「Slackのチャンネルって何?」
「チャンネルとワークスペースの違いがわからない」
Slackを使い始めたばかりだと、「チャンネル」という言葉に戸惑う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Slackのチャンネルとは何か、種類や作り方、効果的な使い方まで初心者向けにわかりやすく解説します。
Slackのチャンネルとは

チャンネルとは、Slackのワークスペース内に作成できる「会話の場所」のことです。
イメージとしては、会社の中にある「会議室」のようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。プロジェクトやトピック、チームごとに専用の部屋を用意して、関連するメンバーだけで会話できる仕組みです。
たとえば、ある会社のSlackでは以下のようにチャンネルを分けることができます。
- 営業チーム用のチャンネル
- 開発チーム用のチャンネル
- 特定のプロジェクト専用のチャンネル
- 社内連絡用のチャンネル
- 雑談用のチャンネル
このようにチャンネルを分けることで、話題が混ざらず、必要な情報を必要なメンバーだけで共有できます。
ワークスペースとチャンネルの違い
Slackを使う上で混乱しやすいのが「ワークスペース」と「チャンネル」の違いです。
ワークスペースは、会社やチーム全体を表す大きなグループです。たとえば「〇〇株式会社」というワークスペースを作り、社員全員を招待します。
チャンネルは、そのワークスペースの中に作る小さなグループです。部署やプロジェクトごとに会話の場所を分けるために使います。
| 項目 | ワークスペース | チャンネル |
|---|---|---|
| 役割 | 組織全体の場所 | 話題ごとの部屋 |
| 例え | 会社のビル全体 | ビル内の会議室 |
| 作成単位 | 会社・部門単位 | プロジェクト・チーム単位 |
チャンネルの種類
Slackのチャンネルには、大きく分けて2種類あります。
パブリックチャンネル
パブリックチャンネルは、ワークスペース内の誰でも自由に閲覧・参加できるチャンネルです。
チャンネル名の前に「#」マークが表示されます。
パブリックチャンネルの特徴
- ワークスペースのメンバーなら誰でも参加できる
- チャンネル内のメッセージを誰でも検索できる
- オープンな情報共有に向いている
向いている用途
- 全社連絡
- 部署やチームの日常的なやり取り
- 質問や相談の場
- 雑談
プライベートチャンネル
プライベートチャンネルは、招待されたメンバーだけが閲覧・参加できるチャンネルです。
チャンネル名の前に「🔒(鍵マーク)」が表示されます。
プライベートチャンネルの特徴
- 招待されたメンバーのみ参加可能
- 存在自体がメンバー以外には見えない
- 機密性の高い情報のやり取りに向いている
向いている用途
- 人事・経理など機密情報を扱う部署
- 経営会議や役員間のやり取り
- クライアントとの非公開プロジェクト
- 採用関連の連絡
注意点:パブリックとプライベートの変更
チャンネルの種類を変更する際は、以下の点に注意が必要です。
- パブリック → プライベートへの変更は可能(ただし1回のみ)
- プライベート → パブリックへの変更は不可
一度プライベートチャンネルとして作成すると、後からパブリックに変更することはできません。作成時によく考えて選択しましょう。
デフォルトで用意されているチャンネル
Slackのワークスペースを作成すると、最初から2つのチャンネルが用意されています。
#general
ワークスペースに参加したメンバーが自動的に追加されるチャンネルです。唯一、退出することができないチャンネルでもあります。
全員に知らせたい重要なお知らせや、全社的な連絡に使うのが一般的です。
#random
メンバー間での雑談や、業務に直接関係ない話題のためのチャンネルです。
こちらは退出することができます。使い方に決まりはありませんが、ちょっとした会話やランチの誘いなど、カジュアルなコミュニケーションに使われることが多いです。
チャンネルの作り方
新しいチャンネルを作成する手順を説明します。
パソコン(デスクトップ版)の場合
- 画面左側の「チャンネル」の横にある「+」をクリック
- 「チャンネルを作成する」を選択
- チャンネル名を入力(80文字まで、日本語・英小文字・数字・ハイフン・アンダーバーが使用可能)
- 必要に応じて「説明」を入力
- プライベートチャンネルにする場合は「プライベートチャンネルにする」をオンにする
- 「作成」をクリック
- メンバーを追加する画面が表示されたら、招待したいメンバーを選択
チャンネル名にはスペース、ピリオド、句読点は使用できません。
スマホアプリの場合
- 画面下部の「ホーム」タブをタップ
- 「チャンネル」の横にある「+」をタップ
- 「チャンネルを作成する」を選択
- チャンネル名と説明を入力
- 必要に応じて「プライベートチャンネル」をオンにする
- 「作成」をタップ
チャンネルへの参加方法
すでに存在するチャンネルに参加する方法です。
パブリックチャンネルに参加する
- 画面左側の「チャンネル」をクリック
- 「チャンネル一覧」または「チャンネルを検索する」を選択
- 参加したいチャンネルを見つけてクリック
- 「チャンネルに参加する」をクリック
プライベートチャンネルに参加する
プライベートチャンネルは検索しても表示されません。参加するには、すでにチャンネルに参加しているメンバーから招待してもらう必要があります。
チャンネルの効果的な使い方
チャンネルを上手に活用するためのポイントを紹介します。
わかりやすい名前をつける
チャンネルが増えてくると、目的のチャンネルを探すのが大変になります。誰が見てもわかる名前をつけましょう。
命名のコツ
- プレフィックス(接頭語)を統一する
- 目的や内容が一目でわかるようにする
命名例
| 用途 | チャンネル名の例 |
|---|---|
| プロジェクト | #proj-新規サービス開発 |
| チーム | #team-営業部 |
| 話題別 | #topic-勉強会 |
| お知らせ | #announce-全社連絡 |
| 雑談 | #fun-ランチ |
チャンネルに説明を追加する
チャンネルを作成するときに「説明」を入力しておくと、後から参加するメンバーもチャンネルの目的がわかりやすくなります。
たとえば「このチャンネルは〇〇プロジェクトの進捗共有用です。毎週月曜に週報を投稿してください」のように具体的に書いておくと便利です。
トピックを設定する
チャンネルには「トピック」を設定できます。トピックはチャンネル名の下に表示され、現在の状況や重要な情報をメンバーに伝えるのに役立ちます。
たとえば「次回ミーティング:12/10(火)14:00」のように設定しておくと、チャンネルを開くたびに確認できます。
必要に応じてチャンネルを整理する
使わなくなったチャンネルはアーカイブすることで、チャンネル一覧をすっきり保てます。アーカイブしたチャンネルは検索可能なので、過去の会話を確認することもできます。
チャンネルでできること

チャンネル内では、さまざまなコミュニケーションが可能です。
メッセージの送信
テキストメッセージを送信できます。絵文字やリアクションを使ってカジュアルにやり取りすることもできます。
ファイルの共有
画像、PDF、Wordファイルなど、さまざまなファイルをチャンネル内で共有できます。共有したファイルは後から検索することも可能です。
メンション
特定のメンバーに通知を送りたいときは「@ユーザー名」でメンションできます。チャンネル全員に通知したい場合は「@channel」や「@here」を使います。
- @channel:チャンネル内の全メンバーに通知(オフラインの人にも届く)
- @here:チャンネル内でオンラインのメンバーにのみ通知
スレッド
メッセージに対して返信する場合、スレッド機能を使うとメインの会話を整理できます。元のメッセージにカーソルを合わせ、「スレッドで返信する」をクリックすると、そのメッセージに紐づいた形で返信できます。
音声・ビデオ通話
チャンネル内で音声通話やビデオ通話を開始することもできます(ハドルミーティング機能)。ちょっとした相談や打ち合わせに便利です。
チャンネルに関するよくある疑問
チャンネルは誰でも作成できる?
デフォルトでは、ゲストを除くワークスペースのメンバー全員がパブリックチャンネルを作成できます。ただし、ワークスペースのオーナーや管理者が権限を制限している場合は作成できないこともあります。
チャンネルから退出できる?
general以外のチャンネルからは自由に退出できます。チャンネル名をクリックして詳細を開き、「チャンネルを退出する」を選択します。
チャンネルを削除するとどうなる?
チャンネルを削除すると、そのチャンネル内のメッセージやファイルもすべて削除されます。削除は取り消せないため、使わなくなったチャンネルは削除ではなく「アーカイブ」することをおすすめします。
プライベートチャンネルに招待されたのに見つからない
プライベートチャンネルは招待されるとチャンネル一覧に自動で表示されます。表示されない場合は、Slackを再起動してみてください。それでも見つからない場合は、招待した人に確認しましょう。
まとめ
Slackのチャンネルは、話題やプロジェクトごとに会話を整理するための機能です。
ポイントをおさらいすると以下の通りです。
- チャンネルはワークスペース内に作る「会話の場所」
- パブリックチャンネルは誰でも参加可能、プライベートチャンネルは招待制
- プライベートからパブリックへの変更はできない
- わかりやすいチャンネル名と説明をつけることが大切
- 不要になったチャンネルはアーカイブで整理
チャンネルを上手に活用することで、チーム内のコミュニケーションがスムーズになり、必要な情報を必要なメンバーと効率よく共有できます。まずは基本的な使い方を覚えて、少しずつ活用の幅を広げていきましょう。

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