SlackのユーザーID(メンバーID)完全ガイド!確認方法から活用法まで

プログラミング・IT

Slackで外部ツールと連携したり、APIを使ったりする際に必要になるのが「ユーザーID(メンバーID)」です。

でも、「ユーザーIDってどこで確認するの?」「ユーザー名とは違うの?」「何に使うの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、SlackのユーザーIDについて、基本から確認方法、活用シーンまで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説していきます。

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  1. SlackのユーザーID(メンバーID)とは
    1. ユーザーIDの定義
    2. ユーザーIDの形式
    3. ユーザーIDは変更できない
  2. ユーザーID、表示名、ユーザー名の違い
    1. 3つの識別情報
    2. それぞれの用途
    3. なぜユーザーIDが必要なのか
  3. 自分のユーザーIDを確認する方法
    1. 方法1:プロフィールから確認(デスクトップ)
    2. 方法2:アカウント設定から確認
    3. 方法3:ブラウザの開発者ツールで確認(上級者向け)
    4. スマホアプリでの確認方法
  4. 他のメンバーのユーザーIDを確認する方法
    1. 個別に確認する方法
    2. メンバーのプロフィールリンクから確認
    3. メンバーリストから確認(ブラウザ版)
  5. 複数メンバーのユーザーIDを一括確認する方法(管理者向け)
    1. 方法1:アナリティクスからエクスポート(有料プラン)
    2. 方法2:Slackbotから受け取る
    3. CSVファイルの文字化け対策
    4. 無料プランでの制限
  6. ユーザーIDの活用シーン
    1. 活用シーン1:API経由でのメンション
    2. 活用シーン2:ボットからのダイレクトメッセージ
    3. 活用シーン3:ワークフロービルダー
    4. 活用シーン4:外部ツールとの連携
    5. 活用シーン5:アクセス権限の管理
    6. 活用シーン6:データ分析
  7. チャンネルIDとワークスペースIDについても知っておこう
    1. チャンネルIDの確認方法
    2. ワークスペースIDの確認方法
    3. Enterprise OrganizationのID
    4. ユーザーグループIDの確認
  8. Slack APIでユーザーIDを取得する方法
    1. users.list APIを使う
    2. users.info APIを使う
    3. users.lookupByEmail APIを使う
  9. ユーザーIDに関するよくあるトラブル
    1. トラブル1:コピーしたIDが使えない
    2. トラブル2:ユーザーIDが見つからない
    3. トラブル3:APIでユーザーが見つからない
    4. トラブル4:メンバー一覧のCSVが文字化け
    5. トラブル5:同じメールアドレスで複数のユーザーID
  10. ユーザーIDを使う際の注意点
    1. 注意点1:プライバシーに配慮する
    2. 注意点2:ワークスペースごとに異なる
    3. 注意点3:退出ユーザーのIDは無効
    4. 注意点4:ボットとユーザーを区別する
    5. 注意点5:APIレート制限
  11. よくある質問(FAQ)
    1. ユーザーIDとメンバーIDは同じものですか?
    2. ユーザーIDは変更できますか?
    3. 自分のユーザーIDを他人に知られても問題ありませんか?
    4. 退出したメンバーのユーザーIDはどうなりますか?
    5. 無料プランでもユーザーIDは確認できますか?
    6. ユーザーIDはどこで使われますか?
    7. ゲストユーザーもユーザーIDを持っていますか?
    8. 他のワークスペースのユーザーIDは確認できますか?
    9. ユーザー名とユーザーIDの違いは何ですか?
    10. Enterprise Gridではユーザー IDはどうなりますか?
  12. まとめ

SlackのユーザーID(メンバーID)とは

まずは、ユーザーIDの基本について理解しましょう。

ユーザーIDの定義

ユーザーID(メンバーID)とは、Slackワークスペースに参加する各メンバーに割り当てられる一意の識別子です。

ユーザーが登録された際に、Slackのシステムが自動的に生成します。

特徴

  • 英数字の組み合わせ
  • 「U」で始まる
  • 変更不可
  • ワークスペース内で重複しない
  • 非公開情報(本人や管理者のみ確認可能)

U0123ABCDEF
U9876XYZ123

ユーザーIDの形式

Slackのユーザー��Dは、以下のような形式になっています。

通常のユーザー

  • U」で始まる
  • 9〜11文字程度
  • 英大文字と数字の組み合わせ

ボットユーザー

  • B」で始まる
  • 形式は通常のユーザーと同じ

Slackbot

  • 特別なID「USLACKBOT」を持つ

ユーザーIDは変更できない

一度割り当てられたユーザーIDは、変更することができません

これは、システム内でユーザーを一意に識別するためです。

表示名やユーザー名は変更できますが、ユーザーIDは固定されます。

ユーザーID、表示名、ユーザー名の違い

Slackには、ユーザーを識別する複数の情報があります。それぞれの違いを理解しましょう。

3つの識別情報

Slackでは、以下の3つの情報でユーザーを識別します。

1. ユーザーID(メンバーID)

  • システムが自動生成
  • 変更不可
  • 例:U0123ABCDEF

2. 表示名(Display Name / フルネーム)

  • ユーザーが自由に設定
  • 変更可能
  • 例:山田太郎、Taro Yamada

3. ユーザー名(Username)

  • ログイン時などに使用
  • 変更可能(ただし制限あり)
  • 例:t_yamada、taro.yamada

それぞれの用途

表示名

  • チャット画面で表示される名前
  • 日本語でも英語でも設定可能
  • 自由に変更できる

使用例

山田太郎 さんがメッセージを送信しました

ユーザー名

  • メンションする際に使用
  • 半角英数字とハイフン、アンダースコアのみ
  • ワークスペース内で一意である必要がある

使用例

@t_yamada お疲れ様です

ユーザーID

  • APIやボット、外部ツール連携で使用
  • システム内部での識別に使用
  • 一般的なチャットでは見えない

使用例

APIで <@U0123ABCDEF> にメンションを送信

なぜユーザーIDが必要なのか

表示名やユーザー名は変更できるため、システム的な処理には不向きです。

問題の例

  1. 山田太郎さんが表示名を「Taro Yamada」に変更
  2. ボットが「山田太郎」宛にメッセージを送ろうとする
  3. 該当するユーザーが見つからない

ユーザーIDは変更されないため、こうした問題が起こりません。

自分のユーザーIDを確認する方法

自分のユーザーIDを確認する方法を、プラットフォーム別に紹介します。

方法1:プロフィールから確認(デスクトップ)

最も簡単な方法です。

手順

  1. 自分のアイコンをクリック
  • 画面左下または右上にある自分のプロフィール写真をクリック
  1. 「プロフィール」を選択
  • ポップアップメニューから「プロフィール」をクリック
  1. 「その他」メニューを開く
  • プロフィール画面の右側に表示される三点リーダー(…)をクリック
  1. 「メンバーIDをコピー」
  • メニューから「メンバーIDをコピー」を選択
  • これでクリップボードにコピーされます
  1. 確認
  • メモ帳などに貼り付けて確認

方法2:アカウント設定から確認

別の方法として、アカウント設定からも確認できます。

手順

  1. 左上または右上のワークスペース名をクリック
  2. 「プロフィール & アカウント」を選択
  3. 「プロフィールを編集する」の横の「…」をクリック
  4. 表示されるメニューでメンバーIDを確認・コピー

方法3:ブラウザの開発者ツールで確認(上級者向け)

開発者ツールを使って確認する方法もあります。

手順

  1. Slackをブラウザで開く
  2. F12キー(Mac:Command + Option + I)を押して開発者ツールを開く
  3. コンソールタブを選択
  4. 以下のコマンドを入力
boot_data.user_id
  1. 実行すると、自分のユーザーIDが表示される

この方法は、技術的な知識がある方向けです。

スマホアプリでの確認方法

スマホアプリからも確認できます。

手順(iPhone/Android共通)

  1. 画面下部の「ホーム」タブをタップ
  2. 右上の自分のプロフィール写真をタップ
  3. 「プロフィール」をタップ
  4. 「…」(その他)をタップ
  5. 「メンバーIDをコピー」をタップ

他のメンバーのユーザーIDを確認する方法

他のメンバーのユーザーIDも、同様の手順で確認できます。

個別に確認する方法

手順

  1. メンバーのアイコンをクリック
  • チャンネルやダイレクトメッセージで、確認したいメンバーのプロフィール写真またはメンションをクリック
  1. 「プロフィールを表示」を選択
  • ポップアップメニューから「プロフィールを表示」をクリック
  1. 「その他」メニューを開く
  • プロフィール画面の三点リーダー(…)をクリック
  1. 「メンバーIDをコピー」
  • メニューから選択してコピー

メンバーのプロフィールリンクから確認

メンバーのプロフィールページURLにも、ユーザーIDが含まれています。

URLの形式

https://app.slack.com/team/U0123ABCDEF

または

https://ワークスペース名.slack.com/team/U0123ABCDEF

URLの/team/の後ろの文字列が、そのメンバーのユーザーIDです。

メンバーリストから確認(ブラウザ版)

ブラウザ版では、メンバーリストから直接確認することもできます。

手順

  1. 左サイドバーの「その他」→「メンバー」をクリック
  2. 確認したいメンバーを探す
  3. メンバーをクリックしてプロフィールを開く
  4. 前述の方法でメンバーIDをコピー

複数メンバーのユーザーIDを一括確認する方法(管理者向け)

多数のメンバーのユーザーIDを確認したい場合、管理者はCSVで一括エクスポートできます。

方法1:アナリティクスからエクスポート(有料プラン)

前提条件

  • ワークスペースオーナーまたは管理者権限が必要
  • 有料プラン(Pro、Business+、Enterprise Grid)

手順

  1. ワークスペース設定を開く
  • 左上のワークスペース名をクリック
  • 「ツールと設定」→「アナリティクス」を選択
  1. メンバーアナリティクスを選択
  • 「メンバー」タブをクリック
  1. 列を編集
  • 右上の「列を編集する」をクリック
  • 「ユーザーID」にチェックを入れる
  • 他に必要な列も選択
  • 「保存」をクリック
  1. CSVをエクスポート
  • 「CSVのエクスポート」ボタンをクリック
  1. CSVファイルを確認
  • ダウンロードしたCSVファイルを開く
  • 氏名、表示名、ユーザー名、ユーザーIDなどが確認できる

方法2:Slackbotから受け取る

一部のプランでは、Slackbotが直接CSVを送ってくれます。

エクスポートを実行すると、SlackbotのダイレクトメッセージにCSVファイルが届きます。

CSVファイルの文字化け対策

Windowsで日本語が文字化けする場合は、以下の方法を試してください。

方法1:Googleスプレッドシートで開く

  1. Googleスプレッドシートにアクセス
  2. CSVファイルをアップロード
  3. 正しく表示される

方法2:Excelで文字コードを指定

  1. Excelで「データ」→「テキストファイル」を選択
  2. CSVファイルを選択
  3. 文字コードを「UTF-8」に指定
  4. インポート

無料プランでの制限

無料プランでは、アナリティクス機能が制限されているため、一括エクスポートができません。

個別に確認するか、有料プランへのアップグレードが必要です。

ユーザーIDの活用シーン

ユーザーIDは、どのような場面で使われるのでしょうか。

活用シーン1:API経由でのメンション

Slack APIを使ってメッセージを送信する際、特定のユーザーにメンションするにはユーザーIDが必要です。

例(APIリクエスト)

{
  "channel": "C0123456789",
  "text": "<@U0123ABCDEF> 会議が始まります"
}

<@ユーザーID>の形式で、特定のユーザーにメンションできます。

活用シーン2:ボットからのダイレクトメッセージ

ボットが特定のユーザーにダイレクトメッセージを送る場合も、ユーザーIDを使います。

// ユーザーIDを指定してDMを送信
chat.postMessage({
  channel: 'U0123ABCDEF',  // ユーザーID
  text: 'こんにちは!'
});

活用シーン3:ワークフロービルダー

Slackのワークフロービルダーで自動化を設定する際、特定のメンバーにアクションを割り当てるためにユーザーIDを使う場合があります。

活用シーン4:外部ツールとの連携

Zapier、IFTTT、Google Apps Scriptなどの外部ツールとSlackを連携する際、ユーザーIDが必要になることがあります。

連携例

  • 「Googleフォームの回答者に、Slackで自動通知」
  • 「特定のメンバーにタスクを自動割り当て」
  • 「勤怠管理システムとSlackの連携」

活用シーン5:アクセス権限の管理

Enterprise Gridプランでは、ユーザーIDを使ってきめ細かいアクセス権限を設定できます。

活用シーン6:データ分析

ワークスペースの利用状況を分析する際、ユーザーIDをキーにしてデータを集計します。

分析例

  • メンバーごとの投稿数
  • チャンネル参加状況
  • アクティブユーザーの推移

チャンネルIDとワークスペースIDについても知っておこう

ユーザーID以外にも、Slackには様々なIDがあります。

チャンネルIDの確認方法

チャンネルにも、一意のIDが割り当てられています。

形式

  • 公開チャンネル:「C」で始まる
  • プライベートチャンネル:「G」で始まる(旧形式)または「C」で始まる
  • ダイレクトメッセージ:「D」で始まる

確認方法1:チャンネル詳細から

  1. チャンネル名をクリック
  2. 「チャンネル詳細を表示する」を選択
  3. 最下部に「チャンネルID」が表示される
  4. クリックしてコピー

確認方法2:ブラウザのURLから

Slackをブラウザで開いている場合、URLからチャンネルIDを確認できます。

https://app.slack.com/client/T0123456789/C9876543210

最後のCで始まる文字列がチャンネルIDです。

または

https://ワークスペース名.slack.com/archives/C9876543210

/archives/の後ろがチャンネルIDです。

ワークスペースIDの確認方法

ワークスペース全体にも、IDが割り当てられています。

形式

  • T」で始まる

確認方法1:ブラウザのURLから

https://app.slack.com/client/T0123456789/...

Tで始まる文字列がワークスペースIDです。

確認方法2:開発者ツールから(上級者向け)

  1. ブラウザの開発者ツール(F12)を開く
  2. コンソールで以下を実行
boot_data.team_id
  1. ワークスペースIDが表示される

Enterprise OrganizationのID

Enterprise Gridプランでは、組織全体のIDもあります。

形式

  • E」で始まる

ユーザーグループIDの確認

ユーザーグループにもIDがあります。

形式

  • S」で始まる

確認方法

  1. ブラウザでSlackを開く
  2. 「メンバー & ユーザーグループ」→「ユーザーグループ」タブ
  3. 確認したいユーザーグループを選択
  4. ブラウザのURLを確認
https://app.slack.com/client/.../user_groups/S1234567890

/user_groups/の後ろがユーザーグループIDです。

Slack APIでユーザーIDを取得する方法

開発者向けに、APIを使った取得方法も紹介します。

users.list APIを使う

ワークスペースの全ユーザー情報を取得できます。

エンドポイント

https://slack.com/api/users.list

必要な権限

  • users:read

リクエスト例(curl)

curl -X GET \
  'https://slack.com/api/users.list' \
  -H 'Authorization: Bearer xoxb-your-token'

レスポンス例

{
  "ok": true,
  "members": [
    {
      "id": "U0123ABCDEF",
      "name": "t_yamada",
      "real_name": "山田太郎",
      "profile": {
        "first_name": "太郎",
        "last_name": "山田",
        "email": "yamada@example.com"
      }
    },
    ...
  ]
}

users.info APIを使う

特定のユーザーの情報を取得します。

エンドポイント

https://slack.com/api/users.info

パラメータ

  • user:ユーザーID

リクエスト例

curl -X GET \
  'https://slack.com/api/users.info?user=U0123ABCDEF' \
  -H 'Authorization: Bearer xoxb-your-token'

users.lookupByEmail APIを使う

メールアドレスからユーザーIDを検索できます。

エンドポイント

https://slack.com/api/users.lookupByEmail

必要な権限

  • users:read.email

リクエスト例

curl -X GET \
  'https://slack.com/api/users.lookupByEmail?email=yamada@example.com' \
  -H 'Authorization: Bearer xoxb-your-token'

これは、メールアドレスしか分からない場合に便利です。

ユーザーIDに関するよくあるトラブル

ユーザーIDを使う際のトラブルと解決方法です。

トラブル1:コピーしたIDが使えない

症状

コピーしたユーザーIDを使っても、メンションやAPIが動作しない。

原因

  • コピーする際に余計な空白が含まれた
  • IDの一部が欠けている
  • 間違ったIDをコピーした

解決策

  1. 空白を確認
  • コピーしたIDの前後に空白がないか確認
  • テキストエディタに貼り付けて確認
  1. 形式を確認
  • ユーザーIDは「U」で始まる
  • 9〜11文字程度
  1. 再度コピー
  • もう一度、正しい手順でコピー

トラブル2:ユーザーIDが見つからない

症状

「メンバーIDをコピー」のメニューが表示されない。

原因

  • Slackアプリのバージョンが古い
  • 権限がない(ゲストユーザーの場合)

解決策

  1. アプリを更新
  • 最新版にアップデート
  1. ブラウザ版を試す
  • https://app.slack.com にアクセス
  • ブラウザ版で確認
  1. 管理者に確認
  • アクセス権限について確認

トラブル3:APIでユーザーが見つからない

症状

APIでユーザーIDを指定しても、「user_not_found」エラーが返る。

原因

  • ユーザーIDが間違っている
  • ユーザーが退出した
  • APIトークンの権限が不足
  • 別のワークスペースのユーザーID

解決策

  1. ユーザーIDを再確認
  • 正しいIDか確認
  1. ユーザーのステータスを確認
  • 退出済みユーザーではないか確認
  1. トークンの権限を確認
  • 必要なスコープ(権限)があるか確認
  1. ワークスペースを確認
  • 同じワークスペース内のユーザーか確認

トラブル4:メンバー一覧のCSVが文字化け

症状

CSVファイルをダウンロードしたが、文字化けして読めない。

原因

  • 文字コードの問題(主にWindows)

解決策

前述の「CSVファイルの文字化け対策」を参照してください。

  • Googleスプレッドシートで開く
  • Excelで文字コードを指定して開く

トラブル5:同じメールアドレスで複数のユーザーID

症状

同じメールアドレスなのに、ワークスペースが違うとユーザーIDも違う。

原因

Slackのユーザー IDは、ワークスペースごとに異なります

同じ人が複数のワークスペースに参加している場合、それぞれのワークスペースで別のユーザーIDが割り当てられます。

例外:Enterprise Grid

Enterprise Gridプランでは、組織内で同一のユーザーIDが使われます。

解決策

これは正常な動作です。ワークスペースごとに別々のユーザーIDを管理する必要があります。

ユーザーIDを使う際の注意点

ユーザーIDを扱う際の重要な注意点をまとめました。

注意点1:プライバシーに配慮する

ユーザーIDは、個人を特定できる情報です。

注意事項

  • 不必要に公開しない
  • 外部サービスに送信する際は慎重に
  • ログファイルなどに記録する場合は適切に管理

注意点2:ワークスペースごとに異なる

前述の通り、同じ人でもワークスペースが違えばユーザーIDも異なります。

対策

  • どのワークスペースのユーザーIDか明確にする
  • メールアドレスも合わせて記録しておく

注意点3:退出ユーザーのIDは無効

ワークスペースから退出したユーザーのIDは、使えなくなります。

影響

  • APIでメンションしても届かない
  • ダイレクトメッセージも送信できない

対策

  • 定期的にユーザーのステータスを確認
  • エラーハンドリングを実装

注意点4:ボットとユーザーを区別する

ボットのIDは「B」で始まり、通常のユーザーIDとは異なります。

処理によっては、ボットを除外する必要があります。

APIでの確認

{
  "id": "U0123ABCDEF",
  "is_bot": false,  // ボットかどうか
  "is_app_user": false
}

注意点5:APIレート制限

Slack APIには、レート制限(一定時間内のリクエスト回数制限)があります。

大量のユーザー情報を取得する場合は、注意が必要です。

対策

  • ページネーション(ページ分割)を使う
  • キャッシュを活用
  • 必要最小限のリクエストに留める

よくある質問(FAQ)

ユーザーIDとメンバーIDは同じものですか?

はい、同じものです。

Slackでは「ユーザーID」「メンバーID」のどちらの呼び方も使われますが、意味は同じです。

ユーザーIDは変更できますか?

いいえ、変更できません。

一度割り当てられたユーザーIDは、変更することができません。

自分のユーザーIDを他人に知られても問題ありませんか?

基本的には問題ありませんが、不必要に公開する必要もありません。

ユーザーID自体では個人情報は分かりませんが、ワークスペース内では個人を特定できる情報です。

退出したメンバーのユーザーIDはどうなりますか?

そのユーザーIDは使えなくなります。

ただし、同じ人が再度参加した場合、別の新しいユーザーIDが割り当てられます

無料プランでもユーザーIDは確認できますか?

はい、確認できます。

個別にユーザーIDを確認する機能は、無料プランでも利用可能です。

ただし、メンバー全員のIDを一括でエクスポートする機能は、有料プランのみです。

ユーザーIDはどこで使われますか?

主に以下の場面で使われます。

  • Slack APIでのメンション
  • ボットからのダイレクトメッセージ
  • 外部ツールとの連携
  • ワークフローの自動化
  • データ分析

ゲストユーザーもユーザーIDを持っていますか?

はい、持っています。

ゲストユーザーにも、通常のメンバーと同様にユーザーIDが割り当てられます。

他のワークスペースのユーザーIDは確認できますか?

いいえ、確認できません。

ユーザーIDは、参加しているワークスペース内でのみ確認できます。

他のワークスペースのユーザーIDを知るには、そのワークスペースに参加している必要があります。

ユーザー名とユーザーIDの違いは何ですか?

ユーザー名

  • ユーザーが設定
  • 変更可能
  • メンションで使用
  • 例:@t_yamada

ユーザーID

  • システムが自動生成
  • 変更不可
  • API���システム内部で使用
  • 例:U0123ABCDEF

Enterprise Gridではユーザー IDはどうなりますか?

Enterprise Gridプランでは、組織全体で同一のユーザーIDが使われます。

つまり、組織内の複数のワークスペースで、同じユーザーIDが共有されます。

まとめ

SlackのユーザーID(メンバーID)について、詳しく解説してきました。

重要なポイント

  • ユーザーIDは「U」で始まる一意の識別子
  • システムが自動生成し、変更不可
  • 表示名・ユーザー名とは別物
  • プロフィールの「…」メニューから確認できる
  • APIや外部ツール連携で必要になる
  • 管理者は有料プランでCSV一括エクスポート可能
  • ワークスペースごとに異なるIDが割り当てられる
  • チャンネルやワークスペースにも同様にIDがある
  • プライバシーに配慮して扱う

ユーザーIDは、普段のチャットでは見えない情報ですが、Slackを高度に活用するためには欠かせない要素です。

APIを使った自動化や外部ツールとの連携を検討している方は、ぜひユーザーIDの確認方法を覚えておいてくださいね!

初めは難しく感じるかもしれませんが、一度確認方法を覚えてしまえば簡単です。必要なときにこの記事を参考にしていただければ幸いです。

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