「会社のPCにアプリをインストールできない」「一時的に別のパソコンからSlackにアクセスしたい」そんな状況に直面したことはありませんか?
Slackはデスクトップアプリだけでなく、Webブラウザからも利用できます。アプリをインストールする必要がないため、制限のあるパソコンや、一時的に使うデバイスでも気軽にアクセスできるんですよね。ブラウザ版でも、基本的な機能はほぼすべて使えます。
この記事では、Slackにブラウザからログインする方法から、ログインできない時の対処法、ブラウザ版の便利な使い方まで、分かりやすく解説していきます。
Slackのブラウザ版(Web版)とは?基本を理解しよう

まずは、ブラウザ版Slackの特徴を確認しましょう。
ブラウザ版Slackの概要
Webブラウザ上で動作するSlackのことです。
基本情報
- アクセス先:slack.com
- 対応ブラウザ:Chrome、Firefox、Safari、Edge
- インストール不要
- アカウントがあればすぐに使える
- デスクトップアプリとほぼ同じ機能
ブラウザさえあれば、どのデバイスからでもアクセスできます。
デスクトップアプリとの違い
主な違いを理解しておきましょう。
ブラウザ版の特徴
- インストール不要
- ブラウザのタブで動作
- 複数のワークスペースを同時に開ける(タブ機能)
- ブラウザの通知設定に依存
- ブラウザを閉じると終了
デスクトップアプリの特徴
- インストールが必要
- 独立したウィンドウで動作
- システム通知が使える
- オフラインでも一部機能が使える
- バックグラウンドで常駐可能
基本的な機能はほぼ同じですが、細かな使い勝手が異なります。
ブラウザ版が向いている場面
どんな時にブラウザ版を使うべきか。
おすすめの使用シーン
- アプリのインストールが制限されているPC
- 外出先や一時的に使うデバイス
- 複数のワークスペースを頻繁に切り替える
- ストレージ容量を節約したい
- 異なるブラウザプロファイルで複数アカウントを使い分ける
アプリをインストールできない環境では、ブラウザ版が唯一の選択肢になりますね。
Slackにブラウザからログインする基本手順
実際のログイン方法を段階的に見ていきましょう。
初めてログインする場合
Slackをブラウザで開く基本的な手順です。
ステップ1:Slack公式サイトにアクセス
- Webブラウザを開く(Chrome、Firefox、Safariなど)
- アドレスバーに「slack.com」と入力
- Enterキーを押す
または、検索エンジンで「Slack」と検索して公式サイトにアクセスします。
ステップ2:サインインを選択
- トップページ右上の「サインイン」または「Sign In」をクリック
- ログインページに移動
ステップ3:ワークスペースのURLまたはメールアドレスを入力
2つの方法があります。
方法A:ワークスペースのURLを入力
- 「ワークスペースのURLを入力」欄に入力
- 例:yourcompany.slack.com
- 「続行」または「Continue」をクリック
方法B:メールアドレスで検索
- 「メールアドレスで検索」を選択
- 登録しているメールアドレスを入力
- 「次へ」をクリック
- 参加しているワークスペースの一覧が表示される
- アクセスしたいワークスペースを選択
ステップ4:認証情報を入力
- メールアドレスとパスワードを入力
- 「サインイン」をクリック
または
- Google、Apple、Microsoftアカウントでサインインを選択
- 各アカウントで認証
ステップ5:ログイン完了
- ワークスペースが開く
- チャンネルやダイレクトメッセージが表示される
これで、ブラウザ版Slackが使えるようになります。
直接ワークスペースのURLにアクセスする方法
ワークスペースのURLが分かっている場合は、さらに簡単です。
手順
- ブラウザのアドレスバーにワークスペースのURLを直接入力
- 例:https://yourcompany.slack.com
- Enterキーを押す
- ログインページが表示される
- 認証情報を入力してサインイン
この方法が最も早くアクセスできますよ。
ログイン状態を保持する設定
毎回ログインするのが面倒な場合の設定です。
自動ログインの有効化
- ログイン画面で「ログイン状態を保持する」にチェック
- または「Remember me」にチェック
- サインインを実行
次回からは、同じブラウザでアクセスすると自動的にログインされます。
注意点
- 共有PCでは使用しない
- セキュリティリスクがあることを理解する
- 定期的にログアウトを推奨
複数のワークスペースにログインする方法
複数の組織のSlackを使い分ける場合の方法です。
同じブラウザで複数ワークスペースを開く
ブラウザのタブ機能を使います。
手順
- 最初のワークスペースにログイン
- 新しいタブを開く(Ctrl + T または Command + T)
- 2つ目のワークスペースのURLにアクセス
- 別のアカウントでログイン
- 必要に応じて3つ目、4つ目も同様に開く
複数のタブで異なるワークスペースを同時に表示できます。
ブラウザのプロファイル機能を使う
完全に分離して管理したい場合に便利です。
Google Chromeの例
- Chromeの右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「追加」を選択
- 新しいプロフィールを作成
- プロフィールごとに異なるSlackアカウントでログイン
Firefoxの例
- 「about:profiles」にアクセス
- 新しいプロフィールを作成
- プロフィールを切り替えて使用
プロフィールを分けると、ログイン情報や設定も完全に独立します。
ワークスペース切り替えの便利な方法
ログイン済みのワークスペース間を素早く移動できます。
Slackの切り替え機能
- 画面左上のワークスペース名をクリック
- 「別のワークスペースにサインイン」を選択
- 以前にログインしたワークスペースの一覧が表示される
- 切り替えたいワークスペースを選択
ブックマークに各ワークスペースのURLを保存しておくと、さらに便利です。
ログインできない時のトラブルシューティング

よくある問題と解決方法を紹介します。
原因1:パスワードを忘れた
最も一般的な問題です。
パスワードリセットの手順
- ログイン画面で「パスワードを忘れた場合」をクリック
- 登録メールアドレスを入力
- 送信をクリック
- メールでパスワードリセットリンクが届く
- リンクをクリックして新しいパスワードを設定
メールが届かない場合
- 迷惑メールフォルダを確認
- 正しいメールアドレスを入力しているか確認
- 数分待ってから再度試す
原因2:ワークスペースのURLが分からない
どのSlackにアクセスすべきか分からない場合です。
確認方法
- 以前に受信したSlackからのメール通知を探す
- メール内のリンクからワークスペースを確認
- または同僚に聞く
- メールアドレスで検索(ログイン画面から)
メール検索の手順
- slack.com/signにアクセス
- 「メールアドレスで検索」を選択
- メールアドレスを入力
- 参加しているワークスペースが表示される
原因3:「このワークスペースにアクセスできません」と表示される
アクセス権限の問題です。
考えられる理由
- ワークスペースから削除された
- アカウントが無効化された
- 招待が期限切れ
- 正しいワークスペースではない
対処法
- ワークスペースの管理者に連絡
- 再度招待してもらう
- 正しいワークスペースURLか確認
原因4:2段階認証コードが届かない
セキュリティ設定の問題です。
対処法
- 認証アプリ(Google Authenticator、Authyなど)を確認
- バックアップコードを使用
- SMSが届くまで待つ(数分かかることも)
- 電話番号が正しいか確認
バックアップコードの使用
- ログイン画面で「バックアップコードを使用」を選択
- 保存していたコードを入力
バックアップコードは初期設定時に必ず保存しておきましょう。
原因5:ブラウザの問題
ブラウザ自体に問題がある場合です。
対処法
- キャッシュとCookieをクリア
- Chrome:設定→プライバシーとセキュリティ→閲覧履歴データの削除
- Firefox:設定→プライバシーとセキュリティ→Cookieとサイトデータ
- 別のブラウザで試す
- Chromeで失敗したらFirefoxで試す
- シークレットモード/プライベートブラウズを使う
- Ctrl + Shift + N(Chrome)
- Ctrl + Shift + P(Firefox)
- ブラウザを最新版に更新
- ブラウザ拡張機能を無効化
- 広告ブロッカーなどが干渉している可能性
原因6:ネットワーク接続の問題
インターネット接続自体の問題です。
確認方法
- 他のWebサイトが開けるか確認
- Wi-Fiまたは有線接続を確認
- ルーターを再起動
- VPNを使用している場合は一時的にオフ
企業ネットワークの場合、ファイアウォールでSlackがブロックされている可能性もあります。
ブラウザ版Slackの便利な機能と設定
より快適に使うための設定を紹介します。
通知設定の調整
ブラウザでの通知を最適化します。
ブラウザ通知の許可
- Slackにログイン
- 通知の許可を求めるポップアップが表示される
- 「許可」をクリック
ブラウザ側の設定(Chrome)
- アドレスバーの左側の鍵アイコンをクリック
- 「通知」の権限を「許可」に設定
Slack側の通知設定
- 左上のワークスペース名をクリック
- 「環境設定」を選択
- 「通知」をクリック
- 通知のタイミングや範囲を設定
ショートカットキーの活用
キーボードで素早く操作できます。
便利なショートカット
- Ctrl + K(Command + K) – クイックスイッチャー(チャンネル検索)
- Ctrl + /(Command + /) – ショートカット一覧を表示
- Alt + ↑/↓ – チャンネル間の移動
- Alt + Shift + ↑/↓ – 未読メッセージへジャンプ
- Ctrl + F(Command + F) – 検索
ショートカットを覚えると、作業効率が大幅に向上しますよ。
ブックマーク機能の活用
頻繁に使うワークスペースをブックマークしましょう。
ブックマーク登録
- Slackのワークスペースを開く
- Ctrl + D(Command + D)を押す
- ブックマーク名を分かりやすく編集
- 保存
ブックマークバーに整理
複数のワークスペースを「Slack」フォルダにまとめると便利です。
ダークモードの設定
目の疲れを軽減できます。
設定方法
- 左上のワークスペース名をクリック
- 「環境設定」を選択
- 「テーマ」をクリック
- 「ダーク」を選択
ブラウザのダークモードに自動的に合わせる設定もあります。
ホーム画面への追加(PWA)
アプリのように使えるようにする方法です。
Chrome/Edgeの場合
- Slackをブラウザで開く
- アドレスバーの右側にある「インストール」アイコンをクリック
- 「インストール」を確定
これで、デスクトップアプリのように単独ウィンドウで起動できます。
ブラウザ版のメリットとデメリット

客観的に評価しましょう。
メリット
ブラウザ版の利点です。
主な利点
- インストール不要 – すぐに使い始められる
- ストレージ節約 – ディスク容量を消費しない
- クロスプラットフォーム – どのOSでも同じように使える
- 複数ワークスペース管理が簡単 – タブで切り替え可能
- 常に最新版 – 自動更新の必要なし
- 一時的な使用に最適 – 他人のPCでも気軽に使える
デメリット
気になる点もあります。
主な欠点
- 通知が制限される – ブラウザを閉じると通知が来ない
- パフォーマンス – アプリより若干重いことがある
- オフライン機能なし – ネット接続必須
- メモリ消費 – ブラウザのタブが増えると重くなる
- ショートカットの制限 – 一部の機能が使えない
- 自動起動できない – 起動時に自動で開けない
どちらを使うべきか
状況に応じて使い分けるのがベストです。
ブラウザ版がおすすめ
- 一時的に別のPCを使う時
- インストール権限がない環境
- 複数ワークスペースを頻繁に切り替える
- ストレージ容量が限られている
デスクトップアプリがおすすめ
- メインで使うデバイス
- 常時Slackを監視したい
- 通知を確実に受け取りたい
- オフラインでも一部機能を使いたい
セキュリティ対策とプライバシー保護
ブラウザ版を安全に使うための注意点です。
共有PCでの使用時の注意
他人も使うパソコンでは特に注意が必要です。
必ず実行すべきこと
- 使用後は必ずログアウト
- 左上のワークスペース名→「○○からサインアウト」
- 「ログイン状態を保持する」をオフ
- ログイン時にチェックを外す
- ブラウザを完全に閉じる
- すべてのタブを閉じる
- 可能ならプライベートブラウズモードを使用
- 履歴やCookieが残らない
パスワード管理
強固なパスワードを使いましょう。
推奨するパスワード
- 12文字以上
- 英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせ
- 他のサービスと同じパスワードを使わない
- パスワードマネージャーで管理
2段階認証の設定
アカウントのセキュリティを強化します。
設定方法
- デスクトップまたはモバイルアプリで設定が必要
- 「環境設定」→「アカウント」→「2段階認証を有効にする」
- 認証アプリをスキャンまたはSMSを選択
- バックアップコードを必ず保存
2段階認証を設定すると、不正アクセスのリスクが大幅に減ります。
疑わしいアクティビティの確認
不正ログインがないかチェックしましょう。
確認方法
- 「環境設定」→「アカウント」を開く
- 「セッション履歴」または「アクティビティログ」を確認
- 見覚えのない場所やデバイスからのアクセスがないか確認
- 疑わしい場合はすぐにパスワード変更
まとめ:ブラウザ版Slackは手軽で便利な選択肢
Slackのブラウザログインについて解説してきました。
この記事のポイント:
- Slackはブラウザから slack.com でアクセス可能
- インストール不要で、どのデバイスからでも使える
- ワークスペースURLまたはメールアドレスでログイン
- 複数ワークスペースはタブやプロフィール機能で管理
- ログインできない場合はキャッシュクリアやパスワードリセット
- ブラウザ通知を許可すれば通知も受け取れる
- 共有PCでは必ずログアウトが必須
- デスクトップアプリと使い分けるのがベスト
ブラウザ版Slackは、アプリをインストールできない環境や、一時的に別のデバイスを使う時に非常に便利です。基本的な機能はデスクトップアプリとほぼ同じなので、安心して使えますよ。
ただし、セキュリティには十分注意して、特に共有PCでは使用後に必ずログアウトすることを忘れないでください。自分の使用環境に合わせて、ブラウザ版とアプリ版を使い分けて、快適なSlackライフを送りましょう!


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