Slackを導入したばかりの方からよく聞く質問があります。
「チャンネルって何個くらい作ればいいの？」
「パブリックとプライベート、どっちにすればいいの？」
「チャンネル名ってどう付ければいいの？」
実は、チャンネルはSlackを使いこなす上で最も重要な機能です。
この記事では、チャンネル作成の基本から応用テクニックまで、初心者でも迷わないように丁寧に解説していきますね。
チャンネルって何？なぜ必要なの？
まず基本から確認しましょう。
チャンネルとは？
Slackの中に作る「話題ごとの部屋」のこと。プロジェクトやチーム、トピック別に会話を分けられます。
例えば：
- #営業部：営業チームのやり取り専用
- #project-新商品開発：新商品開発プロジェクト専用
- #雑談：仕事以外のカジュアルな話題用
なぜチャンネルが必要なの？
すべての会話を1つの場所でやると、情報が埋もれて見つかりません。チャンネルで話題を分ければ、必要な情報がすぐに見つかります。
また、関係者だけを集められるので、無関係な人に通知が飛ばず、みんなが快適に使えます。
チャンネルの種類：パブリックとプライベートの違い
チャンネルには2種類あります。
パブリックチャンネル
特徴
- ワークスペースのメンバー全員が見られる
- 誰でも自由に参加・退出できる
- 検索で見つけられる
- チャンネル名の前に「#」がつく（例：#営業部）
使うべき場面
- プロジェクトの進捗共有
- 部門全体の連絡
- 情報共有を重視したい話題
- 後から検索できるようにしたい内容
プライベートチャンネル
特徴
- 招待されたメンバーだけが見られる
- 検索にも出てこない
- チャンネル名の前に鍵マーク🔒がつく
使うべき場面
- 機密情報を扱う話題
- 人事評価や採用面接
- 経営層だけの会議
- 一部のメンバーだけで進めたい企画
重要な注意点
一度プライベートチャンネルとして作ったものを、後からパブリックに変更することはできません。逆（パブリック→プライベート）は可能ですが、1度しか変更できないので慎重に決めましょう。
基本的には「迷ったらパブリック」がおすすめです。情報共有と透明性を重視するのがSlackの基本思想なので。
チャンネル作成の手順【PC版】
それでは実際に作ってみましょう。
ステップ1：チャンネル作成画面を開く
- 画面左のサイドバーにある「チャンネル」の右側の「+」マークをクリック
- 「チャンネルを作成する」を選択
または、サイドバーの「+」ボタンから「チャンネル」を選択する方法もあります。
ステップ2：チャンネル名と説明を入力
チャンネル名の入力
- 80文字まで入力可能
- 使える文字：日本語、英小文字、数字、ハイフン（-）、アンダーバー（_）
- 使えない文字：スペース、ピリオド、句読点、大文字
例：良いチャンネル名
営業部project-新商品support-2024雑談_アニメ
説明（任意だけど入力推奨）
チャンネルの目的を簡潔に書きましょう。後から参加する人が「このチャンネルは何の話題？」とすぐわかります。
例：
- 「営業部全体での情報共有・相談用チャンネルです」
- 「2024年春発売予定の新商品開発プロジェクト専用」
ステップ3：公開範囲を選択
「プライベートチャンネルにする」のトグルボタンで選択します。
- オフ（デフォルト）：パブリックチャンネル
- オン：プライベートチャンネル
ステップ4：作成ボタンをクリック
「作成」ボタンを押せば完成です！
ステップ5：メンバーを追加（任意）
チャンネル作成直後に、メンバー追加画面が表示されます。
パブリックチャンネルの場合
- 「メンバーをすべて追加」ボタンが表示される
- 全員に通知を送りたくない場合は「今はスキップ」を選択
プライベートチャンネルの場合
- 個別にメンバーを選択して招待
- 後からでも追加可能
メンバー追加は後からでもできるので、「今はスキップ」でもOKです。
チャンネル作成の手順【スマホ版】
スマホアプリでも簡単に作れます。
iPhone・Androidの手順
- ホームタブを開く
- 「チャンネル」の右にある「+」マークをタップ
- 「チャンネルを作成」をタップ
- チャンネル名を入力
- 「次へ」をタップ
- 公開範囲を選択（パブリック/プライベート）
- 「作成」をタップ
PC版と基本的な流れは同じですが、スマホでは「チャンネルテンプレート」が使えない点に注意してください。
チャンネルテンプレート機能を使うと超便利！【有料プラン】
有料プランを使っている方は、「チャンネルテンプレート」機能が使えます。
チャンネルテンプレートとは？
プロジェクト管理や承認フロー、オンボーディングなど、よくある用途向けに、Canvas、リスト、ワークフローがセットになったテンプレートのこと。
ゼロから作るより圧倒的に早く、最初から実用的な構成ができています。
主なテンプレート例
- プロジェクト管理
- プロジェクト概要Canvas
- タスク管理リスト
- タスク更新時の自動通知ワークフロー
- 承認フロー
- 申請フォーム
- 承認状況トラッキングリスト
- 承認完了時の自動通知
- 新メンバーオンボーディング
- オンボーディングガイドCanvas
- 必要書類リスト
- ウェルカムメッセージ自動送信
テンプレートの使い方
- 「+」ボタンから「チャンネル」を選択
- 「テンプレートから作成」を選択
- 使いたいテンプレートを選ぶ
- チャンネル名などを設定
- 「作成」をクリック
あとはテンプレートの内容をカスタマイズするだけ。めちゃくちゃ時短になります。
後からメンバーを追加する方法
チャンネル作成後にメンバーを追加したい場合の手順です。
PC版
- 該当チャンネルを開く
- 画面右上のメンバーアイコン（複数の人のマーク）をクリック
- 「メンバーを追加」をクリック
- 追加したい人の名前またはメールアドレスを入力
- 「追加」をクリック
スマホ版
- チャンネルを開く
- チャンネル名をタップ
- 「設定と詳細」をタップ
- 「メンバーを追加」をタップ
- メンバーを選択して追加
チャンネル名の付け方のコツ
チャンネルが増えてくると、探すのが大変になります。命名規則を決めておくと便利です。
おすすめの命名パターン
プロジェクト系
project-商品名prj-2024春キャンペーン
部門・チーム系
営業部dev-frontend（開発チーム）
場所・拠点系
東京オフィスosaka-支社
期間限定
event-2024社員旅行tmp-緊急対応（終わったらアーカイブ）
雑談・趣味系
雑談hobby-カメラrandom（なんでもOK）
統一ルールを決めよう
チーム全体で命名規則を決めると、サイドバーでチャンネルが自動的にグループ化されて見やすくなります。
例：
- プロジェクト関連は全て
project-で始める - 部門名は
営業部開発部のように統一 - 雑談系は
雑談_で始める
接頭語（プレフィックス）を統一すると、同じ種類のチャンネルがサイドバーで並ぶので便利ですよ。
チャンネルを整理する方法【有料プラン】
有料プランでは、サイドバーに「セクション」を作って、チャンネルをグループ分けできます。
セクションの作り方
- サイドバーの「チャンネル」を右クリック
- 「新しいセクションを作成」を選択
- セクション名を入力（例：「進行中プロジェクト」「部門チャンネル」）
- チャンネルをドラッグ＆ドロップでセクションに移動
セクション例
- 最重要：毎日見るチャンネル
- プロジェクト：進行中のプロジェクト全部
- 部門：所属部門のチャンネル
- 顧客対応：クライアントとの共有チャンネル
- 雑談：カジュアルな話題
自分の役割に合わせてカスタマイズすれば、Slackが格段に使いやすくなります。
チャンネルの削除方法
間違えて作ってしまったチャンネルは削除できます。ただし、削除すると元に戻せないので注意が必要です。
削除手順
- 削除したいチャンネルを開く
- チャンネル名の右側「詳細」をクリック
- 「その他」→「その他のオプション」を選択
- 一番下の「このチャンネルを削除する」をクリック
- 確認画面で「はい、完全に削除します」を選択
- 「チャンネルを削除する」をクリック
削除の代わりにアーカイブも検討しよう
すでに会話が進んでいるチャンネルは、削除より「アーカイブ」がおすすめ。アーカイブすれば、過去のメッセージは検索できるまま保存され、新しい投稿だけができなくなります。
アーカイブ手順：
- チャンネルを開く
- 「詳細」→「その他」→「このチャンネルをアーカイブする」
チャンネル作成でよくある質問
Q. チャンネルは何個まで作れますか？
A. 上限はありません。ただし、作りすぎると管理が大変になります。本当に必要なものだけ作りましょう。
Q. チャンネル名は後から変更できますか？
A. できます。ワークスペースオーナー、管理者、チャンネル作成者なら変更可能です。
変更手順：
- チャンネルを開く
- チャンネル名をクリック
- 「編集」をクリック
- 新しい名前を入力して「変更を保存」
Q. 誰でもチャンネルを作れますか？
A. デフォルトでは、ゲスト以外のメンバーなら誰でも作れます。ただし、ワークスペースオーナーが権限を制限している場合もあります。
Q. #generalチャンネルは削除できますか？
A. できません。#generalはワークスペースのデフォルトチャンネルで、全メンバーが自動参加します。削除もプライベート化もできません。
Q. プライベートチャンネルを後からパブリックにできますか？
A. できません。逆（パブリック→プライベート）は1度だけ可能ですが、プライベート→パブリックは不可能です。
Q. チャンネルをコピーできますか？
A. 直接コピーする機能はありません。テンプレートを使うか、手動で同じ設定のチャンネルを作成する必要があります。
チャンネル作成のベストプラクティス
最後に、チャンネルを効果的に使うコツをまとめます。
1. 迷ったらパブリックで作る
情報共有と透明性がSlackの強みです。機密情報でなければパブリックで作りましょう。
2. 説明文は必ず書く
後から参加する人のために、チャンネルの目的を明記しましょう。
3. 命名規則を統一する
チーム全体でルールを決めると、チャンネル管理が楽になります。
4. 不要になったらアーカイブ
プロジェクト終了後のチャンネルは、削除でなくアーカイブがおすすめ。過去ログが検索できます。
5. チャンネルを作りすぎない
「このチャンネル、本当に必要？」と自問自答しましょう。既存チャンネルで代用できないか確認してから作成を。
6. Canvas機能を活用する
チャンネル作成後、Canvasに重要情報（プロジェクト概要、メンバー一覧、リンク集など）をまとめておくと便利です。
7. チーム人数に応じて調整
- 10人以下の小規模チーム：5〜10個程度
- 50人規模：20〜40個程度
- 500人以上：トピックを絞った専門チャンネルを増やす
人数が多いのにチャンネルが少なすぎると、1つのチャンネルで複数のトピックが混在して見づらくなります。
まとめ：チャンネルを使いこなしてSlackを快適に！
Slackのチャンネル作成について解説しました。
おさらい：チャンネル作成の基本手順
- サイドバーの「チャンネル」横の「+」をクリック
- 「チャンネルを作成する」を選択
- チャンネル名・説明を入力
- パブリック/プライベートを選択
- 「作成」をクリック
- 必要に応じてメンバーを追加
重要なポイント
- 迷ったらパブリックで作る
- 説明文は必ず書く
- 命名規則を統一する
- プライベート→パブリック変更は不可能
- 不要になったらアーカイブ
チャンネルを上手に使えば、Slackでのコミュニケーションが驚くほど快適になります。
最初は少なめに作って、必要に応じて増やしていくのがおすすめです。作りすぎて混乱するより、必要なものを厳選した方が、結果的に使いやすいワークスペースになりますよ。
さあ、今日からチャンネルを活用して、チームのコミュニケーションを加速させましょう！
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