「Slackのステータスがずっと離席中のままで、アクティブに戻らない」「作業しているのに離席中になってしまう」そんな経験はありませんか?
Slackは自動的にログイン状態を判断していますが、意図せず離席中のままになってしまうことがあります。これは仕事の評価に影響する可能性もあるため、正しく理解して対処することが大切です。
この記事では、Slackのステータスが離席中になる仕組み、戻らない原因、手動でアクティブに戻す方法、そして根本的な解決策まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
Slackのログイン状態(アクティブ/離席中)の基本

まず、仕組みを理解しましょう。
ログイン状態とは
Slackには、あなたの現在の状況を示すログイン状態があります。
2つの状態:
- アクティブ(Active)
- 緑色の丸 ●
- 現在Slackを使用中
- すぐに返信できる状態
- 離席中(Away)
- 空の丸 ○
- Slackを使用していない
- すぐには返信できない状態
ログイン状態とステータスの違い
多くの人が混同していますが、これらは別の機能です。
ログイン状態(緑の丸 vs 空の丸):
- 自動または手動で設定
- アクティブか離席中か
- 名前の横の丸マークで表示
ステータス(絵文字とメッセージ):
- 手動で設定
- 「会議中」「ランチ中」「休暇中」など
- 絵文字とテキストで表示
おやすみモード(Do Not Disturb):
- 通知を一時停止
- 名前の横に「z」マークが表示
- ログイン状態とは独立
Slackが離席中になる条件
自動的に離席中になるタイミングを理解しましょう。
デスクトップアプリの場合
離席中になる条件:
- 10分間操作がないと自動的に離席中に変わります
操作とは:
- マウスの移動
- キーボードの入力
- Slack内でのクリック
注意点:
- Slackアプリ以外での作業は「操作」にカウントされない
- 他のアプリを使っていても、Slackを操作していなければ離席中になる
Webブラウザ版の場合
離席中になる条件:
- ブラウザが10分間非アクティブだと離席中になります
非アクティブとは:
- Slackのタブを開いていない
- 別のタブを見ている
- ブラウザを最小化している
モバイルアプリの場合
離席中になる条件:
- アプリを閉じたとき
- 別のアプリに切り替えたとき
- 画面をロックしたとき
- バックグラウンドに移行したとき
重要:
モバイルアプリはバックグラウンドで動いていても「離席中」になります。
複数デバイスを使用している場合
最後にアクティブだったデバイスの状態が反映されます。
例:
- デスクトップで作業中 → アクティブ
- デスクトップを10分放置 → 離席中
- スマホでSlackを開く → アクティブに戻る
- スマホを閉じる → 離席中に戻る
ずっと離席中のまま戻らない原因
よくある原因を見ていきましょう。
原因1:手動で「離席中」に設定している
症状:
- 何をしても離席中のまま
- Slackを操作しても変わらない
原因:
過去に手動で「離席中」に設定して、そのままになっている。
確認方法:
- 画面右上のプロフィール写真をクリック
- 「ログイン状態をアクティブに変更」が表示されていれば、手動設定されている
原因2:PCがスリープモードまたは省電力モード
症状:
- PCは動いているのに離席中になる
- 作業中なのに10分で離席中になる
原因:
- PCの省電力設定
- ディスプレイの自動オフ
- スリープモード
原因3:Slackアプリが完全に終了している
症状:
- ずっと離席中のまま
- 通知も来ない
原因:
- Slackアプリを終了してしまった
- タスクバー/メニューバーにも表示されていない
原因4:ブラウザのタブが非アクティブ
症状:
- Webブラウザ版で離席中になる
- 他のタブで作業中
原因:
- Slackのタブを開いていない
- 別のタブで作業している
原因5:ネットワーク接続の問題
症状:
- 離席中のまま変わらない
- メッセージの送信も遅い
原因:
- インターネット接続が不安定
- Slackサーバーとの接続が切れている
原因6:複数のワークスペースにサインイン
症状:
- 一部のワークスペースだけ離席中
- 切り替えると離席中になる
原因:
複数ワークスペースの場合、現在表示されているワークスペースのみがアクティブになります。
原因7:おやすみモードが有効
症状:
- 名前の横に「z」マークが表示されている
- 通知が来ない
原因:
おやすみモードが有効になっている。
注意:
おやすみモードとログイン状態は別の機能ですが、混同されやすいです。
手動で離席中からアクティブに戻す方法
すぐに実践できる方法を解説します。
デスクトップアプリの場合
ステップ1:プロフィール写真をクリック
画面右上のプロフィール写真をクリックします。
ステップ2:アクティブに設定
「ログイン状態をアクティブに変更」をクリックします。
結果:
- 名前の横の丸マークが緑色 ● になります
- 周りからアクティブと表示されます
モバイルアプリの場合
iPhone/iPad:
- Slackアプリを開く
- 画面下部の「あなた」タブをタップ
- 「ログイン状態をアクティブに変更」をタップ
Android:
- Slackアプリを開く
- 画面上部のプロフィール写真をタップ
- 「ログイン状態をアクティブに変更」をタップ
Webブラウザ版の場合
デスクトップアプリと同じ手順です:
- 画面右上のプロフィール写真をクリック
- 「ログイン状態をアクティブに変更」をクリック
自動的に離席中になるのを防ぐ方法
根本的な解決策を見ていきましょう。
方法1:PCのスリープ設定を変更する
Windows:
- 設定 > システム > 電源とスリープ
- 「スリープ」を「なし」に設定
- または、十分に長い時間(例:2時間)に設定
Mac:
- システム設定 > ディスプレイ
- 「ディスプレイをオフにする」のスライダーを調整
- または、システム設定 > バッテリー > 電源アダプタ
- 「ディスプレイをオフにする」を調整
注意点:
- バッテリー消費が増える
- 会社のポリシーに反する可能性がある
方法2:定期的にSlackを操作する
10分ごとに何か操作する:
- メッセージを送信
- チャンネルを確認
- ステータスを更新
メリット:
- 追加のツール不要
- 安全で確実
デメリット:
- 手間がかかる
- 作業の邪魔になる
方法3:モバイルアプリを併用する
やり方:
- スマホでSlackアプリを開く
- 充電ケーブルに接続
- 画面を常にオンにする設定
- Slackを開いたまま放置
メリット:
- PCから離れてもアクティブ
- 追加のツール不要
デメリット:
- スマホのバッテリーに悪い
- 画面の焼き付きリスク
方法4:複数のデバイスで同時にログイン
やり方:
- デスクトップ
- ブラウザ
- モバイル
のうち、少なくとも1つでアクティブな状態を保つ。
方法5:ブラウザの自動更新を設定(Webブラウザ版)
Firefox + Tab Reloaderアドオン:
- Firefoxをインストール
- Tab Reloaderアドオンをインストール
- Slackのタブで自動更新を設定(例:5分ごと)
メリット:
- 自動的にページが更新されアクティブ状態を保つ
デメリット:
- Firefoxのみ
- ページ更新時に作業が中断される可能性
重要な注意事項
倫理的な問題:
これらの方法は「働いているように見せかける」ために使うべきではありません。
適切な使用例:
- 電話中や会議中で席を離れている
- 資料作成などSlack以外の作業をしている
- 実際に働いているが、PCの設定で離席中になってしまう
不適切な使用例:
- 実際には仕事をしていない
- 監視をごまかす目的
離席中のままでいることのメリット
実は、離席中もうまく使えば便利です。
メリット1:集中作業の時間を確保
離席中 = 集中中というサイン
- メッセージの返信を急がれない
- 「今は返信できない」と伝えられる
- 深い作業に没頭できる
メリット2:勤務時間外の境界線
休憩中や勤務時間外:
- 離席中にすることで「今は対応できない」と示せる
- ワークライフバランスの確保
メリット3:正直なコミュニケーション
ステータスを正直に表示:
- 期待値の調整
- チーム内の信頼構築
- 不要な監視文化の防止
おやすみモードとの組み合わせ
より効果的に使いましょう。
おやすみモードとは
Do Not Disturb(DND)モード:
- 通知を一時停止する機能
- 名前の横に「z」マーク
設定方法
ステップ1:プロフィール写真をクリック
画面右上のプロフィール写真をクリック。
ステップ2:おやすみモードを設定
「通知を一時停止する」を選択:
- 20分間
- 1時間
- 2時間
- 4時間
- 明日まで
- カスタム
ステップ3:スケジュール設定(オプション)
- 「通知スケジュールを設定」をクリック
- 毎日の開始・終了時刻を設定
- 週末のスケジュールも設定可能
離席中 + おやすみモードの組み合わせ
ランチ休憩:
- ログイン状態:離席中
- おやすみモード:1時間
- ステータス:「🍴 ランチ中」
勤務時間外:
- ログイン状態:離席中
- おやすみモード:明日まで
- ステータス:「勤務時間外」
集中作業:
- ログイン状態:アクティブ
- おやすみモード:2時間
- ステータス:「🎯 集中作業中」
トラブルシューティング
問題が解決しない場合の対処法です。
問題1:手動でアクティブに設定しても離席中に戻る
原因:
- 10分間操作がない
- PCがスリープモード
- ネットワーク接続の問題
解決策:
対処法1:定期的に操作する
10分以内に何か操作する。
対処法2:スリープ設定を変更
PCのスリープ時間を延長または無効化。
対処法3:ネットワークを確認
Wi-Fi接続が安定しているか確認。
問題2:Slackアプリが起動しているのに離席中
原因:
- アプリがバックグラウンドで動いていない
- システムリソースが不足
- Slackアプリの不具合
解決策:
対処法1:アプリを再起動
- Slackアプリを完全に終了
- もう一度起動
対処法2:システムを再起動
PCまたはスマホを再起動。
対処法3:アプリを再インストール
- Slackアプリをアンインストール
- 最新版をインストール
問題3:ブラウザ版でずっと離席中
原因:
- Slackのタブが非アクティブ
- ブラウザの拡張機能が干渉
- キャッシュの問題
解決策:
対処法1:タブをアクティブに保つ
Slackのタブを表示したままにする。
対処法2:拡張機能を無効化
- 一時的にブラウザ拡張機能を無効化
- Slackが正常に動作するか確認
対処法3:キャッシュをクリア
- ブラウザのキャッシュと Cookie をクリア
- Slackに再ログイン
問題4:モバイルアプリで常に離席中
原因:
- アプリがバックグラウンドで停止
- バッテリー節約モード
- 通知設定の問題
解決策:
対処法1:バックグラウンド実行を許可
iPhone:
- 設定 > 一般 > Appのバックグラウンド更新
- Slackをオンにする
Android:
- 設定 > アプリ > Slack
- バッテリー > バックグラウンド使用を許可
対処法2:バッテリー節約モードを無効化
省電力モードをオフにする。
問題5:複数ワークスペースで一部だけ離席中
原因:
現在表示していないワークスペースは自動的に離席中になります。
解決策:
対処法1:切り替えて手動設定
- 該当のワークスペースに切り替え
- 手動でアクティブに設定
対処法2:複数デバイスを使う
デバイスごとに異なるワークスペースを表示。
注意:
これは仕様なので、完全には防げません。
問題6:ネットワーク接続は正常だが離席中
原因:
- Slackサーバーの問題
- ファイアウォールの設定
- VPNの干渉
解決策:
対処法1:Slackステータスを確認
https://status.slack.com/ でサービス状態を確認。
対処法2:ファイアウォール設定を確認
会社のITサポートに相談。
対処法3:VPNを切断
一時的にVPNを切断して確認。
よくある質問(FAQ)
Q1. ログイン状態を常にアクティブに固定できますか?
A. 公式機能では固定できません。
Slackには「常にアクティブ」という設定はありません。
理由:
- 正確なログイン状態を示すため
- チーム内のコミュニケーションの質を保つため
代替案:
- 手動でアクティブに設定(10分ごとに自動で離席中に戻る)
- 定期的に操作する
- 複数デバイスを併用
Q2. 離席中だとメッセージは届きませんか?
A. メッセージは正常に届きます。
離席中でも:
- メッセージは受信されます
- 通知も届きます(おやすみモードでなければ)
- 未読バッジも表示されます
変わること:
- 相手から「離席中」と見える
- 「すぐには返信できない」というサインになる
Q3. デスクトップで作業中なのに離席中になるのはなぜ?
A. Slack以外のアプリで作業していると離席中になります。
例:
- Word や Excel で文書作成
- PhotoshopやIllustratorで画像編集
- VS Codeでプログラミング
解決策:
- 10分以内に一度Slackを操作
- モバイルアプリを併用
- 手動でアクティブに設定
Q4. 離席中とオフラインの違いは何ですか?
A. 異なる状態です。
離席中:
- Slackに接続されている
- メッセージは受信できる
- 名前の横に空の丸 ○
オフライン:
- Slackに接続されていない
- アプリを完全に終了している
- 名前の横にマークなし
Q5. 他の人から自分のログイン状態は見えますか?
A. はい、見えます。
見える情報:
- アクティブか離席中か(丸マーク)
- カスタムステータス(設定している場合)
- おやすみモード中かどうか(zマーク)
見えない情報:
- 正確な最終ログイン時刻(管理者は監査ログで確認可能)
- 何を見ているか、何をしているか
Q6. 離席中の時間はどこまで記録されますか?
A. 一般メンバーには詳細な時間は表示されません。
見える情報:
- 現在アクティブか離席中か
管理者が見える情報(有料プラン):
- 監査ログで詳細なログイン履歴
- ただし、プライバシーに配慮すべき
Q7. 会議中はアクティブと離席中どちらにすべきですか?
A. 状況によります。
会議中でもSlackを確認できる:
- アクティブ
- ステータス:「📞 会議中(Slack確認可)」
会議に集中したい:
- 離席中
- おやすみモードをオン
- ステータス:「🎤 会議中」
Q8. リモートワークで常にアクティブにすべきですか?
A. いいえ、必要ありません。
健全な働き方:
- 実際の作業状況に応じて変更
- 休憩時は離席中に
- 勤務時間外は必ず離席中に
監視文化への対処:
- チームで健全なルールを作る
- 成果で評価される環境を作る
- ログイン状態だけで判断しない
Q9. スマホでSlackを開いていれば常にアクティブですか?
A. アプリを開いている間だけアクティブです。
アクティブになる条件:
- Slackアプリが画面に表示されている
- バックグラウンドでも動いている(設定による)
離席中になる条件:
- アプリを閉じる
- 別のアプリに切り替える
- 画面をロックする
Q10. ステータスとログイン状態、どちらを優先すべきですか?
A. 両方を適切に使い分けましょう。
ログイン状態(アクティブ/離席中):
- 自動的に変わる
- 基本的な可用性を示す
ステータス(カスタムメッセージ):
- 手動で設定
- 詳細な状況を伝える
おすすめの使い方:
ランチ休憩:
- ログイン状態:離席中
- ステータス:「🍴 13:00まで休憩」
集中作業中:
- ログイン状態:アクティブ
- ステータス:「🎯 集中作業中(緊急時のみ連絡可)」
会議中:
- ログイン状態:離席中
- ステータス:「📞 14:00まで会議」
まとめ:Slackのログイン状態を正しく理解して活用する
Slackの離席中ステータスについて詳しく解説してきました。
この記事の重要ポイント:
離席中になる条件
デスクトップ:
- 10分間操作なし
Webブラウザ:
- 10分間ブラウザが非アクティブ
モバイル:
- アプリを閉じる、切り替える、画面ロック
離席中から戻らない主な原因
- 手動で離席中に設定している
- PCがスリープモード
- Slackアプリが終了している
- ブラウザのタブが非アクティブ
- ネットワーク接続の問題
手動でアクティブに戻す方法
プロフィール写真をクリック
↓
「ログイン状態をアクティブに変更」を選択
自動的に離席中になるのを防ぐ方法
推奨される方法:
- PCのスリープ設定を調整
- 定期的にSlackを操作
- モバイルアプリを併用
推奨されない方法:
- マウスジグラーなどの物理デバイス
- 自動化ツールで常時アクティブにする
→ 倫理的に問題がある可能性
離席中を活用する
適切な使い方:
- ランチ休憩:離席中 + ステータス「ランチ中」
- 集中作業:アクティブ + おやすみモード + ステータス「集中作業中」
- 勤務時間外:離席中 + おやすみモード
健全なワークカルチャー
重要な考え方:
- ログイン状態だけで評価されるべきではない
- 成果で評価される環境を作る
- 過度な監視文化を避ける
- 正直なステータスが信頼を生む
- 実際の状況を正直に示す
- チーム内の期待値を調整
- ワークライフバランスの尊重
- 勤務時間外は離席中に
- 休憩時間を大切に
- 「常にオンライン」のプレッシャーに対抗
最後に:
Slackのログイン状態は、あなたの可用性を示すシグナルです。
しかし、「アクティブ = 働いている」「離席中 = サボっている」という単純な図式は間違いです。
電話中かもしれないし、資料を作成しているかもしれないし、深く考えているかもしれません。
ログイン状態に振り回されるのではなく、実際の仕事の成果とコミュニケーションの質を大切にしましょう。
そして、チーム全体で「健全なSlackの使い方」について話し合うことをおすすめします。
適切に理解して活用すれば、Slackはとても便利なツールです!

コメント