Slackグループメンション完全一覧|@channel、@here、@everyoneの使い分けとカスタムグループ作成ガイド

プログラミング・IT

「チームメンバー全員に重要な連絡をしたいけど、一人ずつメンションするのは大変……」

「@channelと@hereって何が違うの?」

Slackを使っていると、複数のメンバーにまとめて通知したい場面がよくありますよね。でも、グループメンションの種類や使い分けがよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Slackで使えるグループメンションを完全網羅!デフォルトで使える@channel、@here、@everyoneの違いから、有料プランで使えるカスタムユーザーグループの作成方法まで、わかりやすく解説していきます。

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  1. Slackのグループメンションとは
  2. デフォルトで使えるグループメンション一覧
    1. @channel(チャンネル全員)
    2. @here(オンラインメンバーのみ)
    3. @everyone(ワークスペース全員)
    4. @group(非推奨・レガシー)
  3. デフォルトグループメンション比較表
  4. グループメンションの使い分けフローチャート
  5. ユーザーグループ(カスタムグループメンション)
    1. ユーザーグループとは
    2. 利用可能プラン
    3. ユーザーグループの作成方法
    4. ユーザーグループの使い方
    5. ユーザーグループの編集・管理
    6. ユーザーグループの活用例
  6. グループメンションの権限設定
    1. @channel、@here、@everyoneの使用制限
    2. ユーザーグループの作成権限
  7. グループメンション使用時の警告機能
    1. 6人以上のチャンネルで警告が表示される
    2. 10,000人以上のチャンネルでの制限
  8. スレッド内でのグループメンション
    1. 基本的な動作
    2. スレッドから全員に通知したい場合
  9. グループメンションが届かない場合のトラブルシューティング
    1. 1. 通知設定を確認する
    2. 2. チャンネル設定を確認する
    3. 3. おやすみモードを確認する
    4. 4. 権限を確認する
    5. 5. スレッド内で使っていないか確認
  10. グループメンションのベストプラクティス
    1. 1. 緊急度に応じて使い分ける
    2. 2. 時間帯を考慮する
    3. 3. 頻度に注意する
    4. 4. 明確な理由を添える
    5. 5. 代替手段も検討する
  11. 無料プランでの代替案
    1. 方法1:専用チャンネルを作る
    2. 方法2:Slackbotのカスタムレスポンスを使う(上級者向け)
  12. よくある質問
  13. まとめ:状況に応じた適切なグループメンションを

Slackのグループメンションとは

グループメンションとは、複数のメンバーに対して一度にメンション(通知)を送る機能です。

通常のメンション:

@山田さん @田中さん @佐藤さん お疲れ様です!

グループメンション:

@channel お疲れ様です!

グループメンションを使えば、メンバーを一人ずつ指定する手間が省け、メンション漏れも防げます。チーム全体への重要な連絡や、プロジェクトメンバーへの一斉通知に便利な機能なんです。

デフォルトで使えるグループメンション一覧

Slackにはデフォルトで使えるグループメンションが3種類あります。それぞれの特徴と使い分けを詳しく見ていきましょう。

@channel(チャンネル全員)

通知が届く範囲:

そのチャンネルに参加している全メンバー(オンライン・オフライン問わず)

使う場面:

  • チャンネルメンバー全員に確実に伝えたい情報がある時
  • 緊急性が高く、見逃されては困る連絡
  • プロジェクトの重要なマイルストーン達成の報告
  • システム障害やトラブルの共有

具体例:

@channel 【重要】本日17時より緊急メンテナンスを実施します。サービスが一時停止しますのでご注意ください。
@channel プロジェクトのキックオフミーティングを明日10時から開催します。全員参加必須です。

注意点:

  • オフラインのメンバーや休暇中のメンバーにも通知が届く
  • 深夜や早朝に使うと、休んでいる人の通知音が鳴ってしまう可能性がある
  • 使いすぎると「通知疲れ」を引き起こす

@here(オンラインメンバーのみ)

通知が届く範囲:

そのチャンネルに参加している、現在オンラインのメンバーのみ

使う場面:

  • 今すぐ対応してほしいが、緊急度は中程度
  • 勤務時間中のメンバーだけに通知したい
  • 軽めの相談や質問
  • 「今手が空いている人がいたら教えてほしい」という依頼

具体例:

@here ランチの注文をまとめます。希望者は15時までに返信してください。
@here 今日の定例ミーティングの議題について、追加があれば教えてください。

メリット:

  • 休暇中や勤務時間外のメンバーに通知が行かない
  • @channelより気軽に使える
  • 「今見ている人だけ」という適度な距離感

注意点:

  • 「オンライン」の判定はSlackのステータスに基づく
  • 離席中や「おやすみモード」の人には届かない
  • 本当に全員に伝える必要がある情報には使わない

@everyone(ワークスペース全員)

通知が届く範囲:

ワークスペースの全メンバー(#generalチャンネル経由)

使える場所:

#generalチャンネルのみ(これ重要!)

使う場面:

  • 全社的な重要なお知らせ
  • 会社全体に関わる緊急連絡
  • 全社イベントの告知

具体例:

@everyone 【全社連絡】台風接近のため、明日は在宅勤務とします。
@everyone 本日15時から全社ミーティングを実施します。オンライン参加のリンクは以下の通りです。

注意点:

  • #general以外のチャンネルでは使えない
  • 最も影響範囲が広いため、使用は慎重に
  • ワークスペース全体に通知が届くため、本当に必要な時だけ使う

@group(非推奨・レガシー)

状態:

@channelと全く同じ効果。古い書き方で、現在は非推奨。

結論:

使わずに@channelを使いましょう。

デフォルトグループメンション比較表

メンション通知範囲使える場所緊急度おすすめシーン
@channelチャンネルの全メンバー(オンライン・オフライン問わず)すべてのチャンネル緊急連絡、重要な情報
@hereチャンネルの現在オンラインのメンバーのみすべてのチャンネル軽めの連絡、勤務時間中の依頼
@everyoneワークスペースの全メンバー#generalのみ最高全社的な重要連絡

グループメンションの使い分けフローチャート

迷った時は、このフローチャートで判断しましょう。

Q1: 全社員に伝える必要がある?
  ↓ YES → #generalで@everyone
  ↓ NO
Q2: チャンネルメンバー全員が知るべき?
  ↓ YES
  Q3: 今すぐ見てもらわないと困る?
    ↓ YES → @channel
    ↓ NO → @here(または個別メンション)
  ↓ NO
Q4: 特定のグループだけに伝えたい?
  ↓ YES → ユーザーグループ(@営業チームなど)
  ↓ NO → 個別メンション

ユーザーグループ(カスタムグループメンション)

ここからは、有料プランで使えるカスタムのグループメンション機能を紹介します。

ユーザーグループとは

特定のメンバーをグループ化して、独自のハンドル名でメンションできる機能です。

例:

  • @デザイナー → デザインチームの全メンバーに通知
  • @営業チーム → 営業部門の全メンバーに通知
  • @プロジェクトA → プロジェクトAの関係者全員に通知

利用可能プラン

ユーザーグループは、以下のプランで利用できます。

  • Pro(スタンダード)プラン
  • Business+(ビジネスプラス)プラン
  • Enterprise Grid

無料プランでは使えません。

ユーザーグループの作成方法

ステップ1:ユーザーグループ管理画面を開く

  1. サイドバーの「その他」をクリック
  2. 「メンバーディレクトリ」を選択
  3. 「ユーザーグループ」タブをクリック
  4. 「ユーザーグループを作成する」をクリック

ステップ2:グループ情報を入力

  1. グループ名を入力(例:デザインチーム)
  2. ハンドル名を入力(例:designers)
  • これが実際にメンションする時の名前(@designers)になります
  1. 目的を入力(任意)
  • このグループがどんな目的で作られたか説明

ステップ3:デフォルトチャンネルを設定(任意)

グループメンバーが自動的に追加されるチャンネルを最大100個まで設定できます。

ステップ4:メンバーを追加

  1. 「メンバーを追加する」から検索
  2. 追加したいメンバーを選択
  3. 「次へ」をクリック

ステップ5:グループを作成

「グループを作成する」をクリックして完了!

ユーザーグループの使い方

作成したユーザーグループは、通常のメンションと同じように使えます。

@designers 新しいブランドガイドラインを共有します。確認お願いします。

これで、デザイナーグループに登録されているメンバー全員に通知が届きます。

ユーザーグループの編集・管理

メンバーの追加・削除:

  1. 「メンバーディレクトリ」→「ユーザーグループ」を開く
  2. 編集したいグループをクリック
  3. 「・・・」(3つのドットアイコン)→「グループの詳細を編集する」
  4. メンバーを追加・削除

グループ情報の変更:

名前、ハンドル名、目的なども同じ画面から変更できます。

グループの無効化:

不要になったグループは無効化できます。無効化すると、メンションできなくなります。

ユーザーグループの活用例

1. 部門別グループ

  • @営業チーム
  • @開発チーム
  • @人事部

2. プロジェクト別グループ

  • @プロジェクトX
  • @新製品開発
  • @春の販促キャンペーン

3. 役割別グループ

  • @エンジニア
  • @デザイナー
  • @マーケター

4. 階層別グループ

  • @経営陣
  • @マネージャー
  • @新入社員

5. 地域別グループ

  • @東京オフィス
  • @大阪オフィス
  • @リモートメンバー

グループメンションの権限設定

ワークスペースのオーナーや管理者は、誰がグループメンションを使えるかを制限できます。

@channel、@here、@everyoneの使用制限

デフォルト設定:

すべてのメンバーが使用可能

変更可能な設定:

  • 管理者とオーナーのみに制限
  • 特定のメンバー種別のみに許可

設定方法(オーナー・管理者):

  1. ワークスペース名をクリック
  2. 「設定と管理」→「ワークスペースの設定」
  3. 「メンバーの種別と権限」をクリック
  4. 「チャンネルで@channelと@hereを使用する」の権限を編集

ユーザーグループの作成権限

デフォルト設定:

ワークスペースのオーナーと管理者のみ

変更可能な設定:

全メンバーに作成権限を付与することも可能

設定方法:

  1. ワークスペース名をクリック
  2. 「設定と管理」→「ワークスペースの設定」
  3. 「メンバーの種別と権限」→「ユーザーグループを作成/編集する」
  4. 権限を編集

グループメンション使用時の警告機能

6人以上のチャンネルで警告が表示される

メンバーが6人以上いるチャンネルで@channel、@here、@everyoneを使うと、送信前に確認メッセージが表示されます。

警告メッセージの例:

「○○人のメンバーに通知を送信しようとしています。本当に送信しますか?」

目的:

誤って大人数に通知してしまうのを防ぐため。

無効化:

オーナーと管理者は、この警告をオフにすることもできます。

10,000人以上のチャンネルでの制限

Enterprise Gridプランで、チャンネルのメンバーが10,000人以上いる場合:

  • @channelと@hereは、オーナーと管理者のみが使用可能
  • 一般メンバーは使えない

これは、大規模な通知による混乱を防ぐための仕様です。

スレッド内でのグループメンション

スレッド内でグループメンションを使う時は、注意が必要です。

基本的な動作

スレッド内で@channelや@hereを使っても、スレッドに参加していないメンバーには通知されません

例:

  1. チャンネルに100人のメンバーがいる
  2. あるメッセージのスレッドで@channelを使う
  3. 通知が届くのは、そのスレッドに参加している人だけ

スレッドから全員に通知したい場合

スレッド内のメッセージを「チャンネルにも投稿」すれば、スレッドに参加していないメンバーにも届きます。

  1. スレッド内でメッセージを入力
  2. 送信ボタンの横にある「チャンネルにも投稿」にチェック
  3. メッセージ送信

この場合、メインチャンネルにもメッセージが表示され、グループメンションが全員に届きます。

グループメンションが届かない場合のトラブルシューティング

「グループメンションを使ったのに通知が届かない」という場合、以下を確認してください。

1. 通知設定を確認する

ユーザー側の設定:

  1. プロフィール写真をクリック
  2. 「環境設定」→「通知」
  3. 「@channelと@hereも含む」がオンになっているか確認

この設定がオフだと、グループメンションの通知が届きません。

2. チャンネル設定を確認する

チャンネルがミュートされていないか:

チャンネル自体がミュートされていると、グループメンションも届きません。

確認方法:

チャンネル名の横にミュートアイコン(ベルに斜線)がないか確認

3. おやすみモードを確認する

おやすみモード中は、グループメンションも含めてすべての通知が停止されます。

4. 権限を確認する

管理者が使用を制限している場合、グループメンションのオプションが表示されません。

5. スレッド内で使っていないか確認

前述の通り、スレッド内でのグループメンションは、スレッド参加者のみに通知されます。

グループメンションのベストプラクティス

効果的にグループメンションを使うためのコツを紹介します。

1. 緊急度に応じて使い分ける

最も緊急: @everyone(全社的な重要連絡)

緊急: @channel(チャンネル全員への確実な連絡)

やや緊急: @here(今オンラインの人への連絡)

通常: 個別メンションまたはユーザーグループ

2. 時間帯を考慮する

@channelを使う時:

  • 勤務時間中に使う
  • 深夜・早朝は避ける
  • 休日の使用は本当に必要か再考する

@hereなら:

  • 時間帯を気にせず使える
  • オンラインの人だけに届くため

3. 頻度に注意する

やりすぎは逆効果:

  • @channelを1日に何度も使うと「通知疲れ」を引き起こす
  • 本当に重要な連絡が埋もれてしまう
  • 「オオカミ少年」効果で、メンバーが見なくなる

目安:

  • @channel:週に1〜2回程度
  • @here:日に1〜2回程度

4. 明確な理由を添える

グループメンションを使う時は、なぜ全員に通知しているのか理由を明確に。

良い例:

@channel 【重要】クライアントから仕様変更の依頼がありました。全員に影響するため共有します。

悪い例:

@channel よろしくお願いします。

5. 代替手段も検討する

グループメンションが本当に必要か、以下の代替手段も検討しましょう。

  • ピン留め:重要な情報をチャンネルの上部に固定
  • チャンネルトピック:常に表示される説明欄に記載
  • 個別メンション:本当に見てほしい特定の人だけをメンション

無料プランでの代替案

無料プランではユーザーグループが使えませんが、以下の方法で似た機能を実現できます。

方法1:専用チャンネルを作る

特定のグループ専用のチャンネルを作成し、そのチャンネルで@channelや@hereを使う。

例:

  • #デザインチーム
  • #営業部門
  • #プロジェクトX

必要なメンバーだけをチャンネルに招待すれば、実質的にグループメンションと同じ効果が得られます。

方法2:Slackbotのカスタムレスポンスを使う(上級者向け)

Slackbotに特定のキーワードに反応して、複数のメンションを返すように設定する方法もあります。

設定例:

  • キーワード:@デザイナー
  • Slackbotの返信:@山田 @田中 @佐藤

ただし、この方法は少し手間がかかるため、頻繁に使うなら有料プランの検討をおすすめします。

よくある質問

Q: グループメンションを使うと、具体的に誰に通知が届いたかわかりますか?

通知が届いた人数は表示されますが、具体的に誰が見たかは確認できません。メッセージの既読機能はSlackにはありません。

Q: @channelと@hereを間違えて使ってしまいました。取り消せますか?

送信後すぐであれば、メッセージを削除または編集できます。ただし、すでに送られた通知自体は取り消せません。

Q: DMやグループDMでグループメンションは使えますか?

1対1のDMでは使えません。グループDMでは使えますが、そもそもグループDM内の全員に通知が届くため、メンションの意味がありません。

Q: ゲストアカウントでもグループメンションを使えますか?

チャンネル内で@channelや@hereを使うことは可能です。ただし、ユーザーグループの作成はできません。

Q: 自分が作ったユーザーグループを、他のメンバーも使えますか?

はい、使えます。ユーザーグループは、そのワークスペース内のすべてのメンバーが使用できます。

まとめ:状況に応じた適切なグループメンションを

Slackのグループメンションを効果的に使うことで、チーム内のコミュニケーションがぐっとスムーズになります。

この記事のポイントまとめ:

デフォルトで使えるグループメンション:

  • @channel → チャンネル全員(オンライン・オフライン問わず)
  • @here → チャンネルの現在オンラインのメンバーのみ
  • @everyone → ワークスペース全員(#generalのみ)

使い分けの基本:

  • 緊急で全員に届ける必要がある → @channel
  • 今オンラインの人だけでOK → @here
  • 全社的な重要連絡 → @everyone(#generalで)

有料プランの追加機能:

  • ユーザーグループで特定のチーム・プロジェクトメンバーをグループ化
  • @デザイナー、@営業チームなどカスタム名でメンション可能

賢い使い方のコツ:

  1. 緊急度に応じて使い分ける
  2. 時間帯を考慮する(深夜の@channelは避ける)
  3. 使いすぎない(通知疲れを防ぐ)
  4. 明確な理由を添える
  5. 代替手段も検討する

グループメンションは便利な機能ですが、使いすぎると逆効果。「本当に全員に通知する必要があるか?」を常に自問し、適切に使い分けることが大切です。

この記事を参考に、あなたのチームに最適なグループメンションの使い方を見つけてくださいね!

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