「3〜4人だけでサクッと相談したいけど、チャンネルを作るほどでもない……」
「複数のメンバーに同時にダイレクトメッセージを送りたい」
Slackを使っていると、チャンネルほど大げさではなく、かといって1対1のDMでもない、ちょうどいい規模のグループで話したい場面がありますよね。そんな時に便利なのが「グループダイレクトメッセージ（グループDM）」です。
この記事では、Slackのグループダイレクトメッセージの作り方を、デスクトップ版・モバイル版それぞれで詳しく解説！メンバーの追加方法やチャンネルとの違い、使い分けのコツまで、わかりやすくお伝えします。
グループダイレクトメッセージ（グループDM）とは
グループダイレクトメッセージ（グループDM）は、複数のメンバーとプライベートにやり取りできるSlackの機能です。
基本情報：
- 参加人数： 最大9人まで（自分を含む）
- 公開範囲： 参加メンバーのみが閲覧可能
- 作成権限： すべてのメンバーが作成可能（ゲストは同じチャンネルのメンバーのみ）
使える場面：
- 少人数での打ち合わせの調整
- プロジェクトチーム内での軽い相談
- 複数の関係者への同時連絡
- ランチや飲み会の企画
- 一時的なタスクフォース
グループDMの特徴：
✓ チャンネルを作らずに複数人で会話できる
✓ 参加メンバー以外には見られない
✓ 会話履歴が残る
✓ ファイル共有もできる
✓ メンション、絵文字リアクション、スレッドも使える
グループDMとチャンネルの違い
「グループDMとプライベートチャンネル、どっちを使えばいいの？」と迷う方も多いですよね。違いを理解して、適切に使い分けましょう。
グループDM vs プライベートチャンネル比較表
| 項目 | グループDM | プライベートチャンネル |
|---|---|---|
| 最大参加人数 | 9人 | 無制限 |
| 名前の設定 | メンバー名の連結（編集不可） | 自由に設定可能 |
| 作成権限 | 全メンバー | 全メンバー（設定による） |
| 目的 | 一時的・カジュアルな会話 | 継続的・組織的なコミュニケーション |
| メンバー追加 | 新しいグループDMが作成される | 同じチャンネルにメンバー追加 |
| 検索性 | メンバー名で表示 | チャンネル名で検索可能 |
| アーカイブ | できない | できる |
どちらを選ぶべき？
グループDMを選ぶべき場合：
- 9人以下の少人数
- 一時的な話題
- 軽い相談や調整
- すぐに始めたい（チャンネル名を考える必要なし）
プライベートチャンネルを選ぶべき場合：
- 10人以上が参加する
- 長期的なプロジェクト
- 体系的に情報を整理したい
- 後から検索しやすくしたい
- メンバーの入れ替わりがある
グループDMの作り方（デスクトップ版）
それでは、デスクトップ版でのグループDM作成方法を詳しく見ていきましょう。
方法1：新規メッセージから作成
ステップ1：新規メッセージを開く
- サイドバーの「ダイレクトメッセージ」セクションにある「＋」アイコンをクリック
- または、ワークスペース名の横にある「新規メッセージ」ボタンをクリック
ステップ2：メンバーを追加
- 「宛先」欄に1人目のメンバー名を入力
- リストから選択
- 続けて2人目、3人目のメンバー名を入力して追加
- 最大9人まで追加可能
ステップ3：メッセージを送信
- メッセージ入力欄にメッセージを入力
- Enterキー（またはメッセージ送信ボタン）を押す
- グループDMが作成されます！
方法2：既存のDMからメンバーを追加
すでに1対1のDMがある場合、そこにメンバーを追加してグループDMに変換できます。
ステップ1：DMを開く
既存の1対1DMを開きます。
ステップ2：メンバーを追加
- 会話ヘッダーのメンバー名をクリック
- 「メンバーを追加」を選択
- 追加したいメンバーの名前を入力してリストから選択
- 「次へ」をクリック
ステップ3：会話履歴の設定
- 「会話履歴を含める」のオプションを選択
- すべてのメッセージ： 過去の会話をすべて新メンバーに見せる
- メンバー追加後のメッセージのみ： 追加後のメッセージだけ見せる
- 履歴を共有しない： 過去の会話は見せない
- 「完了」をクリック
- 「確認」を選択
重要な注意点：
既存のDMにメンバーを追加すると、新しいグループDMが作成されます。元の1対1DMは残りますが、会話は新しいグループDMで続けることになります。
キーボードショートカット（効率化）
新規メッセージを素早く開くショートカット：
- Mac：
⌘ + N - Windows/Linux：
Ctrl + N
グループDMの作り方（モバイル版）
スマートフォンでもグループDMを簡単に作成できます。
iPhone・Android共通の手順
ステップ1：新規メッセージを開く
- 画面右下の「新規メッセージ」アイコン（または「＋」ボタン）をタップ
- または、「DM」タブを開いて「新規メッセージ」をタップ
ステップ2：メンバーを選択
- 宛先欄にメンバー名を入力して検索
- リストから選択
- 続けて他のメンバーを追加
- 最大9人まで選択可能
ステップ3：メッセージを送信
- 画面下部のメッセージ入力欄にメッセージを入力
- 送信ボタン（紙飛行機アイコン）をタップ
- グループDMが作成されます
モバイルでの既存DMへのメンバー追加
ステップ1：DMを開く
既存のDMを開きます。
ステップ2：メンバー追加画面を開く
- 上部のメンバー名をタップ
- 「メンバーを追加」を選択
ステップ3：メンバーを追加
- 追加したいメンバーの横にあるチェックボックスをオン
- 「次へ」をタップ
ステップ4：会話履歴を設定
- 会話履歴を含めるオプションを選択
- 「プレビュー」をタップして確認
- 「完了」をタップ
グループDMにメンバーを後から追加する方法
「あ、この人も入れるの忘れてた！」という時も大丈夫です。
デスクトップ版での追加方法
- グループDMを開く
- 会話ヘッダーのメンバー名をクリック
- 「メンバーを追加」を選択
- 追加したいメンバーを選択
- 会話履歴のオプションを選択
- 「完了」→「確認」
モバイル版での追加方法
- グループDMを開く
- 上部のメンバー名をタップ
- 「メンバーを追加」を選択
- 追加したいメンバーを選択
- 会話履歴のオプションを選択
- 「完了」をタップ
メンバー追加時の重要なポイント
新しいグループDMが作成される：
メンバーを追加すると、新しいグループDMが作成されます。元のグループDMは残りますが、今後の会話は新しいグループDMで行われます。
通知が届く：
追加されたメンバーと既存メンバーの両方に、自動的に通知が届きます。
会話履歴の扱い方
グループDMにメンバーを追加する時、過去の会話をどこまで見せるか選べます。
3つのオプション
1. すべてのメッセージを含める
- 過去の会話履歴をすべて新メンバーに表示
- 最初からの経緯を理解してもらいたい時に便利
- 機密情報がないか確認してから選択
2. メンバー追加後のメッセージのみ
- 新メンバーが追加された後のメッセージだけ表示
- 過去の個人的な会話を見せたくない時に
- バランスの取れた選択肢
3. 履歴を共有しない
- 過去の会話は一切見せない
- 完全に新しい会話として始める
- プライバシーを最大限保護
どのオプションを選ぶべき？
すべて含める：
- プロジェクトの経緯を共有したい
- 公式な記録として残したい
追加後のみ：
- 新メンバーは途中参加
- 過去に個人的な話題があった
共有しない：
- 過去の会話が完全に別の話題
- プライバシーが重要
グループDMをプライベートチャンネルに変換する
参加者が増えたり、長期的な議論が必要になった場合、グループDMをプライベートチャンネルに変換できます。
変換が必要な場合
- 10人以上に増やしたい（グループDMは最大9人）
- 長期的なプロジェクトになった
- チャンネル名を設定して検索しやすくしたい
- メンバーの入れ替わりが頻繁
変換方法（デスクトップ版）
ステップ1：グループ設定を開く
- グループDMを開く
- 会話ヘッダーのメンバー名の横にある下向き矢印をクリック
ステップ2：変換を実行
- 「設定」を選択
- 「プライベートチャンネルに変更」をクリック
- チャンネル名を入力
- 「プライベートチャンネルに変更」をクリックして確定
変換後：
- すべてのメッセージとファイルが引き継がれる
- 10人以上のメンバーを追加可能
- 通常のプライベートチャンネルとして機能
- 元のグループDMには戻せない
モバイル版での変換方法
ステップ1：グループ情報を開く
- グループDMを開く
- 上部のメンバー名をタップ
ステップ2：変換を実行
- 「設定」をタップ
- 「プライベートチャンネルに変更」を選択
- 画面の指示に従って名前を設定
- 変換を確定
グループDMの管理と設定
グループDMの名前について
グループDMには、参加メンバーの名前が自動的に連結されて表示されます。
表示例：
- 2人：「山田太郎、田中花子」
- 3人：「山田太郎、田中花子、佐藤次郎」
- 4人以上：「山田太郎、田中花子、佐藤次郎、他1人」
重要：
グループDMの名前は編集できません。わかりやすい名前を付けたい場合は、プライベートチャンネルに変換しましょう。
グループDMから退出する
不要になったグループDMから退出することもできます。
デスクトップ版：
- グループDMを開く
- メンバー名の横にある下向き矢印をクリック
- 「会話から退出」を選択
モバイル版：
- グループDMを開く
- 上部のメンバー名をタップ
- 「会話から退出」を選択
注意点：
- 退出しても、他のメンバーは会話を続けられる
- 再度招待されれば、また参加できる
- 退出後の会話は見られない
グループDMの通知設定
特定のグループDMの通知をカスタマイズできます。
設定方法：
- グループDMを開く
- メンバー名をクリック
- 「通知」タブを選択
- 通知設定を変更
- すべてのメッセージ
- メンション時のみ
- ミュート
グループDM活用のベストプラクティス
効果的にグループDMを使うためのコツを紹介します。
1. 適切な人数を保つ
おすすめ：
- 3〜5人が最も効率的
- 話題が発散しにくい
- 全員が発言しやすい
注意：
- 8〜9人になると、チャンネル化を検討
- 大人数だと会話が追いにくくなる
2. 目的を明確にする
最初のメッセージで目的を伝えましょう。
良い例：
お疲れ様です！来週の展示会について打ち合わせしたいので、グループDM作りました。
以下について相談させてください：
1. ブースのレイアウト
2. 担当者のシフト
3. 配布資料の印刷部数3. 長期化したらチャンネル化を検討
チャンネル化の目安：
- 会話が1週間以上続く
- メンバーが10人を超えそう
- 重要な情報が多く、検索しやすくしたい
- ファイルや資料が増えてきた
4. 適切なタイミングで使う
グループDMに適している：
- 軽い相談
- 調整事項
- 一時的な話題
- カジュアルなやり取り
チャンネルを使うべき：
- 公式な発表
- 部門全体の連絡
- 長期プロジェクト
- 多くの人が関わる話題
5. ファイル共有を活用する
グループDM内でも、ファイルやリンクを共有できます。
- スクリーンショットの共有
- 簡単な資料の確認
- リンクの共有
ただし、重要な資料はチャンネルに保存することをおすすめします。
よくある質問とトラブルシューティング
Q: グループDMに10人以上追加できますか？
いいえ、グループDMは最大9人（自分を含む）です。10人以上必要な場合は、プライベートチャンネルに変換してください。
Q: グループDMの名前を変更できますか？
グループDMの名前は変更できません。名前を付けたい場合は、プライベートチャンネルに変換しましょう。
Q: 間違えて作ったグループDMを削除できますか？
グループDM自体を削除することはできません。ただし、退出することは可能です。また、サイドバーの表示から消すこともできます（会話履歴は残ります）。
Q: グループDMの一覧が見つかりません
サイドバーの「ダイレクトメッセージ」セクションで、「×」をクリックして非表示にしてしまった可能性があります。
復元方法：
- サイドバーの「ダイレクトメッセージ」の横にある「・・・」をクリック
- 「DMを閲覧する」を選択
- 探しているグループDMを見つけてクリック
Q: メンバーを削除（除外）できますか？
グループDMから特定のメンバーだけを削除することはできません。メンバー構成を変えたい場合は、新しいグループDMを作成する必要があります。
Q: ゲストもグループDMを作成できますか？
ゲストは、同じチャンネルに参加しているメンバーとのみグループDMを作成できます。それ以外のメンバーとのグループDMは作成できません。
Q: グループDMで@channelや@hereは使えますか？
使えません。グループDMでは、@channelや@hereのグループメンションは機能しません。グループDMのすべてのメンバーに自動的に通知が届くため、必要ありません。
Q: 会話履歴を後から変更できますか？
いいえ、メンバー追加時に選択した会話履歴のオプションは、後から変更できません。最初の選択が重要です。
グループDMとチャンネル、どちらを選ぶ？判断フローチャート
迷った時は、このフローチャートで判断しましょう。
Q1: 参加者は9人以下？
↓ YES
Q2: 一時的な話題・短期的な相談？
↓ YES → グループDM
↓ NO
Q3: 長期的なプロジェクト？
↓ YES → プライベートチャンネル
↓ NO
Q4: 検索しやすくしたい？
↓ YES → プライベートチャンネル
↓ NO → グループDM
↓ NO（10人以上）
→ プライベートチャンネルまとめ：グループDMで効率的なコミュニケーションを
Slackのグループダイレクトメッセージは、少人数でサクッと相談したい時に便利な機能です。
この記事のポイントまとめ：
グループDMの基本：
- 最大9人まで参加可能
- 参加メンバーのみが閲覧できる
- すべてのメンバーが作成可能
作成方法：
- デスクトップ：「新規メッセージ」から複数人を選択
- モバイル：画面右下の「新規メッセージ」アイコンから作成
- 既存のDMにメンバーを追加することも可能
チャンネルとの使い分け：
- 9人以下・一時的 → グループDM
- 10人以上・長期的 → プライベートチャンネル
便利な機能：
- メンバーの後からの追加
- 会話履歴の共有設定
- プライベートチャンネルへの変換
賢い使い方のコツ：
- 適切な人数を保つ（3〜5人が理想）
- 最初のメッセージで目的を明確に
- 長期化したらチャンネル化を検討
- 適切なタイミングで使い分ける
グループDMは、チャンネルを作るほどでもない軽い相談や、少人数での調整に最適です。この記事を参考に、状況に応じてグループDMとチャンネルを上手に使い分けて、効率的なコミュニケーションを実現してくださいね！
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