「上司からの大事なメッセージを見逃してしまった…」「クライアントからの緊急連絡に気づくのが遅れた…」
こんな経験はありませんか?
実は、SlackにはVIP機能があり、重要な人からのメッセージを優先的に表示できるんです。
この記事では、SlackのVIP機能の使い方から、効果的な活用方法、通知のカスタマイズまで、徹底的に解説していきます。
SlackのVIP機能とは?
まず、VIP機能の基本を理解しましょう。
VIP機能でできること
SlackのVIP機能を使うと、特定の人やアプリからのメッセージを優先的に表示できます。
主な特徴:
- サイドバーの一番上に「未読VIPメッセージ」セクションが表示される
- アクティビティフィードにVIP専用のタブが作られる
- おやすみモード中でもVIPからの通知を受け取れる
- VIP専用の通知音を設定できる
- 最大300人(またはアプリ・ワークフロー)を登録可能
この機能は、2024年11月に導入された比較的新しい機能です。
どんな人をVIPにすると便利?
おすすめのVIP候補:
- 直属の上司・マネージャー
- 重要なクライアント・顧客
- 緊急対応が必要なプロジェクトのメンバー
- 会社の経営陣・役員
- 頻繁に連絡を取る同僚
- 外部パートナー
- 緊急アラートを送るアプリ
例えば、営業職なら大口顧客、プロジェクトマネージャーならステークホルダー、といった具合に、自分の役割に応じて設定するのがおすすめです。
VIPとスター・ピン留めの違い
Slackには他にも重要なメッセージをマークする機能がありますが、それぞれ役割が異なります。
VIP:
- 人やアプリを登録する
- その人からのすべてのメッセージが優先表示される
- 通知の優先順位が上がる
スター:
- 個別のメッセージやチャンネルをマークする
- 後で見返したいものを保存
- 通知には影響しない
ピン留め:
- チャンネル内の特定メッセージを固定
- チームメンバー全員が見られる
- 重要な情報を常に表示
それぞれ用途が違うので、組み合わせて使うと効果的です。
VIPに追加する方法
デスクトップ版とモバイル版、それぞれの設定方法を解説します。
デスクトップ版での設定手順
方法1:環境設定から追加
- 画面左上または右上のプロフィール写真をクリック
- メニューから「環境設定」を選択
- 「通知」セクションを開く
- 下にスクロールして「VIPリスト」を見つける
- 「VIPリストを管理」をクリック
- 検索ボックスに名前を入力
- 追加したい人、アプリ、ワークフローを選択
これで完了です。
方法2:プロフィールから直接追加
特定の人のプロフィールから直接VIPに追加することもできます。
- VIPに追加したい人のプロフィールを開く
- プロフィール画面の「…」(その他のオプション)をクリック
- 「VIPとして設定」を選択
この方法なら、2クリックで完了するので簡単です。
方法3:ダイレクトメッセージから追加
DMの画面から直接追加することもできます。
- VIPに追加したい人とのDMを開く
- 画面上部の相手の名前をクリック
- 表示されるメニューから「VIPとして設定」を選択
モバイル版での設定手順
iPhone/iPad(iOS)の場合:
- 画面上部のプロフィール写真をタップ
- 「環境設定」をタップ
- 「通知」セクションの下にある「VIPリスト」をタップ
- 検索ボックスに名前を入力
- 追加したい人やアプリを選択
Androidの場合:
基本的な手順はiOSと同じです。
- プロフィール写真をタップ
- 「環境設定」を選択
- 「通知」→「VIPリスト」の順にタップ
- 追加したい人を検索して選択
アプリやワークフローもVIPに追加できる
人だけでなく、アプリやワークフローもVIPに設定できます。
追加すると便利なアプリ:
- Googleカレンダー(予定のリマインダー)
- セキュリティアラート
- サーバー監視ツール
- 顧客管理システム(Salesforceなど)
- カスタムワークフロー(承認通知など)
追加方法は人と同じで、VIPリストの検索ボックスにアプリ名を入力するだけです。
VIPからの通知をカスタマイズする
VIPを追加したら、通知をカスタマイズしてさらに便利にしましょう。
VIP専用の通知音を設定する
VIPからのメッセージだけ、別の音で通知させることができます。
デスクトップ版:
- プロフィール写真をクリック
- 「環境設定」を選択
- 「サウンドと外観」セクションまでスクロール
- 「通知音(VIPメッセージのみ)」のドロップダウンメニューを開く
- 好きな音を選択
おすすめの設定:
- 通常のメッセージ:控えめな音
- VIPのメッセージ:目立つ音
こうすることで、音だけでVIPからのメッセージだと分かるようになります。
モバイル版:
- プロフィール写真をタップ
- 「通知」をタップ
- 「VIPシステムオプション」をタップ
- 通知設定を選択
- サウンドを変更する場合は「サウンド」をタップ
おやすみモード中でもVIP通知を受け取る
通常、おやすみモード(DND)を有効にすると、すべての通知がオフになります。
しかし、VIPからの通知だけは受け取るように設定できるんです。
デスクトップ版:
- プロフィール写真をクリック
- 「環境設定」を選択
- 「通知」セクションを開く
- 「VIPからの通知を常に許可する」にチェックを入れる
モバイル版:
- プロフィール写真をタップ
- 「通知」をタップ
- 「VIPからの通知を常に許可する」のトグルをオンにする
活用例:
- 夜間や休日はおやすみモードにしつつ、上司やクライアントからの緊急連絡だけは受け取る
- 集中モード中も、重要なプロジェクトメンバーからの連絡は見逃さない
この設定を使えば、プライベートの時間を守りつつ、本当に重要な連絡だけには対応できます。
VIP通知の表示場所
VIPからのメッセージは、通常のメッセージとは別の場所に表示されます。
1. サイドバーの「未読VIPメッセージ」セクション
サイドバーの一番上に、VIPからの未読メッセージが専用セクションとして表示されます。
このセクションは、他のどのチャンネルやDMよりも上に来るので、一目で分かります。
2. アクティビティフィードの「VIP」タブ
アクティビティ(通知一覧)を開くと、「VIP」という専用タブが表示されます。
このタブをクリックすると、VIPからの通知だけをフィルタリングして表示できます。
3. 全体のアクティビティでも上部に表示
「すべて」のタブで全体の通知を見ている場合でも、VIPからの未読通知は一番上に表示されます。
つまり、どこを見ていてもVIPからのメッセージは見逃しにくい仕組みになっているんです。
VIPリストを管理する
一度追加したVIPは、後から編集や削除ができます。
VIPを削除する方法
デスクトップ版:
- プロフィール写真をクリック
- 「環境設定」→「通知」→「VIPリストを管理」
- 削除したいVIPを見つける
- 横にある「削除」または「外す」ボタンをクリック
モバイル版:
- プロフィール写真をタップ
- 「環境設定」→「通知」→「VIPリスト」
- 削除したいVIPをタップ
- 「削除」アイコンをタップ
VIPリストを確認する
現在誰がVIPに登録されているか確認したい場合:
- 環境設定 → 通知 → VIPリストを管理
- 登録済みのVIP一覧が表示されます
定期的に見直して、本当に必要なVIPだけを残しておくのがおすすめです。
VIPの上限は300
VIPリストには、最大300人(アプリ・ワークフローを含む)まで追加できます。
ただし、実際には5〜20人程度に絞った方が効果的です。
あまり多くの人をVIPにすると、結局すべてのメッセージが優先表示されてしまい、VIPの意味がなくなってしまいます。
おすすめの人数:
- 小規模チーム:3〜10人
- 中規模チーム:10〜20人
- 大規模組織:20〜30人
「本当に見逃したくない人」だけに絞りましょう。
VIP機能の効果的な活用方法
VIP機能を最大限に活用するコツをご紹介します。
活用例1:階層別に設定
優先度に応じて、段階的にVIPを設定する方法です。
最優先VIP:
- 直属の上司
- 最重要クライアント
- 会社の経営陣
この人たちからのメッセージは、おやすみモード中でも通知を受け取る設定にします。
通常VIP:
- プロジェクトメンバー
- 部門のリーダー
- よく連絡を取る同僚
この人たちは、業務時間中の通知のみ受け取るようにします。
活用例2:役割に応じたVIP設定
自分の役職や担当業務に応じて、VIPを選ぶ方法です。
営業職の場合:
- 担当顧客(売上規模の大きい順)
- セールスマネージャー
- カスタマーサクセスチーム
プロジェクトマネージャーの場合:
- プロジェクトオーナー
- 主要ステークホルダー
- 開発チームのリーダー
エンジニアの場合:
- テックリード
- プロダクトマネージャー
- 障害対応チーム
経営層の場合:
- 役員メンバー
- 主要部門長
- 重要パートナー企業の担当者
活用例3:期間限定のVIP設定
プロジェクトや案件に応じて、一時的にVIPを設定する方法です。
例:大型案件の期間中
- 案件開始時:クライアント担当者をVIPに追加
- プロジェクト進行中:週次でVIPリストを見直し
- 案件終了後:VIPから削除
こうすることで、その時々で本当に重要な人にフォーカスできます。
例:繁忙期の設定
決算期や年末など、特定の時期だけ重要になる連絡先があれば、その期間だけVIPに追加するのも効果的です。
活用例4:アプリとワークフローの活用
人だけでなく、アプリやワークフローもVIPに設定すると便利です。
セキュリティアラート:
監視ツールからの緊急アラートをVIPに設定すれば、インシデントに即座に対応できます。
承認ワークフロー:
経費申請や休暇申請の承認通知をVIPに設定すれば、承認業務の遅延を防げます。
カレンダーアプリ:
GoogleカレンダーなどをVIPに設定すれば、重要な会議の直前リマインダーを見逃しません。
VIP機能のトラブルシューティング
VIP機能を使っていて、うまく動作しない場合の対処法です。
問題1:VIP通知が来ない
原因:
- 通知設定が正しくない
- おやすみモードが有効になっている
- 端末の通知権限がオフになっている
解決方法:
ステップ1:基本の通知設定を確認
- 環境設定 → 通知
- 「通知を送信」がオンになっているか確認
- デスクトップ通知またはモバイル通知が有効か確認
ステップ2:VIP通知の設定を確認
- 環境設定 → 通知 → VIPリスト
- 該当する人が正しく登録されているか確認
ステップ3:おやすみモードを確認
おやすみモード中の場合:
- 「VIPからの通知を常に許可する」がオンになっているか確認
ステップ4:端末の設定を確認
スマホの場合:
- 設定 → 通知 → Slack
- 通知が許可されているか確認
問題2:VIP未読セクションが表示されない
原因:
- VIPからの未読メッセージがない
- サイドバーの表示設定の問題
解決方法:
VIP未読セクションは、VIPからの未読メッセージがある時だけ表示されます。
未読がない場合は、セクション自体が表示されません。
テストするには:
- VIPに登録した人に、テストメッセージを送ってもらう
- サイドバーに「未読VIPメッセージ」セクションが表示されるか確認
問題3:通知音が変わらない
原因:
- デバイスの音量設定
- Slackの音声設定がミュートになっている
解決方法:
- デバイスの音量を確認(ミュートになっていないか)
- 環境設定 → サウンドと外観
- 「Slackからのすべての音をミュートする」がオフになっているか確認
- VIP専用の通知音が選択されているか確認
問題4:VIPが多すぎて管理できない
原因:
- VIPを追加しすぎた
- 優先度が曖昧
解決方法:
定期的(月1回程度)にVIPリストを見直しましょう。
見直しの基準:
- 過去1ヶ月で連絡を取った回数
- その人からのメッセージの緊急性
- 現在進行中のプロジェクトに関わっているか
目安として、VIPは10〜20人以内に収めるのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
SlackのVIP機能に関する、よくある質問をまとめました。
Q1:VIPに追加したことは相手に通知されますか?
A:いいえ、通知されません。
VIPに追加しても、相手には一切通知されません。
あなただけが知っている設定なので、気軽に設定できます。
Q2:VIPは何人まで追加できますか?
A:最大300人(またはアプリ・ワークフロー)です。
ただし、実際には10〜20人程度に絞った方が効果的です。
多すぎると、結局すべてのメッセージが優先表示されてしまい、VIPの意味がなくなります。
Q3:複数のワークスペースで同じVIPリストを使えますか?
A:いいえ、使えません。
VIPリストは、ワークスペースごとに個別に設定する必要があります。
ワークスペースAで設定したVIPは、ワークスペースBには反映されません。
Q4:VIPからのメッセージを自動で既読にすることはできますか?
A:いいえ、できません。
VIP機能は通知の優先表示に特化した機能で、自動既読などの機能はありません。
あくまで「見逃さないようにする」ための機能です。
Q5:おやすみモード中でもVIP通知を受け取ると、睡眠が邪魔されませんか?
A:設定次第です。
「VIPからの通知を常に許可する」を有効にすると、おやすみモード中でも通知が来ます。
本当に緊急性の高い人だけをVIPに設定し、それ以外は通常の通知設定にするのがおすすめです。
または、おやすみモードのスケジュールを設定して、特定の時間帯(例:23時〜7時)は完全にオフにする方法もあります。
Q6:外部のワークスペースの人もVIPに追加できますか?
A:はい、できます。
Slack Connect機能で繋がっている外部組織の人も、VIPに追加できます。
これは、クライアントや外部パートナーとのやり取りで特に便利です。
Q7:VIPを一時的に無効にすることはできますか?
A:直接的な無効化機能はありませんが、以下の方法があります。
方法1:VIPリストから削除
一時的に必要ない場合は、VIPリストから削除します。後で再度追加すればOKです。
方法2:通知設定を調整
「VIPからの通知を常に許可する」をオフにして、おやすみモードを有効にすれば、実質的にVIP通知を抑制できます。
VIP機能を使った生産性向上のヒント
最後に、VIP機能を活用して生産性を上げるコツをお伝えします。
1. 定期的な見直しを習慣化
月に1回程度、VIPリストを見直しましょう。
- プロジェクトが終了した人は削除
- 新しく重要になった人を追加
- 優先度が変わった人を再評価
この習慣をつけることで、VIPリストが常に最適な状態に保たれます。
2. 他の通知機能と組み合わせる
VIP機能だけでなく、他のSlack機能と組み合わせると効果的です。
VIP + チャンネルミュート:
- 優先度の低いチャンネルはミュート
- VIPからのメンションだけは通知
VIP + カスタムセクション:
- サイドバーにVIP専用セクションを作成
- よく連絡するVIPとのDMをまとめる
3. チーム内でVIP活用のベストプラクティスを共有
チーム全体でVIP機能を活用すると、コミュニケーションが円滑になります。
推奨事項:
- 緊急時は、VIPに登録してほしい人を明確にする
- 「この件は緊急なので、私をVIPに追加してください」と依頼する文化を作る
- プロジェクト開始時に、誰をVIPにすべきか共有する
4. 通知疲れを防ぐ
VIP機能を使う最大の目的は、「本当に重要なメッセージに集中する」ことです。
そのためには:
- VIPは厳選する(10〜20人が目安)
- それ以外のチャンネルは通知を減らす
- 定期的に集中タイムを設けて、まとめて確認する
こうすることで、通知に振り回されず、効率的に仕事ができるようになります。
まとめ:VIP機能で重要なメッセージを見逃さない
SlackのVIP機能について、重要なポイントをおさらいしましょう。
VIP機能の基本:
- 特定の人、アプリ、ワークフローを優先表示できる
- サイドバー上部の専用セクションに未読が表示される
- アクティビティフィードにVIPタブが作られる
- 最大300人(アプリ含む)まで登録可能
設定方法:
追加:
- 環境設定 → 通知 → VIPリストを管理
- または、プロフィールから直接「VIPとして設定」
削除:
- VIPリストから「削除」または「外す」をクリック
カスタマイズ:
- VIP専用の通知音を設定可能
- おやすみモード中でもVIP通知を受け取れる設定が可能
- デスクトップ・モバイルそれぞれで設定可能
効果的な活用方法:
- 本当に重要な人だけを厳選する(10〜20人が目安)
- 役割や期間に応じて柔軟に調整する
- 定期的にVIPリストを見直す
- アプリやワークフローも活用する
- 他の通知機能と組み合わせる
注意点:
- VIPに追加したことは相手に通知されない
- ワークスペースごとに個別に設定が必要
- 多すぎると効果が薄れる
VIP機能を活用することで、重要なメッセージを見逃すリスクが大幅に減ります。
上司からの緊急連絡、クライアントからの重要な質問、プロジェクトの急な変更…これらを確実にキャッチできれば、仕事の質とスピードが向上します。
ぜひ今日から、VIP機能を使い始めてみてください。
最初は少人数から始めて、徐々に自分に合った設定を見つけていきましょう。
重要なメッセージを見逃さず、効率的にSlackを活用できるようになりますよ!

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