「会社でSlackを使うことになった」「チームでSlackを導入したい」
そんな時、まず最初にやるべきことがSlackのアカウント作成です。でも、ワークスペースって何?招待メールが届いたけどどうすればいい?と疑問に思う方も多いでしょう。
今回は、Slackの新規登録について、基本的な概念から具体的な手順まで、初めての方でも分かるように詳しく解説していきます。
まず知っておきたい!Slackの基本概念

Slackのアカウントとワークスペースの関係
Slackを使い始める前に、重要な概念を理解しておきましょう。
アカウント
あなた個人のSlackアカウントのことです。メールアドレスとパスワードで管理されます。
ワークスペース
チームが仕事をする場所のことです。会社やプロジェクトごとに作られる「仕事部屋」のようなものと考えてください。
重要なポイント
Slackでは、アカウント単体だけを作ることはできません。必ずワークスペースへの参加が必要になります。
つまり、Slackのアカウント作成とワークスペースへの参加は同時に行われるんです。これがSlackの大きな特徴です。
1つのアカウントで複数のワークスペースに参加できる
便利なことに、1つのアカウントで複数のワークスペースに参加できます。
たとえば、会社のワークスペース、副業先のワークスペース、趣味のコミュニティのワークスペース…といった具合に、同じメールアドレスとパスワードで複数のワークスペースを使い分けられます。
Slackに登録する2つのパターン
Slackへの登録方法は、大きく分けて2つあります。
パターン1:新しいワークスペースを作成する
チームのリーダーや管理者が、新しくSlackを導入する場合です。
この場合、あなたがワークスペースを作成し、他のメンバーを招待する形になります。ワークスペースの管理者(Owner)として登録されます。
こんな人におすすめ
- 会社やチームで初めてSlackを導入する
- 自分がプロジェクトのリーダー
- まずは自分一人で試してみたい
パターン2:既存のワークスペースに参加する
すでに会社やチームがSlackを使っていて、そこに参加する場合です。
管理者から招待メールが送られてきて、それを受け入れる形で参加します。
こんな人におすすめ
- 会社ですでにSlackが導入されている
- プロジェクトメンバーとして招待された
- 友人のワークスペースに参加したい
新規登録に必要なものを準備しよう
スムーズに登録を進めるために、以下のものを準備しておきましょう。
必須:メールアドレス
Slackに登録するためには、メールアドレスが必要です。
おすすめのメールアドレス
- 仕事で使う場合:会社のメールアドレス
- 個人で使う場合:普段使っているメールアドレス
メールアドレスは後から変更できますが、確認メールが届くので、すぐに確認できるものを用意しましょう。
複数のワークスペースに参加する場合
同じメールアドレスを使うと便利です。ワークスペースの切り替えがスムーズになります。
あると便利:決めておくと良いこと
新しいワークスペースを作成する場合は、以下を考えておくとスムーズです。
ワークスペース名
チームや会社の名前など、分かりやすい名前を考えておきましょう。
例:「○○株式会社」「△△プロジェクトチーム」「友人の会」など
ワークスペースのURL
「○○.slack.com」の○○の部分を決めます。英数字とハイフンが使えます。
例:「yourcompany.slack.com」「team-project.slack.com」など
パターン1:新しいワークスペースを作成する手順
それでは、実際の登録手順を見ていきましょう。まずは新規ワークスペースを作成する方法です。
ステップ1:Slackの公式サイトにアクセス
ブラウザでSlackの公式サイト(https://slack.com/)にアクセスします。
トップページに「Slackを始める」または「Get Started」というボタンがあるので、それをクリックしてください。
ステップ2:メールアドレスを入力
「メールアドレスでサインアップ」の欄に、あなたのメールアドレスを入力します。
GoogleアカウントやApple IDでも登録できますが、ここでは一般的なメールアドレスでの登録方法を説明します。
入力したら「続ける」または「Continue」をクリックしましょう。
ステップ3:確認コードを入力
登録したメールアドレスに、Slackから確認メールが届きます。
メールを開くと、6桁の数字が記載されています。これが確認コードです。
この6桁の数字をSlackの画面に入力してください。
確認コードが届かない場合
- 迷惑メールフォルダを確認する
- @slack.comからのメールを受信できる設定になっているか確認する
- 少し時間を置いてから再度確認する
確認コードには有効期限があるので、届いたらできるだけ早く入力しましょう。
ステップ4:ワークスペースの作成を選択
確認コードを入力すると、次の画面で「ワークスペースを作成する」または「Create a Workspace」というオプションが表示されます。
これを選択してください。
もしすでに別のワークスペースに招待されている場合は、そちらに参加するオプションも表示されますが、今回は新規作成なので「ワークスペースを作成する」を選びます。
ステップ5:ワークスペース名を決める
「チーム名は何ですか?」または「What’s the name of your company or team?」と聞かれます。
ここにワークスペース名を入力しましょう。
例:「株式会社サンプル」「マーケティングチーム」「個人用」など
後から変更できるので、とりあえずの名前でも大丈夫です。
ステップ6:プロジェクトの内容を入力(任意)
「何に取り組んでいますか?」という質問が表示される場合があります。
これは任意なので、スキップしても構いません。答える場合は、簡単にプロジェクトの内容を入力しましょう。
例:「新商品の開発」「イベントの企画」「日常の連絡」など
ステップ7:ワークスペースのURLを設定
ワークスペースのURL(○○.slack.com)を設定します。
英数字とハイフンが使えます。短くて覚えやすいものがおすすめです。
既に使われているURLは選べないので、いくつか候補を考えておくと良いでしょう。
ステップ8:メンバーを招待する(スキップ可能)
「誰を招待しますか?」という画面が表示されます。
チームメンバーのメールアドレスを入力すれば、招待メールが送られます。複数のメールアドレスを一度に入力できます。
まずは自分だけで試したい場合は、「後で招待する」または「Skip for now」を選んでスキップできます。
ステップ9:Slackアプリをダウンロード(推奨)
ブラウザ版でも使えますが、デスクトップアプリやモバイルアプリをダウンロードすると便利です。
画面の指示に従ってアプリをダウンロードしましょう。
これで新規ワークスペースの作成が完了です!
パターン2:既存のワークスペースに参加する手順
次に、すでにあるワークスペースに招待された場合の登録手順を説明します。
ステップ1:招待メールを確認
ワークスペースの管理者から、招待メールが届きます。
件名は「○○さんからSlackへの招待」のような形になっています。
メールを開いて、招待リンクを確認しましょう。
ステップ2:招待リンクをクリック
メール内の「参加する」または「Join Now」といったボタン(リンク)をクリックします。
ブラウザが開いて、Slackの登録画面に移動します。
ステップ3:アカウント情報を入力
既にSlackアカウントを持っている場合と、初めての場合で少し異なります。
初めてSlackを使う場合
- 名前を入力
- パスワードを設定
- 必要に応じて確認コードを入力
既にSlackアカウントを持っている場合
- サインインするだけでOK
- 同じメールアドレスで複数のワークスペースに参加できます
ステップ4:プロフィールを設定
ワークスペースに参加したら、プロフィールを設定しましょう。
- プロフィール写真
- 表示名
- 役職や部署(任意)
- 電話番号(任意)
これらは後から変更できるので、とりあえず基本的な情報だけでも入力しておくと良いでしょう。
ステップ5:ワークスペースを開始
これで既存のワークスペースへの参加が完了です!
チャンネルを見たり、メッセージを送ったりできるようになります。
アカウント作成後の初期設定

登録が完了したら、以下の初期設定をしておくと快適に使えます。
プロフィールを充実させる
画面左下の自分のアイコンをクリック → 「プロフィール」を選択
- プロフィール写真を設定
- 表示名を確認・変更
- 役職や部署を入力
- 連絡先情報を追加
プロフィールが充実していると、他のメンバーがあなたを見つけやすくなります。
通知設定を調整する
画面左下の自分のアイコンをクリック → 「環境設定」→ 「通知」
Slackはデフォルトで様々な通知が有効になっています。自分の作業スタイルに合わせて調整しましょう。
おすすめの設定
- メンション(@自分の名前)された時は必ず通知
- すべてのメッセージの通知はオフにする
- 重要なチャンネルだけ通知を有効にする
チャンネルを確認する
ワークスペースには、いくつかのチャンネル(話題ごとの部屋)が作られています。
デフォルトで作られるチャンネル
- #general:全体的な話題
- #random:雑談用
これらのチャンネルを確認して、必要なチャンネルに参加しましょう。
よくあるトラブルと解決方法
確認メールが届かない
原因1:迷惑メールに振り分けられている
迷惑メールフォルダを確認してください。
原因2:メール受信設定で弾かれている
@slack.comからのメールを受信できるように設定を変更しましょう。
原因3:メールアドレスの入力ミス
入力したメールアドレスが正しいか確認してください。
メールアドレスを間違えて登録してしまった
アカウント作成後でも、メールアドレスは変更できます。
変更方法
- 画面左下の自分のアイコンをクリック
- 「プロフィール」を選択
- 「その他」(三点リーダー)をクリック
- 「アカウント設定」を選択
- メールアドレスの横にある「開く」をクリック
- 現在のメールアドレスと新しいメールアドレスを入力
- 確認メールが届くので認証する
招待メールのリンクが期限切れ
招待リンクには有効期限があります。
期限が切れてしまった場合は、ワークスペースの管理者に連絡して、再度招待してもらいましょう。
パスワードを忘れた
サインイン画面で「パスワードを忘れた場合」をクリックすると、パスワードリセット用のメールが送られてきます。
GoogleアカウントやApple IDで登録した場合は、それらでサインインできます。
アカウントだけ作りたい(ワークスペースなしで)
残念ながら、Slackではワークスペースなしでアカウントだけを作ることはできません。
試しに使ってみたい場合は、自分専用のワークスペースを1つ作成してみましょう。無料で使えます。
複数のワークスペースを管理する方法
1つのアカウントで複数のワークスペースに参加している場合、簡単に切り替えができます。
デスクトップアプリでの切り替え
画面左側のサイドバーに、参加しているワークスペースのアイコンが縦に並んでいます。
クリックするだけで、ワークスペース間を切り替えられます。
新しいワークスペースを追加する
サイドバーの下の方にある「+」アイコンをクリックすると、新しいワークスペースに参加したり、作成したりできます。
キーボードショートカット
- Windows:Ctrl + Shift + [ または ]
- Mac:Command + Shift + [ または ]
これで前後のワークスペースに素早く移動できます。
スマホアプリでもSlackを使おう
外出先でもSlackを確認できるように、スマホアプリもインストールしましょう。
アプリのダウンロード
- iOS:App Storeで「Slack」を検索
- Android:Google Playで「Slack」を検索
公式アプリは無料でダウンロードできます。
スマホアプリでのサインイン
- アプリを開く
- 「サインイン」をタップ
- メールアドレスを入力(またはGoogleアカウント・Apple IDでサインイン)
- パスワードを入力
- 参加しているワークスペースが表示される
デスクトップ版と同じアカウントで、すべてのワークスペースにアクセスできます。
Slackの料金プランについて
Slackは基本無料で使えますが、いくつかのプランがあります。
フリープラン
- 費用:無料
- メッセージ履歴:最新90日間
- ファイルストレージ:ワークスペース全体で5GB
- 1対1の音声・ビデオ通話
小規模チームやお試しで使う場合は、フリープランで十分です。
有料プラン(Pro、Business+など)
- メッセージ履歴:無制限
- ファイルストレージ:1人あたり10GB以上
- グループ音声・ビデオ通話
- ゲストアカウント
- より高度な管理機能
チームが大きくなったり、より高度な機能が必要になったりしたら、有料プランを検討しましょう。
まとめ:Slackの新規登録をスムーズに進めよう
Slackの新規登録について、基本から具体的な手順まで解説してきました。
登録の重要ポイント
- Slackはアカウントとワークスペースが同時に作られる
- 登録方法は2パターン
- 新規ワークスペースを作成
- 既存ワークスペースに参加
- メールアドレスが必須
- 1つのアカウントで複数のワークスペースに参加できる
登録の基本手順
- メールアドレスを入力
- 確認コードを入力
- ワークスペースを作成 または 招待を受諾
- プロフィールを設定
- 初期設定を調整
登録後のおすすめアクション
- プロフィールを充実させる
- 通知設定を調整する
- デスクトップアプリ・スマホアプリをダウンロード
- チャンネルを確認して参加する
Slackの登録は、手順通りに進めれば10〜20分程度で完了します。確認メールが届くので、メールボックスをすぐに確認できる状態で作業を始めると良いでしょう。
ワークスペースやチャンネルの名前、プロフィール情報などは、後から変更できます。最初は完璧を目指さず、まずは登録を完了させて、実際に使いながら調整していくのがおすすめです。
Slackを活用して、チームのコミュニケーションをより円滑にしていきましょう!


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