Slackのボイスチャット完全ガイド!ハドルミーティングの使い方と活用法

プログラミング・IT

「Slackでボイスチャットできるって聞いたけど、どうやるの?」
「ZoomやTeamsみたいに音声通話できるのかな?」

実は、Slackには「ハドルミーティング」という便利なボイスチャット機能があります。チャットの最中に「ちょっと話したい」と思ったら、すぐに音声で会話できる優れものです。

この記事では、Slackのボイスチャット機能について、基本から応用まで詳しく解説します。使い方をマスターして、もっと効率的なコミュニケーションを実現しましょう。

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  1. Slackのボイスチャット機能とは?
    1. ハドルミーティング(Huddles)
    2. Slackコール(従来の通話機能)
  2. ハドルミーティングの主な特徴
    1. 特徴1:ワンクリックで開始できる
    2. 特徴2:途中参加・途中退出が自由
    3. 特徴3:音声がメインだけどビデオも使える
    4. 特徴4:会話の記録が自動保存される
    5. 特徴5:AIが議事録を作成(有料プラン)
  3. ハドルミーティングの始め方
    1. パソコンでの開始方法
    2. スマホでの開始方法
    3. 他の人を招待する方法
  4. ハドルミーティングへの参加方法
    1. 自動通知から参加
    2. 招待リンクから参加
    3. 参加リクエストが必要な場合
  5. ハドルミーティング中にできること
    1. 音声をミュートにする
    2. ビデオをオンにする
    3. 画面を共有する
    4. 絵文字リアクションを送る
    5. メモやファイルを共有する
  6. 無料プランと有料プランの違い
    1. 無料プラン(Free)
    2. 有料プラン(Pro、Business+、Enterprise Grid)
  7. ハドルミーティングのメリット
    1. メリット1:会議疲れを軽減できる
    2. メリット2:迅速な意思決定が可能
    3. メリット3:雑談や気軽な相談がしやすい
    4. メリット4:文脈の切り替えが不要
    5. メリット5:記録が自動で残る
  8. ハドルミーティングのデメリット・注意点
    1. デメリット1:無料プランの制限が厳しい
    2. デメリット2:音声品質がネット環境に依存する
    3. デメリット3:頻繁すぎると集中が削がれる
    4. デメリット4:大人数には向かない
  9. ハドルミーティングの活用シーン
    1. シーン1:緊急のトラブル対応
    2. シーン2:ブレインストーミング
    3. シーン3:コードレビューやデザインレビュー
    4. シーン4:1on1ミーティング
    5. シーン5:朝のチェックイン
    6. シーン6:雑談・休憩時間
  10. ハドルミーティングの便利な使い方
    1. 使い方1:専用チャンネルを作る
    2. 使い方2:時間枠を決める
    3. 使い方3:定期ミーティングに活用
    4. 使い方4:ペアプログラミング
    5. 使い方5:ポモドーロテクニックと組み合わせる
  11. トラブルシューティング
    1. 音声が聞こえない・相手に聞こえない
    2. 音声が途切れる・遅延がある
    3. ハドルに参加できない
    4. ビデオが映らない
  12. 通知設定のカスタマイズ
    1. 通知をオフにしたい場合
  13. よくある質問
    1. Q1. ハドルとSlackコールの違いは?
    2. Q2. ハドルの最大人数は?
    3. Q3. ハドルを録画できる?
    4. Q4. スマホでもハドルに参加できる?
    5. Q5. ハドルの通話料金はかかる?
    6. Q6. プライベートチャンネルのハドルは誰が見られる?
  14. まとめ:ハドルでもっと気軽にコミュニケーション

Slackのボイスチャット機能とは?

Slackには、主に2つの音声通話機能があります。

ハドルミーティング(Huddles)

2021年に導入された、気軽な音声チャット機能です。

「ハドル(huddle)」とは、アメリカンフットボールで選手たちが円陣を組んで作戦会議をすることを指します。つまり、短時間でサッと集まって話し合う、というイメージです。

オフィスで「ちょっといい?」と声をかけて立ち話をするような、カジュアルなコミュニケーションをオンラインで再現した機能と言えます。

Slackコール(従来の通話機能)

ハドルミーティング登場前からあった、従来の音声・ビデオ通話機能です。

現在もDMやチャンネルから直接通話を開始できますが、多くの場合、ハドルミーティングの方が手軽で使いやすくなっています。

ハドルミーティングの主な特徴

特徴1:ワンクリックで開始できる

面倒な設定は一切不要です。

チャンネルやDMの画面にあるヘッドホンアイコンをクリックするだけで、すぐに音声チャットが始まります。ZoomのようにURLを共有したり、ミーティングIDを入力したりする手間がありません。

特徴2:途中参加・途中退出が自由

いつでも好きなタイミングで参加・退出できます。

ハドルが始まっていることに気づいたら、そのまま参加してOK。用事ができたら、途中で抜けても問題ありません。会議のような堅苦しさがないのが魅力です。

特徴3:音声がメインだけどビデオも使える

基本は音声のみのチャットですが、必要に応じてビデオもオンにできます。

最初は音声だけで話し始めて、「これは画面を見せた方が早いな」と思ったら、途中からビデオや画面共有に切り替えられます。

特徴4:会話の記録が自動保存される

ハドル中に共有したリンクやファイルは、自動的にスレッドに保存されます。

「あの時話したアレ、どこだっけ?」と探す手間が省けます。会話の議事録として使えるので便利です。

特徴5:AIが議事録を作成(有料プラン)

有料プランでは、AIが会話の要点をまとめてくれます。

誰が何を言ったか、決定事項は何か、などが自動的に整理されるため、議事録を手動で作る必要がありません。

ハドルミーティングの始め方

パソコンでの開始方法

手順:

  1. チャンネルまたはDMを開く
  2. 画面上部の「ヘッドホンアイコン」をクリック
  3. ハドルがすぐに開始される

たったこれだけです。

ショートカットキーを使うなら、Windows・Linuxでは「Ctrl + Shift + H」、Macでは「Command + Shift + H」で開始できます。

スマホでの開始方法

手順:

  1. Slackアプリを開く
  2. チャンネルまたはDMを選択
  3. 画面上部の「ヘッドホンアイコン」をタップ

スマホでも同じように簡単に始められます。

他の人を招待する方法

ハドルが始まったら、チャンネルのメンバーには自動的に通知が届きます。

追加で人を呼びたい場合:

  1. ハドル画面で「…」(メニュー)をクリック
  2. 「メンバーを招待」を選択
  3. 招待したい人を選んで「招待を送信」

チャンネルに参加していない人も、直接招待できます。

ハドルミーティングへの参加方法

自動通知から参加

ハドルが始まると、チャンネル名の横にヘッドホンアイコンが表示されます。

参加手順:

  1. サイドバーでヘッドホンアイコンがついたチャンネルを確認
  2. チャンネルを開く
  3. 上部のヘッドホンアイコンをクリック

これだけで参加できます。

招待リンクから参加

ハドルの招待リンクを受け取った場合は、そのリンクをクリックするだけです。

カレンダーの予定やメッセージに貼り付けられたハドルリンクから、ワンクリックで参加できます。

参加リクエストが必要な場合

プライベートチャンネルやDMのハドルに参加したい場合、リクエストが必要です。

手順:

  1. ハドルリンクをクリック
  2. 「アクセスをリクエスト」をクリック
  3. ハドル参加者が承認すると入れる

ハドルミーティング中にできること

音声をミュートにする

話していない時は、ミュートにするのがマナーです。

ハドル画面のマイクアイコンをクリックすれば、すぐにミュート・ミュート解除ができます。

ビデオをオンにする

顔を見せて話したい時は、カメラアイコンをクリックします。

最初は音声だけで始めて、必要な時だけビデオをオンにする、という使い方がおすすめです。

画面を共有する

資料や画面を見せながら説明したい時に便利です。

手順:

  1. ハドル画面で画面共有アイコンをクリック
  2. 共有したい画面を選択
  3. 「共有」をクリック

最大2人まで同時に画面共有できます。

絵文字リアクションを送る

声を出さずに反応したい時は、絵文字が活躍します。

「👍」「👏」「😂」などの絵文字で、相づちや感情を表現できます。プレゼン中にマイクをミュートにしていても、リアクションできるので便利です。

メモやファイルを共有する

ハドル専用のスレッドに、メモやリンク、ファイルを投稿できます。

共有方法:

  1. ハドル画面でスレッドアイコンをクリック
  2. メッセージ欄にメモやリンクを入力
  3. ファイルをドラッグ&ドロップ

共有した内容は、ハドル終了後もチャンネルに残ります。

無料プランと有料プランの違い

ハドルミーティングは、プランによって使える範囲が変わります。

無料プラン(Free)

制限:

  • 参加人数:2人まで(1対1のみ)
  • 通話時間:30分まで
  • AI議事録:使えない

個人でのちょっとした通話には十分ですが、チームでの利用には制限が厳しいです。

有料プラン(Pro、Business+、Enterprise Grid)

できること:

  • 参加人数:無制限(実質的には50人程度まで推奨)
  • 通話時間:無制限
  • AI議事録:使える(2024年以降導入)
  • 画面共有:複数人可能

本格的にチームで使うなら、有料プランが必須です。

ハドルミーティングのメリット

メリット1:会議疲れを軽減できる

ビデオ会議のような堅苦しさがありません。

「カメラをオンにしなきゃ」「背景を整えなきゃ」というプレッシャーがなく、気軽に参加できます。音声だけなので、疲れにくいのも利点です。

メリット2:迅速な意思決定が可能

テキストで長々とやり取りするより、話した方が早い場面は多いです。

「これ、文章で説明すると長くなるから、ちょっと話そう」という時に、すぐ切り替えられます。意思決定のスピードが上がります。

メリット3:雑談や気軽な相談がしやすい

リモートワークでは、ちょっとした雑談の機会が減りがちです。

ハドルなら、オフィスで「ちょっといい?」と声をかけるような感覚で、気軽にコミュニケーションが取れます。

メリット4:文脈の切り替えが不要

ZoomやTeamsのように、別アプリに切り替える必要がありません。

Slackでチャットしている流れのまま、音声に切り替えられます。集中力が途切れにくく、効率的です。

メリット5:記録が自動で残る

会話中に共有したリンクやファイルが、すべて自動保存されます。

「あの時話したURL、どこだっけ?」と探す手間がなくなります。議事録代わりにもなるので、後で振り返りやすいです。

ハドルミーティングのデメリット・注意点

デメリット1:無料プランの制限が厳しい

2人まで、30分までという制限は、チームでの利用には不十分です。

本格的に活用したいなら、有料プランへの切り替えが必要になります。

デメリット2:音声品質がネット環境に依存する

インターネット接続が不安定だと、音声が途切れたりします。

Wi-Fiが弱い場所や、通信制限がかかっている時は要注意です。

デメリット3:頻繁すぎると集中が削がれる

気軽に使えるがゆえに、頻繁にハドルが始まると集中力が散漫になります。

「今、作業に集中したい」という時のために、通知設定を調整するのがおすすめです。

デメリット4:大人数には向かない

50人以上の大規模会議には適していません。

大人数のウェビナーや全社会議には、ZoomやTeams、Google Meetなど専用ツールの方が適しています。

ハドルミーティングの活用シーン

シーン1:緊急のトラブル対応

システム障害やバグ発生時に、すぐにチームを集めて対応できます。

「今、サーバーが落ちた!」という緊急事態でも、ハドルで即座に状況共有と対策会議ができます。

シーン2:ブレインストーミング

アイデア出しには、テキストより音声の方が向いています。

「新サービスのネーミング案を出そう」といったブレストには、ハドルが最適です。自由に発言し合えるので、創造性が高まります。

シーン3:コードレビューやデザインレビュー

画面共有しながら、その場で意見交換できます。

「このコード、どう思う?」「このデザイン、改善点ある?」といった時に、画面を見せながら話し合えます。

シーン4:1on1ミーティング

上司と部下の定期面談にも使えます。

カジュアルな雰囲気で話せるので、形式的な面談より本音が出やすくなります。

シーン5:朝のチェックイン

チームメンバーが朝にハドルに入って、「おはよう」と挨拶し合う習慣をつけるチームもあります。

リモートワークでも、オフィス出社時のような一体感が生まれます。

シーン6:雑談・休憩時間

仕事の合間の息抜きにも使えます。

「ランチ何食べた?」「週末どうだった?」といった雑談で、チームの絆が深まります。

ハドルミーティングの便利な使い方

使い方1:専用チャンネルを作る

「#雑談ハドル」「#質問ハドル」など、目的別のチャンネルを作ります。

メインの業務チャンネルを邪魔せずに、気軽にハドルを使えるようになります。

使い方2:時間枠を決める

「午前10時〜10時30分はハドルタイム」など、時間を決めておくのも良い方法です。

メンバー全員が同じ時間にハドルに入れるので、雑談や情報共有がしやすくなります。

使い方3:定期ミーティングに活用

毎週の定例会議を、ハドルで行うのもアリです。

Zoomリンクを共有するより、Slackのハドルリンクの方が手軽です。カレンダーにハドルリンクを貼っておけば、時間になったらワンクリックで参加できます。

使い方4:ペアプログラミング

2人で画面を共有しながら、コーディング作業を進められます。

音声で会話しながら、リアルタイムでコードを書いていく、という協働作業に最適です。

使い方5:ポモドーロテクニックと組み合わせる

25分作業、5分休憩のポモドーロテクニックの休憩時間にハドルで雑談する、という使い方もあります。

リモートワークでの孤独感を和らげ、チームの一体感を保てます。

トラブルシューティング

音声が聞こえない・相手に聞こえない

原因と対処法:

  1. マイク・スピーカーの設定を確認
  • Slackの設定 → 音声とビデオ → デバイスを確認
  • 正しいマイクとスピーカーが選択されているか確認
  1. 音量を確認
  • パソコンの音量がミュートになっていないか
  • Slack内の音量バーが最小になっていないか
  1. ブラウザの権限を確認
  • ブラウザ版を使っている場合、マイクへのアクセスを許可しているか確認
  1. 再起動
  • Slackアプリを再起動
  • それでもダメならパソコンを再起動

音声が途切れる・遅延がある

原因と対処法:

  1. ネット環境を確認
  • Wi-Fiの電波状況をチェック
  • 可能なら有線LANに切り替える
  1. 他のアプリを閉じる
  • 帯域を食うアプリ(動画ストリーミングなど)を終了
  1. 音質を下げる
  • 高音質モードをオフにする(設定で変更可能)
  1. VPNを確認
  • VPN経由だと遅延が発生することがあるので、可能なら直接接続

ハドルに参加できない

原因と対処法:

  1. プランの制限を確認
  • 無料プランで3人目が参加しようとしていないか
  1. 権限を確認
  • プライベートチャンネルのハドルには、チャンネルメンバーしか参加できない
  1. アプリを最新版に更新
  • 古いバージョンだと不具合が起きることがある

ビデオが映らない

原因と対処法:

  1. カメラの権限を確認
  • Slackがカメラにアクセスする権限があるか確認
  1. 他のアプリがカメラを使っていないか確認
  • Zoom、Teams、Skypeなど、カメラを使う他のアプリを終了
  1. カメラドライバーを確認
  • パソコンのカメラドライバーが最新か確認

通知設定のカスタマイズ

ハドルの通知は、カスタマイズできます。

通知をオフにしたい場合

手順:

  1. Slackの設定を開く
  2. 「通知」を選択
  3. 「ハドルミーティング」の通知設定を変更

設定オプション:

  • 全てのハドル開始を通知
  • 自分が参加しているチャンネルのみ通知
  • 通知なし

集中したい時間帯は通知をオフにして、休憩時間にオンにする、という使い分けもできます。

よくある質問

Q1. ハドルとSlackコールの違いは?

A. ハドルの方が気軽で非同期的です。

Slackコールは従来の「通話」機能で、発信・着信の概念があります。一方、ハドルは「常に開いている部屋」のイメージで、いつでも入退室できます。

現在は、ほとんどの場合ハドルの方が便利です。

Q2. ハドルの最大人数は?

A. 有料プランでは無制限ですが、実用的には50人程度までです。

技術的には制限がありませんが、50人を超えると音声が混雑して会話しにくくなります。大人数の会議には、専用のウェビナーツールがおすすめです。

Q3. ハドルを録画できる?

A. Slackネイティブの録画機能はありませんが、AI議事録機能があります。

有料プランでは、AIが会話の要点を自動でまとめてくれます。完全な録画が必要な場合は、外部の画面録画ツールを使う必要があります。

Q4. スマホでもハドルに参加できる?

A. はい、iOS・Android両方で使えます。

スマホアプリでも、パソコンと同じようにハドルに参加できます。ただし、画面共有はモバイルでは制限があります。

Q5. ハドルの通話料金はかかる?

A. いいえ、インターネット通信のみで通話料金はかかりません。

ただし、モバイルデータ通信を使う場合は、データ通信量が消費されます。長時間のハドルは、Wi-Fi環境での利用がおすすめです。

Q6. プライベートチャンネルのハドルは誰が見られる?

A. そのチャンネルのメンバーのみです。

プライベートチャンネルで始めたハドルは、チャンネルメンバー以外には見えません。招待されない限り、参加もできません。

まとめ:ハドルでもっと気軽にコミュニケーション

Slackのハドルミーティングは、リモートワークの課題を解決する画期的な機能です。

この記事のポイント:

  • ハドルはワンクリックで始められる気軽な音声チャット
  • 途中参加・途中退出が自由で、カジュアルに使える
  • 音声がメインだが、ビデオや画面共有も可能
  • 無料プランは2人・30分まで、有料プランは無制限
  • 会議疲れを軽減し、迅速な意思決定を可能にする
  • 緊急対応、ブレスト、レビュー、雑談など幅広く活用できる
  • 音声トラブルは、デバイス設定とネット環境を確認

「テキストで説明するより、話した方が早い」という場面は、仕事でよくあります。

そんな時、わざわざZoomやTeamsを立ち上げなくても、Slackのハドルでサッと会話できる。この手軽さが、ハドルの最大の魅力です。

まだ使ったことがない方は、今すぐ試してみませんか?きっと、チームのコミュニケーションがもっとスムーズになるはずです。

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