「毎日同じフォーム送ったり、同じメッセージを繰り返し送るの、正直面倒……」
「新メンバーのオンボーディングで毎回同じ説明をするのに時間がかかる」
Slackを使っていると、繰り返し発生する定型業務が意外と多いですよね。そんな時に活躍するのが「Slackワークフロー」です。
この記事では、Slackのワークフロービルダーを使った自動化の仕組みから、実際の作成手順、活用例まで、初心者にもわかりやすく徹底解説!プログラミング知識ゼロでも、数分で業務を自動化できる方法をお伝えします。
Slackワークフローとは

Slackワークフローとは、Slack内で定型的なタスクやプロセスを自動化する機能です。「ワークフロービルダー」という専用ツールを使って、プログラミング知識がなくても簡単に自動化の仕組みを作れます。
基本的な仕組み:
トリガー(きっかけ) → ステップ(実行する処理) → 完了
例:
- トリガー: 毎日朝9時になる
- ステップ: チャンネルにフォームを送信
- ステップ: 回答を集計してスプレッドシートに記録
- 完了
ワークフローでできること
- 新メンバーへの自動ウェルカムメッセージ送信
- 定期的なリマインダーの配信
- フォームを使った情報収集の自動化
- 承認フローの構築
- 外部ツール(Google、Salesforceなど)との連携
- 休暇申請の受付と処理
- サポートチケットの作成
- フィードバックの収集
ワークフローのメリット
1. 時間の節約
繰り返し作業を自動化することで、本来の業務に集中できます。
2. ヒューマンエラーの削減
手作業で発生しがちな入力ミスや送信忘れを防げます。
3. 標準化とコンプライアンス
プロセスを統一し、必要な情報を漏れなく収集できます。
4. チーム全体の生産性向上
誰でも簡単に使える仕組みで、組織全体の効率が上がります。
利用可能プランと権限
利用可能プラン
ワークフロービルダーは有料プラン限定の機能です。
利用できるプラン:
- Pro(プロ)プラン
- Business+(ビジネスプラス)プラン
- Enterprise Grid
無料プランでは利用できませんが、無料トライアル期間中は試すことができます。
作成権限
デフォルト設定:
有料プランのメンバー全員がワークフローを作成可能
管理者による制限:
ワークスペースのオーナーや管理者は、誰がワークフローを作成できるかを制限することができます。
ワークフローの利用:
作成されたワークフローは、無料プランのメンバーやゲストも利用できます(作成はできません)。
ワークフローの基本構造
ワークフローを作成する前に、基本的な構造を理解しましょう。
1. トリガー(開始方法)
ワークフローをいつ、どのように開始するかを決めます。
主なトリガー:
| トリガー | 説明 | 使用例 |
|---|---|---|
| リンクから | ユーザーがリンクをクリック | アンケート、申請フォーム |
| スケジュール | 指定日時に自動実行 | 定期リマインダー、日報催促 |
| チャンネル参加時 | メンバーがチャンネルに参加 | ウェルカムメッセージ |
| 絵文字リアクション | 特定の絵文字が使われた時 | タスク管理、承認フロー |
| メッセージ投稿時 | キーワードを含むメッセージ | 自動返信、通知 |
| リスト項目更新時 | リストのアイテムが更新 | タスクステータス変更 |
| Webhookから | 外部サービスから | 他システムとの連携 |
2. ステップ(実行する処理)
トリガーが発火した後に実行される一連の処理です。
主なステップ:
Slack内の処理:
- メッセージを送信
- フォームを送信
- DMを送信
- スレッドに返信
- リアクションを追加
- チャンネルにメンバーを招待
外部サービス連携(コネクタステップ):
- Googleスプレッドシート(行を追加、検索)
- Googleカレンダー(イベント作成)
- Salesforce(レコード作成、更新)
- その他70以上のアプリ
条件分岐:
- 「もし〜なら」の条件で処理を分岐(最大10個の条件)
ワークフローの作成方法(ステップバイステップ)
それでは、実際にワークフローを作成してみましょう。
事前準備
ワークフロービルダーにアクセスできるか確認します。
アクセス方法:
- サイドバーの「その他」にマウスを重ねる
- 「自動化」を選択
- または、サイドバーの「ツール」をクリック
※表示されない場合は、管理者によってアクセスが制限されている可能性があります。
ステップ1:ワークフロービルダーを開く
方法1:
- サイドバーの「その他」→「自動化」をクリック
- 右上の「ワークフローを作成する」ボタンをクリック
方法2:
- ワークスペース名をクリック
- 「ツール」→「ワークフロービルダー」を選択
- 「作成」ボタンをクリック
ステップ2:作成方法を選択
ワークフロービルダーが開くと、2つの選択肢が表示されます。
選択肢1:テンプレートから始める
Slackが用意したサンプルワークフローをカスタマイズ
おすすめシーン:
- 初めてワークフローを作る
- よくある業務を自動化したい
- 作成の流れを学びたい
選択肢2:ゼロから始める
完全にオリジナルのワークフローを作成
おすすめシーン:
- 独自の業務フローがある
- テンプレートに合うものがない
- カスタマイズに慣れている
今回は、ゼロから始める方法で解説していきます。
ステップ3:トリガーを選択
「ゼロから始める」を選択すると、トリガーの選択画面が表示されます。
トリガーの詳細:
リンクから
Slackでリンクを共有し、メンバーがクリックするとワークフローが開始
設定項目:
- なし(リンクをクリックするだけ)
使用例:
- アンケートフォーム
- 経費申請
- 休暇申請
- 問い合わせフォーム
スケジュールに基づく
指定した日時にワークフローが自動的に開始
設定項目:
- 開始日
- 時刻
- 頻度(毎日、毎週、毎月、カスタム)
使用例:
- 毎朝9時の日報フォーム送信
- 毎週金曜日の週報リマインダー
- 月初の報告催促
誰かがチャンネルに参加した時
指定したチャンネルにメンバーが参加するたびに開始
設定項目:
- 対象チャンネル
使用例:
- 新メンバーへのウェルカムメッセージ
- チャンネルの使い方ガイド送信
- 自己紹介フォーム
絵文字リアクションが使用された時
指定したチャンネルで特定の絵文字が使われると開始
設定項目:
- 絵文字
- 対象チャンネル
使用例:
- :white_check_mark: でタスク完了
- :raising_hand: でサポート依頼
- :fire: で緊急対応
メッセージが投稿された時
特定のキーワードを含むメッセージが投稿されると開始
設定項目:
- キーワード
- 対象チャンネル
使用例:
- 「質問」という言葉で自動返信
- 「バグ」でチケット作成
- 「承認依頼」で承認フロー開始
リスト項目が更新された時
Slackリスト内のアイテムが更新されると開始
設定項目:
- 対象リスト
- 特定フィールド(オプション)
使用例:
- タスクステータスが「完了」になったら通知
- 優先度が「高」に変更されたらアラート
Webhookから
外部サービスやアプリからHTTPリクエストを受け取って開始
設定項目:
- Webhook URL(自動生成)
使用例:
- GitHubのプッシュイベント
- 外部フォームの送信
- 他システムからの通知
ステップ4:ステップを追加
トリガーを設定したら、実行する処理(ステップ)を追加します。
「ステップを追加」をクリック
ステップライブラリが表示されます。
主なステップ:
メッセージ送信系
チャンネルへメッセージを送信する:
指定したチャンネルにメッセージを投稿
設定項目:
- チャンネル
- メッセージ内容
- 変数(トリガーやフォームの情報を挿入)
DMを送信する:
特定のメンバーにダイレクトメッセージを送信
スレッドに返信する:
元のメッセージにスレッドで返信
フォーム系
フォームを送信する:
カスタムフォームを表示してユーザーから情報を収集
設定項目:
- 送信先(DMまたはチャンネル)
- フォームのタイトル
- 質問項目
- 質問タイプ(短い回答、長い回答、選択肢、日付など)
質問タイプ:
- 短い回答(1行テキスト)
- 長い回答(複数行テキスト)
- 選択リストから選ぶ
- 人を選択
- チャンネルを選択
- 日付を選択
- 時刻を選択
外部サービス連携
Googleスプレッドシート:
- スプレッドシートに行を追加
- スプレッドシートで行を検索
Googleカレンダー:
- イベントを作成
Salesforce:
- レコードを作成
- レコードを更新
- レコードを検索
その他:
- Asana、Jira、Trello、PagerDutyなど70以上
条件分岐
条件を追加する:
「もし〜なら」の条件で処理を分岐
例:
- 「もし部門が営業なら営業チャンネルに投稿」
- 「もし金額が10万円以上なら承認フロー開始」
ステップ5:変数を使う
ワークフローでは「変数」を使って、動的な情報を挿入できます。
変数とは:
ワークフロー実行時に自動的に値が入る項目
変数の例:
{ワークフローを開始した人}→ 実行者の名前{ワークフローを開始した人のメールアドレス}→ 実行者のメール{フォーム回答:質問1}→ フォームの回答内容{現在の日時}→ ワークフロー実行時の日時
変数の挿入方法:
- メッセージやフォームの入力欄で
{}をクリック - リストから挿入したい変数を選択
使用例:
{ワークフローを開始した人}さん、おはようございます!
本日の作業予定を教えてください。
ステップ6:公開設定
すべてのステップを追加したら、公開します。
「完了」ボタンをクリック
公開設定画面が表示されます。
設定項目:
ワークフロー名
わかりやすい名前を付けます。
例:
- 「朝の作業予定報告」
- 「経費申請フォーム」
- 「新メンバーウェルカムメッセージ」
説明(オプション)
ワークフローの目的や使い方を説明
アイコン(オプション)
カスタムアイコンをアップロード可能
ワークフローマネージャー
編集権限を持つメンバーを追加できます。
権限:
- ワークフローの編集
- ワークフローの削除
- アクティビティの確認
- フォーム回答のダウンロード
公開範囲
デフォルト:
- ワークスペース/組織の全員が使用可能
- ワークフローマネージャーのみがコピー可能
変更可能:
- 特定のメンバーのみに制限
ステップ7:公開
「公開」ボタンをクリックして完了!
リンクトリガーの場合:
公開後、ワークフローリンクが生成されます。このリンクをチャンネルに共有すれば、メンバーがクリックしてワークフローを開始できます。
共有方法:
- チャンネルにメッセージとして投稿
- チャンネルのブックマークに追加
- Canvasに埋め込む
実践例:作業予定報告ワークフローを作る

具体的な例として、「毎朝9時に作業予定を報告するワークフロー」を作ってみましょう。
完成イメージ
毎朝9時:
- #daily-reportチャンネルにフォームが投稿される
- メンバーが午前・午後の作業予定を入力
- 回答がチャンネルに投稿される
作成手順
ステップ1:トリガー設定
- 「スケジュールに基づく」を選択
- 開始日:明日
- 時刻:9:00
- 頻度:月曜から金曜まで毎日
- 「続ける」をクリック
ステップ2:フォーム送信ステップを追加
- 「ステップを追加」をクリック
- 「フォームを送信する」を選択
- 送信先:#daily-report(チャンネル)
- メッセージ:「おはようございます!本日の作業予定を教えてください」
フォームの設定:
質問1:
- タイトル:午前の作業予定
- タイプ:長い回答
質問2:
- タイトル:午後の作業予定
- タイプ:長い回答
- 「保存」をクリック
ステップ3:回答をチャンネルに投稿
- 「ステップを追加」をクリック
- 「チャンネルへメッセージを送信する」を選択
- チャンネル:#daily-report
- メッセージ:
:calendar: 本日の作業予定
**担当者:** {フォームを送信した人}
**午前:**
{フォーム回答:午前の作業予定}
**午後:**
{フォーム回答:午後の作業予定}
- 「保存」をクリック
ステップ4:公開
- 「完了」をクリック
- 名前:「朝の作業予定報告」
- 説明:「毎朝の作業予定を共有するフォーム」
- 「公開」をクリック
これで完成です!明日の朝9時から自動的にワークフローが動き出します。
テンプレートを活用する
ゼロから作るのが難しい場合は、Slackが用意したテンプレートを使いましょう。
テンプレートの種類
Slackには様々な業務シーンに対応したテンプレートが用意されています。
よく使われるテンプレート:
| カテゴリ | テンプレート | 用途 |
|---|---|---|
| オンボーディング | 新メンバーウェルカム | チャンネル参加時の自動挨拶 |
| 情報収集 | 日報フォーム | 定期的な報告の収集 |
| 承認フロー | 休暇申請 | 休暇の申請と承認 |
| サポート | 問い合わせ受付 | ヘルプデスク機能 |
| コミュニケーション | アナウンスメント | 定期的なお知らせ配信 |
| フィードバック | アンケート | メンバーからの意見収集 |
テンプレートの使い方
ステップ1:テンプレートを選ぶ
- 「ワークフローを作成する」をクリック
- 「テンプレートから始める」セクションから選択
- または、「すべてのテンプレートを表示」をクリック
ステップ2:カスタマイズ
テンプレートが読み込まれたら、以下をカスタマイズ:
- チャンネル名
- メッセージ内容
- フォームの質問項目
- トリガーの設定(時刻、頻度など)
ステップ3:公開
カスタマイズが完了したら、通常通り公開します。
外部サービスとの連携
ワークフローの真価は、外部ツールとの連携にあります。
Googleスプレッドシートとの連携例
ユースケース:
経費申請をフォームで受け付け、自動的にスプレッドシートに記録
必要な準備:
- Googleスプレッドシートを作成
- 列を設定(日付、申請者、項目、金額など)
- SlackにGoogle Sheetsアプリをインストール
ワークフロー作成:
ステップ1:トリガー
- 「リンクから」を選択
ステップ2:フォーム送信
- 質問:日付、費目、金額、詳細
ステップ3:Googleスプレッドシートに行を追加
- 「ステップを追加」→「Google Sheets」を選択
- 「スプレッドシートに行を追加」を選択
- スプレッドシート、シートを選択
- 各列にフォームの回答を割り当て
ステップ4:確認メッセージ送信
- DMで申請完了を通知
Salesforceとの連携
例:リード情報の自動登録
問い合わせフォームからSalesforceにリードを自動作成できます。
その他の連携可能サービス
- プロジェクト管理: Asana、Jira、Trello
- カレンダー: Googleカレンダー、Outlookカレンダー
- ドキュメント: Google Drive、Dropbox、OneDrive
- CRM: Salesforce、HubSpot
- 通知: PagerDuty
- その他: 70以上のアプリ
ワークフローの管理と編集
公開後のワークフローも、編集や管理ができます。
ワークフローを見つける
方法1:自動化メニューから
- 「その他」→「自動化」
- 「ワークフロー」タブを選択
- すべてのワークフローが一覧表示
方法2:検索から
- 検索バーにワークフロー名を入力
- 検索結果から選択
方法3:チャンネルから
- チャンネルを開く
- 「ワークフロー」タブをクリック
- そのチャンネルで利用可能なワークフローを表示
ワークフローを編集する
編集できる人:
- ワークフローの作成者
- ワークフローマネージャー
編集方法:
- ワークフローを開く
- 「編集」ボタンをクリック
- トリガーやステップを変更
- 「完了」→「変更を公開」
注意点:
既に実行中のワークフローには影響しません。次回実行分から変更が反映されます。
ワークフローを停止・削除
一時停止:
- ワークフローを開く
- 「・・・」(3点メニュー)→「無効にする」
削除:
- ワークフローを開く
- 「・・・」→「削除」
- 確認画面で「削除」
重要:
削除すると復元できません。一時的に使わない場合は「無効化」がおすすめです。
アクティビティを確認
確認できる情報:
- 実行回数
- 成功・失敗の状況
- エラーの詳細
- フォームの回答
確認方法:
- ワークフローを開く
- 「アクティビティ」タブをクリック
フォーム回答をダウンロード
フォームを含むワークフローの場合、回答をCSVでダウンロードできます。
手順:
- ワークフローを開く
- 「アクティビティ」タブ
- 「回答をダウンロード」をクリック
ワークフロー活用のベストプラクティス
効果的にワークフローを活用するためのコツを紹介します。
1. 小さく始めて徐々に拡大
最初:
シンプルなワークフロー(1〜2ステップ)から始める
慣れたら:
複数ステップや外部連携を追加
2. わかりやすい名前を付ける
良い例:
- 「朝の作業予定報告フォーム」
- 「経費申請(営業部)」
- 「新メンバーウェルカムメッセージ」
悪い例:
- 「ワークフロー1」
- 「テスト」
- 「フォーム」
3. 説明を充実させる
ワークフローの目的、使い方、対象者を明記しましょう。
4. テストを忘れずに
公開前にテスト:
- 自分でワークフローを実行
- すべてのステップが正常に動作するか確認
- メッセージの表示、変数の挿入を確認
5. フィードバックを集める
ワークフロー使用後、メンバーから意見を聞いて改善しましょう。
6. 定期的に見直す
業務の変化に合わせて、ワークフローを更新しましょう。
7. ドキュメント化
複雑なワークフローは、使い方ガイドをCanvasにまとめるのがおすすめです。
よくあるワークフロー活用例

実際にどんなワークフローが作れるか、具体例を紹介します。
1. 新メンバーオンボーディング
トリガー: チャンネルに参加した時
ステップ:
- ウェルカムメッセージを送信
- 自己紹介フォームを送信
- 回答を#welcomeチャンネルに投稿
- 必要なドキュメントのリンクを共有
2. 日報・週報の自動化
トリガー: スケジュール(毎日17時)
ステップ:
- フォームを送信(本日の成果、明日の予定)
- 回答を#daily-reportに投稿
- Googleスプレッドシートに記録
3. 休暇申請フロー
トリガー: リンクから
ステップ:
- 申請フォーム(日付、理由)
- マネージャーにDMで承認依頼
- 承認ボタンで処理
- 結果を申請者に通知
- Googleカレンダーに記録
4. 問い合わせ受付
トリガー: リンクから
ステップ:
- 問い合わせフォーム(カテゴリ、内容)
- カテゴリに応じて担当チャンネルに投稿
- 担当者にメンション
- チケット番号を発行
5. 定期アナウンスメント
トリガー: スケジュール(毎週月曜10時)
ステップ:
- #announcementチャンネルにメッセージ投稿
- 重要事項のリマインド
- 今週の予定を共有
6. フィードバック収集
トリガー: 絵文字リアクション(:star:)
ステップ:
- フィードバックフォーム送信
- 回答を専用チャンネルに集約
- 月次で集計
7. 承認フロー
トリガー: リンクから
ステップ:
- 申請内容をフォームで収集
- 金額に応じて承認者を振り分け
- 承認者にDMで依頼
- 承認/却下のボタン
- 結果を申請者に通知
- 承認済みリストに記録
8. イベント参加登録
トリガー: リンクから
ステップ:
- 参加フォーム(名前、部署、食事の有無)
- 参加者リストに追加
- 確認メールを送信
- Googleカレンダーに予定追加
トラブルシューティング
ワークフロー作成・実行時によくある問題と解決方法です。
Q1: ワークフロービルダーが表示されません
原因:
- 無料プランを使用している
- 管理者によってアクセスが制限されている
解決方法:
- 有料プランにアップグレード
- 管理者に権限付与を依頼
Q2: トリガーが動作しません
スケジュールトリガーの場合:
- 設定した日時が正しいか確認
- タイムゾーンが正しいか確認
- ワークフローが「有効」になっているか確認
チャンネル参加トリガーの場合:
- 正しいチャンネルが設定されているか確認
- ワークフローが公開されているか確認
Q3: 外部サービスと連携できません
原因:
- アプリがインストールされていない
- 認証が切れている
- 権限が不足
解決方法:
- 必要なアプリをSlackにインストール
- アプリの再認証を実行
- 外部サービス側で必要な権限を付与
Q4: 変数が正しく表示されません
原因:
- 変数名が間違っている
- 変数のスコープが異なる
解決方法:
{}をクリックして正しい変数を選択- 前のステップの出力変数を確認
Q5: フォームが表示されません
原因:
- 送信先が正しくない
- 通知設定がオフになっている
解決方法:
- 送信先のチャンネルまたはDMを確認
- Slackの通知設定を確認
Q6: ワークフローが途中で止まります
原因:
- ステップにエラーがある
- 外部サービスが応答しない
- 権限不足
解決方法:
- アクティビティでエラー内容を確認
- 該当ステップの設定を見直す
- 外部サービスの状態を確認
プレミアムワークフローと料金
Slackのワークフローには、無料と有料の実行枠があります。
スタンダードワークフロー
定義:
- Slackステップのみ
- または、コネクタステップが1つまで
料金:
- 無制限に実行可能(追加料金なし)
プレミアムワークフロー
定義:
- カスタムステップを含む
- または、コネクタステップが2つ以上
料金:
- 月間の実行回数に上限あり
- 上限を超えると追加料金が発生
注意点:
頻繁に実行されるワークフローでプレミアム機能を使う場合、実行回数を確認しましょう。
まとめ:ワークフローで業務を劇的に効率化
Slackワークフローを使えば、面倒な定型業務を数分で自動化できます。
この記事のポイントまとめ:
ワークフローの基本:
- プログラミング不要で誰でも作成可能
- トリガー(きっかけ)+ ステップ(処理)の組み合わせ
- 有料プラン限定の機能
作成の流れ:
- ワークフロービルダーを開く
- テンプレートまたはゼロから選択
- トリガーを設定
- ステップを追加
- 変数で動的な情報を挿入
- 公開
主なトリガー:
- リンクから
- スケジュール
- チャンネル参加時
- 絵文字リアクション
- メッセージ投稿時
主なステップ:
- メッセージ送信
- フォーム送信
- 外部サービス連携(Google、Salesforceなど)
- 条件分岐
活用のコツ:
- 小さく始めて徐々に拡大
- わかりやすい名前と説明
- 公開前に必ずテスト
- 定期的に見直して改善
代表的な活用例:
- 新メンバーオンボーディング
- 日報・週報の自動化
- 休暇申請フロー
- 問い合わせ受付
- 定期アナウンスメント
ワークフローを活用することで、チーム全体の生産性が向上し、本来の業務に集中できるようになります。まずは小さなワークフローから始めて、徐々に業務の自動化を進めていきましょう!


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