Slackでメッセージを入力中、改行しようとしてエンターキーを押したら、うっかり送信してしまった……。
「あ、まだ書き終わってないのに!」と焦った経験、ありませんか?
特に日本語入力の場合、変換確定でエンターを押した直後にもう一度押してしまったり、改行のつもりでエンターを押したら送信されてしまったり。誤送信は誰にでもある失敗ですが、ビジネスシーンでは避けたいものですよね。
この記事では、Slackでエンターキーを押しても送信されないようにする設定方法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。設定を変えるだけで、誤送信のストレスから解放されますよ!
Slackのエンターキー問題とは?

デフォルトではエンターで送信される
Slackでは、デフォルト設定でエンターキーを押すとメッセージが送信されます。
これは英語圏のユーザーにとっては便利な機能。一文入力してすぐにエンターで送信、というスピーディーなやり取りができるからです。
しかし、日本語入力の場合は話が違ってきます。
日本語入力で起こる問題
日本語を入力する時は、こんな流れになりますよね:
- ローマ字で文字を入力
- スペースキーで変換
- エンターキーで変換を確定
- 続きを入力…
この「3」の変換確定のエンターと、改行や送信のエンターが同じキー。だから、こんな誤操作が起きやすいんです:
パターン1:二度押し
変換確定のつもりでエンターを押したけど、実はすでに確定済み。そのままもう一度エンターを押してしまって送信。
パターン2:改行のつもり
文章を改行しようとしてエンターを押したら、そのまま送信されてしまった。
パターン3:うっかり押し
キーボードの配置的にエンターは大きくて押しやすい。だからこそ、誤って押してしまうことも。
誤送信の何が困る?
誤送信すると、こんな問題が起こります:
- 入力途中の中途半端なメッセージが送られてしまう
- 言い回しを考え直したかったのに、未完成のまま相手に届く
- 削除や編集で対応するも、相手には通知が行ってしまう
- 特に上司や取引先への連絡だと恥ずかしい
こういったストレスを避けるために、設定を変更しましょう。
解決方法は3つ!あなたに合った方法を選ぼう
Slackでエンターキーの動作を変更する方法は、主に3つあります。
方法1:言語設定を日本語にする【一番簡単】
Slackの言語を日本語に設定すると、自動的にエンターキーが「改行」に変わります。送信ボタンも画面に表示されるので、誤送信の心配がなくなります。
おすすめ度:★★★★★
初心者の方や、設定が苦手な方に最適です。
方法2:詳細設定でエンターの動作を変更する【確実】
言語設定に関係なく、エンターキーの動作を直接変更できます。日本語設定でもエンターで送信したい人、逆に英語設定でもエンターで改行したい人に便利です。
おすすめ度:★★★★☆
確実にコントロールしたい方向け。
方法3:Shift+Enterで改行する【設定不要】
設定を変更せずに、キーボードショートカットで対応する方法。Shift+Enterで改行、エンターで送信という使い分けができます。
おすすめ度:★★★☆☆
設定を変えたくない方や、両方の機能を使い分けたい方向け。
それでは、それぞれの方法を詳しく見ていきましょう!
方法1:言語設定を日本語にする(最も簡単)
まずは一番簡単な方法から。Slackの言語を日本語に設定するだけで、エンターキーの動作が変わります。
Windows・Mac共通の手順
ステップ1:環境設定を開く
- Slackアプリの左上にあるワークスペース名をクリック
- メニューが表示されるので「環境設定(Preferences)」をクリック
まだ日本語化されていない場合は「Preferences」と英語で表示されています。
ステップ2:言語設定画面に移動
- 環境設定画面の左側メニューで「言語と地域(Language & region)」を選択
- 右側に設定項目が表示されます
ステップ3:日本語を選択
- 「言語(Language)」のプルダウンメニューをクリック
- リストから「日本語」を選択
- 即座に画面が日本語表示に切り替わります
これで完了です!
設定後の動作
言語を日本語にすると、こうなります:
- エンターキー:改行
- 送信方法:画面の送信ボタンをクリック、またはCtrl+Enter(Windows)/Cmd+Enter(Mac)
メッセージ入力欄の右側に紙飛行機マークの「送信」ボタンが表示されるようになります。
この方法のメリット
- 設定が簡単
- 画面も日本語になって使いやすい
- 誤送信の心配がほぼなくなる
- 送信ボタンが視覚的にわかりやすい
この方法のデメリット
- 画面がすべて日本語になる(英語表記に慣れている人には不便かも)
- エンター一発で送信したい人には逆に不便
方法2:詳細設定でエンターの動作を変更する(確実)
言語設定に関係なく、エンターキーの動作だけを変更したい場合は、この方法を使いましょう。
設定手順(Windows・Mac共通)
ステップ1:環境設定を開く
- Slackアプリの左上にあるワークスペース名をクリック
- 「環境設定」をクリック
ステップ2:詳細設定画面に移動
- 環境設定画面の左側メニューで「詳細設定(Advanced)」を選択
- 右側に詳細な設定項目が表示されます
ステップ3:エンターキーの動作を変更
「メッセージ作成画面でEnterキーを押した時:」という項目を探します。
ここに2つの選択肢があります:
選択肢1:メッセージを送信する
- エンターで送信(デフォルト設定)
- 改行はShift+Enter
選択肢2:改行する
- エンターで改行
- 送信はCtrl+Enter(Windows)/Cmd+Enter(Mac)
誤送信を防ぎたい場合は、「改行する」を選択してください。
設定後の動作確認
設定を変更したら、実際にメッセージ入力欄で試してみましょう:
- メッセージ入力欄に文字を入力
- エンターキーを押す
- 改行されればOK!
- 送信する時はCtrl+Enter(Windows)またはCmd+Enter(Mac)を押す
この方法のメリット
- 言語設定に関係なく、エンターの動作だけを変更できる
- 英語表示のままでも設定可能
- 確実にコントロールできる
この方法のデメリット
- 送信時にCtrl+EnterやCmd+Enterを押す必要がある(慣れるまで面倒かも)
- 詳細設定の場所を知らないとたどり着けない
方法3:Shift+Enterで改行する(設定変更なし)

設定を変更せずに、キーボードショートカットで対応する方法もあります。
使い方
改行したい時:
Shiftキーを押しながらEnterキーを押す
送信したい時:
普通にEnterキーを押す
これだけです。設定変更は一切必要ありません。
この方法のメリット
- 設定変更不要
- すぐに使える
- 他の人と共有しているパソコンでも使える
- エンターで送信、Shift+Enterで改行という使い分けができる
この方法のデメリット
- 毎回Shiftキーを押す必要がある
- 慣れるまでは忘れがち
- 手癖でエンターを押してしまうと結局誤送信する
こんな人におすすめ
- 設定を変えたくない人
- 時々しかSlackを使わない人
- 一時的に誤送信を避けたい場合
- エンターでの送信も残しておきたい人
スマホアプリの場合はどうなる?
ここまではパソコン版Slackの話でしたが、スマホアプリはどうでしょうか。
iPhoneの場合
iPhoneのSlackアプリでは、改行ボタンと送信ボタンが別々に用意されています。
- キーボードの「改行」ボタンをタップ:改行
- メッセージ入力欄の「紙飛行機マーク」をタップ:送信
そのため、誤送信の心配はほとんどありません。
Androidの場合
Androidも基本的にiPhoneと同じです。
- キーボードの改行ボタンで改行
- 紙飛行機マークをタップで送信
ただし、使用しているキーボードアプリによって動作が異なる場合があります。
スマホでの注意点
スマホの場合、パソコンほど誤送信の問題は起きにくいですが:
- 送信ボタンを誤タップしないよう注意
- 入力中は画面を見ながら操作
- 特にフリック入力では送信ボタンの位置を確認
誤送信してしまった時の対処法
設定を変更しても、うっかり誤送信してしまうことはあります。そんな時の対処法も知っておきましょう。
対処法1:すぐに削除する
送信直後なら、メッセージを削除できます。
削除の手順:
- 送信してしまったメッセージにカーソルを合わせる
- 右側に表示される「…(その他)」をクリック
- 「メッセージを削除する」を選択
- 確認画面で「削除」をクリック
注意点:
- 相手には「メッセージが削除されました」という通知が残る
- すでに読まれている可能性もある
- 通知は相手に届いてしまっている
対処法2:編集する
内容を修正したい場合は、編集機能を使いましょう。
編集の手順:
- 送信したメッセージにカーソルを合わせる
- 「…(その他)」をクリック
- 「メッセージを編集する」を選択
- 内容を修正して「変更を保存」
または、送信直後にメッセージ入力欄で「↑(上矢印キー)」を押すと、直前のメッセージを編集できます。
注意点:
- メッセージに「(編集済み)」と表示される
- 相手には編集したことがわかる
対処法3:続きを送る
中途半端なメッセージを送ってしまった場合は、続きを追加で送信しましょう。
例:
「お疲れ様です」(誤送信)
→ すぐに続けて「明日の会議の件ですが、資料を共有いたします」と送る
これなら自然な流れになります。
対処法4:謝罪する
明らかに途中のおかしなメッセージを送ってしまった場合は、素直に謝りましょう。
「すみません、誤送信してしまいました。改めて送ります」
誰にでもあることなので、正直に伝えれば問題ありません。
よくある質問と回答
Q1:設定を変更したのにエンターで送信されてしまう
A:以下を確認してください:
確認1:設定が正しく保存されているか
もう一度環境設定を開いて、「改行する」が選択されているか確認しましょう。
確認2:Slackを再起動
設定変更後、Slackアプリを一度終了して再起動すると反映されることがあります。
確認3:アプリのバージョン
古いバージョンのSlackを使っている場合、最新版にアップデートしてください。
Q2:日本語設定にしたのにエンターで送信される
A:2020年以降のSlackでは、日本語設定でもエンターで送信するオプションが追加されました。
「方法2」で紹介した詳細設定から、明示的に「改行する」を選択する必要があります。
Q3:Ctrl+EnterやCmd+Enterが面倒なんですが
A:慣れの問題もありますが、以下の対応策があります:
対策1:送信ボタンを使う
マウスで画面の送信ボタンをクリックする方が楽なら、それでもOKです。
対策2:エンターで送信に戻す
どうしても慣れない場合は、設定を元に戻してShift+Enterで改行する方法に切り替えましょう。
Q4:チームメンバー全員の設定を変更できますか?
A:残念ながら、エンターキーの設定は個人ごとの設定です。
管理者であっても、メンバー全員の設定を一括変更することはできません。チームメンバーには、この記事を共有して個別に設定してもらいましょう。
Q5:Webブラウザ版でも設定できますか?
A:はい、できます。
Webブラウザ版でも、デスクトップアプリと同じ手順で設定変更できます。手順はまったく同じです。
Q6:コードブロック入力中の動作は?
A:コードブロック(“`で囲まれた部分)を入力中は、エンターキーの動作が変わります。
- コードブロック内:エンターで改行
- コードブロック外:設定通りの動作
これは設定に関係なく、Slackの仕様として決まっています。
エンターキー設定以外の誤送信対策
設定変更以外にも、誤送信を防ぐ工夫があります。
対策1:メッセージを下書きする
長文を送る場合は、先にメモアプリやテキストエディタで文章を作成してから、完成後にSlackにコピー&ペーストする方法もあります。
対策2:重要なメッセージは確認してから送信
上司や取引先へのメッセージなど、重要な連絡は:
- 一度全文を入力
- 内容を読み返す
- 問題なければ送信
この習慣をつけると、誤送信だけでなく誤字脱字も防げます。
対策3:箇条書きや段落を意識する
長文を送る時は:
- 箇条書きを使う
- 適度に段落分けする
- 太字や斜体で強調する
こうすることで、入力中に内容を整理でき、誤送信しても比較的読みやすくなります。
対策4:送信前の深呼吸
特に焦っている時ほど、送信ボタンを押す前に一呼吸置きましょう。
「本当にこれで送っていいかな?」と一瞬考える習慣をつけると、誤送信は激減します。
他のチャットツールとの比較

Slackだけでなく、他のツールのエンターキー事情も見てみましょう。
Microsoft Teams
Teamsでは、デフォルトでエンターキーが送信に設定されています。
変更方法:
- プロフィール画像をクリック
- 「設定」を選択
- 「全般」タブで設定変更
Slackとほぼ同じ仕様ですね。
Chatwork
Chatworkは、デフォルトでエンターキーが改行になっています。
- エンター:改行
- Ctrl+Enter:送信
日本製のツールらしく、日本語入力に配慮した設定です。
LINE WORKS
LINE WORKSもChatworkと同様、デフォルトでエンターが改行です。
設定で変更することもできます。
Discord
Discordは、デフォルトでエンターが送信です。
設定から変更できますが、ゲーマー向けのツールということもあり、素早い送信を重視しています。
まとめ:自分に合った設定で快適にSlackを使おう
ここまで、Slackでエンターキーを押しても送信しない設定方法を詳しく解説してきました。
重要なポイントをおさらい:
- Slackのデフォルトではエンターで送信される
- 日本語入力では誤送信しやすい
- 設定変更の方法は主に3つ
- 言語を日本語にする(最も簡単)
- 詳細設定で変更する(確実)
- Shift+Enterで改行する(設定不要)
- 設定後は Ctrl+Enter / Cmd+Enter で送信
- 誤送信した時は削除・編集で対応
- スマホアプリは元々誤送信しにくい
おすすめの設定:
初心者の方、日本語メインで使う方
→ 言語を日本語にする
設定を確実にコントロールしたい方
→ 詳細設定で「改行する」を選択
設定を変えたくない方
→ Shift+Enterで改行する習慣をつける
誤送信は誰にでも起こりうること。でも、この記事で紹介した設定を変更すれば、そのリスクを大幅に減らせます。
自分に合った方法を選んで、ストレスなくSlackを使いこなしましょう。
設定を変更したら、まずは社内の気軽なチャンネルで試してみてください。慣れるまでは違和感があるかもしれませんが、すぐに自然な操作になりますよ。
快適なSlackライフを!

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