「Slackで誰かが入力してるのを見ると気になる…」
「『○○が入力しています』って表示を消したい!」
「自分が入力中なのを相手に知られたくない」
Slackを使っていると、画面下に表示される「○○が入力しています…」というメッセージ、気になりますよね。
この記事では、Slackの「入力中」表示を非表示にする方法を、デバイス別に詳しく解説していきます。また、できることとできないことの違いも明確にお伝えします。
重要:まず理解しておくべきこと

設定を始める前に、とても重要なポイントがあります。
できること vs できないこと
Slackの標準機能では、以下のことができます:
✅ できること
- 自分の画面で、他の人の「入力中」を見えなくする
- 例:田中さんが入力していても、あなたの画面には「田中さんが入力しています」と表示されない
❌ 標準機能ではできないこと
- 自分が入力中であることを、相手に知らせないようにする
- 例:あなたが入力している時、相手の画面には依然として「あなたが入力しています」と表示される
つまり、「他の人の入力中を見ない」設定はできるけど、「自分の入力中を相手に見せない」設定は標準機能にはないんです。
これを理解した上で、以下の設定方法を見ていきましょう。
パソコンで「入力中」を非表示にする方法
デスクトップアプリまたはブラウザ版での設定方法です。
手順1:環境設定を開く
方法A:プロフィール写真から
- 画面右上にある自分のプロフィール写真をクリック
- 出てきたメニューから「環境設定」をクリック
方法B:ワークスペース名から
- 画面左上のワークスペース名をクリック
- メニューから「環境設定」を選択
手順2:メッセージ設定に移動
- 環境設定パネルが開いたら、左側のメニューから「メッセージ&メディア」をクリック
- 画面を下にスクロール
手順3:入力中表示をオフにする
- 「その他のオプション」というセクションを探す
- 「メッセージを入力しているメンバーの情報を表示する」という項目を見つける
- このチェックボックスを外す
これだけで完了です!
確認方法
設定がちゃんと反映されたか確認してみましょう:
- 誰かがメッセージを入力している時
- 画面下部を見る
- 「○○が入力しています…」が表示されなければ成功!
注意:この設定は即座に反映されます。再起動は不要です。
元に戻す方法
やっぱり「入力中」を見たくなった場合は:
- 同じ手順で環境設定を開く
- 「メッセージを入力しているメンバーの情報を表示する」にチェックを入れる
これで元通りになります。
スマホアプリで「入力中」を非表示にする方法
iPhoneとAndroidで、基本的に同じ手順です。
iPhone の場合
手順:
- Slackアプリを開く
- 画面左上のワークスペースアイコン(チーム名が書いてあるアイコン)をタップ
- 「環境設定」をタップ
- 「詳細設定」を選択
- 「入力インジケーターを表示」の横のトグルスイッチをオフにする
Android の場合
手順:
- Slackアプリを開く
- 画面左上のワークスペースアイコンをタップ
- 「環境設定」をタップ
- 「詳細設定」を選択
- 「入力インジケーターを表示」をオフにする
注意点:
- スマホアプリの設定は、パソコンの設定とは別です
- スマホで設定しても、パソコンには反映されません
- 両方で非表示にしたい場合は、それぞれで設定が必要です
なぜ「入力中」を非表示にしたいのか?
多くの人が、この機能をオフにしたいと思う理由があります。
理由1:気が散る
問題:
- 誰かが入力していると、つい気になってしまう
- 「何を書いているんだろう」と考えてしまう
- 仕事に集中できなくなる
解決:
表示をオフにすれば、相手が入力していることを知らずに済むので、自分の作業に集中できます。
理由2:不安になる
問題:
- 上司や管理者が長時間入力していると、「悪い知らせかも」と不安になる
- 入力が途中で止まると、「何かあったのかな」と心配になる
- メッセージが来る前から緊張してしまう
解決:
入力中が見えなければ、メッセージが実際に届くまで不安を感じずに済みます。
理由3:返信を急かされている気分になる
問題:
- 相手が入力中だと、「すぐに返事しないと」と焦る
- まだメッセージも来ていないのに、準備してしまう
- リラックスして仕事できない
解決:
入力中が見えなければ、自分のペースで対応できます。
理由4:「読み合い」が発生する
問題:
- お互いに入力中になると、「どっちが先に送るか」のような状況になる
- 相手の入力が止まったら、こちらも様子見してしまう
- 無駄な時間が生まれる
解決:
相手の入力状態が見えなければ、気にせず自分のタイミングで送信できます。
自分の「入力中」を相手に表示させない方法(上級編)
標準機能ではできないこの設定、実は方法があります。ただし、少し技術的な知識が必要です。
方法1:Chrome拡張機能を使う
Slack Hide Typingという拡張機能を使えば、自分の入力状態を相手に送信しないようにできます。
インストール手順:
- Google Chromeを開く
- Chrome ウェブストアにアクセス
- 「Slack Hide Typing」を検索
- 「Chromeに追加」をクリック
- 拡張機能が追加されたら、Slackを開く
これでできること:
- 自分が入力していても、相手の画面には「入力しています」と表示されない
- 他の人の「入力中」は通常通り見える(見たくない場合は前述の設定で非表示にできる)
注意点:
- Chromeブラウザでしか使えない:デスクトップアプリやスマホアプリでは動作しません
- セキュリティリスクを理解する:拡張機能はSlackの動作を変更するため、信頼できるものを使いましょう
- 公式機能ではない:Slackの公式機能ではないため、将来的に動作しなくなる可能性があります
- 会社のポリシーを確認:会社によっては、拡張機能の使用が禁止されている場合があります
方法2:入力欄にカーソルを置かない
技術的な方法ではありませんが、シンプルな回避策です。
やり方:
- メッセージを考える時は、入力欄以外の場所をクリック
- 別の場所でメモ帳などに下書き
- 準備ができたら、一気にコピー&ペースト
メリット:
- 追加のツールやソフトは不要
- どのデバイスでも使える
デメリット:
- 手間がかかる
- リアルタイムでの入力には向かない
入力中表示の仕組み
どうして「入力中」が表示されるのか、仕組みを理解しておきましょう。
いつ表示される?
入力中が検知されるタイミング:
- メッセージ入力欄にカーソルを置いた時
- 文字を1文字でも入力した時
表示が消えるタイミング:
- 入力欄からカーソルを外した時
- 一定時間(数秒間)何も入力しない時
- メッセージを送信した時
カーソルを置いただけでも表示される
重要なポイント:
文字を入力していなくても、入力欄にカーソルがあるだけで「入力中」が表示されます。
気をつける場面:
- チャンネルを開いて、別の作業をしている時
- 何を書こうか考えている時
- 誤って入力欄をクリックした時
対策:
- 考え事をする時は、入力欄以外をクリック
- すぐに書かない場合は、カーソルを外す習慣をつける
表示の遅延
「入力中」の表示は、完全にリアルタイムではありません。
- 数秒の遅延がある:実際に入力してから、相手の画面に表示されるまで少し時間がかかります
- 一定間隔で更新される:常時更新ではなく、数秒ごとに状態が送信されます
よくあるトラブルと解決方法

設定したのに上手くいかない場合の対処法です。
トラブル1:設定しても「入力中」が表示される
原因:
- 設定が保存されていない
- ブラウザのキャッシュの問題
- Slackアプリの一時的な不具合
解決方法:
ステップ1:設定を確認
- もう一度、環境設定を開いて、チェックが外れているか確認
ステップ2:Slackを再起動
- アプリを完全に終了(バックグラウンドからも削除)
- 再度起動
ステップ3:ブラウザ版の場合はキャッシュをクリア
- Chrome:設定 → プライバシーとセキュリティ → 閲覧履歴データの削除
- キャッシュと Cookie を選択して削除
ステップ4:別のデバイスで確認
- スマホでも表示されるか確認
- デバイスごとに設定が必要な場合があります
トラブル2:設定項目が見つからない
原因:
- Slackのバージョンが古い
- 表示設定が違う
解決方法:
アプリのバージョンを確認:
- Slackを最新版にアップデート
- デスクトップアプリ:ヘルプ → Slack について → バージョン確認
- 古い場合は、公式サイトから最新版をダウンロード
別の場所を探す:
- バージョンによって、設定の場所が変わることがあります
- 「環境設定」内を全体的に探してみる
- 検索機能があれば「入力」「typing」で検索
トラブル3:自分の「入力中」が相手に表示されてしまう
これは正常な動作です
前述の通り、標準機能では自分の入力中を非表示にすることはできません。
対処法:
- Chrome拡張機能「Slack Hide Typing」を使う
- カーソルを入力欄に置かない習慣をつける
- どうしても気になる場合は、下書きを別の場所で書く
トラブル4:スマホとパソコンで挙動が違う
原因:
設定はデバイスごとに独立しています。
解決方法:
- パソコンとスマホ、それぞれで設定する必要があります
- 片方だけ設定しても、もう片方には反映されません
- 使うデバイスすべてで同じ設定を行いましょう
チーム全体で非表示にする方法はある?
「チーム全員の画面で『入力中』を非表示にしたい」という要望もあるでしょう。
結論:管理者でも一括設定はできない
残念ながら、2025年12月時点では、ワークスペースの管理者でも、全員の設定を一括で変更することはできません。
どうすればいい?
方法1:チーム内で推奨する
- チームで話し合って、各自で設定してもらう
- 設定方法を共有(この記事のURLを送るのもOK)
方法2:ルール化する
- チームのルールとして「入力中を非表示にする」を決める
- 強制はできないが、推奨することはできる
方法3:定期的にリマインド
- 新しいメンバーが入った時
- 定例会議で時々思い出させる
現実的な対応:
全員が設定するのは難しいかもしれません。気になる人だけ個別に設定するのが現実的です。
「入力中」表示のメリット・デメリット
非表示にする前に、メリットとデメリットも考えてみましょう。
メリット(表示をオンにしている場合)
1. 返信が来ることが分かる
- 相手が入力中なら、「もうすぐ返事が来る」と分かる
- 別の仕事をするか、待つか判断できる
2. 同時入力を避けられる
- お互いに入力中だと分かれば、どちらかが譲れる
- メッセージが重複しない
3. 相手の状況が分かる
- 長時間入力中なら、「長いメッセージを書いているんだな」と理解できる
- 待つ心構えができる
デメリット(表示をオンにしている場合)
1. 集中力が削がれる
- 入力中が見えると、つい気になってしまう
- 作業の効率が下がる
2. ストレスを感じる
- 特に上司からのメッセージを待つ時
- 「何を言われるんだろう」と不安になる
3. 無駄な待ち時間が発生
- 相手の入力を待ってしまう
- その間、他のことができない
4. プレッシャーを感じる
- 相手が入力中だと、「早く返事しないと」と焦る
- 冷静な判断ができなくなる
あなたはどちら?
表示をオンにした方がいい人:
- すぐに返信が必要な緊急の案件が多い
- リアルタイムで会話をすることが多い
- チームの反応速度を重視する
表示をオフにした方がいい人:
- 集中して作業したい
- 不安やストレスを感じやすい
- 自分のペースで仕事を進めたい
他の通知設定も見直そう
「入力中」を非表示にしたなら、他の通知設定も見直してみましょう。
おやすみモード(Do Not Disturb)
一定時間、通知を完全にオフにできます。
設定方法:
- プロフィール写真をクリック
- 「おやすみモードを設定する」を選択
- 時間を選択(30分、1時間、カスタムなど)
使う場面:
- 集中したい作業がある時
- 会議中
- 休憩時間
通知のカスタマイズ
どんな時に通知を受け取るか、細かく設定できます。
設定項目:
- すべてのメッセージで通知
- ダイレクトメッセージとメンションのみ
- メンションのみ
おすすめ:
基本は「ダイレクトメッセージとメンションのみ」に設定し、重要なチャンネルだけ個別に「すべてのメッセージ」に設定する。
チャンネルごとの通知設定
チャンネルによって、通知の強さを変えられます。
設定方法:
- チャンネル名をクリック
- 「通知設定」を選択
- 好みの設定を選ぶ
選択肢:
- すべての新規メッセージ
- メンションのみ
- 通知オフ
よくある質問
最後に、よくある疑問にお答えします。
Q1:設定すると、相手にバレる?
A:いいえ、バレません。
あなたが「入力中を非表示」に設定しても、相手には一切通知されません。相手から見ると、何も変わっていないように見えます。
Q2:自分が入力中であることを相手に知らせない方法は?
A:標準機能ではできません。
Slackの標準機能では、自分の入力状態を隠すことはできません。どうしても必要な場合は:
- Chrome拡張機能「Slack Hide Typing」を使う
- 入力欄以外で文章を考える
Q3:設定は永続的?それとも一時的?
A:永続的です。
一度設定すれば、自分で元に戻さない限り、ずっと有効です。毎回設定し直す必要はありません。
Q4:ワークスペースごとに設定が必要?
A:いいえ、全ワークスペースに適用されます。
1つのワークスペースで設定すれば、参加しているすべてのワークスペースに反映されます。
Q5:スマホとパソコンで別々に設定が必要?
A:はい、必要です。
デバイスごとに独立した設定なので、スマホとパソコン、両方で使う場合は、それぞれ設定してください。
Q6:入力中表示を消すと、仕事の効率は上がる?
A:人によりますが、多くの人が効果を実感しています。
特に:
- 集中して作業したい人
- 不安を感じやすい人
- 自分のペースで仕事をしたい人
これらに当てはまる人は、試してみる価値があります。
Q7:相手が「入力中」を見れなくしても、自分からは見える?
A:設定次第です。
- 自分の設定で「入力中を非表示」にしていれば、相手のも見えません
- 自分の設定で「表示する」にしていれば、相手のは見えます
相手の設定は関係なく、自分の設定だけで決まります。
Q8:会社のポリシーで設定が禁止されることはある?
A:稀ですが、可能性はあります。
一部の企業では、コミュニケーションの透明性を重視して、「入力中表示はオンにしておく」というルールがある場合があります。心配な場合は、上司やIT部門に確認しましょう。
ただし、個人の設定なので、通常は自由に変更できます。
まとめ
Slackの「入力中」表示の非表示設定について、詳しく見てきました。
最後にポイントをおさらいしておきましょう:
できること
- 自分の画面で、他の人の「入力中」を非表示にする
- デバイスごとに設定可能
- いつでも元に戻せる
できないこと(標準機能では)
- 自分の「入力中」を相手に表示させないようにする
- 管理者が全員の設定を一括変更する
設定方法
- パソコン:環境設定 → メッセージ&メディア → 「メッセージを入力しているメンバーの情報を表示する」のチェックを外す
- スマホ:環境設定 → 詳細設定 → 「入力インジケーターを表示」をオフ
メリット
- 集中力が上がる
- 不安やストレスが減る
- 自分のペースで仕事ができる
注意点
- 設定は個人的なもの(相手には影響しない)
- デバイスごとに設定が必要
- 緊急時の即座の反応が必要な仕事では、オンの方がいい場合もある
おすすめの使い方
- まずは試しに1週間オフにしてみる
- 自分の仕事スタイルに合っているか確認
- 合わなければ元に戻す
集中して仕事をしたい、不必要なストレスを減らしたい、そんな方はぜひ試してみてください。
快適なSlackライフを!


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