Slack管理画面の使い方完全ガイド!アクセス方法から設定項目まで徹底解説

プログラミング・IT

ビジネスチャットツールとして多くの企業で利用されているSlackですが、「管理画面ってどこにあるの?」「管理者として何ができるの?」と疑問に思ったことはありませんか?

Slackを導入したものの、管理画面の存在すら知らずに使っている人も少なくありません。

しかし、管理画面を使いこなせば、メンバーの追加や削除、チャンネルの管理、セキュリティ設定など、ワークスペース全体を効率的に運用できるようになります。

この記事では、Slack管理画面へのアクセス方法から、各設定項目の使い方まで、初心者にも分かりやすく解説していきます。


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Slack管理画面とは?

管理画面の役割

Slack管理画面は、ワークスペース全体を管理するための専用ダッシュボードです。

一般メンバーには見えない特別な画面で、ワークスペースオーナーや管理者だけがアクセスできます。

管理画面では、以下のようなことができます:

  • メンバーの追加・削除・権限変更
  • チャンネルの作成・編集・削除
  • セキュリティ設定の管理
  • 外部アプリとの連携設定
  • 使用状況の分析(アナリティクス)
  • 請求情報の確認

通常のSlack画面からは行えない、組織全体に関わる重要な設定を行う場所なんです。

管理画面にアクセスできる人

管理画面にアクセスできるのは、特定の権限を持つユーザーだけです。

主な管理者の種類は以下の通り:

ワークスペースオーナー
ワークスペース全体の最高責任者です。すべての設定を変更でき、他の管理者を任命することもできます。

ワークスペース管理者
オーナーから権限を与えられた管理者で、ほとんどの管理機能にアクセスできますが、一部の重要な設定(請求情報の変更など)は制限されています。

システムロール保有者(有料プラン限定)
特定の管理機能だけを担当する役割です。たとえば「アナリティクス管理者」や「セキュリティ管理者」などがあります。


管理画面へのアクセス方法

ワークスペース設定へのアクセス手順

デスクトップアプリまたはブラウザ版から、以下の手順で管理画面にアクセスできます。

手順1:ワークスペース名をクリック
画面左上にあるワークスペース名をクリックします。

手順2:「ツールと設定」を選択
表示されるメニューから「ツールと設定」にマウスを重ねます。

手順3:「ワークスペースの設定」をクリック
「ワークスペースの設定」を選択すると、新しいブラウザウィンドウで管理画面が開きます。

管理画面が表示されない場合は、あなたに管理者権限がない可能性があります。

Enterprise Grid(大企業向けプラン)の場合

Enterprise Gridプランを使用している場合は、「オーガナイゼーションの設定」から管理画面にアクセスします。

手順1:オーガナイゼーション名をクリック
画面左上のオーガナイゼーション名をクリックします。

手順2:「オーガナイゼーションの設定」を選択
「ツールと設定」から「オーガナイゼーションの設定」を選択すると、オーガナイゼーション全体の管理ダッシュボードが開きます。

Enterprise Gridでは、複数のワークスペースを一括で管理できるのが特徴です。

URLから直接アクセスする方法

管理画面には、URLを直接入力してアクセスすることもできます。

以下のようなURLをブラウザに入力してください:

https://[ワークスペース名].slack.com/admin/settings

「[ワークスペース名]」の部分には、自分のワークスペースの名前を入力します。

たとえば、ワークスペース名が「example-team」なら、以下のようになります:

https://example-team.slack.com/admin/settings

管理画面でできること

メンバー管理

新しいメンバーの招待
メールアドレスを入力するだけで、新しいメンバーを簡単に招待できます。Google ディレクトリと連携している場合は、そこから一括で招待することも可能です。

メンバーの役割変更
一般メンバーを管理者に昇格させたり、逆に管理者権限を削除したりできます。

アカウントの無効化
退職者や不要になったアカウントを無効化して、セキュリティリスクを減らせます。無効化したアカウントは、後で再度有効化することも可能です。

プロフィール情報の編集
メンバーの表示名やメールアドレスなど、プロフィール情報を管理者側から変更できます。

チャンネル管理

チャンネル一覧の表示
ワークスペース内のすべてのチャンネル(パブリック・プライベート)を一覧で確認できます。

チャンネルの検索とフィルタリング
チャンネル名で検索したり、タイプ別(パブリック/プライベート)に並べ替えたりすることができます。

チャンネルの編集
チャンネル名の変更、説明の編集、メンバーの追加・削除などが行えます。

公開・非公開の切り替え
必要に応じて、プライベートチャンネルをパブリックに変換したり、その逆を行ったりできます。

チャンネルのアーカイブ
不要になったチャンネルをアーカイブして整理できます。アーカイブしたチャンネルは削除されず、後で復元することも可能です。

セキュリティとアクセス管理

二段階認証(2FA)の設定
ワークスペース全体で二段階認証を必須にして、セキュリティを強化できます。

シングルサインオン(SSO)
有料プランでは、Google WorkspaceやMicrosoft Azureなどと連携したシングルサインオンを設定できます。

パスワードリセット
すべてのメンバーのパスワードを一括でリセットすることも可能です。セキュリティ侵害が疑われる場合に有効な機能です。

アクセスログの確認
Enterprise Gridプランでは、誰がいつどのデバイスからログインしたかなど、詳細なアクセスログを確認できます。

アプリと連携の管理

アプリの承認・制限
メンバーがインストールできるアプリを管理者が承認制にできます。セキュリティリスクのあるアプリを事前にブロックすることも可能です。

一括インストール
必要なアプリをワークスペース全体に一括でインストールできます。新しいワークスペースを作成した際にも、自動的にアプリをインストールする設定ができます。

外部サービスとの連携
Google ドライブ、Dropbox、GitHubなど、2,500以上の外部サービスとの連携を管理できます。

アナリティクスとデータ分析

使用状況の確認
どのチャンネルが活発か、どのメンバーがよく使っているかなど、ワークスペースの使用状況を分析できます。

メッセージ数の統計
日別・週別・月別のメッセージ数を確認して、コミュニケーションの活発度を把握できます。

データのエクスポート
過去のメッセージやファイルをエクスポートして、バックアップやコンプライアンス対応に活用できます。

請求と支払い管理

請求情報の確認
現在の料金プラン、支払い済み金額、次回の請求日などを確認できます。

請求対象メンバーのレポート
どのメンバーが課金対象になっているかをレポートで確認できます。

プランのアップグレード・ダウングレード
無料プランから有料プランへの変更、または別のプランへの切り替えができます。


プランによる管理機能の違い

フリープランでできること

フリープランでも、基本的な管理機能は使えます。

  • メンバーの招待・削除
  • パブリックチャンネルの管理
  • プロフィール編集
  • 基本的なアプリ連携

ただし、メッセージ履歴が直近90日分に制限されるため、過去のデータを確認する場合は有料プランが必要です。

プロプランでできること

プロプランでは、以下の機能が追加されます:

  • メッセージ履歴の無制限保存
  • ゲストアカウントの招待
  • グループ通話の参加人数拡大(最大50人)
  • 画面共有機能

小規模チーム向けのプランで、個人事業主や中小企業におすすめです。

ビジネスプラスプランでできること

ビジネスプラスプランでは、セキュリティ機能が大幅に強化されます。

  • シングルサインオン(SSO)
  • 二段階認証の必須化
  • データのエクスポート機能
  • チャンネル管理ツール
  • データレジデンシー機能(日本国内にデータ保存可能)

中規模から大規模な企業に適したプランです。

Enterprise Gridプランでできること

最上位プランのEnterprise Gridでは、複数のワークスペースを統合管理できます。

  • 無制限のワークスペース作成
  • オーガナイゼーション全体の一元管理
  • 高度なセキュリティとコンプライアンス機能
  • 専任のカスタマーサクセスマネージャー
  • 24時間365日のサポート

大企業や複数の部署・拠点を持つ組織向けのプランです。


よくある管理画面のトラブルと解決方法

管理画面が表示されない

原因:管理者権限がない

管理画面にアクセスできない場合、あなたに管理者権限が付与されていない可能性があります。

解決方法:
ワークスペースのオーナーまたは管理者に連絡して、管理者権限を付与してもらいましょう。

メンバーを招待できない

原因:招待権限の制限

ワークスペースの設定で、メンバーの招待が管理者のみに制限されている場合があります。

解決方法:
管理画面の「メンバー招待」設定を確認し、必要に応じて一般メンバーにも招待権限を付与してください。

チャンネルが削除できない

原因:特定のチャンネルは保護されている

デフォルトチャンネル(例:#general)など、一部のチャンネルは削除できないように保護されています。

解決方法:
削除ではなく、アーカイブを検討しましょう。アーカイブすれば、チャンネルは非表示になりますが、過去のメッセージは保持されます。

請求情報を変更できない

原因:オーナー権限が必要

請求情報の変更は、ワークスペースオーナーまたはプライマリーオーナーのみが行えます。

解決方法:
ワークスペースオーナーに連絡して、請求情報の変更を依頼してください。


管理画面を使いこなすためのコツ

定期的なメンバー整理

退職者や異動したメンバーのアカウントを定期的に確認し、不要なアカウントは無効化しましょう。

セキュリティリスクを減らすだけでなく、有料プランの場合は課金対象メンバーを減らすことでコスト削減にもつながります。

月に1回など、定期的にメンバーリストをチェックする習慣をつけるのがおすすめです。

チャンネルのネーミングルールを設定

チャンネルが増えすぎて管理が大変になる前に、ネーミングルールを決めておきましょう。

たとえば:

  • プロジェクト関連:#proj-プロジェクト名
  • 部署関連:#dept-部署名
  • 趣味・雑談:#random-テーマ名

このようなルールを決めておくと、チャンネルが増えても整理しやすくなります。

セキュリティ設定の見直し

特に機密情報を扱う企業では、定期的にセキュリティ設定を見直すことが重要です。

  • 二段階認証は有効になっているか
  • 外部アプリの承認制は機能しているか
  • 不審なログイン履歴はないか

これらを定期的にチェックして、セキュリティインシデントを未然に防ぎましょう。

アナリティクスを活用した改善

使用状況のデータを定期的に確認して、ワークスペースの運用を改善していきましょう。

  • ほとんど使われていないチャンネルはアーカイブする
  • 活発なチャンネルは参考にして、他のチャンネルも活性化させる
  • メンバーの参加率が低い場合は、使い方の説明会を開催する

データに基づいた改善を行うことで、Slackをより効果的に活用できます。


まとめ:管理画面を使って快適なSlack環境を作ろう

Slackの管理画面は、ワークスペース全体を効率的に運用するための重要なツールです。

管理画面にアクセスするには、画面左上のワークスペース名から「ツールと設定」→「ワークスペースの設定」と進むだけです。

管理画面では、メンバー管理、チャンネル管理、セキュリティ設定、アプリ連携、アナリティクスなど、さまざまな機能が使えます。

プランによって使える機能は異なりますが、フリープランでも基本的な管理は十分に可能です。

定期的にメンバーを整理し、チャンネルのネーミングルールを設定し、セキュリティ設定を見直すことで、快適で安全なSlack環境を維持できます。

管理画面を使いこなして、チーム全体のコミュニケーションをさらに効率化していきましょう!


よくある質問(FAQ)

Q1. 管理者権限を持っているか確認する方法は?

ワークスペース名をクリックして「ツールと設定」メニューが表示されるか確認してください。「ワークスペースの設定」または「オーガナイゼーションの設定」が表示されれば、管理者権限があります。

Q2. 複数人を管理者にすることはできますか?

はい、可能です。ワークスペースオーナーは、複数のメンバーに管理者権限を付与できます。管理画面の「メンバー」セクションから、各メンバーの役割を変更できます。

Q3. 管理者権限を削除することはできますか?

ワークスペースオーナーは、他の管理者の権限を削除できます。ただし、プライマリーオーナー自身の権限を削除するには、別のメンバーにプライマリーオーナー権限を譲渡する必要があります。

Q4. 削除したチャンネルは復元できますか?

アーカイブしたチャンネルは復元できますが、完全に削除したチャンネルは復元できません。チャンネルを削除する前に、本当に必要ないか慎重に確認しましょう。

Q5. スマホアプリから管理画面にアクセスできますか?

基本的な設定はスマホアプリからも可能ですが、すべての管理機能を使うにはデスクトップアプリまたはブラウザ版を使うことをおすすめします。細かい設定変更はPCからの方が操作しやすいです。

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