「Slackで自分の名前を変更したいけど、どうやるんだろう?」
新しいチームに参加した時や、ニックネームを使いたい時など、Slackの表示名を変更したくなることってありますよね。
今回は、Slackの表示名変更の手順から、「氏名」「表示名」「ユーザー名」の違い、そして変更できない時の対処法まで、徹底的に解説します。
Slackの「名前」は3種類ある!まず理解しよう

Slackには実は3種類の名前があって、それぞれ役割が違います。混同しやすいので、まずはここを整理しましょう。
1. 氏名(フルネーム)
氏名は、あなたの本名やフルネームを入力する項目です。プロフィールを見た時に表示される正式な名前のこと。
たとえば「山田太郎」「Taro Yamada」のように、フルネームで登録するのが一般的です。
2. 表示名(ディスプレイネーム)
表示名は、他のメンバーがあなたを@メンションする時に使われる名前。これが今回のメインテーマです。
氏名が「山田太郎」でも、表示名を「太郎」「やまだ」「Taro」などに設定できます。チャット上で呼ばれやすいニックネームや下の名前を設定するのがおすすめ。
重要なポイント:表示名を空欄にしておくと、自動的に氏名が表示されるようになっています。
3. ユーザー名
ユーザー名は、あまり使われない識別子です。アカウント作成時にメールアドレスの@より前の部分から自動生成されます。
普段は表に出てこないので、気にする必要はありません。管理者だけが「メンバー管理」画面で確認できます。
表示名を変更する手順【デスクトップ版】
まずはパソコンでSlackを使っている場合の変更手順を見ていきましょう。
ステップ1:プロフィールを開く
画面左下(またはサイドバー)にある自分のプロフィール写真をクリックします。
表示されたメニューから「プロフィール」を選択しましょう。
ステップ2:プロフィールを編集
画面右側に自分のプロフィールが表示されます。
「プロフィールを編集」ボタンをクリックしてください。
ステップ3:表示名を入力
編集画面が開いたら、「表示名」のフィールドを探します。
ここに新しい表示名を入力しましょう。日本語、英語、スペース、大文字・小文字、すべて使えます。
ステップ4:変更を保存
入力が終わったら、「変更を保存する」(Save Changes)ボタンをクリック。
これで完了です!すぐに新しい表示名が反映されます。
表示名を変更する手順【モバイル版】
スマホアプリでも簡単に変更できます。
iPhone・iPadの場合
1. プロフィール写真をタップ
画面右上(iPhoneの場合)または左下(iPadの場合)のプロフィール写真をタップします。
2. プロフィールを表示
「プロフィールを表示する」をタップしましょう。
3. 編集画面を開く
「プロフィールを編集する」をタップ。
4. 表示名を変更
「表示名」フィールドをタップして、新しい名前を入力します。
5. 保存
画面右上の「保存」をタップして完了です。
Androidの場合
基本的な手順はiPhoneと同じですが、プロフィール写真の位置など、若干の違いがあります。
画面上部のプロフィールアイコンから、同様の手順で変更できます。
表示名が変更できない!主な原因と対処法
「あれ?表示名が変更できない…」そんな時は、以下の原因が考えられます。
原因1:SSO(シングルサインオン)が有効
ワークスペースでシングルサインオンが有効になっている場合、表示名やメールアドレスなどの個人情報の変更が制限されることがあります。
対処法:
管理者に連絡して、表示名の変更を許可してもらう必要があります。企業や組織のポリシーによっては、統一された命名規則があるため、個人での変更ができない場合も。
原因2:管理者による制限
ワークスペースのオーナーや管理者が、メンバーによる表示名の変更を禁止している可能性があります。
対処法:
ワークスペースの管理者に問い合わせてみましょう。理由を説明すれば、管理者が代わりに変更してくれる場合もあります。
原因3:禁止されている単語を使用
Slackでは混乱を避けるため、特定の単語は表示名に使用できません。
禁止されている単語の例:
- 日本語:ここ、チャンネル、私、全員、一般
- 英語:here, channel, everyone, general
- ポルトガル語:aqui, canal, todos
対処法:
これらの単語を避けて、別の表示名を考えましょう。Slackの予約語と重複しているため、システム側で自動的にブロックされています。
原因4:絵文字を使用している
表示名には絵文字を使用できません。
対処法:
絵文字を削除して、テキストのみで表示名を作成しましょう。
原因5:アプリの不具合
まれに、Slackアプリの一時的な不具合で変更できないこともあります。
対処法:
- Slackアプリを再起動する
- ブラウザ版(Webブラウザで slack.com にアクセス)から変更してみる
- アプリを最新バージョンにアップデートする
- デバイスを再起動してみる
複数のワークスペースで表示名を変更するには?
Slackを使っている方の中には、複数のワークスペースに参加している人も多いでしょう。
重要なポイント:表示名はワークスペースごとに設定されます。
つまり、Aワークスペースで「太郎」、Bワークスペースで「Taro」のように、それぞれ異なる表示名を設定できるんです。
複数ワークスペースでの変更方法
- 変更したいワークスペースに切り替える
- そのワークスペースで上記の手順で表示名を変更
- 他のワークスペースでも同じ作業を繰り返す
各ワークスペースで個別に変更が必要なので、少し手間がかかりますが、状況に応じて使い分けられるメリットもあります。
管理者が他のメンバーの表示名を変更する方法
ワークスペースのオーナーや管理者は、他のメンバーの表示名を変更できます。
ワークスペースオーナー・管理者の場合
1. 管理画面を開く
サイドバーの「管理者」をクリック。
2. メンバー管理を選択
メニューから「メンバーの管理」を選択します。
3. 対象メンバーを探す
変更したいメンバーの名前の右側にある「…」(3つのドットアイコン)をクリック。
4. プロフィールを編集
「プロフィールを編集」をクリックします。
5. 表示名を変更
新しい氏名、表示名、またはユーザー名を入力して「保存する」をクリック。
注意点
- 自分と同等または上位の権限を持つメンバーのプロフィールは編集できません
- たとえば、ワークスペースオーナーは他のワークスペースオーナーやプライマリーオーナーのプロフィールを変更できません
表示名のガイドラインを設定する(管理者向け)

ワークスペースのオーナーは、メンバーが表示名を設定する際のガイドラインを追加できます。
ガイドライン設定の手順
1. ワークスペース設定を開く
サイドバーのワークスペース名をクリックし、「ツールと設定」→「ワークスペースの設定」を選択。
2. 表示名ガイドラインを選択
「表示名のガイドライン」をクリックして、「ポリシーの追加」を選択します。
3. カスタムガイドラインを入力
「カスタムガイドライン」を選択し、メンバー向けのガイドラインを入力。
たとえば:
- 「下の名前+苗字の頭文字(例:太郎Y)」
- 「部署名を含めてください(例:営業_山田)」
- 「本名またはニックネームを使用してください」
4. 保存
「ポリシーを保存する」をクリックして完了です。
これにより、メンバーが表示名を編集する際に、設定したガイドラインが表示されるようになります。
氏名の表示と表示名の表示を切り替える
Slackでは、自分の環境設定で「表示名」で表示するか「氏名(フルネーム)」で表示するかを選べます。
デスクトップでの切り替え方法
1. 環境設定を開く
画面左上のワークスペース名をクリック → 「環境設定」を選択。
2. 表示設定を変更
「表示」タブをクリックして、「メッセージ表示」セクションを探します。
3. 氏名表示をオン/オフ
「氏名を表示する」(Display Full Names)のトグルをオン/オフに切り替え。
- オン:メンバーが氏名で表示される
- オフ:メンバーが表示名で表示される
この設定は、あくまであなたの画面上での表示が変わるだけ。他のメンバーの画面には影響しません。
表示名を効果的に使うコツ
せっかく表示名を設定するなら、効果的に活用しましょう。
コツ1:呼ばれやすい名前にする
表示名の目的は、メンションされやすくすることです。
- 長すぎる名前は避ける
- 読みやすい名前を選ぶ
- チーム内で重複しない名前にする
コツ2:役職や部署を入れる
大規模なワークスペースでは、表示名に役職や部署を含めると便利です。
例:
- 「太郎_営業」
- 「山田_開発リーダー」
- 「Taro-Sales」
コツ3:一時的な状態を表示
長期休暇や出張中など、一時的に対応が難しい場合は表示名で伝えることもできます。
例:
- 「太郎(休暇中〜12/20)」
- 「山田(出張中)」
- 「Taro (OOO)」 ※OOO = Out Of Office
ただし、Slackには「ステータス」機能もあるので、そちらを使う方が一般的です。
コツ4:プライバシーに配慮する
フルネームを公開したくない場合は、表示名を活用しましょう。
- 下の名前だけにする
- イニシャル+名前にする
- ニックネームを使う
氏名はプロフィールをクリックしないと見えないので、表示名だけで日常的なコミュニケーションができます。
よくある質問
Q1. 表示名を空欄にするとどうなる?
表示名フィールドを空欄にすると、他のメンバーがあなたを@メンションした時に、自動的に氏名(フルネーム)が表示されます。
特にニックネームを使う必要がない場合は、空欄のままでも問題ありません。
Q2. 表示名の変更は他のメンバーにすぐ反映される?
はい、表示名を変更すると、ワークスペース内のすべてのメンバーにすぐに反映されます。
過去のメッセージも新しい表示名で表示されるようになります。
Q3. 表示名に特殊文字は使える?
基本的に、日本語、英語、数字、スペース、ハイフン、アンダースコアなどは使用できます。
ただし、以下は使用できません:
- 絵文字
- 一部の記号
- Slackの予約語(here, channel, everyone など)
Q4. 同じ表示名を複数の人が使える?
はい、表示名はユニーク(一意)である必要はありません。
複数のメンバーが同じ表示名を使うことも可能です。ただし、混乱を避けるため、できるだけ重複しない名前を選ぶことをおすすめします。
メンションする際に@を入力して数文字タイプすると、候補が表示され、氏名も確認できるので、同じ表示名でも識別は可能です。
Q5. 表示名の変更履歴は残る?
Slackには表示名の変更履歴を確認する標準機能はありません。
ただし、Enterprise Grid プランでは、監査ログに一部の変更が記録される場合があります。
Q6. ゲストアカウントでも表示名を変更できる?
ワークスペースの設定によります。
ワークスペースオーナーがゲストによる表示名の編集を許可している場合は、ゲストも自分で表示名を変更できます。許可されていない場合は、管理者に依頼する必要があります。
まとめ:表示名を上手に使ってSlackをもっと快適に
Slackの表示名変更についてまとめます:
基本的な変更手順:
- プロフィール写真をクリック
- 「プロフィールを編集」を選択
- 表示名フィールドに新しい名前を入力
- 変更を保存
変更できない主な原因:
- SSO(シングルサインオン)による制限
- 管理者による設定
- 禁止されている単語の使用
- 絵文字の使用
覚えておきたいポイント:
- 表示名はワークスペースごとに設定される
- 氏名、表示名、ユーザー名は別物
- 表示名は複数人が同じものを使用できる
- 管理者は他のメンバーの表示名も変更可能
表示名を適切に設定することで、チーム内でのコミュニケーションがスムーズになります。ニックネームや呼ばれやすい名前を設定して、Slackをもっと快適に使いこなしましょう!
変更できない場合は、まず管理者に相談してみるのが一番の近道です。

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