「Slackで箇条書きを作りたい」「階層構造(インデント)を作る方法は?」「ネストしたリストの作り方がわからない」
Slackでメッセージを整理して送りたいとき、箇条書きや階層構造は非常に便利です。
この記事では、Slackで箇条書きを作る方法から、階層構造(インデント・ネスト)の作り方、便利なショートカットまで、すべて詳しく解説します。PC版・スマホ版の両方に対応していますよ。
Slackの箇条書きとは

Slackでは、メッセージを見やすく整理するために、2種類の箇条書きが使えます。
箇条書きの種類
1. 通常の箇条書き(黒点リスト)
- 順序がない項目を列挙
- 「•」(黒点)で表示
2. 番号付き箇条書き(番号リスト)
- 順序がある項目を列挙
- 「1.」「2.」「3.」で表示
階層構造(インデント・ネスト)とは
箇条書きの中にさらに箇条書きを作ることです。
例:
* 第1階層
• 第2階層
• 第3階層
これにより、情報を構造化して、より分かりやすく伝えることができます。
【基本】通常の箇条書きの作り方
方法1:記号を入力(最も基本的)
手順:
- 「**• **」(黒点+スペース)を入力
- テキストを入力
- Enterキーを押す
- 自動的に次の行にも「•」が表示される
入力例:
* 項目1
* 項目2
* 項目3
黒点(•)の入力方法:
Mac:
- Option + 8
Windows:
- Alt + 0149(テンキー)
- または「きごう」と入力して変換
簡単な方法:
- アスタリスク「***」+ スペースでも同様に箇条書きになります
方法2:書式設定ツールバーを使用(おすすめ)
手順:
- メッセージ入力欄をクリック
- 下部の「Aa」(書式設定)アイコンをクリック
- ツールバーが表示される
- 「箇条書き」アイコン(3つの点のアイコン)をクリック
- テキストを入力
- Enterで次の項目へ
メリット:
- 記号を入力する必要がない
- 視覚的に分かりやすい
- 初心者におすすめ
箇条書きを終了する方法
手順:
- 箇条書きの最後の行でEnterを2回押す
- または、「•」を削除して通常の入力に戻る
【基本】番号付き箇条書きの作り方
方法1:番号を直接入力
手順:
- 「**1. **」(数字+ピリオド+スペース)を入力
- テキストを入力
- Enterキーを押す
- 自動的に「2.」「3.」と続く
入力例:
1. 最初の手順
2. 次の手順
3. 最後の手順
注意点:
- 「1.」以外の番号から始めても自動で調整されます
- 例:「3.」から始めても「3. 4. 5.」と続きます
方法2:書式設定ツールバーを使用
手順:
- メッセージ入力欄をクリック
- 「Aa」(書式設定)アイコンをクリック
- 「番号付きリスト」アイコン(1 2 3のアイコン)をクリック
- テキストを入力
- Enterで次の項目へ
【重要】階層構造(インデント)の作り方
Tabキーでインデント(階層を深くする)
これが最も重要な機能です!
手順:
- 箇条書きを作成
- 階層を深くしたい行でTabキーを押す
- インデント(段下げ)される
- さらにTabを押すと、より深い階層になる
実際の操作:
* 項目1
[Tabを押す]
• サブ項目1-1
[Tabを押す]
• サブサブ項目1-1-1
結果:
* 項目1
• サブ項目1-1
• サブサブ項目1-1-1
• サブ項目1-2
* 項目2
インデントを戻す(階層を浅くする)
手順:
- インデントされた行でBackspace(またはDelete)キーを押す
- 1段階浅い階層に戻る
- さらにBackspaceを押すと、さらに浅くなる
または:
- Shift + Tabキーでも戻せます
階層の深さの制限
Slackでは、最大10階層まで作成できます。
ただし、実用的には3~4階層までが見やすいです。
PC版Slackでの操作(Windows・Mac共通)
ショートカットキー一覧
箇条書き関連:
| 操作 | ショートカット |
|---|---|
| 箇条書きを開始 | * + スペース または • + スペース |
| 番号付きリストを開始 | 1. + スペース |
| インデント(階層を深く) | Tab |
| インデント解除(階層を浅く) | Backspace または Shift + Tab |
| 箇条書きを終了 | Enter 2回 |
書式設定ツールバーの表示/非表示
ツールバーが表示されない場合:
- メッセージ入力欄の右下にある「Aa」アイコンをクリック
- ツールバーが表示される
- もう一度クリックすると非表示
マークアップモードに注意
重要:マークアップモードがオンになっていると、Tabキーでインデントできません。
マークアップモードを確認:
- Slackの「環境設定」を開く
- Mac:⌘ + ,(Command + カンマ)
- Windows:Ctrl + ,
- 「詳細設定」をクリック
- 「マークアップでメッセージを書式設定する」のチェックを外す
チェックが入っている場合:
- Tabキーが使えない
- 代わりにMarkdown記法を使う必要がある
スマホ版Slackでの操作

iPhone・iPadでの箇条書き
通常の箇条書き:
- 「**• **」を入力(黒点+スペース)
- 「きごう」で変換
- または「ー」を入力して変換候補から選択
- テキストを入力
- 改行すると自動的に次の「•」が表示される
番号付きリスト:
- 「**1. **」を入力
- テキストを入力
- 改行すると自動的に「2.」が表示される
スマホ版での階層構造
残念ながら、スマホ版ではTabキーがないため、階層構造の作成が困難です。
代替方法1:スペースでインデント
手動でスペースを複数入れることで、見た目上のインデントを作れます。
* 項目1
• サブ項目(スペース2個)
• サブサブ項目(スペース4個)
欠点:
- 手動なので面倒
- 自動でインデントされない
代替方法2:PC版で作成してからスマホで編集
- PC版で階層構造を作成
- メッセージを送信または下書き保存
- スマホ版で編集
- 既存の階層構造は維持される
推奨:
複雑な階層構造が必要な場合は、PC版を使用することをおすすめします。
実践的な使用例
例1:会議の議事録
【2025年12月13日 定例会議】
* 報告事項
• 売上報告
• 前月比120%達成
• 新規顧客5件獲得
• 開発進捗
• 新機能リリース予定:12月末
• テスト完了率:80%
* 決定事項
1. 年末キャンペーン実施
2. 新規採用2名
3. オフィス移転検討
* 次回アクションアイテム
• @田中:予算案作成
• @佐藤:採用要件定義
• @鈴木:移転候補リサーチ
例2:プロジェクト進捗報告
【プロジェクトX 週次報告】
* 完了タスク
1. 要件定義書作成
2. デザインモックアップ
3. データベース設計
* 進行中タスク
• フロントエンド開発
• トップページ:80%
• 詳細ページ:50%
• 管理画面:30%
• バックエンド開発
• API実装:60%
• 認証機能:完了
* 課題・リスク
• リソース不足
• 対策:外部パートナー検討中
• スケジュール遅延の可能性
• 対策:優先順位の見直し
例3:手順書
【新規アカウント作成手順】
1. 公式サイトにアクセス
2. 「新規登録」をクリック
3. 必要情報を入力
• メールアドレス
• パスワード
• 8文字以上
• 英数字を含む
• 記号を含む
• 氏名
• 電話番号
4. 利用規約に同意
5. 「登録」ボタンをクリック
6. 確認メールを受信
7. メール内のリンクをクリックして認証完了
その他の便利な書式設定
太字
記号:
*太字にしたいテキスト*
結果:
太字にしたいテキスト
斜体
記号:
_斜体にしたいテキスト_
結果:
斜体にしたいテキスト
取り消し線
記号:
~取り消し線を引きたいテキスト~
結果:取り消し線を引きたいテキスト
インラインコード
記号:
`コード`
結果:コード
コードブロック
記号:
```
コードブロック
複数行のコード
**入力方法:**
- バッククォート3つで囲む
### 引用
**記号:**
引用したいテキスト
**書式設定ツールバー:**
「引用」アイコン(「」マーク)をクリック
---
## よくあるトラブルと解決法
### トラブル1:Tabキーが効かない
**原因:**
マークアップモードがオンになっている
**解決法:**
1. 「環境設定」→「詳細設定」
2. 「マークアップでメッセージを書式設定する」の**チェックを外す**
3. Slackを再起動
### トラブル2:箇条書きが自動で続かない
**原因:**
書式設定が正しく認識されていない
**解決法:**
1. 正しい記号を使用しているか確認
- 「• 」(黒点+スペース)
- 「1. 」(数字+ピリオド+スペース)
2. スペースを忘れずに入力
3. 書式設定ツールバーを使用
### トラブル3:階層がうまく作れない
**原因:**
- Tabキーのタイミングが間違っている
- マークアップモードがオン
**解決法:**
1. 箇条書きを作成してから**Tab**キーを押す
2. 新しい行を作ってから階層を深くする
3. マークアップモードをオフにする
### トラブル4:インデントが戻せない
**原因:**
正しいキーを押していない
**解決法:**
1. **Backspace**キー(Macは**Delete**キー)を押す
2. または**Shift + Tab**を押す
3. 行頭にカーソルがある状態で押す
### トラブル5:スマホで階層が作れない
**これは仕様です。**
**解決法:**
1. PC版で作成
2. または手動でスペースを入れてインデント
3. 複雑な構造が必要な場合はPC版を使用
---
## 便利な使い方のコツ
### コツ1:メンションと組み合わせる
- タスク分担
• @田中:資料作成
• @佐藤:データ分析
• @鈴木:プレゼン準備
メンションすることで、担当者に通知が届きます。
### コツ2:絵文字で視認性を上げる
- ✅ 完了タスク
• データ収集
• 分析レポート作成 - 🔄 進行中タスク
• プレゼン資料作成 - ⏳ 未着手タスク
• 次回会議設定
### コツ3:日付や期限を明記
- 今週のタスク
• 【12/13】提案書提出
• 【12/15】クライアント訪問
• 【12/17】レビュー会議
### コツ4:カテゴリ分けに活用
- 営業チーム
• 新規案件3件
• 既存顧客フォロー5件 - 開発チーム
• 機能追加2件
• バグ修正4件 - マーケティングチーム
• キャンペーン企画
• SNS投稿スケジュール
---
## よくある質問(FAQ)
**Q1:箇条書きと番号付きリストを混在できますか?**
はい、できます。
- 第一ステップ
• サブタスクA
• サブタスクB - 第二ステップ
• サブタスクC
**Q2:最大何階層まで作れますか?**
技術的には10階層まで可能です。
ただし、見やすさを考えると**3~4階層**までが推奨です。
**Q3:既存のテキストを箇条書きに変換できますか?**
はい、できます。
1. テキストを選択
2. 書式設定ツールバーの「箇条書き」をクリック
**Q4:箇条書きの途中で改行したい場合は?**
**Shift + Enter**で改行できます。
- 項目1
これは項目1の
続きの文章です - 項目2
“`
Q5:箇条書きをコピーして別の場所に貼り付けられますか?
はい、可能です。
書式も維持されます。
Q6:スマホ版とPC版で見え方は同じですか?
基本的に同じです。
ただし、スマホでは画面が小さいため、深い階層は見づらくなることがあります。
Q7:箇条書きをエクスポートできますか?
Slackのメッセージをエクスポートすると、テキスト形式で保存されます。
書式は維持されません。
Q8:Markdown記法も使えますか?
使えますが、制限があります。
Slackの記法は完全なMarkdownではなく、独自の書式です。
まとめ
Slackの箇条書きと階層構造について、詳しく解説しました。
この記事のポイント:
✅ 箇条書きの種類
- 通常の箇条書き:「• 」または「* 」
- 番号付きリスト:「1. 」
✅ 階層構造の作り方
- Tabキーでインデント(階層を深く)
- BackspaceまたはShift + Tabで戻す
- 最大10階層まで可能(推奨は3~4階層)
✅ PC版での操作
- マークアップモードをオフにする
- 書式設定ツールバーを活用
- ショートカットキーを覚える
✅ スマホ版での注意点
- 階層構造の作成が困難
- 複雑な構造はPC版で作成推奨
- 手動スペースでの代替も可能
✅ 便利な使い方
- メンションと組み合わせ
- 絵文字で視認性アップ
- 日付や期限を明記
- カテゴリ分けに活用
✅ トラブルシューティング
- Tabキーが効かない→マークアップモードをオフ
- 自動で続かない→正しい記号とスペース
- スマホで作れない→PC版を使用
Slackで箇条書きと階層構造を使いこなせば、メッセージが格段に読みやすくなります。
最も重要なポイント:
- Tabキーでインデント
- マークアップモードをオフにする
- 複雑な構造はPC版で作成
これらをマスターして、より効果的なSlackコミュニケーションを実現してください!


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