SharePointのカレンダー機能とは
SharePointのカレンダー機能は、チームや組織のスケジュールを共有・管理するためのツールです。
カレンダーを使うと、会議、イベント、休暇、プロジェクトの期限などを視覚的に表示できます。
チームメンバー全員が同じ情報を見られるため、スケジュール調整がスムーズになります。
SharePointでは、カレンダーは「リストの予定表ビュー」として実装されています。
つまり、日付列を持つリストをカレンダー形式で表示する仕組みです。
カレンダーの基本的な仕組み
SharePointのカレンダーは、リスト機能の一部です。
構成要素:
- リスト(データの保存場所)
- 日付列(開始日、終了日)
- 予定表ビュー(カレンダー表示形式)
リストに予定を追加すると、予定表ビューで月間カレンダーとして表示されます。
SharePointページにカレンダーを埋め込む方法
カレンダーをSharePointページに表示する方法は主に4つあります。
方法1: リストWebパーツを使う(推奨)
最も標準的で簡単な方法です。
メリット:
- 公式機能なので安定している
- 設定が簡単
- 予定表ビューを直接選択できる
手順:
- カレンダー表示したいリストを作成または準備する
- リストに予定表ビューを作成する
- SharePointページを編集モードにする
- 「+」ボタンをクリックして「リスト」Webパーツを追加
- 表示するリストを選択
- 左側の鉛筆アイコンをクリック
- 右側のパネルで「ビュー」ドロップダウンから予定表ビューを選択
- 「適用」をクリック
- ページを保存
この方法なら、カレンダーがページに綺麗に表示されます。
方法2: 埋め込みWebパーツを使う
iframeを使ってカレンダーを埋め込む方法です。
メリット:
- カレンダーのURLがあればどこからでも埋め込める
- 表示サイズを細かく調整できる
デメリット:
- 少し技術的な知識が必要
- 余白調整が必要な場合がある
手順:
- カレンダー(予定表ビュー)を開く
- ブラウザのアドレスバーからURLをコピー
- SharePointページを編集モードにする
- 「+」ボタンをクリックして「埋め込み」Webパーツを追加
- 以下の形式でコードを入力
<iframe src="カレンダーのURL?isDlg=1" width="100%" height="500"></iframe>
URLパラメータの説明:
?isDlg=1 をURLの末尾に追加すると、ナビゲーションやヘッダーが非表示になります。
カレンダー部分だけを表示したい場合に便利です。
例:
<iframe src="https://yourcompany.sharepoint.com/sites/TeamSite/Lists/Events/calendar.aspx?isDlg=1" width="100%" height="500"></iframe>
高さと幅の調整:
width="100%": ページ幅いっぱいに表示height="500": 高さを500ピクセルに設定
必要に応じて数値を変更してください。
余白の調整:
カレンダーの上部に余計な余白が表示される場合は、以下のようにスタイルを追加します。
<iframe src="https://yourcompany.sharepoint.com/sites/TeamSite/Lists/Events/calendar.aspx?isDlg=1" scrolling="no" style="margin-top: -130px;" width="100%" height="100%"></iframe>
margin-top: -130px; で上部の余白を削除できます。
方法3: イベントWebパーツを使う
イベントを手動で追加する方法です。
メリット:
- 個別のイベントを目立たせやすい
- 画像や詳細説明を追加できる
デメリット:
- 各イベントを手動で追加する必要がある
- カレンダー形式ではなくリスト形式の表示
用途:
重要なイベント(全社イベント、締め切りなど)を強調して表示したい場合に適しています。
手順:
- SharePointページを編集モードにする
- 「+」ボタンをクリックして「イベント」Webパーツを追加
- 「イベントを追加」をクリック
- タイトル、日時、場所などを入力
- 画像やリンクを追加(任意)
- 「公開」をクリック
イベントは追加した順に表示されます。
方法4: グループ予定表Webパーツを使う
Microsoft 365グループの予定表を表示する方法です。
前提条件:
SharePointサイトがMicrosoft 365グループに関連付けられている必要があります。
メリット:
- Outlookの予定表と自動連携
- チームメンバーの予定を一元管理
デメリット:
- グループ予定表のみ表示可能
- 個別のSharePointリストは表示できない
手順:
- SharePointページを編集モードにする
- 「+」ボタンをクリックして「グループ予定表」Webパーツを追加
- グループを選択
- ページを保存
グループメンバーがOutlookで追加した予定が自動的に表示されます。
カレンダー用リストの作成方法

カレンダーを表示するには、まずリストを作成する必要があります。
リストの作成
手順:
- SharePointサイトのホームページを開く
- 「+新規」→「リスト」をクリック
- 「空白のリスト」を選択
- リスト名を入力(例: イベント、予定表)
- 「作成」をクリック
必要な列の追加
カレンダー表示には、日付列が必須です。
最小限の構成:
- タイトル(既定で用意されている)
- 開始日(日付と時刻列)
- 終了日(日付と時刻列)※任意
開始日列の追加手順:
- 「+列の追加」をクリック
- 「日付と時刻」を選択
- 列名に「開始日」と入力
- 「日付と時刻を含める」を選択
- 「保存」をクリック
同じ手順で「終了日」列も追加します。
追加で便利な列:
- 場所(1行テキスト)
- 説明(複数行テキスト)
- カテゴリ(選択肢)
- 担当者(ユーザー)
予定表ビューの作成
リストをカレンダー形式で表示するビューを作成します。
手順:
- リストの右上「表示オプション」をクリック
- 「新しいビューを作成する」を選択
- 表示方法で「予定表」を選択
- ビュー名を入力(例: カレンダー)
- 「カレンダーの開始日」で「開始日」列を選択
- 「カレンダーの終了日」で「終了日」列を選択
- 「タイトルのアイテム」で「タイトル」を選択
- 「作成」をクリック
カレンダー形式の表示に切り替わります。
開始日と終了日の設定:
1日だけのイベントの場合、開始日と終了日の両方に同じ日付列を指定します。
複数日にわたるイベントの場合、開始日と終了日に別々の列を指定します。
アイテム(予定)の追加
カレンダーに予定を追加します。
手順:
- カレンダーの日付をクリック
- タイトルを入力
- 開始日時を設定
- 終了日時を設定(複数日の場合)
- その他の情報を入力
- 「保存」をクリック
追加した予定がカレンダー上に表示されます。
カレンダーの表示形式
予定表ビューでは、複数の表示形式を選択できます。
月表示
最も一般的な表示形式です。
1か月分のカレンダーが表示され、各日に予定が配置されます。
予定が多い日は、複数の予定が縦に並びます。
週表示
1週間分を詳細に表示します。
曜日ごとに縦列が分かれ、時間軸で予定を確認できます。
会議室の空き状況確認などに便利です。
日表示
1日分のスケジュールを詳細に表示します。
時間ごとの予定を細かく確認できます。
表示の切り替え
カレンダー上部のメニューで、月・週・日を切り替えられます。
カレンダーのカスタマイズ
カレンダーをより使いやすくする方法を紹介します。
予定の色分け
予定をカテゴリ別に色分けできます。
設定手順:
- リストに「カテゴリ」列を追加(選択肢タイプ)
- 選択肢を設定(例: 会議、休暇、締め切り)
- 予定表ビューの設定を開く
- 「書式設定」でJSON形式のコードを追加
JSONコードを使うことで、カテゴリごとに異なる色を設定できます。
簡易的な方法:
各予定のタイトルに絵文字や記号を付けることでも視覚的に区別できます。
例:
- 🔴 重要会議
- 🟢 通常業務
- 🔵 社外イベント
通知設定
予定が近づいたら通知を受け取れます。
設定手順:
- 予定を開く
- 「…」メニューをクリック
- 「通知」を選択
- 通知のタイミングを設定
- 「保存」をクリック
通知のタイミング例:
- イベントの15分前
- イベントの1日前
- 毎週のまとめ
ビューのフィルタリング
特定の条件に合う予定だけを表示できます。
例:
- 自分が担当者の予定のみ表示
- 特定カテゴリの予定のみ表示
- 今月の予定のみ表示
設定手順:
- ビューの設定を開く
- 「フィルター」セクションで条件を設定
- 「保存」をクリック
OutlookとSharePointカレンダーの連携
SharePointカレンダーとOutlookを連携できます。
SharePointカレンダーをOutlookに接続
SharePointの予定をOutlookで確認できるようになります。
手順(クラシック表示の場合):
- SharePointサイトで「サイトコンテンツ」を開く
- 「従来のSharePointの表示に戻す」を選択
- カレンダーリストを開く
- 「予定表」タブ→「Outlookに接続」をクリック
- ブラウザで確認メッセージが表示されたら「開く」をクリック
- Outlookでパスワード入力を求められたら入力
Outlookの予定表にSharePointカレンダーがタブとして追加されます。
できること:
- Outlookから予定を閲覧
- Outlookから予定を追加・編集
- SharePointとOutlook間で自動同期
注意点:
モダンUIのSharePointリストでは、この機能が利用できません。
グループ予定表を使うことで、Outlookとの統合が実現できます。
グループ予定表を使った連携
Microsoft 365グループを使う方法です。
メリット:
- 完全な双方向同期
- Outlookでの予定追加がSharePointに反映される
- SharePointでの予定追加がOutlookに反映される
前提条件:
SharePointチームサイトがMicrosoft 365グループに関連付けられていること。
使い方:
- Outlookでグループの予定表を開く
- 予定を追加
- SharePointのグループ予定表Webパーツに自動反映
逆も同様です。
カレンダーの共有とアクセス権限
カレンダーを誰と共有するか設定できます。
サイトレベルの共有
カレンダーリストはSharePointサイトの一部です。
サイトへのアクセス権限を持つ人は、基本的にカレンダーも閲覧できます。
権限レベル:
- 閲覧のみ: カレンダーを見るだけ
- 編集: 予定の追加・変更が可能
- フルコントロール: カレンダーの設定変更も可能
リスト固有の権限
特定のカレンダーだけに異なる権限を設定できます。
手順:
- リストの設定を開く
- 「このリストの権限」をクリック
- 「権限の継承を中止」を選択
- 必要なユーザーに権限を付与
活用例:
経営層の予定表は、経営陣のみ編集可能、他のメンバーは閲覧のみ。
外部ユーザーとの共有
組織外の人とカレンダーを共有することも可能です。
手順:
- SharePointサイトの共有設定を確認
- 外部共有が許可されているか確認
- リストの共有機能で外部ユーザーを招待
注意点:
組織のセキュリティポリシーによっては、外部共有が制限されている場合があります。
IT管理者に確認してください。
カレンダー活用の実例
実際の業務でどう使うか、具体例を紹介します。
チームの予定共有
構成:
- リスト名: チーム予定表
- 列: タイトル、開始日、終了日、カテゴリ(会議/出張/休暇)、担当者
使い方:
メンバーが出張や休暇の予定を入力。
チーム全員がいつ誰がいないかを把握できます。
プロジェクトマイルストーン
構成:
- リスト名: プロジェクトスケジュール
- 列: タイトル、開始日、終了日、フェーズ、担当チーム、ステータス
使い方:
プロジェクトの重要な期限をカレンダーで管理。
ボードビューと予定表ビューを使い分けます。
施設予約カレンダー
構成:
- リスト名: 会議室予約
- 列: タイトル、開始時刻、終了時刻、会議室名、予約者
使い方:
会議室の空き状況を確認し、予約を入れます。
ダブルブッキングを防ぐため、承認ワークフローを設定することもできます。
イベント告知
構成:
- リスト名: 社内イベント
- 列: タイトル、開始日、終了日、場所、説明、カテゴリ
使い方:
社内イベント(研修、懇親会、健康診断など)を告知。
ホームページにリストWebパーツでカレンダーを埋め込みます。
よくあるトラブルと解決方法
カレンダー使用時の問題と対処法です。
カレンダービューが表示されない
原因:
日付列がリストに存在しない。
解決方法:
- リストに「日付と時刻」タイプの列を追加
- 予定表ビューを作成し直す
- 開始日に日付列を指定
日付列がないと、予定表ビューは機能しません。
埋め込みWebパーツでカレンダーが表示されない
原因1: URLが正しくない
解決方法:
カレンダーのURLを再度コピーして、iframeのsrc属性に正しく貼り付けます。
原因2: セキュリティ設定
解決方法:
URLがhttps://で始まっているか確認します。http://の場合はセキュリティ上の理由で表示されません。
原因3: iframeのコードミス
解決方法:
iframeのタグが正しく閉じられているか確認します。
正しい例:
<iframe src="URL"></iframe>
予定が重複して表示される
原因:
同じイベントが複数回追加されている。
解決方法:
- リストビューに切り替える
- 重複している予定を削除
- 予定表ビューに戻る
Outlookと同期されない
原因1: ネットワークの問題
解決方法:
インターネット接続を確認し、再接続します。
原因2: アカウントの不一致
解決方法:
SharePointとOutlookで同じMicrosoftアカウントにサインインしているか確認します。
原因3: モダンリストを使用
解決方法:
モダンUIのSharePointリストは、直接Outlookに接続できません。
グループ予定表を使用するか、クラシック表示に戻してから接続します。
他のユーザーが入力したイベントが表示されない
原因:
アクセス権限がない、またはビューのフィルターで除外されている。
解決方法:
- リストの権限を確認
- ビューのフィルター設定を確認
- 必要に応じて権限を付与またはフィルターを解除
リストWebパーツで予定表ビューが選択できない
原因:
予定表ビューがまだ作成されていない。
解決方法:
- リストに移動
- 予定表ビューを作成
- リストWebパーツの設定を開く
- ビューのドロップダウンで作成した予定表ビューを選択
カレンダー運用のベストプラクティス
効果的にカレンダーを活用するためのコツです。
明確な命名規則
良い例:
- チーム予定表
- プロジェクトマイルストーン
- 会議室A予約
悪い例:
- リスト1
- 予定
- カレンダー
目的が分かる名前を付けましょう。
カテゴリの活用
予定をカテゴリ分けすることで、フィルタリングや色分けができます。
推奨カテゴリ:
- 会議
- 出張
- 休暇
- 締め切り
- 社内イベント
定期的なメンテナンス
やるべきこと:
- 過去の予定を定期的にアーカイブまたは削除
- 不要になったビューを削除
- 権限設定の見直し
古い予定が溜まると、カレンダーの表示が遅くなります。
通知の適切な設定
全ての予定に通知を設定すると、通知が多すぎて見逃します。
重要な予定だけに通知を設定しましょう。
テンプレートの活用
定期的に同じ形式のイベントを作成する場合、テンプレートを用意すると効率的です。
PowerAutomateを使って、定期イベントを自動作成することもできます。
高度な活用: PowerAutomateとの連携
カレンダーとPowerAutomateを組み合わせて自動化できます。
自動リマインダー
イベントの3日前にチーム全員にメールを送信。
フロー:
- トリガー: 日次スケジュール
- 条件: 開始日が3日後のイベントを取得
- アクション: チームにメール送信
承認フロー
イベント追加時に承認者に通知し、承認されたらステータスを更新。
フロー:
- トリガー: リストにアイテムが作成されたとき
- アクション: 承認を開始
- 条件: 承認された場合
- アクション: ステータスを「承認済み」に更新
Teams通知
カレンダーに予定が追加されたら、Teamsチャネルに通知。
フロー:
- トリガー: リストにアイテムが作成されたとき
- アクション: Teamsチャネルにメッセージを投稿
よくある質問
カレンダーをTeamsに表示できますか?
はい、可能です。
Teamsチャネルの「+」ボタンから「SharePoint」タブを追加し、カレンダーリストを選択します。
ただし、Teamsでは予定表ビューが表示されず、リスト形式になります。
完全なカレンダー表示が必要な場合は、SharePointページを埋め込む方法を使います。
複数のカレンダーを重ねて表示できますか?
SharePointの標準機能では、複数のカレンダーを1つのビューに重ねることはできません。
ただし、以下の方法で実現できます:
- 複数のリストWebパーツを配置(並べて表示)
- PowerAppsでカスタムカレンダーアプリを作成
- サードパーティのWebパーツを使用
外部カレンダー(Googleカレンダーなど)をSharePointに表示できますか?
直接的な統合はありません。
ただし、以下の方法で表示できます:
- 埋め込みWebパーツでGoogleカレンダーの埋め込みコードを使用
- PowerAutomateでGoogleカレンダーからSharePointリストにデータをコピー
カレンダーからExcelにエクスポートできますか?
はい、リストの「Excelにエクスポート」機能を使えば可能です。
ただし、カレンダー形式ではなく、リスト形式でエクスポートされます。
カレンダーの印刷はできますか?
ブラウザの印刷機能を使って印刷できます。
ただし、レイアウトは画面表示と異なる場合があります。
より綺麗に印刷したい場合は、OutlookのカレンダーにSharePointカレンダーを接続してから印刷することをおすすめします。
まとめ
SharePointカレンダーをページに埋め込む方法を解説しました。
重要なポイント:
- SharePointカレンダーはリストの予定表ビュー
- ページへの埋め込み方法は4つ(リストWebパーツ、埋め込みWebパーツ、イベントWebパーツ、グループ予定表Webパーツ)
- リストWebパーツが最も簡単で推奨される方法
- 埋め込みWebパーツ+iframeでより柔軟な配置が可能
- OutlookとSharePointカレンダーを連携できる
- カテゴリ分けや通知で使いやすくカスタマイズ可能
- PowerAutomateと連携して自動化できる
推奨される手順:
- 日付列を持つリストを作成
- 予定表ビューを作成
- リストWebパーツでページに埋め込み
- カテゴリや色分けでカスタマイズ
- 通知やPowerAutomateで自動化
SharePointカレンダーは、チームのスケジュール管理を効率化する強力なツールです。
基本的な使い方をマスターして、チームの生産性向上に役立てましょう。
カレンダーを活用することで、予定の可視化、スケジュール調整の効率化、情報共有の促進が実現できます。

コメント