Slackのフォントを変更する方法を完全解説!見やすさが劇的に変わる設定術

プログラミング・IT

「Slackの文字、なんだか読みにくいな…」

そう感じたことはありませんか?実は、Slackのフォントは簡単に変更できるんです。

この記事では、Slackのフォントを自分好みに変更する方法を、初心者向けの簡単な方法から上級者向けのカスタマイズまで、分かりやすく解説していきます。

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Slackのデフォルトフォントって何?

まず、Slackが標準で使っているフォントを確認しておきましょう。

英字(ラテン文字)

  • フォント名:Lato(ラト)
  • 特徴:角に丸みがあり、小さいサイズでも読みやすい
  • 用途:UI、見出し、本文まで幅広く使える

日本語

  • Windows:MS Pゴシック、游ゴシック、ヒラギノなど環境によって変わる
  • Mac:ヒラギノ角ゴシック

このデフォルト設定でも十分読みやすいですが、好みや用途に応じて変更できます。

フォントを変更する3つの方法

Slackのフォント変更には、大きく分けて3つの方法があります。

  1. 公式の設定機能を使う(一番簡単)
  2. スラッシュコマンドを使う(お試しに最適)
  3. アプリファイルを直接編集する(上級者向け)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

方法1:公式の設定機能を使う(ラテン文字のみ)

2024年から、Slackに正式なフォント変更機能が追加されました。

ただし、ラテン文字(アルファベット)ベースの言語のみに対応しているので注意が必要です。

設定手順

デスクトップアプリ・ブラウザ版

  1. 画面左上の自分のプロフィール画像をクリック
  2. メニューから「環境設定」を選択
  3. 「外観」タブを開く
  4. 「フォント」の項目でドロップダウンメニューから好きなフォントを選択
  5. 閉じるアイコンをクリックして完了

この方法の特徴

メリット

  • 公式機能なので安全
  • 設定が永続的に保存される
  • 複数のワークスペースごとに設定可能

デメリット

  • ラテン文字のみ対応(日本語フォントは変更できない)
  • 選択肢が限定的
  • デスクトップ版のみ(スマホアプリでは設定不可)

方法2:スラッシュコマンドで一時的に変更

手軽に試したい方には、この方法がおすすめです。

基本的な使い方

フォントを変更する

任意のチャンネルまたはDMで、以下のコマンドを入力して送信します。

/slackfont フォント名

実行例

/slackfont Lato

(デフォルトのフォントに戻す)

/slackfont Meiryo

(メイリオに変更)

/slackfont Yu Gothic

(游ゴシックに変更)

/slackfont Comic Sans MS

(コミックサンズに変更)

フォント名の指定方法

フォント名は、あなたのパソコンにインストールされているフォントなら何でも指定できます。

Windowsで使えるフォント例

  • Meiryo(メイリオ)
  • Yu Gothic(游ゴシック)
  • MS Gothic(MSゴシック)
  • Calibri
  • Arial

Macで使えるフォント例

  • Hiragino Kaku Gothic ProN(ヒラギノ角ゴシック)
  • Helvetica
  • Avenir
  • SF Pro

設定を元に戻す方法

フォント名を指定せずに、以下だけを入力すればデフォルトに戻ります。

/slackfont

この方法の特徴

メリット

  • すぐに変更できて簡単
  • 日本語フォントも変更可能
  • PCにインストール済みならどんなフォントでもOK

デメリット

  • Slackを終了すると設定が消える
  • アプリを再起動すると元に戻る
  • 強制リロード(Ctrl+R / Cmd+R)でもリセットされる
  • 複数のフォントを組み合わせて設定できない

よくある失敗と対処法

フォントが変わらない場合

  1. フォント名のスペルを確認
  2. Slackアプリを再起動
  3. フォントが本当にインストールされているか確認

方法3:アプリファイルを直接編集する(上級者向け)

永続的に、日本語と英語で別々のフォントを設定したい場合は、この方法を使います。

注意:この方法はSlackアプリのファイルを直接編集するため、自己責任で行ってください。

Windows版での手順

準備するもの

  • Node.js(asarツールのインストール用)
  • テキストエディタ(VSCodeなど)

ステップ1:asarツールをインストール

PowerShellまたはコマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下を実行します。

npm install -g asar

ステップ2:Slackアプリを終了

タスクバーからSlackを完全に終了させます。

ステップ3:アプリファイルを展開

PowerShellで以下のコマンドを実行します(バージョン番号は適宜変更してください)。

cd $env:LOCALAPPDATA\slack\app-4.29.149\resources\
asar extract app.asar app

ステップ4:ファイルを編集

展開された app フォルダ内の preload.bundle.js ファイルをテキストエディタで開きます。

ファイルの最後に以下のコードを追加します。

onload = () => {
  const style = document.createElement('style');
  style.innerHTML = '*{font-family: "Yu Gothic", "Hiragino Kaku Gothic ProN", Meiryo, sans-serif}';
  document.head.appendChild(style);
};

フォント設定のポイント

  • カンマで区切って複数指定できる
  • 左側が優先される
  • 日本語フォント → 英字フォントの順で指定すると良い

ステップ5:保存して再起動

ファイルを保存し、Slackを起動すると設定が反映されます。

Mac版での手順

基本的な流れはWindowsと同じですが、パスが異なります。

cd /Applications/Slack.app/Contents/Resources/
sudo asar extract app.asar app

その後、同様に preload.bundle.js を編集します。

この方法の特徴

メリット

  • 設定が永続的に保存される
  • 日本語と英字で別々のフォントを設定可能
  • Slackを再起動しても消えない

デメリット

  • 技術的な知識が必要
  • Slackのアップデート時に設定が消える可能性
  • 公式サポート外の方法
  • この設定をすると /slackfont コマンドが使えなくなる

方法4:ブラウザ拡張機能を使う(ブラウザ版限定)

ブラウザ版のSlackを使っている方には、拡張機能を使う方法もあります。

Stylusを使った方法

Stylusは、Webサイトのデザインを自由にカスタマイズできるブラウザ拡張機能です。

インストール手順

  1. Chrome Web Storeから「Stylus」をインストール
  2. Stylusのアイコンをクリック
  3. 「このサイト用のスタイルを作成」を選択
  4. 以下のCSSコードを入力
@font-face {
  font-family: "Slack-Lato";
  src: local("Verdana");
}

* {
  font-family: "Yu Gothic", "Hiragino Kaku Gothic ProN", Meiryo, sans-serif;
  font-size: 16px;
}
  1. 保存(Ctrl+S / Cmd+S)

Slack Font Changer(Chrome拡張機能)

専用の拡張機能も用意されています。

特徴

  • フォントを簡単に変更できる
  • コードブロック用のフォントも別に設定可能
  • PCにインストール済みのフォントから選べる

インストール方法

  1. Chrome Web Storeで「Slack Font Changer」を検索
  2. 「Chromeに追加」をクリック
  3. 拡張機能のオプションから好きなフォントを選択

この方法の特徴

メリット

  • ブラウザ版でも永続的に設定できる
  • 拡張機能の管理画面で簡単に変更可能
  • Slackアップデート時も影響を受けない

デメリット

  • ブラウザ版でしか使えない
  • デスクトップアプリには適用されない

フォントサイズを変更する方法

フォントの種類だけでなく、サイズも調整できます。

ズーム機能を使う

デスクトップアプリ・ブラウザ版

拡大

  • Windows:Ctrl + +(プラス)
  • Mac:Cmd + +(プラス)

縮小

  • Windows:Ctrl + -(マイナス)
  • Mac:Cmd + -(マイナス)

リセット

  • Windows:Ctrl + 0(ゼロ)
  • Mac:Cmd + 0(ゼロ)

スマホアプリでのサイズ変更

スマホのSlackアプリでは、端末の設定に依存します。

iPhone/iPad

  1. 設定アプリを開く
  2. 「画面表示と明るさ」→「テキストサイズを変更」
  3. スライダーで調整

Android

  1. 設定アプリを開く
  2. 「ディスプレイ」→「フォントサイズ」
  3. 好みのサイズを選択

注意点

ズームしすぎるとレイアウトが崩れる

拡大率を大きくしすぎると、サイドバーやメッセージ欄のレイアウトがずれることがあります。

150%以下に抑えるのがおすすめです。

おすすめフォント設定

目的別におすすめのフォント設定を紹介します。

1. 読みやすさ重視

設定例

/slackfont Yu Gothic

游ゴシックは、日本語の可読性が高く、長時間の作業でも目が疲れにくいです。

2. エンジニア向け(タイポミス防止)

設定例

/slackfont Consolas

プログラミング用フォントなら、似た文字(IとlとO)の区別がつきやすくなります。

他の候補

  • Ricty
  • HackGen35Nerd
  • Source Code Pro

3. デザイナー向け(美しさ重視)

設定例

/slackfont Helvetica Neue

洗練されたデザインで、見た目の美しさを求める方におすすめです。

4. 目に優しい設定

フォント

/slackfont Meiryo

追加設定

  • ダークテーマを有効化
  • ズームレベルを120%に設定

メイリオは画面上での視認性が高く、長時間使用でも目が疲れにくいフォントです。

よくあるトラブルと解決方法

Q1:フォントが勝手に変わってしまった

原因
2024年9月頃、Slackの仕様変更で一部ユーザーのフォントが変更されました。

解決方法
元のフォント(Lato)に戻すには以下を実行します。

/slackfont Lato

ただし、一時的な対処なので、永続的に設定したい場合は方法3を検討してください。

Q2:日本語フォントだけ変更したい

解決方法
方法3(アプリファイル編集)を使用し、以下のように複数フォントを指定します。

style.innerHTML = '*{font-family: "Yu Gothic", Lato, sans-serif}';

これで、日本語は游ゴシック、英字はLatoで表示されます。

Q3:設定が元に戻ってしまう

原因

  • /slackfont コマンドを使っている(一時的な設定)
  • Slackアプリをアップデートした(方法3の場合)

解決方法

  • 公式の設定機能を使う(ラテン文字のみ)
  • ブラウザ拡張機能を使う(ブラウザ版のみ)

Q4:フォントが変更できない

確認ポイント

  1. フォント名のスペルは正しいか
  2. そのフォントは本当にインストールされているか
  3. デスクトップアプリを使っているか(スマホアプリでは不可)

Q5:このフォントをサポートしていません

原因
日本語フォントの場合、公式のフォント変更機能では対応していません。

解決方法
方法2(スラッシュコマンド)または方法3(ファイル編集)を使用してください。

フォント変更で気をつけること

1. 業務での使用には注意

会社のSlackで個人的にフォントを変更する場合、セキュリティポリシーに違反しないか確認しましょう。

特に方法3は、アプリファイルを直接編集するため、禁止されている場合があります。

2. アップデート時の対応

Slackがアップデートされると、方法3で設定したフォントはリセットされる可能性があります。

その場合は、再度設定し直す必要があります。

3. チーム内の統一感

自分だけフォントを変更しても、他のメンバーには影響しません。

チーム全体で統一したい場合は、管理者に相談してみましょう。

まとめ

Slackのフォント変更方法は、目的や環境に応じて選べます。

気軽に試したい方
→ 方法2(スラッシュコマンド)がおすすめ

永続的に設定したい方(英字のみ)
→ 方法1(公式設定機能)が安全

日本語フォントも自由に変更したい方
→ 方法3(ファイル編集)または方法4(ブラウザ拡張機能)

ブラウザ版を使っている方
→ 方法4(Stylus拡張機能)が便利

自分に合った方法で、快適なSlackライフを送ってくださいね!

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