Slackで「承知しました」「確認しました」といったリアクションを絵文字で返したいけど、毎回絵文字を探すのが面倒…という経験、ありませんか?
実は、Slackにはよく使う絵文字を素早く使える機能がいくつも用意されています。
今回は、Slackでよく使う絵文字を設定して、メッセージへのリアクションを効率化する方法を詳しく解説します。
Slackの「よく使う絵文字」機能3つ

Slackには、よく使う絵文字を便利に使うための機能が3つあります。
1. ワンクリック絵文字リアクション
メッセージにマウスを重ねると自動的に3つの絵文字が表示される機能です。
クリック1回でリアクションできるので、一番手軽で効率的です。
2. 自動表示される「よく使う絵文字」
絵文字パネルを開いたときに、一番上に使用頻度の高い絵文字が自動的に表示されます。
自分の使用履歴に基づいて自動更新されます。
3. カスタム絵文字
「承知しました」「確認します」など、オリジナルの絵文字を作成できます。
ビジネスシーンで便利な定型文を絵文字化できます。
ワンクリック絵文字リアクションの設定方法
最も効率的な「ワンクリック絵文字リアクション」の設定方法を詳しく解説します。
ワンクリック絵文字リアクションとは?
メッセージにマウスポインターを合わせると、絵文字アイコンの隣に3つの絵文字が常に表示される機能です。
表示イメージ:
メッセージ内容がここに...
[👍] [👀] [🙌] [😊絵文字を追加]
この3つの絵文字をクリックするだけで、即座にリアクションできます。
デスクトップ版の設定手順
手順:
- 画面右上のプロフィール写真をクリック
- 「環境設定」を選択
- 左側のメニューから「メッセージ & メディア」をクリック
- 「絵文字」セクションまでスクロール
- 「メッセージにワンクリック絵文字リアクションを表示する」にチェックを入れる
表示する絵文字の選択方法
チェックを入れると、2つの選択肢が表示されます。
選択肢1:自分がよく使う絵文字
仕組み:
- Slackが自動的に使用頻度を分析
- 使用頻度の高い上位3つが自動選択される
- 使えば使うほど、より正確になる
メリット:
- 設定不要で自動的に最適化される
- 使用パターンの変化に自動対応
- 手間がかからない
おすすめの人:
- いつも同じ絵文字を使う
- 自動で最適化されるのが好き
- 設定の手間を省きたい
選択肢2:カスタム
仕組み:
- 自分で好きな絵文字を3つ選択できる
- 好きな順番で配置できる
- いつでも変更可能
メリット:
- 完全に自分好みにカスタマイズ
- ビジネス用の定型文絵文字を設定できる
- 固定なので迷わない
おすすめの人:
- 特定の絵文字を固定で使いたい
- ビジネス用の絵文字を設定したい
- 自分でコントロールしたい
カスタム絵文字の選択方法
「カスタム」を選択した場合の設定手順です。
手順:
- 「カスタム」を選択
- 3つのボックスが表示される
- 各ボックスをクリックして絵文字ピッカーを開く
- 設定したい絵文字を選択
- 3つすべて選択したら完了
設定例:
- 1つ目:✅ 白いチェックマーク(承知しました)
- 2つ目:👀 目(確認します)
- 3つ目:🙌 両手を上げる(素晴らしい!)
ビジネスシーンでおすすめの設定
ビジネス用途でよく使う絵文字の組み合わせをご紹介します。
パターン1:基本的な確認用
- ✅ 白いチェック:承知・完了
- 👀 目:確認中
- 👍 サムズアップ:了解・同意
パターン2:感謝・評価用
- 🙏 合掌:ありがとう
- 👏 拍手:お疲れ様・よくやった
- ❤️ ハート:感謝・いいね
パターン3:カスタム絵文字活用
- 承知しました(テキスト絵文字)
- 確認します(テキスト絵文字)
- ありがとうございます(テキスト絵文字)
絵文字ピッカーの「よく使う絵文字」
絵文字パネルを開いたときに自動表示される機能です。
自動表示の仕組み
特徴:
- 絵文字ピッカーの一番上に表示される
- 使用頻度が高い絵文字が自動的に並ぶ
- 使えば使うほど精度が上がる
- 設定不要で自動更新
表示場所:
- メッセージ入力欄の右下にある😊(顔アイコン)をクリック
- 絵文字ピッカーが開く
- 一番上の「よく使う絵文字」セクションに表示
効率的な使い方
この機能を最大限活用するコツをご紹介します。
コツ1:よく使う絵文字を積極的に使う
使用頻度に応じて自動的に上位に表示されるので、積極的に使いましょう。
コツ2:絵文字ピッカーから選ぶ
ショートカットコード(:thumbsup:など)ではなく、絵文字ピッカーから選ぶと使用履歴に反映されやすくなります。
コツ3:不要な絵文字は使わない
間違って使った絵文字も履歴に残るので、慎重に選びましょう。
カスタム絵文字の作成方法
オリジナルの絵文字を作成して、より便利に使えます。
カスタム絵文字とは?
定義:
ワークスペース独自のオリジナル絵文字を作成できる機能です。
よくある使い方:
- 「承知しました」「確認します」などのテキスト
- 会社のロゴやキャラクター
- 部署名や専門用語
- メンバーの顔写真やペットの写真
デスクトップ版での作成手順
手順:
- メッセージ入力欄の😊(顔アイコン)をクリック
- 絵文字ピッカーが開く
- 「絵文字を追加」をクリック
- 「画像をアップロードする」をクリック
- 画像ファイルを選択(JPG、PNG、GIF形式)
- 「名前を付ける」欄に絵文字の名前を入力(例:
shouchiしました) - 「保存」をクリック
iPhone/iPad版での作成手順
手順:
- メッセージ入力欄の😊(顔アイコン)をタップ
- 絵文字メニューが開く
- カスタム絵文字のセクションまでスクロール
- 「絵文字を追加」をタップ
- 絵文字の名前を入力
- 「カスタム絵文字を追加」をタップ
- 画像を選択するオプションを選択
- 画像を選んで「追加」をタップ
Android版での作成
注意:
残念ながら、現在Androidアプリからはカスタム絵文字を追加できません。
デスクトップ版またはiOS版で作成すれば、Android版でも使用できます。
画像の推奨仕様
推奨される画像の条件:
- 形式:JPG、PNG、GIF(GIFは50フレームまで)
- サイズ:128KB以下
- 形状:正方形
- 背景:透明背景が推奨(PNGの場合)
画像が大きすぎる場合:
オンラインの画像圧縮ツールを使って128KB以下に圧縮しましょう。
カスタム絵文字の命名のコツ
絵文字の名前(コード)を付ける際のポイントです。
良い命名例:
shouchiしました:入力しやすくて意味が明確kakunin:シンプルで覚えやすいarigatou:よく使う挨拶
悪い命名例:
a:短すぎて他の絵文字と区別しにくいacknowledgement_response_understood:長すぎて入力が大変🎉🎉🎉:記号だけだと検索しにくい
ポイント:
- 入力しやすい長さ(3〜15文字程度)
- 意味が明確
- アルファベットまたはひらがな推奨
絵文字ジェネレーターの活用

テキストベースのカスタム絵文字を簡単に作成できるツールをご紹介します。
おすすめの絵文字ジェネレーター
1. Slack Emoji Generator
URL:
https://slackmojis.com/
特徴:
- シンプルなテキスト絵文字作成
- 背景色やフォントをカスタマイズ
- すぐにダウンロードできる
2. Emoji Builder
特徴:
- 様々なスタイルのテキスト絵文字
- 日本語対応
- 無料で使える
ジェネレーターの使い方
基本的な手順:
- ジェネレーターサイトにアクセス
- テキストを入力(例:「承知しました」)
- フォント、色、サイズを選択
- プレビューを確認
- 画像をダウンロード
- Slackにアップロード
絵文字エイリアス(別名)の追加
既存の絵文字に別のコードを追加できる機能です。
絵文字エイリアスとは?
定義:
すでにある絵文字に、別の呼び方(コード)を追加する機能です。
使用例:
- 👍(
:thumbsup:)に:ok:を追加 - ✅(
:white_check_mark:)に:done:を追加 - 🙏(
:pray:)に:thanks:を追加
エイリアスの設定方法
手順:
- 画面左上のワークスペース名をクリック
- 「(ワークスペース名)をカスタマイズ」を選択
- オーナーや管理者の場合は、「設定とその他管理項目」をクリックしてから
- ページ上部の「絵文字」タブをクリック
- 「エイリアスを追加する」を選択
- 「絵文字を選択する」をクリック
- ドロップダウンリストから絵文字を選択
- 「エイリアスを入力する」に新しいコードを入力
- 「保存」をクリック
エイリアスが便利な場面
シーン1:覚えやすいコードを追加
:white_check_mark: は長いので、:ok: や :done: を追加すると入力が楽になります。
シーン2:日本語で入力したい
:thumbsup: に :了解: を追加すれば、日本語入力のまま使えます。
シーン3:チーム共通の略称
社内で「承認」を「OK」と呼ぶなら、:ok: でチェックマーク絵文字が出るように設定できます。
管理者向け:ワークスペース全体の設定
管理者は、ワークスペース全体のデフォルト設定を変更できます。
ワークスペースのデフォルト絵文字を設定
対象:
ワークスペースオーナー、管理者
設定手順:
- 画面左上のワークスペース名をクリック
- 「設定とその他管理項目」を選択
- 「(ワークスペース名)をカスタマイズ」を選択
- 「絵文字」タブをクリック
- 「ワンクリックリアクション」セクションで3つの絵文字を選択
- 自動的に保存される
効果:
この設定を変更すると、まだ個人設定をしていないメンバー全員のデフォルト絵文字が変更されます。
カスタム絵文字の権限管理
設定できる権限:
- 誰がカスタム絵文字を追加できるか
- 誰がカスタム絵文字を削除できるか
設定手順:
- 画面左上のワークスペース名をクリック
- 「設定とその他管理項目」を選択
- 「ワークスペース設定」を選択
- 「権限」タブをクリック
- 「カスタム絵文字の追加と編集」の権限を設定
ビジネスシーンでの効果的な絵文字活用法
絵文字をビジネスで効果的に使うコツをご紹介します。
既読の代わりに使う
Slackには既読機能がありません。絵文字で「読みました」を伝えましょう。
おすすめ絵文字:
- ✅ 白いチェック:読んで承知した
- 👀 目:読んで確認中
- 👍 サムズアップ:読んで了解
タスクの進捗管理に使う
絵文字でタスクの状態を可視化できます。
進捗管理の例:
- ⏳ 砂時計:作業中
- ✅ チェック:完了
- 🚧 工事中:保留・課題あり
- ❌ バツ:対応不要
感謝を伝える
丁寧なメッセージを送らなくても、絵文字で気持ちを伝えられます。
感謝の絵文字:
- 🙏 合掌:ありがとうございます
- 🎉 クラッカー:お疲れ様でした!
- ❤️ ハート:感謝しています
アンケートや投票に使う
絵文字リアクションで簡易的なアンケートができます。
使用例:
質問:来週の定例会議、火曜と水曜どちらがいいですか?
- 火曜日希望の方:🔵
- 水曜日希望の方:🟢
チーム独自のルールを作る
絵文字に意味を持たせると、コミュニケーションが効率化します。
ルールの例:
- 🚀 ロケット:優先度高
- 🐌 カタツムリ:急がない
- 🤔 考える顔:要相談
- 💡 電球:アイデア提案
よくある質問(FAQ)
Q1. ワンクリック絵文字は何個まで設定できる?
A. 3つまでです。
これ以上増やすことはできませんが、3つあれば十分効率的にリアクションできます。
Q2. カスタム絵文字は何個まで作れる?
A. ワークスペースごとに制限がありますが、通常は数千個まで作成可能です。
具体的な上限はワークスペースのプランによって異なります。
Q3. カスタム絵文字は他のメンバーも使える?
A. はい、使えます。
1人のメンバーが作成したカスタム絵文字は、同じワークスペースの全員が使えます。
Q4. 他のワークスペースの絵文字を使える?
A. いいえ、使えません。
カスタム絵文字は、作成されたワークスペース内でのみ使用できます。
Q5. ワンクリック絵文字を無効にできる?
A. はい、できます。
環境設定で「メッセージにワンクリック絵文字リアクションを表示する」のチェックを外せば非表示になります。
Q6. 絵文字の使用頻度をリセットできる?
A. Slack標準機能ではリセットできません。
使用頻度は自動的に更新されるので、新しい絵文字を使い続ければ自然に入れ替わります。
Q7. 絵文字の名前(コード)は変更できる?
A. カスタム絵文字の場合、一度作成すると名前は変更できません。
変更したい場合は、削除して新しく作り直す必要があります。
Q8. GIFアニメーション絵文字は作れる?
A. はい、作れます。
GIF形式の画像をアップロードすれば、アニメーション絵文字として使えます(最大50フレーム)。
絵文字設定のトラブルシューティング

絵文字設定でよくある問題と解決方法です。
問題1:ワンクリック絵文字が表示されない
原因:
設定が有効になっていない可能性があります。
解決方法:
- 環境設定 → メッセージ & メディア
- 「メッセージにワンクリック絵文字リアクションを表示する」にチェックが入っているか確認
問題2:カスタム絵文字がアップロードできない
原因:
画像サイズが128KBを超えている可能性があります。
解決方法:
- 画像圧縮ツールで128KB以下に圧縮
- 正方形の画像であることを確認
- JPG、PNG、GIF形式であることを確認
問題3:絵文字が見つからない
原因:
絵文字の名前(コード)を覚えていないか、入力ミスの可能性があります。
解決方法:
- 絵文字ピッカーを開いて検索バーで検索
- 「カスタム」セクションを確認
- 「よく使う絵文字」セクションを確認
問題4:よく使う絵文字が更新されない
原因:
使用頻度が低い、またはキャッシュの問題の可能性があります。
解決方法:
- 新しい絵文字を積極的に使う(5回以上)
- Slackアプリを再起動
- キャッシュをクリアして再起動
まとめ|絵文字設定でSlackをもっと効率的に
Slackのよく使う絵文字を設定すれば、コミュニケーションが格段に効率化します。
設定のポイント:
- ワンクリック絵文字リアクションを有効にする
- 環境設定 → メッセージ & メディア → 絵文字
- 「自分がよく使う絵文字」または「カスタム」を選択
- カスタム絵文字を作成する
- ビジネスでよく使う定型文を絵文字化
- 「承知しました」「確認します」など
- 絵文字エイリアスを活用する
- 覚えやすいコードを追加
- 入力の手間を削減
おすすめの組み合わせ:
- 基本セット:✅(承知)、👀(確認中)、👍(了解)
- 感謝セット:🙏(感謝)、👏(お疲れ様)、❤️(いいね)
- カスタムセット:承知しました・確認します・ありがとうございます
効果:
- メッセージへのリアクションが1クリックで完了
- 「承知しました」などの定型返信が不要に
- チーム全体のコミュニケーションスピードアップ
まずは、ワンクリック絵文字リアクションの設定から始めてみましょう。毎日の小さな手間が積み重なると、大きな時間短縮になりますよ!
関連する便利な機能:
- 絵文字スキントーン:肌の色を変更できる(絵文字を長押し)
- 絵文字検索:キーワードで絵文字を検索(絵文字ピッカーの検索バー)
- リアクション集計:誰がリアクションしたか確認(絵文字にマウスを重ねる)
- 絵文字コード入力:
:code:形式で直接入力(例::thumbsup:)
これらの機能を組み合わせれば、Slackでのコミュニケーションがもっと快適になります!


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