「メッセージが届いているのにポップアップ通知が出ない…」「重要な連絡を見逃してしまった…」
Slackを使っていて、こんな困った経験はありませんか?通知が表示されないと、大事なメッセージに気づけず業務に支障が出てしまいます。
実は、Slackのポップアップ通知が出ない原因はいくつかあって、それぞれに対処法があるんです。アプリの設定、OSの設定、ブラウザの設定など、確認すべきポイントを押さえれば、ほとんどのケースで解決できますよ。
この記事では、Windows・Mac・ブラウザそれぞれの環境で、Slackのポップアップ通知が表示されない問題を解決する方法を詳しく解説していきます。
さっそく確認して、確実に通知を受け取れる環境を整えましょう!
Slackの通知が出ない主な原因
通知が表示されない原因は、大きく分けて4つのパターンがあります。
Slackアプリ内の通知設定が無効
まず疑うべきは、Slack自体の通知設定です。
デフォルトでは通知が有効になっていますが、何かのタイミングで無効になっている可能性があります。また、「おやすみモード」が設定されていると、指定した時間帯は通知が一切来なくなるんですね。
特定のチャンネルだけ通知が来ない場合は、そのチャンネル個別の設定がミュートになっているケースも考えられます。
OS(パソコン本体)の設定で通知がブロックされている
Windows や Mac の設定で、Slack からの通知がブロックされていることもあります。
Slackアプリで通知を有効にしていても、OS側で許可していなければポップアップは表示されません。Windows の「集中モード」や Mac の「おやすみモード」が有効になっていると、すべてのアプリの通知が抑制されてしまいます。
ブラウザの通知許可がオフ
ブラウザ版Slackを使っている場合、ブラウザの通知設定が原因かもしれません。
Chrome や Edge などのブラウザでは、サイトごとに通知の許可・不許可を設定できます。Slackのドメインが許可リストに入っていないと、ポップアップ通知は表示されないんです。
アプリのキャッシュやデータの問題
一時的なデータの破損が原因で通知が機能しないこともあります。
Slackアプリのキャッシュが溜まりすぎたり、設定ファイルが壊れたりすると、通知システムが正常に動作しなくなることがあるんですね。この場合、キャッシュをクリアすれば解決することが多いです。
Slackアプリ内の通知設定を確認する
最初に、Slack自体の設定を確認しましょう。
基本的な通知設定をチェック
デスクトップアプリでの確認手順です。
- 画面右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「環境設定」を選択
- 左サイドバーから「通知」をクリック
- 「通知方法」セクションで「デスクトップ通知」にチェックが入っているか確認
- 「通知する内容」で「すべて」または「メンションとダイレクトメッセージ」が選択されているか確認
「なし」が選択されていると、すべての通知がオフになってしまいます。
おやすみモードの確認と解除
おやすみモードが有効だと、設定した時間帯は通知が来ません。
プロフィールアイコンの横に🌙マークが表示されている場合は、おやすみモード中です。解除するには:
- プロフィールアイコンをクリック
- 「通知を一時停止する」にマウスを合わせる
- 「通知を再開する」を選択
デフォルトでは22:00~8:00に設定されていますが、カスタムスケジュールを設定している場合もあるので確認してみましょう。
チャンネル個別の通知設定
特定のチャンネルだけ通知が来ない場合は、そのチャンネルの設定を確認します。
- 通知が来ないチャンネルを右クリック
- 「通知を変更」を選択
- 「通知の送信」が「すべての新規メッセージ」または「メンションのみ」になっているか確認
「通知しない」が選択されていると、そのチャンネルからは一切通知が来なくなります。
Windows の通知設定を確認する
OS側の設定が原因の場合もあります。
Windows 11 の通知許可を確認
システム設定でSlackの通知が許可されているか確認しましょう。
Windows 11 の場合
- 「スタート」メニューをクリック
- 「設定」を開く
- 「システム」→「通知」を選択
- 「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」がオンになっているか確認
- アプリのリストからSlackを探す
- Slackの通知トグルがオンになっているか確認
Windows 10 の場合
- 「スタート」メニューをクリック
- 「設定」→「システム」を選択
- 左サイドバーから「通知とアクション」をクリック
- 「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」が有効か確認
- リストからSlackを探して通知が有効になっているか確認
集中モード(フォーカスアシスト)を無効化
集中モードがオンだと、ほとんどの通知がブロックされます。
Windows 11
- 「設定」→「システム」→「集中モード」
- 「オフ」を選択
Windows 10
- 「設定」→「システム」→「集中モード」
- 「オフ」を選択
集中モードは、プレゼン中や全画面表示の際に自動でオンになる設定もあるので、スケジュール設定も確認しておきましょう。
Slackの通知配信方法を変更(重要)
Windows版Slackでは、通知の配信方法を選べます。
- Slackアプリを開く
- プロフィールアイコン→「環境設定」
- 「通知」を選択
- 「通知の配信方法」のドロップダウンメニューを確認
- 「Slack組み込みの通知」または「Windowsアクションセンター」を選択
「Windowsアクションセンター」に設定している場合、Windows側の通知設定が影響します。通知が来ない場合は「Slack組み込みの通知」に変更してみてください。
Mac の通知設定を確認する
Mac特有の設定も確認が必要です。
システム環境設定で通知を許可
macOS側でSlackの通知が許可されているか確認します。
macOS Monterey 以降
- Appleメニューから「システム設定」を開く
- 「通知」をクリック
- アプリリストからSlackを選択
- 「Slackからの通知を許可する」がオンになっているか確認
- 通知スタイルが「バナー」または「通知パネル」に設定されているか確認
macOS Big Sur 以前
- Appleメニューから「システム環境設定」を開く
- 「通知」をクリック
- 左側のリストからSlackを選択
- 「Slackからの通知を許可」にチェックが入っているか確認
- アラートスタイルが「バナー」または「通知」になっているか確認
おやすみモード(集中モード)を確認
Macのおやすみモードがオンだと、すべての通知が抑制されます。
macOS Monterey 以降
- 画面右上のコントロールセンターをクリック
- 「集中モード」を確認
- オンになっている場合はクリックしてオフに切り替え
macOS Big Sur 以前
- 画面右上の通知センターアイコンをクリック
- 「おやすみモード」のトグルスイッチを確認
- オンになっている場合はオフに切り替え
時間指定で自動的にオンになる設定もあるので、スケジュール設定も見てみましょう。
Slackが通知リストに表示されない場合
macOSの通知リストにSlackが表示されないケースがあります。
この問題を解決する方法:
- Slackアプリで通知を受け取るアクションを実行(例:自分宛にリマインダーを設定
/remind me test in 1 minute) - 1分後に通知が表示される
- 表示された通知をクリック
- これでシステム環境設定の通知リストにSlackが追加される
または、おやすみモードが「常時オン」になっていないか確認してください。設定を一度オフにすると、通知リストに表示されることがあります。
ブラウザ版Slack の通知設定
ブラウザでSlackを使っている場合は、ブラウザの設定も重要です。
Chrome での通知許可
Chromeで通知を有効にする手順です。
- Chromeの設定を開く(画面右上の「︙」→「設定」)
- 左サイドバーの「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「サイトの設定」を選択
- 「通知」をクリック
- 「許可」セクションにSlackのドメイン(*.slack.com)があるか確認
- なければ、「ブロック」セクションから削除して許可に追加
または、Slackのページを開いた状態で:
- アドレスバーの左側にある鍵アイコンをクリック
- 「通知」の設定を「許可」に変更
Edge での通知許可
Microsoft Edge の設定方法です。
- Edgeの設定を開く(画面右上の「…」→「設定」)
- 左サイドバーの「Cookieとサイトのアクセス許可」をクリック
- 「通知」を選択
- 「許可」セクションにSlackのドメインがあるか確認
- なければ追加、または「ブロック」から削除
Firefox での通知許可
Firefoxでの設定手順です。
- Firefoxの設定を開く(画面右上の「≡」→「設定」)
- 左サイドバーの「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「許可設定」セクションの「通知」の横にある「設定」ボタンをクリック
- リストからSlackを探す
- 状態が「許可」になっているか確認
キャッシュをクリアして問題を解決
一時データの問題が原因の場合、キャッシュクリアが有効です。
デスクトップアプリのキャッシュクリア
Slackアプリ内からキャッシュを削除できます。
Windows / Mac
- Slackアプリを開く
- 画面左上のハンバーガーメニュー(≡)をクリック
- 「ヘルプ」→「トラブルシューティング」を選択
- 「キャッシュを削除して再起動」をクリック
アプリが自動的に再起動し、新しいキャッシュが作成されます。
アプリデータをリセット
キャッシュクリアで解決しない場合は、アプリデータのリセットを試します。
注意:この操作を行うと、すべてのワークスペースからサインアウトされます
- ハンバーガーメニュー(≡)をクリック
- 「ヘルプ」→「トラブルシューティング」を選択
- 「アプリデータをリセット」をクリック
- 確認画面で「はい」を選択
再起動後、もう一度ワークスペースにサインインする必要があります。
モバイルアプリのキャッシュクリア
スマホアプリでもキャッシュのクリアができます。
iPhone / iPad
- プロフィール写真をタップ
- 「環境設定」をタップ
- 「詳細設定」を選択
- 「キャッシュをリセット」をタップ
Android
- スマホの「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリケーション」をタップ
- Slackを選択
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
その他の対処法
上記で解決しない場合に試す方法です。
Slack アプリを最新版にアップデート
古いバージョンのアプリでは通知機能に不具合があることもあります。
デスクトップアプリ
Slackアプリは通常、自動的に更新されますが、手動で確認することもできます。
- ハンバーガーメニュー(≡)をクリック
- 「ヘルプ」→「アップデートを確認」
- 更新がある場合はインストール
モバイルアプリ
- iOS:App Storeを開いて「Slack」を検索し、更新があれば「アップデート」をタップ
- Android:Google Play ストアを開いて「Slack」を検索し、更新があれば「更新」をタップ
アプリを再インストール
どうしても解決しない場合は、一度アンインストールして再インストールしてみましょう。
Windows
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- Slackを探して「…」メニューをクリック
- 「アンインストール」を選択
- 公式サイトから最新版をダウンロードしてインストール
Mac
- アプリケーションフォルダからSlackをゴミ箱にドラッグ
- ゴミ箱を空にする
- 公式サイトから最新版をダウンロードしてインストール
再インストール後は、もう一度ワークスペースにサインインして通知設定を確認してください。
パソコンやスマホを再起動
意外とシンプルな方法ですが、再起動で解決することもあります。
デバイスを再起動すると、バックグラウンドで動作しているプロセスがリセットされ、通知システムが正常に戻ることがあるんです。設定を変更した後は、必ず再起動してみましょう。
Slack サーバーの状態を確認
すべて試しても通知が来ない場合、Slackのサーバー側に問題があるかもしれません。
Slack Status ページ(https://status.slack.com/)にアクセスして、サービスに障害が発生していないか確認してください。サーバー側の問題の場合は、復旧を待つしかありません。
よくある質問(FAQ)
Q1: 通知音は鳴るのにポップアップが表示されない
通知音は鳴るけどポップアップが出ない場合、OS側の通知表示設定を確認してください。Windowsなら「設定」→「システム」→「通知」で、Slackの通知スタイルが「バナー」になっているか確認します。Macの場合は、システム環境設定の「通知」で、アラートスタイルが適切に設定されているか確認しましょう。
Q2: 特定のチャンネルだけ通知が来ない
そのチャンネルが個別にミュートされている可能性があります。チャンネル名を右クリックして「通知を変更」から設定を確認してください。また、「メンションのみ」に設定されている場合、@メンションされない限り通知は来ません。
Q3: Slackを閉じているときだけ通知が来ない
Windows版の場合、「環境設定」→「通知」で「ウィンドウを閉じたときにバッジ通知を送信」の設定を「常時」に変更してみてください。これにより、Slackを閉じてもバックグラウンドで動作し続け、通知を受け取れます。
Q4: ブラウザ版で通知許可を求めるポップアップが出てこない
一度ブロックしてしまった場合、自動的には再表示されません。ブラウザのアドレスバー左側にある鍵アイコンをクリックして、サイトの設定から手動で通知を許可してください。
Q5: モバイル通知の設定を変えたい
「環境設定」→「通知」の下部にある「デスクトップで非アクティブなとき」のセクションで、モバイル通知のタイミングを調整できます。「送信されたらすぐに」「非アクティブになったらすぐに」「さらに遅らせたタイミング」から選択できます。
まとめ:設定を順番に確認すれば必ず解決できる
Slackのポップアップ通知が表示されない問題は、ほとんどの場合、設定の確認と調整で解決できます。
まずはSlackアプリ内の通知設定を確認し、次にOS側の許可設定をチェックしましょう。ブラウザ版を使っている場合は、ブラウザの通知許可も忘れずに確認してください。
おやすみモードや集中モードが有効になっていないか、キャッシュに問題がないかもチェックポイントです。
それでも解決しない場合は、アプリの再インストールやデバイスの再起動を試してみてください。一つずつ丁寧に確認していけば、必ず通知が表示されるようになりますよ。
重要なメッセージを見逃さないためにも、今すぐ設定を見直して、快適なSlackライフを取り戻しましょう!

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