Slackを使い始めたとき、「ワークスペースのURLってどこで確認できるの?」と困った経験はありませんか?
ワークスペースURL(ワークスペースのウェブアドレス)は、新しいメンバーを招待するときや、ログインするときに必要な重要な情報です。この記事では、SlackワークスペースURLの確認方法から共有、変更の手順まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
URLの見つけ方はとてもシンプルなので、この記事を読めばすぐに使いこなせるようになりますよ。
SlackワークスペースURLとは?

ワークスペースURLは、あなたのチームが使っているSlackの「住所」のようなものです。
例えば、会社名が「Acme」なら、URLは「acmeinc.slack.com」のような形式になります。このURLを知っていれば、どのデバイスからでもワークスペースにアクセスできるんです。
URLの基本的な構造
通常のワークスペースのURLは、次のような形式で作られています。
[ワークスペース名].slack.com
Enterprise Grid(大企業向けプラン)の場合
大企業向けのEnterprise Gridプランを使っている場合は、さらに組織名も含まれます。
[ワークスペース名].enterprise.slack.com
このURLは、ワークスペースを作成したときに自動的に生成されるか、管理者が設定したものです。
ワークスペースURLの確認方法
ワークスペースURLを確認する方法は、使っているデバイスによって少し違います。ここでは、デスクトップ、ブラウザ、スマートフォンそれぞれの確認方法を見ていきましょう。
デスクトップアプリでの確認方法
デスクトップ版のSlackアプリを使っている場合、次の手順でURLを確認できます。
手順1:ワークスペース名をクリック
画面左上にあるワークスペース名をクリックしてください。すると、メニューが表示されます。
手順2:URLを確認
メニューが開くと、ワークスペース名のすぐ下にURLが表示されています。
例:acmeinc.slack.com
URLが長すぎて途中で切れている場合もあります。そんなときは、次の方法で完全なURLを確認できますよ。
詳細なURLの確認方法
- ワークスペース名をクリック
- 「設定と管理」を選択
- 「ワークスペースの設定」をクリック(ブラウザが開きます)
- 設定ページの「ワークスペースURL」の欄で完全なURLが確認できます
ブラウザでの確認方法
ウェブブラウザでSlackを使っている場合は、もっと簡単です。
アドレスバーを見る方法
ブラウザのアドレスバー(URLが表示される場所)を見てください。
ワークスペースにログインした直後は、次のような形式のURLになっています。
https://app.slack.com/client/TXXXXXXX/CXXXXXXX
この「TXXXXXXX」の部分が、ワークスペースID(ワークスペースを識別する固有の番号)です。
ワークスペース名から確認する方法
- 左上のワークスペース名をクリック
- ワークスペース名の下にURLが表示されます
モバイルアプリでの確認方法
スマートフォンのSlackアプリでも、簡単にURLを確認できます。
iPhoneとAndroid共通の手順
- Slackアプリを開く
- 画面左上のワークスペース名(またはアイコン)をタップ
- ワークスペース名の下にURLが表示されます
Androidの場合
機種によっては「ワークスペースメニュー」をタップする必要がある場合もあります。
設定から確認する方法
もう一つの方法として、設定画面から確認することもできます。
- ホームタブから右にスワイプ(メインメニューを開く)
- 「設定」を選択
- 「ワークスペースの詳細を表示」をタップ
- ワークスペースURLが表示されます
この方法なら、URLの全体がきちんと表示されるので便利です。
ワークスペースURLとワークスペースIDの違い
SlackにはURLの他に、「ワークスペースID」というものもあります。この2つは違うものなので、混同しないように注意しましょう。
ワークスペースURL
人間が読みやすい形式のアドレスです。
例:acmeinc.slack.com
ワークスペースID
システムが管理するための識別番号で、「T」で始まる英数字の組み合わせです。
例:TXXXXXXX(Tの後に英数字が続く)
ワークスペースIDは、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース、つまりプログラム同士が情報をやり取りする仕組み)を使った開発や、高度な設定をするときに必要になります。
ワークスペースIDの確認方法
- ブラウザでワークスペースを開く
- アドレスバーのURLを確認
- 「https://app.slack.com/client/TXXXXXXX/CXXXXXXX」の形式になっている
- 「T」で始まる部分がワークスペースIDです
ワークスペースURLの共有と招待方法
新しいメンバーをチームに迎えるとき、ワークスペースURLを使った招待方法がいくつかあります。
メールアドレスで招待する方法
最も一般的な招待方法です。
手順
- デスクトップの場合、サイドバーの「管理者」または人のアイコンをクリック
- 「メンバーを招待」を選択
- 招待したい人のメールアドレスを入力
- 「招待を送信」をクリック
招待された人には、Slackから招待メールが届きます。メールのリンクをクリックすれば、ワークスペースに参加できるんです。
招待の有効期限
招待メールやリンクには、30日間の有効期限があります。期限が切れた場合は、管理者が再送信できますよ。
招待リンクを使う方法
複数の人を一度に招待したいときは、招待リンク(招待用のURL)が便利です。
招待リンクの作成手順
- ワークスペース名をクリック
- 「メンバーを招待」を選択
- 「招待リンクをコピーする」をクリック
- コピーしたURLをメール、チャット、SNSなどで共有
招待リンクの注意点
招待リンクは便利ですが、セキュリティ面での注意が必要です。
- リンクを知っている人なら誰でもワークスペースに参加できてしまう
- 定期的にリンクを無効化して、新しいリンクを発行するのがおすすめ
- 1つの招待リンクで最大400名まで参加可能
管理者は、不要になった招待リンクを無効化することもできます。
招待リンクの管理
- 「設定と管理」→「ワークスペースの設定」を開く
- 「メンバー」タブを選択
- 「招待リンク」タブで、アクティブなリンクの一覧が表示される
- 不要なリンクは「解除する」をクリックして無効化できます
ドメインベースの自動参加
有料プランでは、特定のメールドメイン(@company.comなど)を承認設定すると、そのドメインのメールアドレスを持つ人が自動的にワークスペースに参加できるようになります。
例えば、会社のメールドメインが「@acme.com」なら、このドメインを承認することで、社員全員が簡単にワークスペースに参加できるようになるんです。
ワークスペースURLの変更方法

プロジェクト名が変わったり、会社名が変更になったりしたとき、ワークスペースURLを変更したくなることがあります。
ワークスペースURLの変更は、ワークスペースのオーナー(最高管理者)または管理者のみが行えます。
変更前の準備と注意点
URLを変更する前に、必ず次のことを確認してください。
1. メンバーへの事前通知
URLが変わることを、すべてのメンバーに事前に知らせましょう。突然変わると、ログインできなくて混乱する人が出てきてしまいます。
2. 連携サービスの確認
次のようなサービスと連携している場合、URL変更後に設定を更新する必要があります。
- シングルサインオン(SSO)
- 各種連携アプリ
- Webhook(他のサービスとの自動連携)
- API設定
3. 旧URLの扱い
- 変更後、旧URLは他のチームが使用できるようになります
- 他のチームに取得されない限り、旧URLから新URLへ自動的にリダイレクト(転送)されます
- ただし、他のチームが旧URLを取得したら、リダイレクトは機能しなくなります
変更手順(フリー、プロ、ビジネスプラスプラン)
デスクトップでの変更方法
- サイドバーの「管理者」をクリック
- 「ワークスペースを編集する」を選択
- 「名前とURL」をクリック
- 「ワークスペース名やURLを変更する」をクリック
- 新しいURLを入力
- 「変更を保存する」をクリック
URLの命名規則
新しいURLを決めるとき、次のルールに従う必要があります。
- 英字(小文字)、数字、ハイフンのみ使用可能
- 必ず英字を1文字以上含める
- ハイフンで始まったり終わったりできない
- 最大21文字まで
- すでに使用されているURLは使えない
変更手順(Enterprise Gridプラン)
大企業向けのEnterprise Gridを使っている場合は、少し手順が違います。
ワークスペースURLの変更
- ワークスペース名をクリック
- 「ツールと設定」→「ワークスペースの設定」を選択
- 「ワークスペース名とURL」までスクロール
- 「ワークスペース名やURLを変更する」をクリック
- 新しいURLを入力して保存
組織URLの変更(OrGオーナーのみ)
- 組織名をクリック
- 「ツールと設定」→「組織の設定」を選択
- 左側の列で「設定」を選択
- 「組織情報」をクリック
- 「詳細」の横にある「編集」をクリック
- 新しい組織名またはドメインを入力して保存
変更後の確認事項
URL変更が完了したら、次のことを確認しましょう。
1. アクセステスト
新しいURLでログインできることを確認してください。
2. リダイレクトの確認
旧URLにアクセスして、新URLに自動転送されるか確認しましょう。
3. 連携サービスの動作確認
SSOや連携アプリが正常に動作するか、テストしてください。
4. メンバーへの通知
変更完了後、すべてのメンバーに新しいURLを周知しましょう。
よくあるトラブルと解決方法
ワークスペースURLに関して、よくある問題とその解決方法を紹介します。
URLが途中で切れて見えない
原因
URLが長すぎて、画面に全体が表示されない。
解決方法
- 「設定と管理」→「ワークスペースの設定」から確認する
- ブラウザ版で確認する
- URLを選択してコピーすると、完全なURLが取得できます
招待メールが届かない
考えられる原因と対処法
- メールアドレスの入力ミス
- 相手に正しいメールアドレスを確認してもらう
- 迷惑メールフォルダに入っている
- 迷惑メールフォルダを確認
- メールフィルターでブロックされている
- 「@slack.com」と「@slack-mail.com」からのメールを受信許可する
- 招待の有効期限が切れている
- 管理者に再送信を依頼する
URLを変更したらログインできなくなった
対処方法
- 新しいURLでアクセスしているか確認
- ブラウザのキャッシュ(一時保存データ)をクリアする
- アプリを再起動する
- それでも解決しない場合は、アプリを再インストール
ワークスペースが見つからない
解決方法
- Slackのホームページ(slack.com)にアクセス
- 「My team is on Slack」をクリック
- 登録しているメールアドレスを入力
- Slackから送られてくるメールのリンクをクリック
- 参加しているワークスペースの一覧が表示されます
招待リンクが機能しない
原因と対処法
- 有効期限が切れている
→ 管理者に新しいリンクの発行を依頼 - リンクが無効化されている
→ 管理者に確認 - ブラウザの問題
→ 別のブラウザで試す、またはSlackアプリを使用
ワークスペースURLのセキュリティ対策
ワークスペースURLを安全に管理するためのポイントを押さえておきましょう。
招待リンクの定期的な更新
招待リンクは便利ですが、セキュリティリスクもあります。
- 定期的に古いリンクを無効化
- 新しいリンクを発行
- 必要な人にだけ共有
メール招待の活用
セキュリティを重視する場合は、招待リンクよりもメール招待がおすすめです。
- 招待する人を個別に指定できる
- 承認制にすることで、より厳格な管理が可能
権限設定の確認
ワークスペースの設定で、誰が新しいメンバーを招待できるかを管理できます。
設定の種類
- すべてのメンバーが招待可能(デフォルト)
- 管理者の承認が必要
- オーナーと管理者のみ招待可能
セキュリティを重視する場合は、管理者の承認を必須にするのがおすすめです。
まとめ
SlackワークスペースURLについて、確認方法から変更、共有まで詳しく解説してきました。
重要なポイント
- ワークスペースURLは、ワークスペース名をクリックすれば簡単に確認できる
- デスクトップ、ブラウザ、モバイルのどのデバイスからでも確認可能
- 新しいメンバーの招待には、メール招待と招待リンクの2つの方法がある
- URLの変更はオーナーまたは管理者のみが可能
- URL変更時は、事前にメンバーへの通知と連携サービスの確認が必須
- 招待リンクは便利だが、セキュリティ面での管理も重要
ワークスペースURLを正しく理解して活用することで、チームメンバーの招待や管理がスムーズになります。
特にURL変更を検討している場合は、事前準備をしっかり行い、メンバーへの周知を徹底しましょう。適切なセキュリティ設定と組み合わせることで、安全で効率的なチームコミュニケーションが実現できますよ。

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