「仕事のSlackと普段使いのLINE、両方をチェックするのが大変…」
そんな風に感じたことはありませんか?実は、SlackとLINEを連携させることで、この問題をスッキリ解決できるんです。
この記事では、SlackとLINEを連携する具体的な方法を、ツールを使った簡単な方法から、プログラミング不要の自動化まで、分かりやすく解説していきます。
SlackとLINEを連携するメリット

まず、なぜこの2つを連携させると便利なのか確認しておきましょう。
1. 情報の見逃しを防げる
Slackの重要なメッセージをLINEで受け取れるようにすれば、スマホの通知でいち早く気づけます。
外出中や移動中でも、普段使っているLINEで確認できるので、対応が遅れる心配がありません。
2. 複数のツールを行き来する手間が減る
SlackとLINEを別々に確認する必要がなくなり、時間の節約につながります。
特に、顧客対応や緊急連絡が多い業種では、この効率化が大きな差を生むんです。
3. チーム全体の情報共有がスムーズに
LINE公式アカウントで受け取った問い合わせをSlackに自動転送すれば、チーム全員がリアルタイムで状況を把握できます。
誰がどの問い合わせに対応しているか、Slackのスレッド機能で管理しやすくなりますよ。
連携方法は大きく分けて3種類
SlackとLINEの連携方法は、主に以下の3つがあります。
- ノーコードツールを使う方法(初心者におすすめ)
- LINE公式アカウントを使う方法(ビジネス向け)
- プログラミングで自作する方法(カスタマイズしたい人向け)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
方法1:ノーコードツールで簡単連携(初心者向け)
プログラミングの知識がなくても、専用のツールを使えば簡単に連携できます。
おすすめツール1:Yoom(ユーム)
Yoomは、日本語に対応していて視覚的に分かりやすいツールです。
できること
- SlackのメッセージをLINEに転送
- LINE公式アカウントのメッセージをSlackに転送
- 特定のチャンネルだけを転送する設定も可能
料金
無料プランあり(制限付き)
設定手順
- Yoomの公式サイトでアカウント作成(30秒で完了)
- SlackとLINE公式アカウントをマイアプリに登録
- テンプレートから「Slackに新しいメッセージが投稿されたら、LINEに通知」を選択
- トリガー(きっかけ)とアクション(動作)を設定
- テストして問題なければ保存
Yoomは日本のサービスなので、サポートも日本語で受けられるのが安心です。
おすすめツール2:Make(旧Integromat)
Makeは、世界中で使われている自動化ツールです。
特徴
- 直感的なビジュアルエディタ
- SlackとLINEだけでなく、何千ものアプリと連携可能
- 無料枠が比較的広い
料金
無料プランあり(月1,000操作まで)
設定手順
- Makeにアカウント登録
- 新しいシナリオを作成
- LINEとSlackのモジュールを追加
- Webhookを設定してLINEとMakeを接続
- SlackのIncoming Webhookを設定
- メッセージの転送ルールを設定
- テスト実行して動作確認
Makeは画像やスタンプの転送にも対応できますが、容量制限があるので注意が必要です。
おすすめツール3:Zapier(ザピア)
世界的に有名な自動化ツールですが、無料プランには制限があります。
注意点
- Webhookはプレミアム機能(有料)
- 無料プランは月100タスクまで
- 設定画面は英語のみ
料金
有料プラン:月額$19.99〜
おすすめツール4:IFTTT(イフト)
シンプルな連携ならIFTTTも選択肢の一つです。
特徴
- 設定がシンプルで分かりやすい
- LINEへのメッセージ送信が可能
制限
- Slackをトリガー(きっかけ)にできない
- Slackから直接メッセージを受信する方法が限定的
方法2:LINE公式アカウントを使う連携(ビジネス向け)
LINE公式アカウントを持っている企業やお店なら、この方法がおすすめです。
LINE公式アカウント → Slackの流れ
顧客からLINE公式アカウントに届いたメッセージを、Slackのチャンネルに自動転送できます。
メリット
- 顧客からの問い合わせをチーム全員で共有
- Slackで担当者をアサイン(割り当て)できる
- 対応履歴が残るので管理しやすい
必要なもの
- LINE公式アカウント
- Slackワークスペース
- Yoomなどの連携ツール
Slack → LINE公式アカウントの流れ
Slackで受けた指示や連絡を、LINE公式アカウント経由で顧客に送信できます。
使用例
- 緊急のお知らせをLINEで一斉配信
- Slackで承認された内容をLINEで通知
- 定型メッセージの自動送信
設定のポイント
LINE公式アカウント側
- Messaging API設定を有効化
- Webhook URLを設定
- Channel Access Tokenを取得
Slack側
- Incoming Webhookを作成
- 通知を受け取るチャンネルを選択
- Webhook URLをコピー
これらの情報を連携ツールに登録すれば、自動転送が始まります。
方法3:プログラミングで自作する(上級者向け)

技術的な知識がある方なら、自分でプログラムを組んで連携させることもできます。
Python + Herokuを使った方法
必要な知識
- Python(プログラミング言語)
- Heroku(クラウドサービス)の基本操作
- APIの理解
基本的な流れ
- LINE Messaging APIのアカウント作成
- Slack Botの作成とトークン取得
- Pythonでボットプログラムを作成
- Herokuにデプロイ(配置)
- 環境変数を設定
この方法なら、細かいカスタマイズが自由にできます。
Google Apps Script(GAS)を使った方法
スプレッドシートと連携しながら使いたい場合は、GASも便利です。
メリット
- Googleアカウントがあれば無料で使える
- サーバー不要
- スプレッドシートと連携できる
基本的な流れ
- Google Apps Scriptプロジェクトを作成
- Slack Incoming Webhookを設定
- LINE Notify トークンを取得
- スクリプトを書いてメッセージを転送
プログラミング初心者でも、基本的なJavaScriptが分かればチャレンジできますよ。
連携時の注意点
1. プライバシーとセキュリティ
会社の機密情報を個人のLINEに転送する設定には注意が必要です。
- どの情報を転送するか慎重に選ぶ
- 個人の端末ではなく、専用の公式アカウントを使う
- アクセス権限を適切に管理する
2. 通知の多さ
全てのメッセージを転送すると、通知が多すぎて逆に不便になることがあります。
対策
- 重要なチャンネルだけに絞る
- 特定のキーワードが含まれる時だけ転送
- 営業時間内のみ転送する設定にする
3. コスト管理
無料ツールでも、使用量が増えると有料プランへの移行が必要になる場合があります。
確認すべきポイント
- 月間の転送回数制限
- データ容量の制限
- 追加料金が発生する条件
4. LINE公式アカウントの種類
LINE公式アカウントには「Messaging API」が必要です。
通常のLINEアカウント(個人用)では、多くの自動化ツールが使えないので注意しましょう。
実際の活用例
例1:カスタマーサポートチーム
課題
顧客からLINEで届く問い合わせに、複数人で対応したい
解決策
LINE公式アカウント → Slack連携で、全ての問い合わせをSlackに集約。担当者をスレッドでアサインし、対応状況を管理。
例2:飲食店
課題
Slackで決まった営業情報を、LINE公式アカウントでお客様に通知したい
解決策
Slack → LINE連携で、承認済みの情報を自動的にLINE配信。手作業でのコピペ作業が不要に。
例3:小規模チーム
課題
外出が多く、Slackの重要メッセージを見逃してしまう
解決策
特定のチャンネル(#緊急連絡など)だけをLINEに転送。移動中でも素早く確認できる。
よくある質問
Q1:個人のLINEアカウントとSlackを連携できますか?
直接は難しいです。基本的にはLINE公式アカウント(旧LINE@)か、LINE Notifyを使う必要があります。
Q2:無料で完全に連携できますか?
可能ですが、制限があります。月間の転送回数や機能に制限がある無料プランから始めて、必要に応じて有料プランを検討するのがおすすめです。
Q3:画像やファイルも転送できますか?
ツールによって異なります。Makeなどは画像転送に対応していますが、容量制限に注意が必要です。
Q4:設定に失敗したらどうなりますか?
ほとんどのツールはテスト機能があるので、本番稼働前に動作確認できます。設定ミスで大きな問題になることは少ないですよ。
Q5:既存のメッセージも転送されますか?
通常、連携設定後の新しいメッセージのみが対象です。過去のメッセージは転送されません。
まとめ
SlackとLINEの連携は、思っている以上に簡単に実現できます。
初心者の方には
Yoomなどのノーコードツールがおすすめ。日本語対応で、テンプレートも豊富です。
ビジネスで使う方には
LINE公式アカウントとの連携で、顧客対応を効率化できます。
カスタマイズしたい方には
PythonやGASでの自作も選択肢。自由度が高く、細かい要件にも対応できます。
どの方法を選ぶにしても、まずは小規模で試してみるのがコツです。特定のチャンネルだけ、営業時間だけなど、限定的に始めてみましょう。
SlackとLINEをうまく連携させて、仕事の効率をグッと上げてくださいね!

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