Slackのやり取りをエクスポートする方法|プラン別完全ガイド

プログラミング・IT

Slackで重要なやり取りをバックアップしたい、過去のメッセージを保存しておきたい、そんなときはありませんか?

プロジェクトの記録保存、監査対応、他ツールへの移行など、Slackのメッセージをエクスポートする必要がある場面は意外と多いものです。しかし、プランによって使える機能が大きく異なるため、混乱することも。

この記事では、Slackのやり取りをエクスポートする方法を、プラン別に詳しく解説します。無料プランから有料プランまで、それぞれのエクスポート方法と制限を理解して、必要なデータを確実に取得しましょう。


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  1. エクスポートとは
    1. データのバックアップ機能
    2. エクスポートが必要になる場面
  2. プラン別エクスポート機能の比較
    1. 一覧表
    2. フリープランの制限
    3. 有料プランの利点
  3. 標準エクスポートの手順(パブリックチャンネル)
    1. 前提条件
    2. フリー・プロ・ビジネスプラスプランの場合
    3. Enterprise Gridプランの場合
    4. エクスポート期間の選び方
  4. エクスポートデータの中身
    1. ファイル構造
    2. JSONファイルの形式
    3. ユーザーIDとチャンネルIDの対応
    4. ファイルリンクについて
  5. プライベートチャンネル・DMのエクスポート
    1. ビジネスプラス・Enterprise Gridプランの場合
    2. 申請が必要な理由
    3. 申請方法
    4. フリー・プロプランの場合
  6. スケジュールエクスポート(自動定期エクスポート)
    1. ビジネスプラス以上で利用可能
    2. 設定方法
    3. メリット
  7. エクスポートデータの閲覧方法
    1. そのままでは読みにくい
    2. JSONビューアーを使う
    3. Slack Export Viewerを使う
    4. スプレッドシートに変換
  8. ファイルのダウンロード
    1. エクスポートにはリンクのみ
    2. 手動でダウンロード
    3. スクリプトで一括ダウンロード
    4. サードパーティツールを使う
  9. データ保持ポリシーとの関係
    1. 保持ポリシーとは
    2. エクスポートへの影響
    3. 編集・削除されたメッセージ
    4. プランごとの保持期間
  10. よくあるトラブルと解決方法
    1. エクスポートが完了しない
    2. ダウンロードリンクが期限切れ
    3. 特定のチャンネルが含まれていない
    4. JSONファイルが開けない
  11. サードパーティのバックアップツール
    1. 公式機能の制限を補う
    2. 主なツール
    3. 注意点
  12. 法的・コンプライアンス上の注意
    1. プライバシー法への配慮
    2. 社内通知の義務
    3. 証拠としての利用
    4. 推奨事項
  13. よくある質問と回答
    1. Q. 一般メンバーでもエクスポートできる?
    2. Q. フリープランでDMをエクスポートできる?
    3. Q. エクスポートしたことはメンバーに通知される?
    4. Q. 削除したメッセージもエクスポートされる?
    5. Q. 編集前のメッセージも見られる?
    6. Q. ファイル本体をエクスポートする方法は?
    7. Q. エクスポートの処理時間はどれくらい?
    8. Q. 他社のツールにインポートできる?
    9. Q. エクスポートファイルのサイズはどれくらい?
  14. まとめ

エクスポートとは

データのバックアップ機能

エクスポートとは、Slackに保存されているメッセージやファイルの情報を、ダウンロード可能な形式で取得することです。

取得したデータは、ZIPファイル形式でダウンロードでき、中にはJSON形式のテキストファイルが含まれています。

エクスポートが必要になる場面

以下のような状況で、エクスポートが必要になります。

業務上の理由

  • プロジェクト完了後の記録保存
  • 監査や法的対応のための証拠保全
  • 他のツールへのデータ移行
  • 重要な会話のバックアップ

プランの変更

  • フリープランから有料プランへの移行
  • ワークスペースの統合・分割
  • サービスの解約前のデータ保存

プラン別エクスポート機能の比較

一覧表

プランによって、エクスポートできる範囲が大きく異なります。

プランパブリックチャンネルプライベートチャンネルDMファイル
フリー○(全期間)×(申請が必要)×(申請が必要)△(リンクのみ・90日間)
プロ○(全期間)×(申請が必要)×(申請が必要)△(リンクのみ・全期間)
ビジネスプラス○(申請が必要)○(申請が必要)△(リンクのみ・全期間)
Enterprise Grid△(リンクのみ・全期間)

重要な注意点

  • ファイル本体はエクスポートされず、リンクのみが含まれる
  • フリープランではファイルリンクも90日間のみ
  • プライベートチャンネルとDMのエクスポートには特別な申請が必要(ビジネスプラス以下)

フリープランの制限

フリープランでは、以下の制限があります。

  • エクスポート可能:パブリックチャンネルのメッセージのみ
  • 期間:メッセージは全期間、ファイルリンクは90日間のみ
  • 実行権限:ワークスペースオーナーと管理者のみ

有料プランの利点

プロプラン以上では、データ保持期間が大幅に拡張されます。

  • ファイルリンク:全期間保存
  • データ保持期間:無期限(設定変更可能)
  • スケジュールエクスポート:ビジネスプラス以上で利用可能

標準エクスポートの手順(パブリックチャンネル)

前提条件

標準エクスポートを実行できるのは、ワークスペースオーナーまたは管理者のみです。

一般メンバーの場合は、管理者に依頼する必要があります。

フリー・プロ・ビジネスプラスプランの場合

デスクトップアプリまたはブラウザで実行します。

ステップ1:設定画面を開く

  1. 画面左上のワークスペース名をクリック
  2. 「設定と管理」を選択
  3. 「ワークスペースの設定」をクリック
  4. ブラウザで新しいタブが開く

ステップ2:エクスポートページへ移動

  1. 画面右上の「データのインポート/エクスポート」をクリック
  2. 「エクスポート」タブを選択

ステップ3:エクスポート範囲を指定

  1. 「日付範囲をエクスポートする」のドロップダウンメニューをクリック
  2. 以下から選択:
  • 昨日
  • 先週
  • 先月
  • カスタム範囲(日付を手動で指定)

ステップ4:エクスポートを開始

  1. 「エクスポート開始」をクリック
  2. 確認メッセージが表示される
  3. しばらく待つ(数分〜数時間)

ステップ5:ダウンロード

  1. 準備完了後、Slackbotから通知が届く
  2. 通知内のリンク「ワークスペースのエクスポートページにアクセスする」をクリック
  3. 「ダウンロードを開始する」をクリック
  4. ZIPファイルがダウンロードされる

Enterprise Gridプランの場合

組織レベルでのエクスポートが可能です。

手順

  1. サイドバーで組織名をクリック
  2. 「ツールと設定」→「組織設定」を選択
  3. 左サイドバーで「セキュリティ」→「エクスポート」を選択
  4. エクスポートオプションの横にある「エクスポート」をクリック
  5. 範囲・パラメータ・フォーマットを選択
  6. エクスポート開始ボタンをクリック

エクスポート期間の選び方

短期間(1週間〜1ヶ月)

  • 最近の特定プロジェクトの記録
  • ファイルサイズが小さく扱いやすい
  • 処理時間が短い

長期間(3ヶ月〜1年)

  • 監査対応や法的証拠保全
  • ファイルサイズが大きくなる
  • 処理に時間がかかる

おすすめ
一度に長すぎる期間を指定すると、ファイルが巨大になって扱いにくくなります。1〜2ヶ月ごとに区切ってエクスポートするのがおすすめです。


エクスポートデータの中身

ファイル構造

ダウンロードしたZIPファイルを展開すると、以下のような構造になっています。

ワークスペース名 Slack export 2025-01-01 - 2025-01-31/
├── channels.json(チャンネル情報)
├── users.json(ユーザー情報)
├── integration_logs.json(統合ログ)
├── チャンネル名/
│   ├── 2025-01-01.json
│   ├── 2025-01-02.json
│   └── ...
├── 別のチャンネル名/
│   └── ...
└── ...

各チャンネルごとにフォルダが作成され、その中に日付ごとのJSONファイルが格納されます。

JSONファイルの形式

メッセージは、JSON形式で保存されています。

メッセージの例

{
  "type": "message",
  "user": "U1234ABCD",
  "text": "プロジェクトの進捗を共有します",
  "ts": "1704067200.000100"
}

主なフィールド

  • type:メッセージの種類
  • user:送信者のユーザーID
  • text:メッセージ本文
  • ts:タイムスタンプ(UNIX時間)

ユーザーIDとチャンネルIDの対応

JSONファイル内では、ユーザーやチャンネルがIDで表示されます。

実際の名前を確認するには、users.jsonchannels.jsonを参照してください。

例:users.json

{
  "id": "U1234ABCD",
  "name": "tanaka",
  "real_name": "田中太郎",
  ...
}

ファイルリンクについて

エクスポートには、ファイル本体ではなく、リンクのみが含まれます。

実際のファイルをダウンロードするには、リンクを手動で開く必要があります。


プライベートチャンネル・DMのエクスポート

ビジネスプラス・Enterprise Gridプランの場合

ビジネスプラス以上のプランでは、申請によりプライベートチャンネルとDMのエクスポートが可能です。

申請が必要な理由

プライバシーと法律の観点から、以下の条件を満たす場合のみ許可されます。

  1. 政府機関や規制当局からの正式な要求
  2. メンバー全員からの同意
  3. 適用法令に基づく正当な理由

申請方法

ビジネスプラスプランの場合

  1. ワークスペースの設定ページを開く
  2. 「データのインポート/エクスポート」を選択
  3. 「エクスポート」タブをクリック
  4. 「すべてのチャンネルと会話」セクションで「申請を提出」をクリック
  5. 申請フォームに必要事項を記入
  6. Slackによる審査(数日〜数週間)
  7. 承認されれば、セルフサービスツールへのアクセスが付与される

Enterprise Gridプランの場合
OrGオーナーは、Discovery APIまたはeDiscoveryツールを有効化することで、申請なしで直接エクスポートできます。

フリー・プロプランの場合

フリー・プロプランでも、限定的な状況下で申請できます。

ただし、以下の条件を満たす必要があります。

  • 法的に有効な裁判所命令
  • 全メンバーからの書面での同意
  • 適用法令に基づく正当な権利

申請が却下される可能性が高いため、本当に必要な場合は有料プランへのアップグレードを検討しましょう。


スケジュールエクスポート(自動定期エクスポート)

ビジネスプラス以上で利用可能

ビジネスプラス以上のプランでは、定期的に自動でエクスポートするスケジュール機能が使えます。

設定方法

ビジネスプラスプランの場合

  1. ワークスペースの設定ページを開く
  2. 「データのインポート/エクスポート」を選択
  3. 「エクスポート」タブをクリック
  4. 「エクスポートをスケジュールする」を選択
  5. 頻度を指定(毎日・毎週・毎月)
  6. 保存

Enterprise Gridプランの場合
組織設定から、より詳細なスケジュール設定が可能です。

メリット

  • 手動エクスポートの手間が省ける
  • 定期的なバックアップで安心
  • 監査対応が容易

エクスポートデータの閲覧方法

そのままでは読みにくい

エクスポートされたJSONファイルは、テキストエディタで開けますが、読みにくいです。

JSONビューアーを使う

オンラインのJSONビューアーで整形すると見やすくなります。

おすすめツール

  • JSON Editor Online
  • jsonformatter.org
  • ブラウザの拡張機能(JSON Viewer)

Slack Export Viewerを使う

専用のビューアーアプリを使えば、Slackの画面に近い形で閲覧できます。

主なツール

  • Slack Export Viewer(オープンソース)
  • SlackLogViewer(C++製、高速)
  • Slackdump2Html(HTML形式に変換)

これらのツールを使えば、チャンネルごと・日付ごとに見やすく表示されます。

スプレッドシートに変換

ExcelやGoogle スプレッドシートで開きたい場合は、JSON to CSV変換ツールを使います。

ただし、構造が複雑なので、一部の情報が失われる可能性があります。


ファイルのダウンロード

エクスポートにはリンクのみ

繰り返しになりますが、エクスポートにはファイルの本体ではなく、ダウンロードリンクのみが含まれます。

手動でダウンロード

JSON内のファイルURLを開いて、一つずつダウンロードする必要があります。

手順

  1. JSONファイル内のurl_private_downloadを探す
  2. そのURLをブラウザで開く
  3. ファイルがダウンロードされる

ファイル数が多いと大変です。

スクリプトで一括ダウンロード

プログラミングの知識がある場合、スクリプトで自動化できます。

Pythonの例

import requests
import json

# JSONファイルを読み込む
with open('チャンネル名/2025-01-01.json') as f:
    messages = json.load(f)

# ファイルリンクを抽出してダウンロード
for msg in messages:
    if 'files' in msg:
        for file in msg['files']:
            url = file['url_private_download']
            # ダウンロード処理

詳しくは、Slack APIのドキュメントを参照してください。

サードパーティツールを使う

「Backupery for Slack」などのサードパーティツールを使えば、ファイル本体も含めてエクスポートできます。

ただし、有料のものが多いです。


データ保持ポリシーとの関係

保持ポリシーとは

Slackでは、メッセージやファイルを自動削除する保持ポリシーを設定できます。

これにより、古いデータが定期的に削除されます。

エクスポートへの影響

保持ポリシーで削除されたデータは、エクスポートにも含まれません。

  • 保持ポリシー:30日後に削除
  • エクスポート期間:過去3ヶ月

この場合、30日より古いメッセージはすでに削除されているため、エクスポートされません。

編集・削除されたメッセージ

デフォルトでは、編集または削除されたメッセージはエクスポートに含まれません。

編集・削除履歴を保持したい場合は、保持ポリシーで明示的に設定する必要があります(有料プランのみ)。

プランごとの保持期間

プランデフォルト保持期間
フリー90日間または1年間(選択可)
有料プラン無期限(設定変更可能)

フリープランでは、1年以上前のデータは自動的に削除されます。


よくあるトラブルと解決方法

エクスポートが完了しない

原因

  • データ量が多すぎる
  • サーバーの一時的な問題

解決方法

  • 期間を短く区切ってエクスポート
  • 時間をおいて再度実行
  • Slackサポートに問い合わせ

ダウンロードリンクが期限切れ

エクスポートファイルのダウンロードリンクは、一定期間後に期限切れになります。

解決方法

  • エクスポートページに戻る
  • 「ダウンロードを開始する」を再度クリック
  • 期限切れの場合は、エクスポートを再実行

特定のチャンネルが含まれていない

原因

  • そのチャンネルに該当期間のメッセージがない
  • 保持ポリシーで削除済み
  • アーカイブされたチャンネル

解決方法

  • channels.jsonでチャンネルIDを確認
  • エクスポート期間を調整
  • アーカイブを解除してから再エクスポート

JSONファイルが開けない

原因

  • ファイルサイズが大きすぎる
  • 対応していないアプリで開こうとしている

解決方法

  • 専用のJSONエディタを使用
  • Slack Export Viewerなどのツールを使用
  • 期間を短く区切って再エクスポート

サードパーティのバックアップツール

公式機能の制限を補う

公式エクスポート機能には制限があるため、サードパーティツールを使う選択肢もあります。

主なツール

Backupery for Slack

  • ファイル本体も含めてバックアップ
  • 選択的エクスポート(特定チャンネルのみ)
  • HTML形式で読みやすく変換
  • 有料(買い切り型)

Slackdump

  • オープンソースの無料ツール
  • 管理者権限不要で個人のデータをエクスポート
  • GitHubで公開
  • 技術的な知識が必要

その他の企業向けツール

  • Mimecast
  • Onna
  • SysCloud

これらは大企業向けの高機能ツールで、価格も高額です。

注意点

サードパーティツールを使う場合、以下に注意してください。

  • セキュリティとプライバシー
  • 社内ポリシーとの整合性
  • コストと機能のバランス
  • ツールの信頼性

法的・コンプライアンス上の注意

プライバシー法への配慮

メンバーのプライベートな会話をエクスポートする場合、プライバシー法に抵触する可能性があります。

社内通知の義務

多くの国・地域では、従業員データをエクスポートする際に、事前通知が必要です。

日本でも、個人情報保護法の観点から適切な対応が求められます。

証拠としての利用

エクスポートしたデータは、法廷で証拠として使用できます。

ただし、改ざんされていないことを証明する必要があります。

推奨事項

  • 社内規定を整備
  • メンバーへの事前通知
  • エクスポート理由の文書化
  • データの適切な管理・保管

よくある質問と回答

Q. 一般メンバーでもエクスポートできる?

A. できません。

エクスポートは、ワークスペースオーナーまたは管理者のみが実行できます。

一般メンバーの場合は、管理者に依頼してください。

Q. フリープランでDMをエクスポートできる?

A. 基本的にはできません。

特別な法的理由があり、Slackに申請して承認された場合のみ可能です。

通常の用途では、有料プランへのアップグレードが必要です。

Q. エクスポートしたことはメンバーに通知される?

A. 通知されません。

Slackは、エクスポートが実行されたことをメンバーに自動通知しません。

ただし、法律や社内規定により、事前または事後に通知すべき場合があります。

Q. 削除したメッセージもエクスポートされる?

A. 設定によります。

デフォルトでは、削除されたメッセージはエクスポートされません。

削除済みメッセージを保持する設定を有効にしている場合のみ、エクスポートに含まれます(有料プランの機能)。

Q. 編集前のメッセージも見られる?

A. 設定によります。

編集履歴を保持する設定を有効にしている場合のみ、編集前のバージョンもエクスポートされます(有料プランの機能)。

Q. ファイル本体をエクスポートする方法は?

A. 公式機能ではリンクのみです。

ファイル本体を取得するには:

  1. リンクを手動またはスクリプトで開いてダウンロード
  2. サードパーティのバックアップツールを使用

のどちらかになります。

Q. エクスポートの処理時間はどれくらい?

A. データ量によります。

  • 小規模(数百メッセージ):数分
  • 中規模(数万メッセージ):30分〜1時間
  • 大規模(数十万メッセージ):数時間〜半日

完了するとSlackbotから通知が届きます。

Q. 他社のツールにインポートできる?

A. 多くのツールが対応しています。

Slack Export形式は標準的なため、以下のツールへのインポートが可能です。

  • Mattermost
  • Discord(Slackord2などの変換ツール経由)
  • Microsoft Teams(一部制限あり)

Q. エクスポートファイルのサイズはどれくらい?

A. 期間とメッセージ量によります。

目安:

  • 1ヶ月・小規模:数MB
  • 1年・中規模:数十MB〜数百MB
  • 数年・大規模:数GB

ZIPで圧縮されているので、実際のテキストデータより小さくなります。


まとめ

Slackのやり取りをエクスポートする方法について、重要なポイントをまとめます。

プラン別の主な違い

  • フリー:パブリックチャンネルのみ、ファイルリンクは90日間
  • プロ:パブリックチャンネル、ファイルリンクは全期間
  • ビジネスプラス:申請によりすべてのデータ、スケジュールエクスポート可
  • Enterprise Grid:すべてのデータ、高度なエクスポート機能

標準エクスポートの手順

  1. ワークスペース名→設定と管理→ワークスペースの設定
  2. データのインポート/エクスポート→エクスポートタブ
  3. 日付範囲を選択→エクスポート開始
  4. Slackbotから通知→ダウンロード

エクスポートデータの特徴

  • 形式:JSON(テキストベース)
  • ファイル:リンクのみ(本体は別途ダウンロード必要)
  • 構造:チャンネルごと・日付ごとに分割
  • 閲覧:専用ビューアーの使用を推奨

重要な注意点

  • エクスポートはオーナー・管理者のみ実行可能
  • プライベートチャンネル・DMは申請が必要(ビジネスプラス以下)
  • 保持ポリシーで削除されたデータはエクスポート不可
  • ファイル本体は公式機能ではエクスポートされない
  • プライバシー法・社内規定への配慮が必要

推奨される使い方

  • 定期的なバックアップ(ビジネスプラス以上はスケジュール設定)
  • プロジェクト完了時の記録保存
  • 監査・法的対応の準備
  • 適切な期間(1〜2ヶ月)に区切ってエクスポート

Slackのエクスポート機能は、プランによって大きく制限されます。自社の用途に合わせて、適切なプランを選択しましょう。

重要なデータは定期的にバックアップを取り、万が一に備えることが大切です。この記事を参考に、必要なデータを確実に保存してください。

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