「Slackのハドルミーティングって時間制限あるの?」
「無料プランだとどれくらい使えるの?」
「長時間のミーティングには向いている?」
Slackのハドルミーティングは便利ですが、プランによって制限があるのか気になりますよね。
この記事では、Slackハドルミーティングの時間制限について、プラン別の違いから、長時間利用時の注意点まで、詳しく解説していきます。
ハドルミーティングの時間制限:結論
まず結論から言うと、時間制限はプランによって異なります。
無料プラン(フリープラン)
- 時間制限:30分
- 参加人数:最大2人まで
有料プラン(Pro、Business+、Enterprise Grid)
- 時間制限:なし(無制限)
- 参加人数:最大50人まで
つまり、無料プランでは30分で自動的に切断されてしまいますが、有料プランなら好きなだけ続けられるんです。
ハドルミーティングとは?
時間制限の詳細に入る前に、ハドルミーティングの基本を確認しておきましょう。
ハドルミーティングの特徴
ハドルミーティングは、Slack内で簡単に開始できる音声通話機能です。オフィスでの「ちょっといい?」という立ち話のような、カジュアルなコミュニケーションをリモートでも実現できます。
主な特徴:
- クリック1つで即座に開始
- 音声通話が基本(ビデオもオンにできる)
- 画面共有が可能
- 専用スレッドでメモや資料を共有
- 会議の予約不要
- ZoomやTeamsのようなURLの発行不要
従来のビデオ通話との違い
Slackには、ハドルミーティング以外にも通話機能がありますが、違いを理解しておきましょう:
ハドルミーティング:
- 気軽で非公式
- 音声ファースト(ビデオは任意)
- 短時間の打ち合わせ向け
- 録画機能なし
- 最大50人(有料プランの場合)
従来のビデオ通話(Slackコール):
- フォーマルな会議向け
- ビデオがメイン
- 録画可能(プランによる)
- より多機能
プラン別の詳しい制限内容
それぞれのプランで、具体的にどんな制限があるのか見ていきましょう。
無料プラン(フリープラン)の制限
時間制限:
- 30分で自動切断
- 30分が経過すると、ハドルミーティングは自動的に終了します
- 再開したい場合は、もう一度新しいハドルを開始する必要があります
参加人数:
- 最大2人まで(1対1のみ)
- グループでのハドルはできません
- DMでのみ利用可能
その他の制限:
- メッセージ履歴:90日間のみ
- ファイルストレージ:5GB
- アプリ連携:10個まで
無料プランに向いているケース:
- 個人利用
- 小規模なチーム(2人組)
- 短時間の打ち合わせのみ
- とりあえず試してみたい
有料プランの制限
Pro プラン(月額850円/ユーザー):
時間制限:
- 無制限
- 何時間でも継続可能
参加人数:
- 最大50人まで
- チャンネルでもグループハドルが可能
追加機能:
- 無制限のメッセージ履歴
- 無制限のアプリ連携
- 画面共有(最大2人同時)
- AI議事録(別途料金)
- 無制限のストレージ
Business+ プラン(月額1,600円/ユーザー):
Proプランの全機能に加えて:
- 99.99%稼働保証
- より高速なサポート
- SAML認証
- データエクスポート機能
Enterprise Grid プラン(要問い合わせ):
大企業向けの最上位プラン:
- 無制限のワークスペース
- 高度なセキュリティ機能
- 専任サポート
30分制限を超えるとどうなる?(無料プラン)
無料プランで30分が経過すると、具体的に何が起きるのでしょうか?
切断のタイミング
- 29分55秒頃:画面に警告が表示されます(「まもなく終了します」など)
- 30分ちょうど:ハドルミーティングが自動的に終了
- 全員が切断:参加者全員が同時に切断されます
再開する方法
切断された後も、すぐに続きを話したい場合:
- 同じチャンネルまたはDMで、新しいハドルを開始
- もう一度30分使える
- 必要なら、これを繰り返す
注意点:
- スレッドの内容は保存されているので、メモやファイルは消えません
- ただし、会話の流れは一度途切れます
- 頻繁に切断されるのは、相手にとってストレスになる可能性があります
長時間利用時の注意点
有料プランで時間制限がない場合でも、長時間のハドルミーティングには注意が必要です。
注意点1:接続の安定性
問題:
- 長時間使用すると、インターネット接続が不安定になることがあります
- 特にWi-Fi環境では、時々接続が切れる可能性があります
対策:
- 可能なら有線LAN接続を使う
- 安定したWi-Fi環境を確保する
- モバイルデータ通信は避ける(データ量が多い)
注意点2:バッテリー消費
問題:
- ハドルミーティングは、デバイスのバッテリーを大量に消費します
- 特にビデオをオンにすると、さらに消費が激しくなります
対策:
- パソコンの場合:電源に接続しておく
- スマホの場合:充電しながら使用するか、バッテリー残量を確認
- 省電力モードは避ける(音声が途切れる原因に)
注意点3:データ通信量
問題:
- 音声通話でも、意外とデータ通信量を消費します
- ビデオをオンにすると、さらに多くのデータを使います
目安(1時間あたり):
- 音声のみ:約30-60MB
- ビデオあり:約200-500MB
- 画面共有あり:約500MB-1GB
対策:
- Wi-Fi環境で使用する
- モバイルデータ通信の場合、データプランを確認
- 必要ない時はビデオをオフにする
注意点4:デバイスの発熱
問題:
- 長時間使用すると、パソコンやスマホが熱くなります
- 特にビデオや画面共有を使うと顕著です
対策:
- 適度に休憩を入れる
- デバイスの冷却を確保(ノートパソコンの通気口を塞がない)
- 他のアプリは閉じておく
注意点5:集中力の維持
問題:
- 長時間の音声会議は、集中力が途切れやすい
- 特にビデオがないと、さらに集中が難しくなります
対策:
- 1時間ごとに5-10分の休憩を入れる
- 重要なポイントは専用スレッドにメモを残す
- 可能ならビデオをオンにして、視覚的なコミュニケーションも使う
長時間ミーティングを快適にするコツ
時間制限がない有料プランでも、長時間のハドルミーティングを快適にするテクニックをご紹介します。
コツ1:事前準備
開始前にすること:
- デバイスを充電しておく
- 安定したネット環境を確保
- 他のアプリを閉じる
- 議題を専用スレッドに書いておく
コツ2:専用スレッドを活用
ハドルミーティングには専用のスレッドがあります。これを有効活用しましょう。
活用方法:
- 議題を最初に投稿
- 決定事項をその場でメモ
- 参考資料やリンクを共有
- タスクの担当者を明記
メリット:
- 会話が終わっても、内容を振り返れる
- 参加できなかった人も後で確認できる
- 議事録代わりになる
コツ3:適度な休憩
おすすめの休憩パターン:
- 短時間(30分-1時間):休憩なし
- 1-2時間:1回、5分の休憩
- 2-3時間:2回、各10分の休憩
- 3時間以上:1時間ごとに10分の休憩
休憩中は:
- 水分補給
- トイレ休憩
- 目を休める
- 立ち上がって軽くストレッチ
コツ4:画面共有を効果的に使う
画面共有のメリット:
- 言葉だけより伝わりやすい
- 認識のズレを防げる
- 共同作業がスムーズ
使うべきタイミング:
- 資料を見ながら説明するとき
- コードやデザインをレビューするとき
- 問題をその場で解決するとき
注意点:
- 画面共有は最大2人まで同時に可能
- 通信量が増えるので、Wi-Fi推奨
コツ5:ビデオのオン・オフを使い分ける
ビデオをオンにすべき場面:
- 重要な話し合い
- 表情を見せたい時
- チームビルディング
- 初対面の人との会話
ビデオをオフでもいい場面:
- 作業中の軽い相談
- 定例の短い打ち合わせ
- バッテリーや通信量を節約したい時
コツ6:絵文字リアクションを活用
ハドルミーティング中は、絵文字リアクションが使えます。
活用例:
- 👍:同意、了解
- ✋:質問があります
- ☕:休憩が必要
- ✅:タスク完了
メリット:
- 話を遮らずに意思表示できる
- 全員の反応が一目で分かる
- 会議がスムーズに進む
時間制限を気にせず使いたい場合の選択肢
無料プランの30分制限では足りない場合、いくつかの選択肢があります。
選択肢1:有料プランにアップグレード
おすすめする人:
- 定期的に30分以上のミーティングがある
- 3人以上のグループでハドルを使いたい
- Slackをメインのコミュニケーションツールとして使っている
- メッセージ履歴を長期保存したい
費用:
- Pro プラン:月額850円/ユーザー(年払い)
- Business+ プラン:月額1,600円/ユーザー(年払い)
判断基準:
- 月に何回、30分以上のハドルが必要か
- チームの人数
- 他の有料機能も使いたいか
選択肢2:30分ごとに再接続
方法:
- 29分経ったら、いったんハドルを終了
- すぐに新しいハドルを開始
- 同じDMやチャンネルなら、スレッドは継続される
メリット:
- 無料で継続できる
- 費用がかからない
デメリット:
- 再接続の手間がかかる
- 会話が途切れる
- 頻繁にやると相手にストレスを与える可能性
おすすめする場合:
- たまにしか30分を超えない
- 予算がない
- 一時的な対応
選択肢3:他のツールと併用
長時間のフォーマルな会議には、別のツールを使う方法もあります。
Zoom:
- 無料プラン:40分制限(3人以上)
- 有料プラン:月額2,200円〜(時間無制限)
- 録画機能あり
Google Meet:
- 無料プラン:60分制限
- 有料プラン:月額680円〜(時間無制限)
- Googleカレンダーと連携
Microsoft Teams:
- 無料プラン:60分制限
- 有料プラン:月額430円〜(時間無制限)
- Microsoft 365と連携
使い分けの例:
- 短時間の相談:Slackハドル(0-30分)
- 定例ミーティング:Zoom や Google Meet(30分-1時間)
- 大規模な会議:専用の会議ツール
選択肢4:音声通話の代わりに別の方法を使う
場合によっては、リアルタイムの音声通話以外の方法も検討しましょう。
音声メッセージ:
- Slackには音声クリップ機能があります
- 非同期でコミュニケーションできる
- 時間制限なし
ビデオクリップ:
- 画面を録画して共有
- 相手の都合のいい時に見てもらえる
- 説明を残せる
テキスト + 資料共有:
- 詳しい説明は文章で
- 図やスクリーンショットを添付
- 非同期コミュニケーションで効率化
ハドルミーティングに向いているケース・向いていないケース
時間制限も踏まえて、ハドルミーティングが適しているケースを見ていきましょう。
向いているケース
1. クイックな相談(5-15分)
- 「ちょっといい?」レベルの質問
- 文字で説明すると長くなる内容
- すぐに答えが欲しい質問
2. 短時間のブレインストーミング(15-30分)
- アイデア出し
- 軽い意見交換
- 方向性の確認
3. 画面共有が必要な作業(10-30分)
- コードレビュー
- デザインのフィードバック
- エラーの解決
4. 急な問題の解決(5-20分)
- システムトラブルの対応
- 緊急の意思決定
- クイックな確認
5. デイリースタンドアップ(10-15分)
- 今日やることの共有
- 昨日の進捗報告
- 短時間の定例
向いていないケース
1. 長時間の会議(1時間以上)
- フォーマルな会議
- 詳細な計画立案
- 予約して行う定例会議
→ ZoomやGoogle Meetの方が適している
2. 大人数の会議(10人以上)
- 全社ミーティング
- 部署全体の会議
→ 専用の会議ツールを使うべき
3. 録画が必要な会議
- トレーニングセッション
- 重要な決定事項の記録
- 後で見返したい内容
→ ハドルには録画機能がないため不向き
4. 正式なプレゼンテーション
- クライアントへの提案
- 役員へのプレゼン
- 外部向けのデモ
→ よりフォーマルなツールが適切
よくある質問
最後に、時間制限に関するよくある質問にお答えします。
Q1:無料プランで30分を超えたらどうなる?
A:自動的に切断されます。
29分55秒頃に警告が表示され、30分ちょうどで全員が切断されます。続けたい場合は、新しいハドルを開始する必要があります。
Q2:有料プランは本当に時間制限なし?
A:はい、完全に無制限です。
何時間でも継続できます。ただし、デバイスのバッテリーやネット接続の安定性には注意が必要です。
Q3:30分制限は参加者ごと?それとも合計?
A:合計です。
誰がハドルを開始したかに関係なく、そのハドル自体が30分で終了します。参加者全員が同時に切断されます。
Q4:無料プランで何度も再接続したら問題ある?
A:技術的には問題ありませんが、おすすめしません。
頻繁に再接続すると、会話の流れが途切れてストレスになります。定期的に30分を超えるなら、有料プランへのアップグレードを検討しましょう。
Q5:時間制限を延長する裏技はある?
A:ありません。
無料プランの30分制限を回避する正規の方法はありません。唯一の方法は、有料プランにアップグレードすることです。
Q6:トライアル期間中は時間制限なし?
A:はい、制限なしです。
Slack Proの無料トライアル中(通常14日間)は、有料プランと同じ機能が使えます。つまり、時間制限なしで50人まで参加できます。
Q7:録画できる?
A:標準機能ではできません。
ハドルミーティングには録画機能がありません。録画が必要な場合は:
- 専用スレッドにメモを残す
- AI議事録機能を使う(有料、別途料金)
- 別の会議ツールを使う
Q8:スマホアプリでも30分制限は同じ?
A:はい、同じです。
デスクトップアプリでもモバイルアプリでも、無料プランは30分制限があります。
Q9:ハドル中に有料プランにアップグレードしたら?
A:すぐに反映されます。
アップグレード後は、進行中のハドルも含めて時間制限がなくなります。ただし、アップグレード手続き中は一時的にハドルを終了する必要があるかもしれません。
Q10:30分ギリギリで重要な話をしていたら?
A:容赦なく切断されます。
29分55秒頃に警告が出るので、その時点で:
- 重要な内容は専用スレッドにメモ
- 続きは後で話す旨を伝える
- すぐに再接続の準備
時間を気にせず話したいなら、有料プランがおすすめです。
まとめ
Slackハドルミーティングの時間制限について、詳しく見てきました。
最後にポイントをおさらいしておきましょう:
時間制限
- 無料プラン:30分で自動切断
- 有料プラン:時間制限なし(無制限)
参加人数
- 無料プラン:最大2人まで
- 有料プラン:最大50人まで
無料プランが向いている人
- 短時間の相談のみ
- 1対1のコミュニケーションが中心
- とりあえず試してみたい
有料プランにすべき人
- 定期的に30分以上のミーティングがある
- 3人以上のグループハドルが必要
- Slackをメインツールとして使っている
長時間利用時の注意点
- 接続の安定性を確保
- バッテリー消費に注意
- データ通信量を確認
- 適度な休憩を入れる
効果的な使い方
- 短時間の相談に最適
- 専用スレッドでメモを残す
- 画面共有を活用
- 絵文字リアクションで効率化
ハドルミーティングは、カジュアルで素早いコミュニケーションに最適な機能です。時間制限を理解して、自分のチームに合った使い方を見つけてください。
もし30分制限で困っているなら、14日間の無料トライアルで有料プランを試してみるのもおすすめです。実際に使ってみて、チームにとって価値があるか判断しましょう。
快適なSlackライフを!

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