「Slackをダウンロードしたいけど、MSIXとEXEって何が違うの?」
Windows版のSlackをダウンロードしようとすると、複数のインストール形式が表示されて迷ってしまうことはありませんか?
実は、Slackには主に2つのインストール形式があります。MSIX形式とEXE形式、それぞれに特徴があり、使用環境によって最適な選択が異なるんです。
この記事では、Slackのダウンロード方法から、MSIX版とEXE版の違い、それぞれのインストール手順まで、初心者の方にも分かりやすく詳しく解説していきます。
Slackとは?

まずは、Slackの基本を確認しておきましょう。
ビジネスチャットツール
Slackは、チームやプロジェクトのコミュニケーションを円滑にするツールです。
主な機能
- チャンネルでの会話
- ダイレクトメッセージ
- ファイル共有
- ビデオ通話
- 他サービスとの連携
世界中の企業で使われています。
利用できるプラットフォーム
Slackは、様々なデバイスで使えます。
対応プラットフォーム
- Windows(デスクトップアプリ)
- Mac(デスクトップアプリ)
- Linux
- iOS(iPhone/iPad)
- Android
- Webブラウザ
この記事では、主にWindows版について解説します。
Windows版Slackの種類
Windows版Slackには、主に3つの入手方法があります。
1. EXE形式(従来型インストーラー)
最も一般的なインストール形式です。
特徴
- 拡張子:.exe
- 従来のWindowsアプリと同じ形式
- 手動でダウンロードしてインストール
- すべてのWindows 10/11で動作
メリット
- 互換性が高い
- インストール場所を選べる
- 古いWindowsでも動作する可能性がある
デメリット
- 手動更新が必要(自動更新もあるが)
- インストールに管理者権限が必要
2. MSIX形式(Microsoft Store版)
比較的新しいインストール形式です。
特徴
- 拡張子:.msix
- Microsoft Store経由でインストール
- Windows 10/11専用
- アプリのサンドボックス化
メリット
- 自動更新が確実
- アンインストールが完全
- セキュリティが高い
- インストールが簡単
デメリット
- Windows 10/11のみ対応
- Microsoft Storeへの依存
- 一部機能に制限がある場合も
3. Webブラウザ版
アプリをインストールせずに使う方法です。
特徴
- ダウンロード不要
- ブラウザで直接アクセス
- どのOSでも使える
メリット
- インストール不要
- どこからでもアクセス可能
デメリット
- 通知機能が限定的
- オフラインで使えない
- 一部機能が制限される
MSIX版とEXE版の詳しい比較
どちらを選ぶべきか、詳しく比較してみましょう。
インストールのしやすさ
MSIX版
- Microsoft Storeから「入手」をクリックするだけ
- 数クリックで完了
- 初心者向け
EXE版
- ファイルをダウンロード
- インストーラーを実行
- いくつかの手順が必要
MSIX版の方が簡単です。
更新の管理
MSIX版
- Microsoft Store経由で自動更新
- バックグラウンドで更新される
- 手間なし
EXE版
- Slack起動時に更新チェック
- 更新があれば通知される
- 基本的には自動だが、MSIX版より確実性が低い
どちらも自動更新に対応していますが、MSIX版の方が確実です。
アンインストールの完全性
MSIX版
- 完全にクリーンな削除
- 設定ファイルも自動削除
- レジストリも完全にクリーンアップ
EXE版
- 通常のアンインストールで削除可能
- 一部設定ファイルが残ることがある
- 手動での追加削除が必要な場合も
MSIX版は、完全に削除できます。
システム要件
MSIX版
- Windows 10 バージョン1809以降
- Windows 11
- Microsoft Storeが利用可能
EXE版
- Windows 10以降
- それ以前のWindowsでも動作する可能性あり
- より広い互換性
古いWindowsを使っている場合は、EXE版が安全です。
企業環境での使用
MSIX版
- Microsoft Storeへのアクセスが必要
- 企業によってはStoreがブロックされている
- IT部門の方針による
EXE版
- ファイルを直接配布可能
- 企業内ネットワークで管理しやすい
- グループポリシーでの制御が可能
企業環境では、EXE版が選ばれることが多いです。
パフォーマンス
MSIX版
- サンドボックス化により安全
- 若干のオーバーヘッドがある可能性
- 基本的には問題なし
EXE版
- 直接システムにインストール
- パフォーマンスは良好
体感できるほどの差はありません。
どちらを選ぶべきか

あなたに最適なバージョンを選びましょう。
MSIX版がおすすめな人
こんな方に最適
- Windows 10/11を使っている
- 簡単にインストールしたい
- 自動更新を確実にしたい
- 個人利用
特に初心者や個人ユーザーは、MSIX版が便利です。
EXE版がおすすめな人
こんな方に最適
- 企業のPCで使う
- Microsoft Storeが使えない環境
- インストール場所を指定したい
- 古いバージョンのWindowsを使っている
企業ユーザーや、特定の設定が必要な方はEXE版が良いでしょう。
両方試してみる
どちらが良いか分からない場合は、両方試してみることもできます。
ただし、同時に両方インストールするのは避けてください。競合する可能性があります。
【MSIX版】ダウンロードとインストール方法
Microsoft Store版Slackのインストール手順です。
方法1:Microsoft Storeから直接インストール
最も簡単な方法です。
手順
- スタートメニューから「Microsoft Store」を開く
- 検索ボックスに「Slack」と入力
- 検索結果から「Slack」を選択
- 「入手」または「インストール」ボタンをクリック
- ダウンロードとインストールが自動で始まる
- 完了したら「開く」をクリック
数分で完了します。
方法2:Webブラウザから
ブラウザ経由でもインストールできます。
手順
- Slack公式サイト(https://slack.com/downloads/windows)にアクセス
- 「Microsoft Storeから入手」をクリック
- Microsoft Storeアプリが自動で開く
- 「入手」をクリック
- インストール完了を待つ
インストール後の確認
確認方法
- スタートメニューを開く
- アプリ一覧に「Slack」があることを確認
- Slackをクリックして起動
- サインイン画面が表示される
これで使用準備完了です。
【EXE版】ダウンロードとインストール方法
従来型インストーラーでのインストール手順です。
ダウンロード手順
手順
- Slack公式サイト(https://slack.com/downloads/windows)にアクセス
- 「ダウンロード(64ビット)」ボタンをクリック
- ファイルのダウンロードが始まる
- 「SlackSetup.exe」がダウンロードされる
ファイルサイズ:約100〜150MB
インストール手順
手順
- ダウンロードフォルダを開く
- 「SlackSetup.exe」をダブルクリック
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリック
- インストーラーが起動
- インストールが自動で進行(2〜5分程度)
- 完了すると自動的にSlackが起動
インストール先やオプションを選ぶ画面は、基本的に表示されません。
カスタムインストール(上級者向け)
特定の場所にインストールしたい場合の方法です。
手順
- コマンドプロンプトを管理者権限で開く
- 以下のコマンドを実行
SlackSetup.exe /S /D=C:\CustomPath\Slack
/S:サイレントインストール
/D:インストール先指定
ただし、公式には推奨されていません。
初回起動
手順
- インストール完了後、自動的に起動
- サインイン画面が表示される
- ワークスペースのURLを入力
- 例:yourcompany.slack.com
- メールアドレスとパスワードを入力
- サインイン完了
初期設定とサインイン
インストール後の設定を行いましょう。
ワークスペースへの参加
新規参加の場合
- 「ワークスペースのURLを入力」画面が表示される
- 招待メールに記載されているURLを入力
- またはワークスペース名を入力(例:company-name)
- 「続行」をクリック
- メールアドレスを入力
- 確認コードがメールで届く
- コードを入力してサインイン
既に参加している場合
- メールアドレスとパスワードでサインイン
- 複数のワークスペースに参加している場合は選択
通知設定
初期設定の推奨
- 左上のワークスペース名をクリック
- 「環境設定」を選択
- 「通知」タブを開く
- 以下を設定
- 通知のタイミング
- 通知音
- デスクトップ通知の表示
仕事の邪魔にならないように調整しましょう。
プロフィール設定
設定すべき項目
- 表示名
- プロフィール画像
- ステータスメッセージ
- タイムゾーン
チームメンバーが分かりやすいように設定してください。
トラブルシューティング

インストール時によくある問題と解決方法です。
トラブル1:Microsoft Storeが開かない
症状
Microsoft Store版をインストールしようとしても、Storeが起動しない。
対処法
- Windows設定→「アプリ」→「Microsoft Store」を開く
- 「詳細オプション」をクリック
- 「リセット」をクリック
- PCを再起動
- もう一度試す
トラブル2:ダウンロードが途中で止まる
症状
EXE版のダウンロードが完了しない。
対処法
- インターネット接続を確認
- ブラウザのキャッシュをクリア
- 別のブラウザで試す
- セキュリティソフトが邪魔していないか確認
- VPNをオフにして試す
トラブル3:インストールが失敗する
症状
「インストールに失敗しました」と表示される。
対処法
- 管理者権限でインストーラーを実行
- ファイルを右クリック→「管理者として実行」
- 古いバージョンのSlackをアンインストール
- ウイルス対策ソフトを一時的に無効化
- Windowsを最新版に更新
- 再起動後に再度試す
トラブル4:起動しない
症状
インストールは完了したが、Slackが起動しない。
対処法
- PCを再起動
- タスクマネージャーでSlackのプロセスを終了
- 互換モードで起動を試す
- 右クリック→「プロパティ」→「互換性」タブ
- Slackを再インストール
トラブル5:サインインできない
症状
メールアドレスとパスワードを入力してもサインインできない。
対処法
- ワークスペースのURLが正しいか確認
- メールアドレスにタイプミスがないか確認
- Caps Lockがオンになっていないか確認
- パスワードリセットを試す
- ブラウザ版でサインインできるか確認
アップデート方法
Slackを最新版に保つ方法です。
MSIX版の更新
自動更新
Microsoft Storeが自動的に更新します。特に操作は不要です。
手動更新
- Microsoft Storeを開く
- 右下の「ライブラリ」をクリック
- 「更新プログラムを取得」をクリック
- Slackの更新があれば自動でダウンロード
EXE版の更新
自動更新
Slack起動時に更新があれば通知されます。
手動更新
- Slackを起動
- 左上のワークスペース名をクリック
- 「ヘルプ」→「更新を確認」を選択
- 更新があればダウンロード
- Slackを再起動して適用
バージョン確認方法
確認手順
- Slackを起動
- 左上のワークスペース名をクリック
- 「ヘルプ」→「Slackについて」を選択
- バージョン番号が表示される
アンインストール方法
Slackが不要になった場合の削除手順です。
MSIX版のアンインストール
手順
- スタートメニューを開く
- アプリ一覧で「Slack」を右クリック
- 「アンインストール」を選択
- 確認画面で「アンインストール」をクリック
または
- 設定→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 「Slack」を探す
- 「…」メニューから「アンインストール」を選択
EXE版のアンインストール
手順
- 設定→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 「Slack」を探す
- 「…」メニューから「アンインストール」を選択
- アンインストーラーの指示に従う
完全削除(設定ファイルも削除)
アンインストール後も、一部設定ファイルが残ります。
削除場所
- エクスプローラーで以下のパスにアクセス
%APPDATA%\Slack
%LOCALAPPDATA%\slack
- フォルダを削除
再インストール時にクリーンな状態から始められます。
Mac版とモバイル版について
他のプラットフォームについても簡単に説明します。
Mac版のダウンロード
手順
- Slack公式サイト(https://slack.com/downloads/mac)にアクセス
- 「ダウンロード」をクリック
- DMGファイルがダウンロードされる
- ファイルを開いてアプリケーションフォルダにドラッグ
Mac版はシンプルで、1種類のみです。
iOS版(iPhone/iPad)
インストール
- App Storeを開く
- 「Slack」を検索
- 「入手」をタップ
- Face ID/Touch IDで認証
Android版
インストール
- Google Playストアを開く
- 「Slack」を検索
- 「インストール」をタップ
モバイル版は外出先でも使えて便利です。
よくある質問
Q: MSIX版とEXE版を同時にインストールできる?
A: できますが、推奨されません。競合する可能性があるので、どちらか一方を使用してください。
Q: 後からMSIX版からEXE版に変更できる?
A: はい、できます。MSIX版をアンインストールしてから、EXE版をインストールしてください。設定やログイン情報は引き継がれます。
Q: 無料で使える?
A: はい、Slackには無料プランがあります。基本的な機能は無料で使えます。メッセージ履歴や連携アプリに制限がありますが、小規模なチームなら十分です。
Q: Webブラウザ版とデスクトップアプリの違いは?
A: デスクトップアプリの方が、通知機能が充実していて、オフラインでも一部機能が使えます。頻繁に使うなら、デスクトップアプリがおすすめです。
Q: 複数のワークスペースを同時に使える?
A: はい、Slackアプリは複数のワークスペースに同時にサインインできます。左サイドバーで切り替えられます。
まとめ
SlackのダウンロードとMSIX版・EXE版の違いについて解説しました。
重要なポイントをおさらいしましょう。
- Slackには主にMSIX版(Microsoft Store)とEXE版(従来型)がある
- MSIX版は自動更新が確実で、初心者向け
- EXE版は互換性が高く、企業環境向け
- どちらも機能は同じで、無料で使える
- インストールは数分で完了
- 複数のワークスペースに参加できる
個人利用ならMSIX版、企業利用ならEXE版がおすすめです。
どちらを選んでも、Slackの便利な機能はすべて使えます。この記事を参考に、あなたに最適なバージョンを選んでください。
快適なチームコミュニケーションをお楽しみください!

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