って設定
- バックアップコードを必ず保存
パスワードの強化
簡単なパスワードを使っていませんか?この機会に強力なパスワードに変更しましょう。
強力なパスワードの条件:
- 12文字以上
- 大文字、小文字、数字、記号を組み合わせる
- 他のサービスと同じパスワードを使わない
- パスワード管理アプリを活用
まとめ
Slackの機種変更は、基本的にはメールアドレスとパスワードがあれば簡単に完了します。
機種変更の基本手順:
- 新しいスマホにSlackアプリをインストール
- メールアドレスでサインイン
- 確認コードを入力
- ワークスペースを選択
2段階認証を設定している場合:
- 事前にバックアップコードを保存しておく
- 認証アプリを新しいスマホに設定
- または管理者に無効化を依頼
機種変更後の確認事項:
- 通知設定の再調整
- テーマ設定
- アプリ連携の確認
新しいスマホでも快適にSlackを使えるよう、この記事を参考に準備を進めてください。特に2段階認証を使っている方は、バックアップコードの保存を忘れずに!
よくある質問(FAQ)
Q1. 機種変更前にバックアップは必要ですか?
A. Slackのデータはすべてクラウドに保存されているため、特別なバックアップは不要です。ただし、2段階認証を設定している場合は、バックアップコードを保存しておく必要があります。
Q2. メッセージ履歴は消えませんか?
A. 消えません。すべてのメッセージはSlackのサーバーに保存されているため、新しいスマホでログインすれば以前と同じように閲覧できます。
Q3. 複数の端末で同時にログインできますか?
A. できます。スマホ、タブレット、パソコンなど、複数の端末で同時にSlackにログインして使用できます。
Q4. 2段階認証のバックアップコードを保存し忘れました
A. ワークスペースの管理者に連絡して、2段階認証を一時的に無効にしてもらってください。ログイン後、改めて2段階認証を設定し直し、今度こそバックアップコードを保存しましょう。
Q5. 古いスマホのSlackアプリは削除して大丈夫ですか?
A. 新しいスマホで正常にログインできることを確認してから削除してください。念のため、2段階認証のバックアップコードが保存されているかも確認しましょう。
Q6. 電話番号が変わる場合はどうすればいいですか?
A. SMS認証を使用している場合、機種変更前にSlackの設定で新しい電話番号に変更しておいてください。変更し忘れた場合は、バックアップコードまたは管理者のサポートが必要です。
Q7. ワークスペースごとに2段階認証の設定が必要ですか?
A. はい、各ワークスペースで個別に2段階認証を設定する必要があります。複数のワークスペースに参加している場合は、それぞれで設定を行いましょう。
Q8. 機種変更後、通知が来なくなりました
A. 通知設定は端末ごとに管理されているため、新しいスマホで改めて通知設定を行う必要があります。「環境設定」→「通知」から設定してください。また、スマホ本体の通知設定も確認しましょう。

コメント