パソコンで仕事をしていて、外出先でスマホからSlackを確認したい…そんな経験はありませんか?
実は、Slackは1つのアカウントで複数の端末に同時にログインできる便利な仕組みを持っています。会社のパソコン、自宅のパソコン、スマートフォン、タブレットなど、すべてのデバイスで同じアカウントを使えるんです。
この記事では、別の端末からSlackにログインする方法を、初心者の方でも分かるように詳しく解説します。快適に複数デバイスを使い分けるためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Slackは複数端末で同時ログインできる

Slackの大きな特徴の一つが、複数の端末から同時にログインして使える点です。
一般的なWebサービスでは、別の端末からログインすると前の端末が自動的にログアウトすることがありますが、Slackは違います。パソコン、スマホ、タブレットなど、何台の端末からでも同時にログイン可能です。
データは自動的に同期される
どの端末で見ても、同じメッセージやチャンネルが表示されます。
例えば、パソコンで送信したメッセージは即座にスマホにも反映され、スマホで既読にしたメッセージはパソコンでも既読になります。ファイルのアップロードや絵文字リアクションなど、すべての操作が自動的に同期されるんです。
この仕組みのおかげで、場所やデバイスを選ばず、いつでもチームとスムーズにコミュニケーションが取れるわけですね。
同時ログインできる端末数に制限はない
理論上、何台でも同時にログインできます。
会社のデスクトップ、自宅のノートパソコン、iPhone、iPad、予備のAndroidスマホなど、すべての端末で同じアカウントを使うことが可能です。ただし、セキュリティの観点から、使っていない端末は定期的にログアウトすることをおすすめします。
パソコンから別の端末でログインする方法
既にパソコンでSlackを使っている方が、別のパソコンからログインする手順を見ていきましょう。
新しいパソコンでのログイン手順
まず、Slackの公式サイト(slack.com)から、お使いのOS用のデスクトップアプリをダウンロードしてください。
Windows、Mac、Linuxのどれでも無料でダウンロードできます。ブラウザ版を使うこともできますが、デスクトップアプリの方が通知機能が充実していて使いやすいでしょう。
ステップ1:アプリを起動する
ダウンロードしたアプリをインストールして起動すると、「Slackにサインインする」というボタンが表示されます。これをクリックしてください。
ステップ2:メールアドレスを入力する
ブラウザが開き、メールアドレスの入力画面が表示されます。
既に他の端末でSlackを使っている場合は、そこで使っているのと同じメールアドレスを入力してください。間違えて別のメールアドレスを入力すると、新しいアカウントが作成されてしまいます。
ステップ3:確認コードを入力する
「メールでサインインする」をクリックすると、入力したメールアドレスに6桁の確認コードが送られてきます。
メールを開いて確認コードをチェックし、画面に入力してください。迷惑メールフォルダに入っていることもあるので、届かない場合はそちらも確認しましょう。
ステップ4:ワークスペースを選択する
確認コードを入力すると、参加しているワークスペースの一覧が表示されます。
ログインしたいワークスペースの横にある「起動する」をクリックすれば、新しいパソコンでのログインが完了です。複数のワークスペースに参加している場合は、すべて一度に追加することもできます。
ブラウザ版でログインする場合
アプリをインストールせずに、Webブラウザから直接ログインすることも可能です。
slack.com/signin にアクセスし、メールアドレスを入力して「続行する」をクリックしてください。その後の手順はデスクトップアプリと同じです。
ブラウザ版は、一時的にSlackを使いたい場合や、アプリのインストールが制限されている環境で便利です。
スマートフォンから別端末でログインする方法
次に、スマホからSlackにログインする手順を見ていきましょう。
スマホアプリのインストール
まず、お使いのスマホのアプリストアから「Slack」を検索してインストールしてください。
iPhoneやiPadをお使いの方はApp Store、Androidスマホをお使いの方はGoogle Play ストアからダウンロードできます。アプリは無料です。
スマホでのログイン手順
アプリをインストールしたら、以下の手順でログインします。
ステップ1:アプリを開く
Slackアプリを起動すると、いくつかの選択肢が表示されます。
既にアカウントを持っている場合は「ワークスペースにサインイン」をタップしてください。初めてSlackを使う方向けの「新しいワークスペースを作成」というオプションもありますが、今回は既存アカウントでのログインなので選びません。
ステップ2:ログイン方法を選択する
いくつかのログイン方法が表示されます。
- メールで続ける
- Googleで続ける
- Appleで続ける
- QRコードをスキャン
パソコンで使っているのと同じメールアドレスを使う場合は「メールで続ける」を選びましょう。GoogleやAppleのアカウントでSlackに登録している場合は、そちらを選ぶとさらに簡単です。
ステップ3:メールアドレスと確認コードを入力する
「メールで続ける」を選んだ場合、メールアドレスを入力する画面が表示されます。
パソコンで使っているのと同じメールアドレスを入力し、「次へ」をタップしてください。すると、そのアドレスに確認コードが送られてきます。
スマホでメールアプリを開き、Slackからのメールを確認してください。メール内の「メールアドレスの確認」ボタンをタップするか、6桁のコードを画面に入力します。
ステップ4:ワークスペースを選択する
認証が完了すると、参加しているワークスペースの一覧が表示されます。
ログインしたいワークスペースにチェックを入れて「次へ」をタップすれば、スマホでのログインが完了です。
通知の設定を確認する
ログインが完了すると、プッシュ通知の許可を求められます。
重要なメッセージを見逃さないためにも、通知は「オン」にしておくのがおすすめです。後から設定を変更することもできるので、まずは許可しておきましょう。
QRコードで簡単に別端末へログインする方法
パソコンとスマホの両方を手元に持っている場合、QRコードを使うと非常に簡単にログインできます。
QRコードログインの手順
この方法は、既にパソコンでSlackにログインしている状態で使えます。
パソコン側の操作
デスクトップアプリで、画面左上のワークスペース名をクリックしてください。
メニューから「モバイルでサインイン」を選択すると、QRコードが表示されます。このコードをスマホのカメラで読み取る準備をしましょう。
スマホ側の操作
スマホのSlackアプリを開き、「QRコードをスキャン」を選択してください。
カメラへのアクセス許可を求められたら、許可してください。カメラが起動したら、パソコンに表示されているQRコードを読み取ります。
読み取りが成功すると、自動的にログインが完了し、パソコンで使っているワークスペースがスマホにも追加されます。
この方法なら、メールアドレスやパスワードを入力する必要がないため、とても手軽です。
タブレットでログインする方法
タブレット(iPadやAndroidタブレット)でのログイン方法は、基本的にスマートフォンと同じです。
App StoreまたはGoogle Play ストアから「Slack」アプリをダウンロードし、同じ手順でログインしてください。
ただし、iPadの場合は画面が大きいため、パソコン版に近いレイアウトで表示されます。より多くの情報を一度に見られるので、外出先での作業に便利でしょう。
複数のワークスペースを管理する方法

Slackでは、1つのアカウントで複数のワークスペースに参加できます。
例えば、自分の会社のワークスペース、取引先のワークスペース、趣味のコミュニティのワークスペースなど、いくつでも追加可能です。
別のワークスペースを追加する手順
既にログインしている状態で、別のワークスペースを追加する方法を見ていきましょう。
デスクトップアプリの場合
画面左上のワークスペース名をクリックし、メニューから「ワークスペースを追加」を選択してください。
「別のワークスペースにサインインする」をクリックすると、ブラウザが開きます。新しく追加したいワークスペースのログイン手順を進めてください。
スマホアプリの場合
画面左上のワークスペース名をタップし、表示されるメニューを下にスクロールしてください。
「ワークスペースを追加」をタップし、「別のワークスペースにサインインする」を選びます。メールアドレス、Google、Apple、QRコードなど、好きな方法でログインできます。
ワークスペース間の切り替え方法
複数のワークスペースにログインすると、画面左側のサイドバーにワークスペースのアイコンが縦に並びます。
アイコンをクリックまたはタップするだけで、簡単にワークスペースを切り替えられます。未読メッセージがあるワークスペースには、通知バッジが表示されるので分かりやすいでしょう。
複数端末でログインする際の注意点
便利な複数端末ログインですが、いくつか注意すべき点があります。
セキュリティへの配慮
共用パソコンでの使用は避ける
ネットカフェや図書館などの公共のパソコンからログインするのは、セキュリティ上おすすめできません。
ログアウトを忘れると、他の人があなたのアカウントにアクセスできてしまう危険性があります。どうしても公共の端末を使う必要がある場合は、ブラウザのシークレットモード(プライベートブラウジング)を使用し、使用後は必ずログアウトしてください。
パスワードは使い回さない
Slackのパスワードは、他のサービスと同じものを使わないようにしましょう。
万が一、他のサービスでパスワードが流出した場合、Slackアカウントも危険にさらされる可能性があります。長くて複雑なパスワードを設定し、定期的に変更することをおすすめします。
2段階認証(2FA)を設定する
セキュリティをさらに強化したい場合は、2段階認証を設定してください。
これを有効にすると、ログイン時にパスワードに加えて、スマートフォンの認証アプリで生成される6桁のコードが必要になります。少し手間は増えますが、アカウントの安全性は大幅に向上します。
通知設定の最適化
複数の端末でログインしていると、同じ通知がすべての端末で鳴ってしまうのではないかと心配になるかもしれません。
でも安心してください。Slackは賢い仕組みを持っていて、あなたがどの端末でアクティブに操作しているかを判断し、適切な端末にだけ通知を送ります。
端末ごとに通知をカスタマイズする
スマホでは音とバイブレーションで通知を受け取り、パソコンでは音なしで通知バナーだけを表示する、といった設定も可能です。
「環境設定」→「通知」から、端末ごとに細かく調整できるので、自分の作業スタイルに合わせて設定しましょう。
ログイン端末の管理
どの端末がログインしているのかを定期的に確認することをおすすめします。
Slackの設定画面から「アカウント設定」→「端末管理」と進むと、現在ログインしている端末の一覧が表示されます。使っていない端末や、見覚えのない端末がある場合は、そこからログアウトできます。
別端末でログインできない時の対処法
時々、別の端末からログインしようとしてもうまくいかないことがあります。
よくある原因と対処法
メールアドレスが違う
最も多い原因は、別のメールアドレスを入力してしまうことです。
会社のメールアドレスと個人のメールアドレスを間違えたり、スペルミスをしたりしていないか確認してください。特に、@の後ろのドメイン名が正しいか注意深くチェックしましょう。
確認コードが届かない
確認コードのメールが届かない場合、まず迷惑メールフォルダを確認してください。
それでも見つからない場合、メールサーバーの設定でSlackからのメールがブロックされている可能性があります。会社のIT部門に問い合わせるか、別のメールアドレスでログインを試してみましょう。
ネットワーク接続の問題
インターネット接続が不安定だと、ログインに失敗することがあります。
Wi-Fiを使っている場合は、一度接続を切ってから再接続してみてください。スマホの場合、Wi-Fiとモバイルデータ通信を切り替えてみるのも有効です。
アプリのバージョンが古い
古いバージョンのSlackアプリを使っていると、ログインに問題が発生することがあります。
アプリストアで最新バージョンが公開されていないか確認し、アップデートがあればインストールしてください。
データが同期されない場合
ログインはできたけど、メッセージが同期されない場合の対処法です。
アプリを再起動する
一度Slackアプリを完全に終了してから、再度起動してみてください。
スマホの場合、バックグラウンドで動いているアプリを終了させる必要があります。iPhoneならホームボタンを2回押す(または画面下から上にスワイプ)、AndroidならマルチタスクボタンからSlackを終了させてください。
キャッシュをクリアする
アプリの設定から「キャッシュをクリア」を実行すると、同期の問題が解決することがあります。
ただし、キャッシュをクリアすると、一時的にダウンロードした画像などが削除されるため、再度読み込みに時間がかかる可能性があります。
よくある質問と回答
パソコンとスマホで別々のアカウントを使えますか?
はい、できます。
ただし、その場合はメッセージが同期されないため、パソコンで見たメッセージをスマホでもう一度確認する必要があります。通常は、同じアカウントを使う方が便利でしょう。
複数端末でログインすると料金はかかりますか?
いいえ、かかりません。
Slackの料金は「アクティブユーザー数」に基づいて計算されます。1人のユーザーが何台の端末を使っても、料金は変わりません。
ログイン通知は来ますか?
はい、新しい端末からログインすると、登録しているメールアドレスに通知が届きます。
もし、自分でログインした覚えがないのに通知が来た場合は、すぐにパスワードを変更し、不審な端末をログアウトさせてください。
一部の端末だけログアウトできますか?
はい、できます。
「アカウント設定」→「端末管理」から、個別の端末をログアウトさせることが可能です。使わなくなった端末は、セキュリティのために定期的にログアウトさせましょう。
会社のパソコンと個人のスマホで同じアカウントを使っても大丈夫ですか?
技術的には可能ですが、会社のセキュリティポリシーを確認してください。
企業によっては、個人所有のデバイスから会社のSlackにアクセスすることを禁止している場合があります。不明な点は、会社のIT部門に問い合わせることをおすすめします。
まとめ:複数端末を活用してSlackを快適に使おう
Slackは複数の端末から同時にログインでき、データが自動的に同期される便利なツールです。
パソコン、スマホ、タブレットなど、すべてのデバイスで同じメールアドレスを使ってログインすれば、場所を選ばずチームとコミュニケーションが取れます。QRコードを使えば、新しい端末へのログインもとても簡単です。
セキュリティには十分注意し、公共のパソコンでの使用は避け、定期的に不要な端末からログアウトするようにしましょう。通知設定を最適化すれば、複数の端末を使っていても快適に作業できます。
この記事を参考に、あなたもSlackを複数の端末で活用して、より柔軟な働き方を実現してください!

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