「Slackのタブって何?どう使えばいいの?」
Slackを使っていると「タブ」という言葉をよく耳にしますが、実は2種類のタブがあるって知っていましたか?この2つを混同してしまうと、機能を十分に活用できなくなってしまいます。
この記事では、Slackの「チャンネル内タブ」と「ナビゲーションタブ」の違いから、具体的な使い方まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Slackの「タブ」には2種類ある
まず最初に理解しておきたいのは、Slackには2種類のタブがあるということです。
1. チャンネル内タブ(コンテンツタブ)
チャンネルやダイレクトメッセージ(DM)の中で、情報を整理するためのタブです。
例えば、チャンネルを開くと上部に「メッセージ」「ピン」「ファイル」といったタブが表示されます。これがチャンネル内タブです。
2. ナビゲーションタブ(メインタブ)
Slackアプリ全体を操作するための大きなタブです。
画面左側のサイドバーに表示される「ホーム」「アクティビティ」「後で」などがこれに当たります。ナビゲーションタブとも呼ばれます。
この記事では、この2種類のタブについて、それぞれ詳しく説明していきますね。
チャンネル内タブの基本
まずは、チャンネルやDMの中で使う「チャンネル内タブ」から見ていきましょう。
チャンネル内タブとは
チャンネル内タブは、チャンネルやDMの上部に表示される横並びのメニューです。
チャンネルを開いたときに、画面の上の方に「メッセージ」「ピン」「ファイル」といったタブが並んでいるのを見たことがありませんか?これがチャンネル内タブです。
タブをクリックすることで、表示する内容を切り替えられます。
デフォルトで用意されているタブ
Slackでは、基本的に以下のタブが自動で用意されています。
メッセージタブ
チャンネルの会話が表示されるメインのタブです。チャンネルを開くと、最初にこのタブが表示されます。
ピンタブ
重要なメッセージを「ピン留め」すると、このタブに集約されます。議事録や重要なお知らせなど、後で見返したい情報をピン留めしておくと便利です。
ファイルタブ
そのチャンネルで共有されたファイル(画像、PDF、ドキュメントなど)がまとめて表示されます。「あのファイルどこだっけ?」という時に重宝します。
自分でタブを追加できる
実は、これらのデフォルトタブ以外にも、自分でカスタムタブを追加できます。最大15個まで作成可能です。
追加できるタブの種類は以下の通りです。
Canvasタブ
Slackの「Canvas」(キャンバス)という機能で作成した文書を、タブとして固定できます。
例えば、プロジェクトの進捗管理表や参考リンク集をCanvasで作って、チャンネルにタブとして追加しておけば、メンバー全員がいつでもアクセスできます。
リストタブ
Slackの「リスト」機能で作成したタスク管理リストなどを、タブとして追加できます。
チーム全員のタスクをリスト化して、チャンネルに固定しておくと、進捗管理がスムーズになりますよ。
ワークフロータブ
Slackのワークフロー(自動化機能)を、タブとして追加できます。
例えば「休暇申請」「備品購入リクエスト」といったワークフローをタブに設定しておけば、メンバーが簡単にアクセスできます。
フォルダタブ
関連するリンクやファイルをフォルダにまとめて、タブとして追加できます。
新入社員向けの研修資料や、プロジェクトの参考資料などをフォルダにまとめておくと、情報の整理整頓に役立ちます。1つのチャンネルに最大100個までアイテムやフォルダを追加できます。
チャンネル内タブの追加方法
それでは、実際にタブを追加する手順を見ていきましょう。
タブの追加手順(デスクトップ版)
ステップ1:チャンネルを開く
タブを追加したいチャンネルまたはDMを開きます。
ステップ2:「+」ボタンをクリック
チャンネル上部のタブが並んでいる場所に 「+」(プラスアイコン) があるので、クリックしてください。
ステップ3:追加するタブの種類を選ぶ
メニューが表示されるので、追加したいタブの種類を選びます。
- Canvas(キャンバス)
- List(リスト)
- Workflows(ワークフロー)
- Folder(フォルダ)
ステップ4:コンテンツを選択または作成
既存のCanvasやリストを選ぶか、新しく作成します。
例えばCanvasを追加する場合、既にあるCanvasを検索して選ぶか、「新規作成」で新しいCanvasを作ることができます。
ステップ5:アクセス権限を確認
共有設定やアクセス権限を確認して、「共有」または「保存」をクリックすれば完成です。
ピンタブへの追加方法
ピンタブは少し手順が違います。メッセージを直接ピン留めする形です。
- ピン留めしたいメッセージにマウスを合わせる
- 「…」(三点リーダー)をクリック
- 「チャンネルへピン留めする」を選択
これで、そのメッセージがピンタブに自動的に追加されます。
タブの管理・編集方法
タブは追加した後も、自由に編集できます。
タブの並び替え
タブの順番を変えたい時は、タブをドラッグ&ドロップするだけです。
タブをクリックしたまま左右に動かせば、好きな順番に並べ替えられます。
タブの表示/非表示
あまり使わないタブを一時的に非表示にすることもできます。
- チャンネル上部の「+」ボタンをクリック
- 「タブを編集」を選択
- 非表示にしたいタブの横にある目のアイコンをクリック
非表示にしたタブは削除されるわけではなく、いつでも再表示できます。
タブの削除
不要になったタブは削除できます。
- 「+」ボタン→「タブを編集」を選択
- 削除したいタブの横にあるゴミ箱アイコンをクリック
ただし、フォルダタブは編集できますが、特定の条件下(Channel Expert機能を使っている場合など)では削除できないこともあります。
タブの編集権限を管理する
チャンネルマネージャー(管理者)は、誰がタブを編集できるかを設定できます。
設定方法:
- チャンネルを開く
- チャンネル名をクリックして「設定」を選択
- 「タブを追加、削除、並べ替えできるメンバーを選択する」という項目で、権限を設定
選択肢は通常、「全員」または「チャンネルマネージャーのみ」です。
ナビゲーションタブの基本
次に、Slackアプリ全体で使う「ナビゲーションタブ」について説明します。
ナビゲーションタブとは
ナビゲーションタブは、Slackの画面左側のサイドバーに表示される大きなタブです。
デスクトップ版では縦に並んでおり、モバイル版では画面下部に横並びで表示されます。
主なナビゲーションタブ
ホームタブ
チャンネル一覧やDMが表示される、Slackの中心的なタブです。日常的に最もよく使うタブですね。
ここから各チャンネルやDMにアクセスします。
DMタブ
ダイレクトメッセージ(個人間の会話)が一覧で表示されます。
特定の人とのやり取りをまとめて確認したい時に便利です。
アクティビティタブ
自分への@メンション、スレッドへの返信、絵文字リアクションなど、自分に関連する通知がまとめて表示されます。
「自分宛の重要なメッセージだけをチェックしたい」という時に使います。時系列で並んでいるので、見逃しを防げますよ。
ファイルタブ
Slack全体で共有されたファイル(Canvas、リスト、その他のファイル)が一覧表示されます。
「あのファイル、どのチャンネルで共有されたっけ?」という時に、ここから検索できます。
後でタブ
後で確認したいメッセージを保存しておく場所です。
重要なメッセージを見つけたけど今は時間がない、という時に「後で」に保存しておけば、後からゆっくり確認できます。
ツールタブ
連携しているアプリやツールへのアクセスポイントです。
Google Calendar、Salesforceなど、Slackと連携している外部ツールがここに表示されます。
その他タブ
あまり使わないタブや、カスタマイズで非表示にしたタブがここに集約されます。
「その他」をクリックすると、隠れているタブを確認できます。
ナビゲーションタブのカスタマイズ
ナビゲーションタブも、自分の使いやすいようにカスタマイズできます。
表示するタブを選ぶ
よく使うタブだけを常に表示させて、使わないタブは「その他」に隠すことができます。
設定方法:
- サイドバーの自分のプロフィール写真をクリック
- 「環境設定」を選択
- 「ナビゲーション」をクリック
- 「ナビゲーションバーに表示するタブ」でチェックボックスをオン/オフ
デフォルトでは「ホーム」「DM」「アクティビティ」「ファイル」が表示され、「後で」と「ツール」は「その他」の中に隠れています。
サイドバーの表示内容をカスタマイズ
ホームタブのサイドバー(チャンネル一覧)も、細かくカスタマイズできます。
設定方法:
- プロフィール写真→「環境設定」→「ホーム」を選択
- 以下のような項目を設定できます:
- チャンネルの並び順(アルファベット順 or アクティビティ順)
- 未読メッセージの表示方法
- セクションの表示/非表示
自分が使いやすいようにカスタマイズして、作業効率を上げましょう。
モバイル版のカスタマイズ
スマホアプリでも、ホームタブ上部に表示されるアイテムをカスタマイズできます。
設定方法:
- ホームタブから、既存アイテムを左にスワイプ
- 歯車アイコン(設定アイコン)をタップ
- 表示/非表示を切り替えたいアイテムのトグルをタップ
- 並び順を変えたい場合は、6つのドットアイコンを長押ししてドラッグ
「キャッチアップ」「スレッド」「下書き&送信済み」「まとめ」などのアイテムを、自分の好みに合わせて並べ替えられます。
タブを活用した実践テクニック
タブ機能を使いこなすための、具体的な活用例を紹介します。
プロジェクト管理チャンネルでの活用
プロジェクト専用のチャンネルを作ったら、以下のようなタブを追加すると便利です。
- Canvasタブ:プロジェクトの概要、目標、スケジュールをまとめる
- リストタブ:タスク管理リストを追加
- フォルダタブ:仕様書、デザイン案、参考資料などをまとめる
- ピンタブ:重要な決定事項や議事録をピン留め
これで、チャンネルを開けば必要な情報に一発でアクセスできます。
チーム用チャンネルでの活用
部署やチーム全体で使うチャンネルには、こんなタブが役立ちます。
- Canvasタブ:よくある質問(FAQ)、新人向けマニュアル
- フォルダタブ:社内規定、テンプレート集、便利ツールのリンク
- ワークフロータブ:休暇申請、経費精算などのワークフロー
メンバーが必要な情報をすぐに見つけられるようになります。
個人的な活用法
自分だけのメモチャンネルやブックマークチャンネルを作って、タブで整理するのもおすすめです。
- フォルダタブ:参考記事、ツール、よく使うリンクを分類
- Canvasタブ:アイデアメモ、TODO、学習ノート
Slackを個人用のナレッジベースとしても活用できますよ。
タブに関するよくある質問
Q. タブは何個まで追加できますか?
A. チャンネル内のカスタムタブは最大15個まで追加できます。ただし、フォルダ内のアイテムは最大100個まで追加可能です。
Q. モバイルアプリでもタブを追加できますか?
A. チャンネル内タブの追加は、現時点ではデスクトップ版のみ対応しています。モバイルアプリからは、既に追加されているタブを閲覧することはできますが、新規追加や編集はできません。
Q. 他のメンバーが追加したタブを削除できますか?
A. チャンネルの設定によります。「全員が編集可能」になっていれば削除できますが、「チャンネルマネージャーのみ」に制限されている場合は、管理者以外は削除できません。
Q. タブを削除すると、中のコンテンツも消えますか?
A. いいえ。タブを削除しても、元のCanvas、リスト、ワークフローなどは削除されません。タブから外れるだけで、コンテンツ自体は残ります。
Q. アクティビティタブの通知が多すぎます
A. アクティビティタブの通知設定は調整できます。環境設定→通知設定から、「スレッドの返信をアクティビティのバッジに含める」のチェックを外すと、バッジの数字が減ります。
Q. ナビゲーションタブを並び替えることはできますか?
A. デスクトップ版のナビゲーションタブの順番は固定されており、並び替えはできません。ただし、表示/非表示の切り替えは可能です。モバイル版では、ホームタブ上部のアイテムを並び替えることができます。
Q. 削除したタブを元に戻せますか?
A. タブを削除しても、元のコンテンツは残っているので、もう一度追加すれば元に戻せます。「+」ボタンから同じCanvasやリストを選び直すだけでOKです。
トラブルシューティング
タブが表示されない
原因1:権限の問題
チャンネルマネージャーがタブの編集を制限している可能性があります。管理者に確認しましょう。
原因2:モバイルアプリを使っている
チャンネル内タブの追加・編集はデスクトップ版のみ対応しています。デスクトップ版で追加したタブは、モバイルでも閲覧できます。
「+」ボタンが見つからない
チャンネルを開いた状態で、画面上部のタブが並んでいる行の右端を確認してください。そこに「+」アイコンがあるはずです。
見つからない場合は、画面を少し横にスクロールすると表示されることがあります。
タブを追加しようとするとエラーが出る
タブは最大15個までしか追加できません。既に15個のタブがある場合は、不要なタブを削除してから新しいタブを追加してください。
まとめ:タブを使いこなしてSlackを快適に
Slackのタブ機能、いかがでしたか?
最後に、今日紹介した内容をおさらいしておきましょう。
Slackには2種類のタブがある
- チャンネル内タブ:各チャンネル/DMの上部にある情報整理用のタブ
- ナビゲーションタブ:Slackアプリ全体を操作する左側のメインタブ
チャンネル内タブの種類
- デフォルト:メッセージ、ピン、ファイル
- 追加可能:Canvas、リスト、ワークフロー、フォルダ
- 最大15個まで作成可能
ナビゲーションタブの主な種類
- ホーム、DM、アクティビティ、ファイル、後で、ツール、その他
- カスタマイズで表示/非表示を切り替え可能
タブの追加方法
- チャンネル上部の「+」ボタンをクリック
- 追加したいタブの種類を選択
- コンテンツを選択または新規作成
- アクセス権限を確認して保存
タブを活用するメリット
- 重要な情報へのアクセスが早くなる
- チャンネルを切り替える手間が減る
- チーム全体の情報共有がスムーズになる
- 過去のメッセージを探す時間が短縮される
タブ機能を活用すれば、Slackがもっと使いやすくなります。
プロジェクトチャンネルには必要な資料をタブで固定し、個人的なメモはフォルダタブで整理する。こんな風に使い分けることで、作業効率が大きく向上しますよ。
まずは1つのチャンネルで試してみて、慣れてきたら他のチャンネルにも展開していきましょう!


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