「休み明けにSlackを開いたら、未読が山積みで困った」
「チャンネルを1つずつ開いて確認するのが面倒」
「既読にならないメッセージがあって、未読バッジが消えない」
Slackを使っていると、未読メッセージがどんどん溜まってしまうことがありますよね。特に連休明けや長時間席を外した後は、未読の嵐に圧倒されます。
この記事では、Slackで全部を既読にする方法、未読管理のコツ、既読にならない時の対処法まで、詳しく解説します。
Slackの既読機能の基本

まず、Slackの既読システムがどうなっているのか理解しましょう。
Slackには「既読通知」がない
重要なポイントとして、Slackには相手に「既読」を知らせる機能がありません。
つまり:
- あなたがメッセージを読んでも、送信者には分からない
- 「既読○人」のような表示もない
- LINEのような既読プレッシャーがない
これは、Slackの大きな特徴です。気軽にメッセージを確認できて、すぐに返信しなくてもOK。心理的な負担が少ない設計になっています。
自分の未読は管理できる
相手には既読が伝わりませんが、自分では「どれが未読か」を管理できます。
未読の表示:
- チャンネル名が太字になる
- チャンネル名の横に未読数が表示される
- サイドバーの「未読」セクションに集約される
メッセージが既読になるタイミング
デフォルトでは、チャンネルやDMを開くと自動的に既読になります。
既読になる条件:
- チャンネルを開いた
- メッセージが画面に表示された
- 数秒間、そのチャンネルにいた
ただし、この設定は変更できます(後述)。
全部既読にする方法:ショートカットキー編
最も簡単で速い方法は、ショートカットキーを使うことです。
方法1:全ワークスペースの未読を既読にする
ショートカットキー:Shift + Esc
このショートカットを押すと、参加している全チャンネル・全DMの未読メッセージが一括で既読になります。
手順:
- Slackを開く
- 「Shift」キーと「Esc」キーを同時に押す
- 「全未読をクリアしますか?」というダイアログが表示される
- 「はい」をクリック(またはEnterキー)
- 全ての未読が既読になる
使うべきタイミング:
- 長期休暇明けで未読が大量にある時
- 急いで未読バッジを消したい時
- とりあえず全部既読にしてから、重要なメッセージだけ未読に戻したい時
方法2:現在開いているチャンネルだけ既読にする
ショートカットキー:Esc
今開いているチャンネルのメッセージだけを既読にできます。
手順:
- 既読にしたいチャンネルを開く
- 「Esc」キーを押す
- そのチャンネルのメッセージが全て既読になる
使うべきタイミング:
- 特定のチャンネルだけ既読にしたい時
- 他のチャンネルは後でゆっくり確認したい時
全部既読にする方法:未読ビュー編
ショートカットを使わない方法もあります。
「未読」ビューとは?
「未読」ビューは、全ての未読メッセージを一覧で表示する機能です。
メリット:
- 全チャンネルの未読を1画面で確認できる
- 重要度順に並べ替えられる
- 必要なメッセージだけ確認して、残りを既読にできる
未読ビューを表示する方法
デフォルト設定の場合:
- サイドバーの「すべて」または「その他」をクリック
- 「未読」を選択
常に表示する設定(おすすめ):
- 左上のワークスペース名をクリック
- 「環境設定」を選択
- 左メニューから「ホーム」をクリック
- 「サイドバーにいつも表示する項目」で「未読メッセージ」にチェック
- サイドバーに「未読」が常に表示されるようになる
これで、いつでもワンクリックで未読ビューにアクセスできます。
未読ビューから全部既読にする
手順:
- サイドバーの「未読」をクリック
- 未読メッセージ一覧が表示される
- 一番下までスクロール
- 「全てのメッセージを既読にする」ボタンをクリック
- 全未読が既読になる
または:
- 未読ビューを開く
- メッセージを確認しながら、各チャンネルの横にある「既読にする」をクリック
- 1つずつ既読にしていく
未読ビューの便利な使い方
未読ビューには、単に既読にするだけじゃない便利な機能があります。
機能1:並べ替え
未読メッセージを好きな順番で表示できます。
並べ替えのオプション:
- アルファベット順(チャンネル名のA→Z)
- 新着順(最新のメッセージが上)
- 古い順(古いメッセージから順番に処理できる)
- おすすめ順(有料プランのみ、AIが重要度を判定)
使い方:
- 未読ビューを開く
- 画面上部の「並べ替え」をクリック
- 好きな順番を選択
おすすめ:
古い順に並べると、時系列で状況を把握しやすいです。
機能2:フィルター
特定のチャンネルだけを表示できます。
使い方:
- 未読ビューを開く
- 「フィルター」をクリック
- サイドバーセクション(お気に入り、DM、チャンネルなど)を選択
- 選択したセクションの未読だけが表示される
使うべきタイミング:
- DMだけ確認したい時
- お気に入りチャンネルの未読だけ処理したい時
機能3:未読ビューから直接リアクション
未読ビューから、わざわざチャンネルを開かずにリアクションできます。
使い方:
- 未読ビューでメッセージにカーソルを合わせる
- 絵文字アイコンをクリック
- リアクションを選択
簡単な確認メッセージには、これだけで対応できます。
機能4:スレッド返信
未読ビューからスレッドに返信もできます。
使い方:
- メッセージにカーソルを合わせる
- 「スレッドで返信」をクリック
- 返信を入力
ちょっとした返信なら、チャンネルに移動しなくてもOKです。
機能5:会話を折りたたむ
後で確認したいメッセージは、一時的に折りたたんでおけます。
使い方:
- 会話名の横の矢印アイコンをクリック
- その会話が折りたたまれる
- 未読のまま、一覧から一時的に消える
- 後でもう一度矢印をクリックすると再表示
「今は時間がないけど、後でゆっくり読みたい」というメッセージに便利です。
既読設定をカスタマイズする

メッセージが既読になるタイミングは、自分好みに変更できます。
カスタマイズできる項目
1. チャンネルを開いた時の挙動
- 最新メッセージから表示(自動的に既読)
- 前回の続きから表示(未読の最初から)
2. メッセージが既読になるタイミング
- チャンネルを開いた瞬間
- メッセージを表示した時
- 手動で既読にした時のみ
設定変更の手順
手順:
- 左上のワークスペース名をクリック
- 「環境設定」を選択
- 左メニューから「既読にする」をクリック
- 好みの設定を選択
おすすめ設定:
未読を見逃したくない人は、「前回最後にメッセージを確認したところから表示され、そこから確認をスタートします。チャンネルは既読になります」を選択。
これで、未読メッセージから順番に読めます。
メッセージを未読に戻す方法
一度既読にしたメッセージを、もう一度未読に戻すこともできます。
未読に戻すべき場面
場面1:後で返信したい
今は時間がないけど、後で必ず返信したいメッセージ
場面2:タスクとして残したい
対応が必要なメッセージを、ToDoのように未読で管理
場面3:間違って既読にしてしまった
うっかり「全部既読」を押してしまった時
未読に戻す方法
方法1:ショートカットキー
- 未読に戻したいメッセージにカーソルを合わせる
- 「Alt」キー(Mac:「Option」キー)を押しながらメッセージをクリック
- メッセージの上に「NEW」と表示され、未読に戻る
方法2:メニューから
- メッセージにカーソルを合わせる
- 右側の「…」(その他)をクリック
- 「未読にする」を選択
方法3:未読ビューから
「Shift + Esc」で全部既読にした直後なら、「元に戻す」ボタンで取り消せます。
既読にならない時の対処法
「メッセージを確認したのに、未読バッジが消えない」という時の解決方法です。
対処法1:ショートカットキーで強制既読
手順:
- 「Shift + Esc」を押す
- 全未読をクリア
これで、頑固な未読バッジも消えます。
対処法2:アプリを再起動
手順:
- Slackアプリを完全に終了
- パソコンまたはスマホを再起動
- Slackを再度開く
同期の問題が解決することがあります。
対処法3:キャッシュをクリア
デスクトップアプリの場合:
- Slackの設定を開く
- 「ヘルプ」→「トラブルシューティング」
- 「キャッシュをクリアして再起動」を選択
ブラウザ版の場合:
- ブラウザの設定を開く
- 閲覧履歴データを削除
- Cookieとキャッシュをクリア
- ブラウザを再起動
対処法4:ミュートチャンネルを確認
ミュートしているチャンネルのメッセージは、未読ビューに表示されません。
確認方法:
- サイドバーでミュートマークのついたチャンネルを探す
- そのチャンネルを開く
- 未読があれば既読にする
対処法5:アーカイブチャンネルを確認
アーカイブされたチャンネルも、未読ビューに表示されません。
確認方法:
- サイドバーの「すべて」をクリック
- 「アーカイブ済み」を選択
- アーカイブされたチャンネルの未読を確認
スマホアプリでの未読管理
スマホ版のSlackでも、未読を効率的に管理できます。
iPhoneアプリでの全部既読
iPhoneアプリには、「キャッチアップ」機能があります。
使い方:
- 画面下部の「ホーム」タブを開く
- 「未読」セクションを確認
- 各チャンネルをスワイプして「既読にする」
注意:
スマホ版には「一括既読」のショートカットはありません。1つずつ処理するか、PCで「Shift + Esc」を使いましょう。
Androidアプリでの未読管理
Androidも同様に、「キャッチアップ」機能を使います。
使い方:
- 下部の「ホーム」をタップ
- 「未読」を開く
- 各会話をスワイプして既読にする
効率的な未読管理のコツ
未読を上手に管理するための実践的なテクニックです。
コツ1:通知をカスタマイズする
全チャンネルの通知を受け取ると、未読が溜まりやすくなります。
おすすめ設定:
- 重要なチャンネル:全てのメッセージで通知
- 一般的なチャンネル:メンションのみ通知
- 情報共有チャンネル:通知オフ
これで、本当に必要なメッセージだけに集中できます。
コツ2:定期的に未読を処理する
1日数回、決まった時間に未読を確認する習慣をつけましょう。
おすすめタイミング:
- 朝の業務開始時
- 昼休み後
- 退勤前
溜め込まないことが、効率化の秘訣です。
コツ3:重要なメッセージはピン留めやブックマーク
後で対応が必要なメッセージは、未読管理ではなく、ピン留めやブックマークを活用。
使い分け:
- 未読:確認していないメッセージ
- ピン留め:チーム全員が見るべき重要情報
- ブックマーク:自分が後で見返したい情報
- リマインダー:特定の時間に通知してほしいタスク
コツ4:絵文字リアクションを活用
簡単な確認メッセージには、絵文字リアクションで返信。
よく使うリアクション:
- 👍(了解しました)
- ✅(対応完了)
- 👀(確認中)
- 🙏(ありがとうございます)
これで、返信の手間が減り、未読も溜まりにくくなります。
コツ5:チャンネル整理
参加しているけど実際には使っていないチャンネルは、退出しましょう。
整理の基準:
- 1ヶ月以上メッセージを送っていない
- 情報を読むだけで、発言していない
- 他のチャンネルと内容が重複している
不要なチャンネルを減らせば、未読管理が楽になります。
既読を相手に伝える方法
Slackには既読通知がありませんが、「読んだよ」と伝えたい時の方法です。
方法1:絵文字リアクション
最も一般的な方法です。
よく使われる絵文字:
- 👍(了解)
- ✅(完了)
- 👀(見ました)
- 😊(ありがとう)
チームで「この絵文字はこの意味」というルールを決めておくと、さらに便利です。
方法2:短いメッセージ
「確認しました」「了解です」など、一言返信する方法もあります。
ただし、短いメッセージが増えすぎると、重要なメッセージが流れてしまうので注意。
方法3:スレッドで返信
スレッドを使えば、メインチャンネルを汚さずに返信できます。
複数人への確認メッセージには、スレッドで返信するのがマナーです。
よくある質問
Q1. 一括既読にしたら、大事なメッセージを見逃さない?
A. 心配なら、未読ビューで確認してから既読にしましょう。
- 「未読」ビューで全メッセージを確認
- 重要なメッセージはピン留めやブックマーク
- その後「全てのメッセージを既読にする」
これなら見逃しません。
Q2. スマホでも「Shift + Esc」は使える?
A. いいえ、スマホ版にこのショートカットはありません。
スマホでは「キャッチアップ」機能を使って、1つずつ既読にする必要があります。どうしても一括既読にしたい場合は、PCから操作しましょう。
Q3. 既読にしたメッセージを、後から探せる?
A. はい、検索機能で探せます。
「Ctrl + K」(Mac:「Command + K」)で検索窓を開き、キーワードやチャンネル名で検索できます。既読・未読に関係なく、全メッセージが検索対象です。
Q4. 未読バッジが消えないのはなぜ?
A. 以下の原因が考えられます。
- ミュートまたはアーカイブされたチャンネルに未読がある
- アプリの同期がうまくいっていない
- 表示されていない古いメッセージが未読
「Shift + Esc」で強制的に全部既読にすれば、解決することが多いです。
Q5. 未読を既読にしたことは、相手に伝わる?
A. いいえ、Slackには既読通知機能がありません。
あなたがメッセージを読んでも、送信者には一切通知されません。既読を伝えたい場合は、絵文字リアクションやメッセージで返信しましょう。
Q6. チーム全員が既読したか確認する方法は?
A. Slack標準機能では確認できません。
どうしても確認が必要な場合は、「確認した人は✅リアクションをください」など、明示的に依頼する必要があります。
Q7. ミュートしているチャンネルも一括既読になる?
A. はい、「Shift + Esc」はミュートチャンネルも既読にします。
ただし、未読ビューにはミュートチャンネルのメッセージは表示されないので、確認せずに既読になる可能性があります。
まとめ:未読をスマートに管理しよう
Slackの未読管理は、コツを掴めば簡単です。
この記事のポイント:
- 全部既読にするには「Shift + Esc」が最速
- 現在のチャンネルだけ既読にするには「Esc」
- 未読ビューを使えば、確認してから既読にできる
- メッセージが既読になるタイミングは設定変更可能
- 既読にしたメッセージも、後から未読に戻せる
- 既読にならない時は「Shift + Esc」で強制既読
- スマホアプリでは一括既読のショートカットがない
- 未読管理のコツは、定期的な確認と通知のカスタマイズ
- 既読を相手に伝えるには、絵文字リアクションが便利
未読が溜まりすぎると、重要なメッセージを見逃すリスクが高まります。
まずは「未読」をサイドバーに常に表示する設定をして、1日数回チェックする習慣をつけましょう。そして、本当に重要なメッセージだけ通知を受け取るように設定を調整してください。
「Shift + Esc」のショートカットを覚えておけば、長期休暇明けの未読の嵐も、一瞬で片付けられます。
効率的な未読管理で、Slackをもっと快適に使いこなしましょう!

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