Slackでメッセージを送ろうとしたとき、こんな確認メッセージが表示されたことはありませんか?
「通知は相手が戻りしだい表示されます。それでも通知を送信しますか?」
または
「〇〇人のメンバーに通知されます。本当に送信しますか?」
急いでいるときに表示されると、「え?送っちゃダメなの?」と不安になりますよね。
この記事では、この確認メッセージが表示される理由と、どう対処すべきか、Slackの通知の仕組みを分かりやすく解説していきます。
「それでも通知を送信しますか?」が表示される3つの理由

この確認メッセージは、主に3つの状況で表示されます。
理由1:相手が「おやすみモード」になっている
最もよくあるケースです。
相手が「おやすみモード」(Do Not Disturb:DND)を設定していると、通常の通知は届きません。
このとき、ダイレクトメッセージを送ろうとすると:
「通知は相手が戻りしだい表示されます。それでも通知を送信しますか?」
と表示されます。
おやすみモードとは:
- Slackの通知を一時停止する機能
- 集中作業や休憩時間に使う
- 名前の横に🌙(月)マークが表示される
- デフォルトで22:00〜翌朝6:00に設定されることが多い
理由2:大人数のチャンネルで@channelや@everyoneを使っている
6人以上のメンバーがいるチャンネルで、@channelや@everyoneを使うと確認メッセージが表示されます。
表示されるメッセージ:
「このメッセージを送信すると、〇〇人のメンバーに通知されます。本当に送信しますか?」
理由:
- 大人数への一斉通知は迷惑になる可能性がある
- 誤送信を防ぐため
- 本当に全員に通知が必要か確認するため
理由3:通知スケジュールの時間外
相手が通知スケジュールを設定していて、その時間外にメッセージを送ろうとする場合も表示されます。
通知スケジュールとは:
- 通知を受け取る時間帯を設定する機能
- 例:平日8:00〜22:00のみ通知を受け取る
- それ以外の時間は自動的におやすみモードになる
「それでも通知を送信する」とどうなる?
確認メッセージで「それでも通知を送信する」をクリックすると:
おやすみモードの相手に送る場合
通知が強制的に送られます。
- 相手のおやすみモードを無視して通知が届く
- 緊急時には便利
- ただし、1日1回までしか強制通知できない
@channelや@everyoneの場合
全員に通知が送られます。
- チャンネルメンバー全員のSlackに通知音とバナーが表示される
- オンライン・オフライン関係なく全員に届く
- 重要な連絡には有効
いつ「それでも通知を送信」すべき?
送るべき状況
以下のような緊急性の高い場合のみ、強制通知を使いましょう:
送るべき例:
- システム障害などの緊急トラブル
- 今日中に対応が必要な重要案件
- 会議の急な時間変更
- 締め切り直前の確認事項
- 安全に関わる重要な情報
ポイント:
相手の休息時間や集中時間を尊重しつつ、本当に緊急なら送ってOKです。
送らない方が良い状況
以下の場合は、相手が戻るまで待つか、別の連絡手段を考えましょう:
送らない方が良い例:
- 急ぎではない質問や相談
- 明日以降に対応できる内容
- 単なる情報共有
- 雑談や挨拶
- 深夜や早朝の非緊急連絡
おやすみモードの確認方法
相手がおやすみモードかどうかは、簡単に確認できます。
デスクトップ版
- サイドバーでメンバーの名前を確認
- 名前の横に🌙(月)マークがあればおやすみモード中
メッセージ入力時
ダイレクトメッセージの入力欄に、以下のようなメッセージが表示されます:
「〇〇さんは通知を一時停止しています。〇〇に通知を再開します」
おやすみモードの設定方法(自分が使う場合)
自分がおやすみモードを使いたい場合の設定方法です。
一時的に通知を停止する
デスクトップ版:
- 画面左下のプロフィール写真をクリック
- 「通知を一時停止する」にカーソルを合わせる
- 時間を選択:
- 30分
- 1時間
- 2時間
- 4時間
- 明日まで
- カスタム(自分で時間を設定)
モバイル版:
- 画面上部のプロフィール写真をタップ
- 「通知を一時停止する」をタップ
- 時間を選択
通知スケジュールを設定する(毎日自動)
毎日決まった時間に自動でおやすみモードにする方法です。
デスクトップ版:
- プロフィール写真 → 「環境設定」
- 「通知」タブを選択
- 「通知スケジュールを設定する」をクリック
- 曜日ごとに通知を受け取る時間帯を設定
- 例:平日8:00〜22:00
- 例:土日は終日おやすみモード
- 「保存」をクリック
通知を再開する
デスクトップ版:
- プロフィール写真をクリック
- 「通知を一時停止する」にカーソル
- 「通知を再開する」を選択
@channelと@everyoneの使い分け

大人数への通知には、3種類のメンションがあります。
@channel
アクティブなメンバーだけに通知
- 現在Slackにログインしているメンバーのみ
- オフラインの人には通知されない
- 比較的緊急性が低い連絡に適している
使用例:
- 「今日のランチ会議、15分後に始めます @channel」
- 「現在オンラインの方、この資料の確認お願いします @channel」
@here
@channelと同じ
- アクティブなメンバーだけに通知
- @channelとまったく同じ動作
@everyone
チャンネルの全メンバーに通知
- オンライン・オフライン関係なく全員に通知
- #generalチャンネル専用
- 最も影響範囲が広い
使用例:
- 「重要なお知らせ:明日は全社ミーティングがあります @everyone」
- 「システムメンテナンスのため、本日18時よりサーバー停止します @everyone」
使用時の注意点
確認メッセージが表示される条件:
- チャンネルメンバーが6人以上の場合
5人以下のチャンネル:
- 確認メッセージなしで送信される
通知設定のベストプラクティス
自分の通知設定を最適化する
おすすめの設定:
- 基本通知は「DM、メンション、キーワードのみ」に設定
- すべてのメッセージで通知すると多すぎる
- 自分に関係あるものだけ通知
- 通知スケジュールを設定
- 勤務時間外は自動でおやすみモード
- ワークライフバランスの向上
- 重要なキーワードを設定
- プロジェクト名
- 自分の担当領域
- 緊急を表す言葉
チームでのマナー
送信側のマナー:
- おやすみモード中の人には基本的に送らない
- 緊急時以外は待つ
- @channelは本当に必要な時だけ
- 全員の注意を引く必要があるか考える
- 深夜・早朝の送信は控える
- 急ぎでなければ営業時間内に送る
- メンションは必要な人だけに
- 関係ない人を巻き込まない
受信側のマナー:
- おやすみモード中でも、緊急通知は許容する
- 本当に急ぎなら強制通知も理解する
- おやすみモードの時間を明確にする
- チームに共有しておく
- ステータスメッセージを活用
- 「会議中」「集中作業中」など
チャンネル別の通知設定
チャンネルごとに通知の受け取り方を変更できます。
通知設定の種類
1. すべての新規メッセージ
- そのチャンネルのすべてのメッセージで通知
- 重要なプロジェクトチャンネルに適している
2. メンションのみ
- 自分がメンションされた時だけ通知
- 通常はこれがおすすめ
3. 通知オフ(ミュート)
- 通知を一切受け取らない
- チャンネルは残るが通知されない
- 参考程度のチャンネルに適している
チャンネル通知の変更方法
デスクトップ版:
- チャンネル名を右クリック
- 「通知を変更」を選択
- 通知レベルを選択:
- すべての新規メッセージ
- メンションのみ
- ミュート
よくあるトラブルと解決方法
Q. おやすみモード中なのに通知が来る
原因:
- おやすみモード設定が正しくない
- デバイス側の設定が必要
- Slackアプリが最新版でない
対処法:
- Slackのおやすみモード設定を確認
- デバイスのおやすみモード設定を確認
- Mac:システム環境設定 → 通知
- Windows:設定 → システム → 通知
- スマホ:各OS�通知設定
- Slackアプリを最新版に更新
Q. 確認メッセージが表示されない
考えられる理由:
- チャンネルメンバーが5人以下
- 6人以上で確認メッセージが表示される
- 相手がおやすみモードではない
- 🌙マークを確認
- グループDMでは動作が異なる
Q. 強制通知が送れない
1日1回の制限に達している可能性があります。
- おやすみモード中の相手への強制通知は1日1回まで
- 翌日まで待つ必要がある
Q. 通知が多すぎて困る
解決策:
- 基本通知を「メンションのみ」に変更
- 不要なチャンネルをミュート
- キーワード通知を見直す
- 多すぎる場合は減らす
- 通知スケジュールを活用
通知の種類を理解する
Slackには複数の通知方法があります。
バナー通知
- 画面上部(または下部)にポップアップ表示
- メッセージのプレビューが見える
- 数秒で自動的に消える
サイドバー通知
- チャンネル名が太字になる
- メンションがある場合は赤いバッジ(数字)
- Slackを開いていれば常に見える
バッジ通知
- アプリアイコンに数字が表示される
- デスクトップとモバイル両方
- 未読メッセージの数を示す
通知音
- 新しいメッセージが来ると音が鳴る
- 11種類から選択可能
- 完全にオフにも設定できる
ワークスペース管理者向け:デフォルトおやすみモード設定
管理者は、ワークスペース全体のデフォルトおやすみモード時間を設定できます。
設定方法
ワークスペースオーナー/管理者のみ:
- ワークスペース名 → 「ツールと設定」 → 「ワークスペースの設定」
- 「おやすみモード」セクションを展開
- デフォルトの通知停止時間を設定
- 例:22:00〜翌朝8:00
- 「保存」をクリック
注意:
- 個人で設定を変更すれば、デフォルト設定を上書きできる
- 強制力はない
スマートな通知活用のコツ

コツ1:重要度でチャンネルを分ける
即座に対応が必要:
- 通知を「すべての新規メッセージ」に設定
定期的にチェックすればOK:
- 通知を「メンションのみ」に設定
参考程度:
- ミュートに設定
コツ2:集中時間を確保する
定期的にフォーカスタイムを設定:
- カレンダーに集中作業時間をブロック
- その時間はSlackをおやすみモードに
- Slackのステータスを「会議中」や「集中作業中」に変更
コツ3:スラッシュコマンドを活用
素早くおやすみモードをオン/オフ:
/dnd 30分→ 30分間通知停止/dnd 14:00→ 14:00まで通知停止/dnd off→ 通知を再開
まとめ:適切な通知設定でストレスフリーに
「それでも通知を送信しますか?」というメッセージは、Slackの思いやり機能です。
この記事のポイント:
確認メッセージが表示される理由:
- 相手がおやすみモード中
- 大人数への@channel/@everyone使用(6人以上)
- 相手の通知スケジュール時間外
いつ強制通知すべきか:
- 緊急性が高い場合のみ
- システム障害、安全、締め切り直前など
- 相手の休息時間を尊重する
おやすみモードの活用:
- 通知を一時停止:30分〜明日まで選べる
- 通知スケジュール:毎日自動で設定
- 名前に🌙マークが表示される
@メンションの使い分け:
- @channel / @here:アクティブなメンバーのみ
- @everyone:全員(#generalチャンネルのみ)
- 6人以上で確認メッセージが表示される
通知設定のベストプラクティス:
- 基本は「DM、メンション、キーワードのみ」
- チャンネルごとに通知レベルを調整
- 通知スケジュールで自動化
チームマナー:
- おやすみモード中は緊急時以外送らない
- @channelは本当に必要な時だけ
- 深夜・早朝の送信は控える
制限事項:
- おやすみモード中の相手への強制通知は1日1回まで
- 翌日にリセット
Slackの通知設定を適切に使いこなせば:
- 重要な情報を逃さない
- 無駄な通知に邪魔されない
- チームメンバーの時間を尊重できる
- ワークライフバランスが向上する
「それでも通知を送信しますか?」と表示されたら、本当に今送る必要があるか、一度立ち止まって考えましょう。
相手の集中時間や休息時間を尊重しながら、緊急時には遠慮なく通知を送る。
そのバランスこそが、快適なSlackコミュニケーションの鍵です!

コメント