「会社名が変わったから、Slackのワークスペース名も変更したい」
「プロジェクト名を変えたいけど、どうやるの?」
Slackのワークスペース名は、会社名やプロジェクト名の変更に合わせて変えたい場面がありますよね。でも、いざ変更しようとすると「あれ、どこから変えるんだっけ?」「自分には権限がないみたい…」と戸惑うことも。
今回は、Slackのワークスペース名を変更する方法を、権限の確認から実際の手順、注意点まで分かりやすく解説していきます。
ワークスペース名とは?基本を理解しよう

まず、ワークスペース名について基本を押さえておきましょう。
ワークスペース名の役割
ワークスペース名は、Slackの各所に表示される識別名です。
表示される場所
- サイドバー上部
- ブラウザのタブ
- 通知メッセージ
- メンバー招待メール
通常は会社名、部署名、プロジェクト名などが設定されます。例えば「株式会社ABC」「マーケティング部」「新製品開発プロジェクト」といった具合です。
ワークスペース名とURLの違い
混同しがちですが、ワークスペース名とワークスペースURLは別物です。
ワークスペース名
- 表示名:「株式会社ABC東京オフィス」のような自由な名前
- いつでも変更可能
- 日本語やスペースも使える
ワークスペースURL
- アクセス用のアドレス:
abc-tokyo.slack.com - 英数字と一部記号のみ
- 変更すると旧URLは他の人が使える可能性がある
両方とも同じ画面から変更できますが、それぞれ役割が異なることを理解しておきましょう。
ワークスペース名を変更できるのは誰?権限の確認
ここが重要なポイントです。ワークスペース名の変更には、オーナー権限が必要です。
オーナーのみが変更可能
変更できる人
- ワークスペースオーナー(Workspace Owner)
- プライマリーオーナー(Primary Owner)
変更できない人
- ワークスペース管理者(Workspace Admin)
- 通常メンバー(Member)
- ゲスト(Guest)
「管理者なのに変更できない!」という場合、それは仕様です。管理者権限では、ワークスペース名の変更はできません。オーナーに依頼する必要があります。
自分の権限を確認する方法
デスクトップアプリ・ブラウザの場合
- 左上のワークスペース名をクリック
- 「ツールと設定」にカーソルを合わせる
- 「ワークスペースの設定」を選択
- ブラウザで設定ページが開く
- 「このワークスペースについて」のセクションで自分の役割を確認
表示される役割
- プライマリーオーナー(Primary Owner)
- オーナー(Owner)
- 管理者(Admin)
- メンバー(Member)
オーナー権限がない場合の対処法
方法1:現在のオーナーに変更を依頼する
最もシンプルな方法です。オーナーに連絡して、ワークスペース名の変更をお願いしましょう。
方法2:オーナー権限を譲渡してもらう
プライマリーオーナーは、オーナー権限を他のメンバーに譲渡できます。ただし、これは慎重に行うべき操作です。
譲渡の手順
- プライマリーオーナーがhttps://my.slack.com/account/workspace-ownership にアクセス
- 新しいプライマリーオーナーを選択
- パスワードを入力して確認
- 「ワークスペースのオーナー権限を譲渡」をクリック
譲渡後、元のプライマリーオーナーは通常のオーナー権限に降格されます。
ワークスペース名の変更方法(デスクトップ・ブラウザ版)
それでは、実際の変更手順を見ていきましょう。
方法1:アプリから直接変更(最も簡単)
手順
- Slackデスクトップアプリを開く
- 左上のワークスペース名をクリック
- 表示されたワークスペース名の部分を再度クリック
- 「ワークスペース名やURLを変更する」が表示される
- 新しいワークスペース名を入力
- 「変更を保存する」をクリック
この方法が最も手軽です。ワークスペース名をクリックするだけで変更画面にアクセスできます。
方法2:設定ページから変更
手順
- 左上のワークスペース名をクリック
- 「ツールと設定」にカーソルを合わせる
- 「ワークスペースの設定」を選択
- ブラウザで設定ページが開く
- 下にスクロールして「ワークスペース名とURL」のセクションを探す
- 「ワークスペース名やURLを変更する」をクリック
- 新しいワークスペース名を入力
- 「変更を保存する」をクリック
ワークスペースURLも同時に変更する場合
注意点
- URLは英数字とハイフンのみ使用可能
- 既に使われているURLは使えない
- 日本語やスペースは使えない
例
- 良い例:
abc-company、marketing-team-2024 - 悪い例:
株式会社ABC、Marketing Team(スペース含む)
URLを変更すると、旧URLは他のグループが使えるようになります。ただし、他のグループに取得されない限り、旧URLから新URLへ自動的にリダイレクトされます。
ワークスペース名の変更方法(スマホアプリ版)
スマホでも変更できますが、一部の操作はブラウザに移動します。
iPhone・Androidアプリでの手順
手順
- Slackアプリを開く
- 画面左上(またはサイドバー)のワークスペース名をタップ
- 「ツールと設定」をタップ
- 「ワークスペースの設定」をタップ
- ブラウザに移動する
- 「ワークスペース名とURL」までスクロール
- 「ワークスペース名やURLを変更する」をタップ
- 新しい名前を入力して保存
スマホアプリからは設定ページへのアクセスのみで、実際の変更はブラウザで行います。
ワークスペース名変更後の影響
名前を変更すると、どんな影響があるのでしょうか?
すぐに反映される変更
変更されるもの
- サイドバーのワークスペース名表示
- ブラウザタブのタイトル
- 招待メールに表示される名前
- 通知メッセージのワークスペース名
変更は即座に全メンバーに反映されます。アプリの再起動も不要です。
変更されないもの
そのまま残るもの
- 過去のメッセージ内容
- ファイル名
- チャンネル名
- メンバー情報
ワークスペース名の変更は、表示名を変えるだけで、過去のデータには影響しません。
URLを変更した場合の特別な影響
旧URLの扱い
- 旧URLは他のグループが使用できるようになる
- 他のグループが取得しない限り、旧URLにアクセスすると新URLに自動リダイレクト
- 他のグループに取得されたら、リダイレクトは機能しなくなる
外部連携への影響
ワークスペースURLを変更すると、以下のような外部連携に影響が出る可能性があります:
- 他のアプリとの連携設定
- Webhook URL
- API連携
- ブックマークやショートカット
URLを変更する場合は、これらの設定も更新する必要があります。
ワークスペース名を変更する際の注意点

トラブルを避けるため、以下の点に注意しましょう。
注意点1:メンバーへの事前通知を忘れずに
なぜ必要か
- メンバーが混乱する可能性がある
- 外部連携を使っているメンバーがいるかもしれない
- ブックマークしているメンバーがいる
通知方法の例
変更前に#generalチャンネルなどで告知:
【お知らせ】
明日12月20日12:00に、ワークスペース名を
「旧名称」→「新名称」に変更します。
ワークスペースURLも変更予定ですので、
ブックマークされている方はご注意ください。
注意点2:変更できる文字数に制限がある
制限事項
- ワークスペース名:最大50文字まで
- ワークスペースURL:英数字とハイフン、アンダースコアのみ
長すぎる名前は表示が省略されることもあるので、簡潔な名前が推奨されます。
注意点3:URLの変更は慎重に
ワークスペース名の変更は何度でもできますが、URLの変更は慎重に行いましょう。
理由
- 旧URLが他のグループに取られる可能性がある
- 外部連携の設定変更が必要になる
- メンバーのブックマークが使えなくなる
特に、多くの外部連携を設定している場合は、URLの変更は避けた方が無難です。
注意点4:Enterprise Gridの場合は手順が異なる
Enterprise Gridプランを使用している場合、手順が少し異なります。
OrG名の変更手順
- サイドバーのオーガナイゼーション名をクリック
- 「ツールと設定」→「オーガナイゼーションの設定」を選択
- 左側の「設定」をクリック
- 「オーガナイゼーション情報」を選択
- 「詳細」の横の「編集」をクリック
- 新しいオーガナイゼーション名またはドメインを入力
よくあるトラブルと解決方法
ワークスペース名の変更時によくあるトラブルをまとめました。
トラブル1:「ワークスペース名を変更する」ボタンが表示されない
原因
オーナー権限がありません。
解決方法
- 自分の権限を確認(前述の方法で)
- オーナーに変更を依頼する
- またはオーナー権限を譲渡してもらう
トラブル2:変更後もアプリに反映されない
原因
アプリのキャッシュが残っている可能性があります。
解決方法
- Slackアプリを完全に終了
- アプリを再起動
- それでもだめなら、アプリをログアウトして再ログイン
通常は自動的に反映されますが、まれにキャッシュの問題で更新されないことがあります。
トラブル3:希望するURLが使えない
原因
- 既に他のワークスペースで使用されている
- 使用できない文字が含まれている
解決方法
- 別のURLを試す
- 数字や会社固有の文字列を追加(例:
abc-company-2024) - ハイフンやアンダースコアで区切る
トラブル4:変更したのに招待メールに反映されない
原因
既に送信済みの招待メールには反映されません。
解決方法
変更後に新しく送る招待メールから、新しいワークスペース名が使われます。既に送った招待メールは旧名称のままです。
ワークスペースアイコンも一緒に変更する
ワークスペース名を変更するついでに、アイコンも変更してみませんか?
アイコン変更の手順
- ワークスペース名をクリック
- 「ツールと設定」→「ワークスペースの設定」
- 「ワークスペース名とURL」のセクションで「ワークスペースアイコンを編集する」をクリック
- 画像をアップロード(正方形の画像が推奨)
- 位置を調整して「保存」
アイコンを変更すると、ワークスペースの見た目がより統一されて、プロフェッショナルな印象になります。
まとめ:ワークスペース名変更のポイント
Slackのワークスペース名を変更する方法をまとめます。
変更に必要な権限
- ワークスペースオーナーのみ可能
- 管理者では変更できない
基本の変更手順
- ワークスペース名をクリック
- 「ツールと設定」→「ワークスペースの設定」
- 「ワークスペース名とURL」から変更
- 新しい名前を入力して保存
変更前に確認すべきこと
- 自分にオーナー権限があるか
- メンバーへの事前通知
- URLも変更するか(慎重に判断)
- 外部連携への影響
覚えておくべき注意点
- 名前の変更はいつでも可能
- URLの変更は慎重に(旧URLが他の人に使われる可能性)
- 変更は即座に全メンバーに反映される
- 外部連携の設定変更が必要な場合がある
ワークスペース名は、会社やプロジェクトの顔です。適切な名前に設定・変更することで、メンバーの認知度が上がり、作業効率も向上します。
組織の変更や名称変更があった際は、この記事を参考にスムーズにワークスペース名を更新してくださいね!


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